会うたびに苦しい…嫌いな人を好きになるための7つのステップ
Date:2019.02.08
ウマの合わない相手というのは、誰にでもいるものです。
「あの人って本当にイヤだなあ、嫌いだなあ」と思いながらお付き合いを続けるのは、本当にしんどいですよね。
嫌いな人全員と関係を断つことができればそれに越したことはないのですが、
- 職場の上司・同僚
- お客さま
- ご近所
- ママ友
など、断ちたくても断てない関係性もあります。
いくら変わって欲しいと思っても、相手は変わってくれません。「嫌いだなあ」と感じることが苦痛ならば、自分の捉え方を変える方が早いと言えます。
今回は、嫌いな人を好きになるための方法を、7つのステップに分けてご紹介していきます。
嫌いな人を好きになる方法・7つのステップ
ステップと言っても、無理に順番どおりに試す必要はありません。また、7つ全てを行う必要もありません。
今からご紹介する7つの行動・思考は、相手を徐々に受け入れるために最も自然な順番に並べてあります。この順番に行っていくと、だんだんと相手を受け入れやすくなるようになっています。
ですが、しっくりこないステップは飛ばしたり、また「これが気になる」というステップを1つだけ試したり、という使い方でも充分効果が期待できます。
気になるものを1つだけ実践してみて、まだ苦手意識が強ければもう1つ選んで試してみる、という方法でもOKです。
1.どこが嫌いなのか挙げてみる
「あの人のこと、嫌いだなあ」と感じるときには、たいてい「ここが嫌い」というポイントがあると思います。
自分が相手に対して「ここが嫌い」と感じているポイントを、全て紙に書き出してみてください。
何もかもが嫌い!という気分になっていたとしても、紙に書き起こそうとすれば具体的なポイントが浮かんでくるはずです。
たとえば、
- 意地悪をされる
- 考え方がぶつかりやすい
- ズルいことをするのが許せない
- 自分を嫌っているような気がする
- 挨拶しても無視される
- いつもルーズでだらしない
- やたらマウントをとってくる
など。
自分の言葉で結構ですので、紙の上に箇条書きにしてみるのです。
こうして改めて振り返ってみると、相手のどんな行動や性質が自分の気持ちを逆撫でするのかが具体的に把握できます。
この把握が、意外と大切です。相手のどこが嫌いなのかを把握できれば、そうした行動や性質に触れる機会を中心に接触を減らしていくことができるからです。
全ての接触を断つことが難しいなら、できるだけ「嫌いだ」という感情が高まらないように接触シーンを選んでいきたいところ。嫌いな点探しは、その指標になります。
また、やってみると案外冷静になれることもあります。
書き出す前は「存在そのものが許せない!」という気分だったけれど、「ここ以外は別に嫌いじゃないかも」と気づくケースも意外と多いものです。
2.共通点を見つける
第一印象で「あんまり話が合わなそうだな」と思っていた相手が、自分と同じものを好きだったと分かった途端に話がはずみ、「良い人だなあ」という印象に変わった。
こんな経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
人間には、自分と共通点のある相手には好意を抱く「類似性の法則」という性質が備わっています。
これは芸能人など直接知らない相手だろうと、よく会う隣人だろうと同じ。相手と自分に心理的な接点(共通点)が多ければ多いほど、嫌悪感が減り、魅力を感じやすくなる傾向があります。
類似性の法則が効果を発揮するには、「相手と自分にこのような共通点がある」と認識することが必要です。
たとえば、
- 出身地
- 家族構成
- 飼っている動物
- 趣味
- 学歴・出身校
- 経験のあるスポーツ
- 興味のあるもの
- 集めているもの
- 子どもの頃好きだったタレント
- よく見るTV番組
といった共通点を探してみましょう。
ポイントは、無理に好きになろうとしないこと。「好きにならなくちゃ」と自分にプレッシャーをかけてしまうと、拒絶反応から余計に嫌いになってしまうことがあります。
ただ淡々と共通点を探す作業に集中してみてください。
3.良いところを探す
次は、良いところ探しです。嫌いな相手が持っている長所や、あなたの利益になるポイントを探してみましょう。
「あいつに良いところなんてない!」と感じるあなたは、ゲーム感覚で行ってみてください。1つ見つけられたら10点獲得、100点にどれだけ近づけることができるかトライしてみましょう。
このときも、相手を無理に好きになろうとする必要はありません。ただ淡々と「良いところ」のみを探すのがポイントです。
