音痴を克服するには原因を知るべし!音痴パターンと克服方法
Date:2017.03.23
歌を歌うのは好きですか?
歌うのが好きでも、音痴だとカラオケを楽しめなかったり、人前で歌うのを断ってノリが悪いといわれたりと、音痴で嫌な思いをしたことがあるかもしれません。
好きな歌をうまく歌えたら気持ちいいものです。「うまく歌えればね…」と諦めている人はいませんか?
高価なボイストレーニングに通わなくても、音痴はなおすことができるのです。今回は音痴のなおし方、うまく歌うコツをご紹介します。
この記事の目次
原因がわかれば音痴はなおせる!音痴と言われる3つの原因
一言に音痴と言っても、原因によってなおす方法も変わります。
音痴の原因は主に3つです。
- 音程がずれている
- 思うように声が出ていない
- リズムがとれていない
あなたの音痴の原因はどれでしょうか。
また、自分では音痴じゃないと思っていても、周囲からは「音痴だな」と思われていることがあります。
自分がどのタイプの音痴なのか知るためには、自分の歌声を録音して客観的に聞いてみる必要があります。
自分が普段出している声でも、自分の中で響いている声と周囲に聞こえている声は違います。
もちろん歌声も、自分の中で響いている音程や音量などが違うことがあります。
音のずれを自覚できれば音痴は直せる!音程を合わせる方法
音痴でも、なおすことができる音痴となおすのが難しい音痴があります。
その違いは感覚性音痴なのか運動性音痴なのかの違いです。
- 運動性音痴…音はわかるけどその音を上手く出せない
- 感覚性音痴…音がわからない
運動性音痴は、歌っているときに音が外れていることに気づくことが出来ます。
音が外れていることは分かっていても、思い通りの音を上手く出せないため音がずれてしまうのです。
この場合は、声帯のコントロールや呼吸法を身に付けたりすれば音痴は改善できます。
しかし、感覚性音痴は思った音を出せない以前に、音を正しく聞き取ることができないため、改善が難しいとされています。
どちらの場合でも、自分がどの音を出しているのかを認識するためにトレーニングをして、音感を鍛える必要があります。
音に合わせて発声してみる!音感を鍛えるトレーニング
音感を鍛えるには、音を聞いてその音と同じ音を出すことを繰り返します。
- ピアノで「ドレミファソラシド」と弾く
- ピアノの音に合わせて声を出す
- 「ド」「ファ」など、音階の間をあけて音と声を出す
耳から聞こえる音と、自分が出している声のずれがどれだけあるのかを認識することで音感が鍛えられます。
他にも、普段から楽器の練習や音楽をたくさん聞く等して音程にシビアな耳を作るようにすれば、音感はよくなっていきます。
自分の声が出せる音が分かれば、自分に合うキーを探すことが出来るので、難しい曲でもキーを変えて歌えるようになります。
思った音が出せていない!発声のポイントは声帯と呼吸
音痴と言われる人のほとんどが、運動性音痴で思うように声を出せていない人です。
自分で音が外れているのが分かるので、カラオケなどで歌っていてもあまり楽しくないのではないでしょうか。
音が外れやすいポイントは、主に3か所です。
- 高い音がずれる
- 低い音がずれる
- 高低の切り替えで音がずれる
声が出ないといっても、自分の音域とあっている所は出るはずです。
音が外れてしまうのは、自分が出せる音より高い音や低い音を出そうとするからです。
また、音が急に高くなったり低くなったりするところで声が裏返ってしまったり、上手く音を合わせられなかったりする人もいます。
これらを解消するには
- 声帯のコントロール
- 呼吸方法
を身につける必要があります。
声帯を自由にコントロール!声帯を動かす筋肉とは
声帯とは、喉の中に左右1対ある筋肉性のヒダです。
