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敬老の日、何歳から祝う?地域や人によって違う対象の年齢

Date:2017.08.29

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敬老の日、何歳から祝う?地域や人によって違う対象の年齢|女性の美学
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毎年やってくる敬老の日。両親や祖父母など…年上の方にはいろいろ知恵を借りることも多いですから、ぜひこの日を借りて感謝を伝えたいですよね。

ですが、何歳をボーダーラインにして敬老の日をお祝いすべきかは悩みどころです。

最近は年齢を感じさせないくらいに若々しいおじいちゃんorおばあちゃんもいますから、良心で敬老の日をお祝いしても「年寄り扱いするな!」と怒りを買ってしまうこともあります。

敬老の日には、誰に、いくつになってからお祝いするのが無難なのかについて見ていきますね。


まずは知っておきたい敬老の日と老人の日の違い

「敬老の日」は、お歳を召された方に日頃の感謝の気持ちをあらわすイベントのことです。敬老の日は現在、9月の第3月曜日に制定されている祝日です。

これに対して「老人の日」は、祝日法ではなくて老人福祉法に定められた日のことです。老人の日は、以前敬老の日として制定されていた9月15日です。こちらは祝日扱いではなく、老人の福祉について考える啓発の日ですね。

お歳を召された方の長寿をお祝いするのは、敬老の日です。老人の日はあくまで啓発の日ですから、間違って老人の日にお祝いをしないように注意してくださいね。

ただし、老人の日である9月15日から1週間は「老人週間」と言って、老人の福祉や理解について考える期間とされています。もしやむを得ず敬老の日のタイミングを逃したときは、敬老のお祝いをこの老人週間で行っても良い、という解釈もありますよ。

何歳から?相手の気持ちになって考えたい「老人」の定義

敬老の日のお祝いを何歳からするべきか、という問題の答えは人それぞれです。実際に明確な定義はありません。

ですが、事前に「敬老のお祝いしても良い?」と訊ねるのは失礼で気が引けますよね。

ここで、敬老の日にお祝いをされる対象年齢への見解をいくつか見ていきましょう。

老人福祉法では65歳からが老人

日本で定められた老人福祉法では、「老人」とされるのは65歳以上の方だとされています。先にご説明した「老人の日」や「老人週間」では、この65歳以上の方々に対する理解を深める活動がされていますね。

敬老の日の対象年齢に迷ったときは、福祉法にちなんで65歳をボーダーにして考えるのが最も無難ですね。

仮に「年寄り扱いするな!」と言われても、老人福祉法で決まっていることを説明できます。決してお祝いをする側の落ち度にはなりませんね。

ただし公的年金の財政が傾きかけている近年では、年金を受給できる年齢がどんどん引き上げられていく可能性があります。

そのため年金の受給資格を「老人」の定義として考える人が相手だった場合、「○○の機関が定めた年齢だから」と言って敬老の日の対象年齢を決めるのは難しいですね。

地元のイベントなどを参考にする

「老人」の年齢の捉え方は、地方や地域によって異なる場合があります。例えば商店街の催し物や学校での課外活動などで、「敬老の日にお年寄りに何かをしよう」というイベントがありますよね。

住んでいる地域で、「敬老の日は○○歳以上の方に限定で」と記されたイベントなどがあれば、その年齢をボーダーラインとして「老人」と捉える考え方もあります。

筆者の地域では、敬老の日は70歳以上の方に限定で温泉施設が割り引かれたり無料提供されています。地域によって考え方は異なりますから、回覧板や市報などをチェックしておくと良いですね。

もし敬老の日をお祝いしたい相手が遠くに住んでいるなら、その地域でのイベントなどについて調べながら「老人」の捉え方をリサーチしておきましょう。

老人として考える年齢は人それぞれ

「何歳からが老人か」という考えは、実は年代ごとによって異なります。例えば30代の人には「60歳以上が老人」と考える人が多いですが、60代以降の人だと「70歳以上が老人」と考える人が多くなります。

つまり、老人福祉法では65歳以上が老人とされていますが、実際には65歳以上の多くの人が「70歳以上が老人」と考えているのです。

年齢が高くなればなるほど、その人の考える「老人」の年齢は引き上げられる傾向にあります。最近では定年を迎えた後でも現役でバリバリ働いている方もいらっしゃいますから、そんな方にとっては「自分はまだ若い」という意識があるということですね。

