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オーガニックコスメとは本当に肌に優しい?定義とその選び方

Date:2017.05.15

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オーガニックコスメとは本当に肌に優しい?定義とその選び方|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/organiccosmetyuui1567/

オーガニックコスメと聞くと、何だか肌に良さそうという程度のイメージで使っていませんか。

改めて聞かれると、オーガニックコスメってどんなコスメなんだろう?という疑問がわいてきます。

そもそもオーガニックコスメとはどのようなコスメで、他のコスメとはどう違うのでしょうか。オーガニックコスメの何が肌に良いのかなどをご紹介しますね。

オーガニックコスメの基礎がわかれば、自分の肌にあったものを選びやすくなるでしょう。改めてオーガニックコスメの魅力を知って下さい。


オーガニックコスメとは有機素材で作られたコスメ

オーガニックコスメは素材が大事。化粧品の素材に有機素材が使われているものをオーガニックコスメと呼んでいます。

化粧品の成分に化学合成成分などを使わずに作られているものです。

そもそもオーガニックとはどういうことか

無添加化粧品や自然派化粧品というと「オーガニック」というイメージを持ちやすいのですが、オーガニックとはこれらのものは少し違います。

オーガニックとは「有機」ということ。

3年以上化学合成農薬や化学肥料を使っていない畑で化学肥料や農薬を使わずに植物を育てるという栽培方法を守っていること、それを原料として製品を加工する、ということです。
  • 無添加
  • 自然派

という言葉は人工的なものを使っていません、もしくは植物由来の天然成分を配合しています、という意味合いが強いのです。

その点で、原料に化学物質が使われていないというオーガニック化粧品とは区別されます。

オーガニックコスメには認定基準がなかった

日本ではオーガニックに認定は農林水産省が管理しています。食品については、オーガニックを謳う場合、JAS法により検査を受けて認証されると「有機JASマーク」をつけることが義務づけられます。

食品のJASマークは皆さん見たことがあるのではないでしょうか。JASマークがついていればオーガニック食品であるという判断が出来るんですね。

ところがコスメはどうでしょう。オーガニックコスメといっていてもJASマークはついていませんよね。

そうなんです。このJASマークがつけられるのは

  • 有機農産物
  • 有機農産物加工食品

のみで、水産物や化粧品は認定対象になっていないのです。

しかも日本にはまだオーガニックコスメの認定機関がないため、明確な認定基準がないというのが現状です。

ですからオーガニックコスメといっても100%有機栽培された植物を原料としているものから、多少ケミカルな原料が含まれたものまで色々あります。

100%オーガニック原料とは限らない

オーガニックコスメは100%オーガニックの原料だけで作られているものもありますが、必要最低限の化学物質が含まれているものもあります。

ここで大事なのは、化学物質=すべて悪、ではないということです。

人体に対する安全性が確保されていて、かつ、化粧水など水分の多い商品の菌の増殖を抑え安全に使うために必要な物質であれば、肌につけても問題ないものもあるのです。

ですから、化学物質は絶対ダメ!とはせず、何が入っているのかを見極めることが大切です。

オーガニックコスメに入っている可能性は低いですが、石油由来の物質(アルキル~という成分)などは肌に刺激を与えるので避けた方がよいでしょう。

世界のオーガニック認証機関

日本にはまだ化粧品のオーガニック認定をする機関はありませんが、海外には独自の厳しい基準を持って認定している機関があります。世界各地のオーガニック認証団体を調べてみました。

これらのオーガニック認証機関のマークがついているものは、一定の審査を受けたものということになりますから、オーガニックコスメを選ぶ際に参考になるでしょう。

フランスの「ECOCERT(エコサート)」

1991年に農学者の団体によって設立された機関です。

フランスのコスメ以外のものにもつけられていることが多く、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー、ポルトガルに法人があります。世界最大規模の有機認定機関です。

オーストラリアの「ACO 」

2002年に設立されたオーストラリアの認証機関で化学合成成分を一切使っていない製品にのみ認証を与えています。

アメリカの「USDA」

USDAとは農務省のこと。農務省の認定基準を守り認定を受けた機関だけがオーガニック認定を行うことができるという制度になっています。

ただし、アメリカではまだオーガニックコスメについては明確な基準が確立されていないため、化粧品に対しても食品と同様の基準が採用されることも多いようです。

ドイツの「BDIH」

2000年に設立された団体です。ドイツは自然派療法の先進国。ナチュラル志向が強く代替医療なども盛んな国です。

その中でナチュラルコスメの品質を保つために、化粧品メーカーが集まってガイドラインを作成しました。

ドイツの「demeter(デメター)」

2001年に発足した団体です。オーストリアのシュタイナー博士の提唱した有機農法である「バイオダイナミック農法」を推奨していて、どこの認定制度よりも厳しいオーガニック基準であるとされています。