呼吸をする際にはそのヒダを左右に開いて空気を通し、発声する時にはヒダを真ん中で閉じて吐く息によって震わせることで音が出ます。
スムーズで機敏な声帯のコントロールができるようになれば、音程は良くなります。
声帯自体は筋肉ではないので、声帯をコントロールできるように周囲の筋肉を訓練します。
声帯を動かす筋肉
- 輪状甲状筋…中音域~高音域の発声をよくする
- 閉鎖筋…発声を安定させる
この二つの筋肉を鍛えることで声帯をスムーズにコントロールできるようになり、思うように声が出しやすくなります。
声を出さなくても鍛えられる!輪状甲状筋の鍛え方
輪状甲状筋は喉仏を下げたり喉を開くときに使う筋肉で、裏声を出すときに使われます。
ですから、好きな歌をあえて裏声だけで歌うだけで鍛えることが出来ます。
しかし、できれば場所を選ばずできるトレーニングのほうがいいですよね。
そこで、声を出さなくてもできるトレーニングの方法をご紹介します。
- 軽く口を開いた状態で低い声で「おー」と声を出す
- 出来るだけ高い声で「いー」と声を出す
- 「お」と「い」の喉の形はそのままで、声を出さずに息だけ出す
- 「おーいー」と唇を動かさずに息だけでゆっくり繰り返す
- 慣れてきたら「おいおいおい」と早くする
- 「お」…喉仏が下がる
- 「い」…喉仏が上がる
「お」「い」と発音するのは、喉の形を分かりやすくするためなので、声を出さずに喉の形を保ったまま息だけ吐いて行っても大丈夫です。
男性なら喉仏の動きで出来ているかどうか確認しやすいのですが、女性は喉仏が出ていないので、喉に軽く手を当てて確認しながら行ってみてください。
エッジボイスで閉鎖筋を鍛える!閉鎖筋の鍛え方
閉鎖筋を鍛えるには、エッジボイスを出すといいと言います。
エッジボイスは出来るだけリラックスした状態で行ってください。
- 「あ」の口をしたまま息を吐く
- 息を吐きながら低い声で「あああああ…」と発声する
- 「あ゛あ゛あ゛…」とだみ声のようになるまで出す
- 1日5~10程度
「あ゛」という低い声がエッジボイスです。
やっているとわかると思いますが、エッジボイスを出していると喉に負担がかかってしまうので、あまりやり過ぎないように、5~10分/1日にとどめて下さい。
歌う時には腹式呼吸を!腹式呼吸のトレーニング方法
腹式呼吸が大事と誰でも一度は効いたことがあるでしょう。腹式呼吸は歌を歌う時にはとっても重要で、腹式呼吸をしないで歌うと喉を傷めてしまいます。
呼吸法
- 胸式呼吸
- 腹式呼吸
私たちは普段、無意識にしている呼吸は胸式呼吸で、胸を膨らませて呼吸する浅い呼吸法です。
胸式呼吸では、息を吸う時に胸や肩、首の筋肉を使うので、その部分が緊張して硬くなります。
もちろん、喉にも力が入ってしまうので発声がしにくくなります。
腹式呼吸は、お腹を使った深い呼吸で、肺の下にある横隔膜を上げ下げして行う呼吸法です。
腹式呼吸では、胸や肩の筋肉を使わないので喉をリラックスした状態にできます。
横になっているときは自然と腹式呼吸になるので、感覚をつかみたい人は仰向けに寝て呼吸をしてみてください。
- 喉に力が入らない
- 吐く息のコントロールがしやすい
腹式呼吸をすれば、喉が痛くなったり高音が出にくかったりといったことも解消でき、思い通りの音が出しやすくなります。
ロングブレスで腹式呼吸を身につける!腹式呼吸の方法
腹式呼吸を身に付ける方法はいろいろとありますが、そのなかでも簡単で分かりやすいものをご紹介します。
- 姿勢を正した状態で軽く息を吸う
- 吸った息をゆっくりと長く吐き続け、吐ききる
- 吐ききった状態で5秒間キープする
- 力を抜いて空気を吸う
注意点
- 姿勢を正す
- 息を吸い過ぎない(胸式呼吸になりやすいため)