ただし、定年で退職された方にとっては「自分も歳をとったな」と感じることもあるようです。

  • その人が今お仕事をしているのか否か(定年退職など)
  • 若くあろうとしているのか否か(白髪を染めるor染めないなど)
  • お孫さんがいるのか否か

…といったその人の現在の生き方について考えてみましょう。若くあろうとしている人ほど、若い年齢で敬老の日をお祝いされると不愉快に思う傾向にあります。

もし敬老の日をお祝いしようか迷っている相手がいるのであれば、何気なく「何歳からが老人だと思うか?」という旨を事前に訊ねるのも良いですね。

孫からのお祝いであれば何歳でもOK

例えば50代の方が相手だった場合、その息子さんや娘さんが敬老の日をお祝いすると、ほとんどの場合ご機嫌を損ねます。確かに「お母さんorお父さん」であって「おばあちゃんorおじいちゃん」ではないのですから、敬老の日を祝われるのは複雑な気分になりますよね。

ですが、お孫さんからお祝いされる場合は別です。お孫さんがいる場合の敬老の日は、「長寿のお祝い」というよりは「孫が祖父母に感謝を伝えるイベント」という認識の方が強いのです。

例え相手が50代の方でも、お孫さんにとっては「おばあちゃんorおじいちゃん」という存在。ですからお孫さんからであれば、相手が何歳であっても敬老の日をお祝いしてOKです。

もしもお孫さんがいる方へ敬老のお祝いをするなら、なるべく「親子間」ではなくて「祖母or祖父と孫」の関係性を強く意識したお祝いをすると良いですね。

孫と祖父母の敬老の日と言えば、

  • 孫と一緒に過ごす日にする
  • 孫の手渡しでプレゼントを渡す
  • 孫とおばあちゃんorおじいちゃんメインのアルバムをつくる

…などの祝い方がポピュラーですね。

プレゼントの内容でお年寄り扱いをしないように注意!

子どものいない方や未婚の方がご両親に敬老の日をお祝いする場合、「孫」というクッションがいないためハードルが上がってしまいがちです。

孫のいない方にとっては、自分はいつまでも「親」であって「祖父母」ではありません。ですから敬老の日をお祝いされると、つい「年寄り扱いするな!」という気持ちになってしまうのです。

もし「老人かどうかグレーゾーンだな」と感じる方に敬老の日のお祝いをするなら、プレゼントはなるべく若々しい内容のものを選びましょう。

例えばシニア向けの健康グッズなどを贈られるより、若者向けのファッションアイテムやインテリアなどを贈られた方が、「年寄り扱いをされている」という印象がありませんよね。「まだまだ若者扱いされている」と思ってもらえます。

敬老の日はあくまでもその方への感謝や労わりの気持ちをあらわす日です。「老人だから祝っている」のではなく、「感謝があるから祝っている」という気持ちを伝えやすいプレゼントを選びましょう

ご本人の趣味やセンスに合わせて、喜んでもらえそうなプレゼントを用意すると良いですね。

ちなみに敬老の日でよく選ばれる無難なプレゼントには次のような例があります。

  • お花
  • 名入れのアイテム(ハンカチや食器など)
  • グルメ(スイーツやお酒など)

祝われる側の気持ちに寄り添った敬老のお祝いをしよう

敬老の日が近づくと「自分の両親or祖父母へのお祝いはどうしよう?」と悩む人が増えますが、実はその悩み、”祝う側”の気持ちです。

“祝われる側”からすれば、「敬老の日のお祝いにそんなにこだわりはない」というのが本音のようです。

お祝いされること自体は嬉しく感じても、「敬老の日をお祝いされたい」と強く願っている人は少数です。それよりもお誕生日や他のお祝いごとを華やかに祝ってもらった方がうれしい、と感じる人の方が多数派なのです。

自分よりもはるかに年上の方々のお祝いをすることは悪いことではありませんが、相手の気持ちを置き去りに一方的なお祝いをするのも避けたいですね。

敬老の日のお祝いをするのなら、祝われる側の気持ちに寄り添ったプレゼントやスケジュールでお祝いしましょう。

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ライター:箸屋

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