片側噛みは危険!意外と知らないデメリットと片側噛みを治す方法
Date:2018.01.09
食べ物を食べる時、いつも同じ方の奥歯で噛んでしまっている状態を「片側噛み」と言います。「偏咀嚼」「片側咀嚼」とも呼ばれることも。
片側噛みは様々な症状を引き起こす原因なんです。
片側噛みは癖になっていると、気がつかないまま何十年もその癖を続けてしまいます。
たかが咀嚼と侮っていると、長年の蓄積で身体中がゆがんでしまう!なんてことに。
まずは自分が片側噛みをしているかどうか、チェックしてみましょう。
この記事の目次
まずは利き顎を知る!片側噛みかどうかをチェック
顎にも、手と同じように、自分にとって使いやすい側があります。
まずはそれを知ることが大切です!
利き顎を知る方法は簡単。
ガムやナッツ、豆などの小さくてすぐに噛む食べ物を、何も意識せずに口の中に放ってみてください。
それを最初に噛んだ方が利き顎だと言われています。
そして、利き顎がどちらかわかると、確かにそっち側でばかり噛んでしまっていることを自覚するはずです。
噛まなくてわかる!片側噛みの人に良くある特徴とは
「何も意識せずに口に入れて噛む」って言われても、わかっていて「意識しない」ってなかなか難しいですよね。
そういう場合、まずは片側噛みの人にある特徴が自分に当てはまるかをチェックしてみましょう!
- 眉毛の高さが違う
- 笑った時の口角の高さが違う
- ほうれい線の濃さが違う
- どちらかの顎がカクカクと鳴る
- 片側の歯にばかり虫歯ができる
上記のようなことがあるからといって、必ずしも片側噛みをしているというわけではありませんが、よくある特徴と言われています。
片側噛みをしていると、良く噛む方の筋肉ばかりが鍛えられ、顔の筋肉のバランスが崩れます。
それが、顔のゆがみを生み、こういった症状が現れるのです。
最後に挙がっている、片側にばかり虫歯ができる、というのは理由が主に2種類あります。
- 虫歯のある方を避けて噛んでいたら片側噛みになってしまった
- 片側噛みで使われていない方の歯が虫歯になりやすくなった
1つ目の理由はわかりやすいですね。
虫歯がある側で噛むと痛いので自然と反対側で噛むようになり、その結果、片側噛みが癖になってしまう、というものです。
そして2つ目の、片側噛みのせいで反対側が虫歯になりやすくなる、とはどういうことでしょうか?
食事の時、噛むことで口内に唾液が分泌されます。
唾液には消化作用だけではなく、自浄作用や味覚の向上を促す効果があると言われています。
そのため、噛まない側の自浄作用が失われ、虫歯や歯周病になりやすくなってしまうんです。
ゆっくり噛んで食べた方がいい、というのは何もダイエットのためだけじゃなかったんですね。
片側噛みのデメリットって?こんなところにも影響が…
片側噛みをしていると身体のゆがみが生じるということはわかりましたが、それが具体的にどういう症状として出てくるのでしょうか。
- 顎関節症
- 顔のゆがみ
- 頭痛
- 疲れ目
- めまい
- 耳鳴り
- 腰痛
- 手足のしびれ
心当たりのある方、結構いるんじゃないでしょうか?
顔のゆがみは先程も少し触れたように、片方でばかり噛むことによってそちら側の筋肉だけが鍛えられることによって起こります。
もちろん、顔がゆがむ理由は片側噛み以外にもあります。
- 頬杖
- 口呼吸
- 横向き寝
- 猫背
そしてこの顔のゆがみが、やがては首、肩、腰…と、全身をゆがませてしまうのです。
音が鳴る、口が大きく開けられない…それって顎関節症かも
顎関節症、という病名は聞いたことがありますよね。
病院で顎関節症だと診断されたことがない人でも、
「冬になると顎がカクカク鳴ったり、ズレる感じがする…」
「口を大きく開けると耳のあたりに違和感がある…」
「固いものを噛もうとすると顎が痛い…」
なんて人は多いのではないでしょうか?