どうしても見つからないときは、発想の転換が役立ちます。
たとえば、
など、ちょっと無理やりな感はありますが、これでもひねり出せたのならば「10点獲得」ということにします。
そんな感覚を味わうことができたなら、ぜひ「嫌いだ!」という気持ちが高まるたびにこの作業を繰り返してみてください。
たとえ相手が変わらなくても、あなた自身の気持ちは少しずつ楽になっていくでしょう。
4.積極的に褒める
良いところ探しで「これは本当に長所だと思う」という面が見つかったなら、ぜひ折を見て相手に直接、言葉にして伝えてみてください。
口に出して褒めることは、相手との関係性を良くできるだけでなく、自分の気持ちをポジティブに変える効果も大です。
あなたに褒められた相手は、驚くかもしれませんし、照れる気持ちからちょっとブスッとした態度を見せるかもしれません。でも、そうした相手の反応はあまり気にしなくてOKです。
相手の行動や性格に褒めるところが見つからなければ、服装や持ち物を褒めるのも一つの手です。
「そのネクタイいいですね」「そのバッグ、素敵ですね」……こんななんでもない一言で、自分の気持ちも関係性も良い方向へ傾きます。
5.共犯意識を持つ
人間って不思議なもので、一緒にちょっとワルイことをすると、親近感が湧きますよね。
たとえば会社のパーティのために購入したケーキが2切れ余ってしまったとき。その場に居合わせた誰か(あまりよく知らない他部署の人など)と「他の人には内緒だよ」と言ってこっそり二人で分け合ったとしましょう。
こうした小さな秘密を分かち合うシチュエーションでは、なんとなく相手に親近感が湧き、その後顔を合わせたときに「ふふっ」と微笑み合ってしまったりしませんか?
婚活パーティの会場の隅で休憩しているときに、同じように休憩している男性とちょっと交わした会話は、なぜか非常に好感度の高いものに思えたりします。
いつも行く喫茶店で「常連のあなたにだけ新商品のケーキをサービスしておきますね。他の方には内緒ですよ」と言われたら、特別扱いされた気がして気分が良くなるのではないでしょうか。
こんなふうに、何かしらの小さな秘密を分かち合うことで生まれる共犯者意識を利用し、相手への心理的な抵抗感を緩和することが可能です。
ただし、「小さな秘密」であることが重要です。法律に触れるような大きな秘密は、当たり前ですが避けましょう。
6.相手の立場に立ってみる
相手に対する拒絶感が和らいできたら、自分が相手の立場にいると仮定して、「あの人はなぜこういうことをしたのかな?」「なぜこんな発言をしたのかな?」と想像してみましょう。
自分の目には見えないことが、世の中にはたくさんあります。
親に反抗していた子どもが、自分で家族を持ってみて初めて親の気持ちが分かる……そんな実例は身の回りにもあるのではないでしょうか。
そうした意図や思いを無理のない範囲で想像してみることで、「ああ、こういう気持ちだったのかな」「こういう理由があったのかもしれない」と感じることができるかもしれません。
その想像が事実かどうかは重要ではありません。自分の気持ちが少しでも「嫌いな相手を受け入れやすい」方向へと傾けば、それだけで楽になれます。
7.それでもダメなら、やっぱりできるだけ距離をおく
さまざまなことを試してみて、「それでもやっぱり嫌いだ!」という感情しか残らない。そんなこともあるでしょう。
その場合には、やはりできる限り距離を置くのが一番です。
関係を一切断つのは難しくても、心理的もしくは物理的に、可能な限り距離を置く工夫をしてみましょう。
1つ目のステップで挙げた「どこが嫌いなのか」というポイントを参考に、「ここまではお付き合いするけれど、ここからは一線を引く」というラインを決めてしまいましょう。
心理的・物理的に距離を置くことで、冷静になり嫌いな気持ちが落ち着くこともよくあります。家族のことが大嫌いだった人が、一人暮らしを始めて距離を置いたら少しずつ許せるようになってきた、という例もあります。
もちろん距離を置くことで相手を好きになれるかどうかは場合によりけりですが、距離を置けば少なくともネガティブな感情が高まる頻度を減らすことができるでしょう。
まとめ:捉え方が変われば、苦しい気持ちが楽になる
嫌いな人を無理に好きになる必要はありません。でも時間を共有する必要がある相手の場合は、自分の捉え方を変えることで「嫌いだ!」という苦しい気持ちを和らげることができます。
嫌いな相手を少しでも好きになるための、7つのステップ。
ぜひ試してみてくださいね。
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