- 全身をリラックスさせて力まない
この方法は、ダイエット法で有名な「ロングブレスダイエット」と同じ呼吸です。
息を吐ききって5秒間キープしていると、腹筋が緊張してプルプルしてします。
この筋肉が腹式呼吸では重要な筋肉なのです。
そしてその緊張を解いて空気を吸うと、自然と腹式呼吸をしてしまうのです。
これを繰り返し行って筋肉が鍛えられると腹式呼吸が身についていきます。
リズムは体全体でとる!リズム音痴は音に合わせて手拍子を
リズムやテンポがずれてしまう人は、体全体でリズムをとるようにしてみましょう。
手で膝を叩いてみたり、足で床を叩いてみたり、音楽に合わせて体でリズムをとってみてください。
自分でリズムをとるのが難しいという人は、メトロノームを使って手拍子をしてみましょう。
- メトロノームの音に合わせて手拍子を打つ
- 裏拍で手拍子を打つ(“と”の部分で手拍子を打つ)
「1・2・3・4…」
「1と2と3と4と…」
メトロノームの速さは、好きな曲のリズムに合わせてもいいですし、最初はゆっくりしたテンポから始めてもかまいません。
これを繰り返していると、自然とリズム感が身についてきます。
カラオケが楽しくなる!声がかれない発声方法のポイント
カラオケで歌っていて気になるのが、声がかれてしまうことではないでしょうか。
声がかれてしまうのは、声帯に余計な力が入ってしまうからです。
普段はうまく歌えても、緊張しているとうまく声が出ないときありますよね。それが声帯に余計な力が入っている状態です。
声をからさないための発声のポイントは
- 腹式呼吸をする
- 喉に力を入れない
の2つです。
腹式呼吸については、「腹式呼吸を身に付ける方法」を参考にしてみてください。
- 腹式呼吸をしながら軽く「あー」と発声する
- 「あーーー」と伸ばしたり、高い音を出したりしてみる
- 1,2が出来るようになったら、音程を付けて発声する
息に音をのせるイメージで、喉の力を抜いて息混じりのぼんやりした声で行ってください。
喉に力を入れずに歌うポイントは、舌にもあります。
舌と声帯はつながっているため、舌が固いと声帯に余計な力や圧がかかり、そのまま声帯を開いたり閉じたりすると声帯に負担がかかってしまいます。
- 「ららららららら」と繰り返し言う
- 発声の速さを2倍4倍と早めていく
これを繰り返していくと、舌が柔らかくなり滑舌も良くなります。
歌う姿勢で声が変わる?歌う時の正しい姿勢
歌は口だけではなく、体全体で歌います。ですから、歌う時の姿勢も大切です。
- 背筋を伸ばす
- 肩の力を抜く
- まっすぐ立って重心を少し前にする
- かかとはつけたままにする
- 目線はまっすぐ遠くを見る
- 足は肩幅に開く
顎を上げたりすると高い音が出にくくなったり、変な体勢だと余計な所に力がかかったりしてしまうので、慣れないうちは正しい姿勢で歌うのがおすすめです。
もしかしたら思い込み音痴かも?自分の歌声を聞いてみよう
音痴だと思っている人の中には、実力に合わない難しい曲を歌おうとしているだけであったり、周囲から指摘された経験があって「音痴なんだ」と思い込んでしまっている人もします。
音痴だと思い込んでしまうと、緊張して余計に喉が固くなり音を合わせずらくなってしまいます。
まずは、簡単な歌でいいので「これなら歌える」という曲を見つけて歌ってみてください。
簡単な曲でも、歌えれば自信になります。自信がつけば声も出ます。
歌がうまく歌えると、とても気持ちがいいものです。
音痴じゃないと思っている人も、「もっと歌がうまくなりたい」と思っている人も、まずは一度自分の歌声を聞いてみてはどうでしょうか。
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