実は私も長年この状態だったのですが、普通に生活する分には特に困らなかったので放置していました。
そして…ある日突然、口が指1本分しか開かなくなったんです。
歯ブラシで奥歯を磨こうとするだけで激痛が走り、柔らかいおかゆやうどんしか食べられない日が続きました。
歯科医院で顎関節症だと診断され、治療や自分でマッサージやストレッチなどを行ない今は改善していますが、原因は「長年の癖による顔のゆがみ」とのことでした。
片側噛みによって顔がゆがむと、まずは顎、そして首に影響が出ます。
首がゆがむと、寝るときに自然と横向きに寝てしまう人が多いそうです。
顔のゆがみが首のゆがみを生み、首のゆがみが顔のゆがみを悪化させ、座り方や立ち方、眠り方に影響して肩や腰にも…という悪循環はこうして生まれていくんですね。
ゆがみを整えて、片側噛みの癖を治す方法とは?
片側噛みによって生まれたゆがみで様々なデメリットが生じることをご紹介しましたが、それを治す方法はあるのでしょうか?
片側噛みを治す方法としては、片側噛みの癖そのものを改善するものと、片側噛みでできてしまった歪みを軽減させるものの2種類があります。
それぞれ順に紹介していきますね!
片側噛みの癖はガムで治る!?ガムトレーニングの方法
片側噛みを続けていると、使っていない方の顎の、咀嚼筋という筋肉が衰えてしまいます。
そこで、反対側の筋肉を、ガムを使ってトレーニングしてあげましょう!
用意するガムは、キシリトールなどが配合されている、粒タイプの「歯科用ガム」です。
- 歯科用ガムを3粒用意する
- 姿勢を正し、顎を少し引く
- ガムを利き顎ではない方に2粒、利き顎の方に1粒入れる
- 鼻呼吸を意識しながら10分間噛み続ける
慣れるまではうっかり姿勢が悪くなってしまったり、途中で噛むのを止めてしまったりするかもしれませんし、顎が疲れてしまうかもしれません。
10分間はできるだけ休まずに続けることが大事です。
顎が疲れてくるのは筋肉を使っている証拠です!
トレーニングなので、疲れてもできるだけ続けるようにしましょう。
これを、1日に3回程度やってみてください。
歯磨きの後にやれば忘れないですし、キシリトール配合の歯科用ガムなら虫歯予防にも繋がって一石二鳥ですね!
慣れてきたら時間を延ばして、最終的には1時間程度続けられるとより効果が期待できます。
生活習慣を改善して、片側噛みでついてしまったゆがみを減らそう
ゆがみの原因として様々な生活習慣を紹介してきました。
なので、簡単に言えばその原因となる生活習慣をやめてしまえばいい!ということです。
とは言え、一度身についてしまった習慣を変えるのってなかなか難しいですよね。
先ほどもご紹介しましたが、身体をゆがませる主な原因には以下のようなものがあります。
- 頬杖
- 口呼吸
- 横向き寝
- 猫背
- 足組み
- 虫歯
- 片足に重心をかけた立ち方
- 同じ肩ばかりに鞄をかける
など…
片側噛みと同じで、身体の左右を同じように使っていない場合、片方にばかり負荷がかかり筋肉のつき方などが変わってしまいます。
こうやって挙げてみると、どれか1つくらいは当てはまる人が多いのではないでしょうか。
いくつも思い当たる節がある方は、1つずつ習慣を変えていくことをオススメします!
1、2週間ずつ、1つの癖だけに集中してやめるようにする方法です。
片側噛みの癖も他の癖も、なかなかすぐにはやめられないかもしれませんが、筋トレのように毎日コツコツ続けることが大切です。
左右対称の顔や身体であることは美容的にも健康的にも必要ですよね。
長年の習慣はなかなか変えるのが難しいですが、1つずつ、新しい習慣で塗り替えることで変えることができます。
片側噛みをやめて左右対称な顔と身体を手にいれよう
片側噛みをやめるだけでも違いますが、他の習慣も一緒に見直して、美人の条件の1つでもある左右対称の顔に近づきたいですね!
寒くなると顎関節症が悪化する人も多いようです。
また、虫歯だけではなく歯並びなどが片側噛みに影響していることもありますので、一度歯医者さんで、口腔内の健康を整えてあげるのも大切です。
これから何十年と付き合っていく顔と身体です。小さなゆがみが大きく広がってしまう前に、きちんと整えてあげたいですね。
Sponsored Link