ドイツの「eco control」

2008年、BDIHよりも厳しいガイドラインで認定しようということで設立された団体です。

化粧品については「効果が皮膚科学的に確証されている」という独自の基準があって、フェアトレードなどについても広く基準が設けられています。

イタリアの「SoCert」

フランスのエコサートをモデルに作られた団体で、化粧品以外にも食品や洗剤なども認定しています。

製品については100%植物原料であること、という厳格な認定基準があります。

イギリスの「Soil Association」

1946年、英国土壌協会として設立され、今ではイギリスのオーガニック製品の8割が認定を受けているという歴史のある団体です。

オーガニック基準が事細かく規定されていて、審査が厳しいことでも有名な団体です。

EUの「NaTrue(ネイトゥルー)」

他の機関のほとんどが営利団体であるのに疑問を持ったメーカーが中心になり設立されたヨーロッパの団体です。

認定基準を一般公開し、認証制度をビジネスにしないというコンセプトが特徴で、オーガニック成分の含有率を星の数で表すなどわかりやすい認定をしています。

オーガニックコスメの何が肌に良いのか

オーガニックコスメはその認定基準が団体によって違うため、化学成分がまったく入っていないというわけではありません。

では、他のコスメと比べオーガニックコスメの何が肌に良いのでしょうか。

肌本来の保湿力などを取り戻す

オーガニックコスメには、ケミカルコスメのように

  • 強い洗浄力
  • 余分な油分

などが入っていません。

オーガニック成分100%でなくても、合成界面活性剤などを使っていないので、ケミカルコスメと比べれば圧倒的に肌に優しい成分でできています。

だからこそ、石油由来成分などに慣れてしまった肌には、

  • 潤いが足りない
  • 乾燥する

と感じることも多いようです。

でもそれは、今まで肌を覆っていた余計なものが落ちて、肌が自分で保湿しようとする機能を取り戻すための大切な段階です。

それを過ぎると肌が健康になりあまり手をかけなくてもしっとりするようになります。

スキンケアがシンプルになる

ケミカルコスメからオーガニックコスメへの切替の時期は、肌が慣れるの時間がかかる人もいますが、肌が健康になってくると過剰なスキンケアが不要になってきます。

  1. 肌が荒れる
  2. 美容液などたくさんのスキンケアアイテムを使う
  3. 肌への刺激がどんどん多くなる
  4. さらに肌が荒れる

という悪循環なのですが、本当に肌が必要とするものだけを使ってケアしていくと、肌が自分で健康になっていきます。

そうすると、洗顔してもつっぱらなくなったり、余分な皮脂が出なくなったりするので、お手入れが楽に。スキンケア自体もシンプルになっていきます。

肌に不要な成分が少ないこと

コスメを買うときは成分表示をしっかり見ましょう。たとえば香料ですが、香料については明確な表示基準がなく、なんでもひとくくりに「香料」と表示できてしまうんですね。

ですから、どんな香料が入っているのか、それが肌にどんな影響があるのかがわかりません。

オーガニックコスメなら天然のオーガニック精油などを香料として使うので、もちろん何から採られたものかわかりますし、肌への作用もわかります。

オーガニックコスメは肌に有用な植物原料を中心に作られていて、植物のもつ特性を生かして酸化防止などを行っているので、極力肌に不要な化学成分が排除されています。

その分、肌への負担が少ない化粧品であるといえますね。

オーガニックコスメは選び方が大事

明確な基準がないというオーガニックコスメですが、ではどのようにして自分の肌にあった質の良いものを選べば良いのでしょうか。

天然=肌に良いという誤解

オーガニック成分配合、という表示を見るといかにも肌に良さそうと思ってしまいますね。

でもそれがどのくらい含まれているのか、その他の成分には何が使われているのかはよくわかりません。成分表示をしっかり確認することが大切です。

また、天然由来の成分が多ければそれが肌に良いのかというとそれも違います。もちろん安全性は高いのですが、それがすべての人の肌に合うのかというとそうではないんですね。

天然由来だからこそ、敏感肌には刺激になることもありますし、アレルギーの原因になることもあるからです。

アレルギーは?原料をよく見て選ぶこと

植物原料100%だからこそ、植物の有効成分がダイレクトに肌に伝わります。ときにはぴりぴりと刺激を感じることも。

その原料にアレルギーがないか、肌にあう原料かどうかをよく見極めて選ぶことが大切です。

まがい物に気をつけること

製品そのものはケミカルコスメといってもいいものなのに、ほんの少しオーガニック原料を配合しただけで「オーガニックコスメ」と表示している化粧品もあります。

質の高いオーガニックコスメを見極めるには、そのメーカーのホームページをしっかりチェックすること!

  • 原料はどこから調達しているのか
  • 製造過程はどうなっているのか
  • どのくらいの割合でオーガニック成分を配合しているのか
  • 化学成分を使っているとしたら何を使っているのか
  • どの団体のオーガニック認証を受けているのか

などをチェックしてみて下さい。

その会社のポリシーも大事ですね。どのような姿勢でオーガニックコスメ作りに携わっているのか、会社の理念なども参考になるでしょう。

メイク用品にも気をつけること

基礎化粧品だけをオーガニックコスメにこだわって、メイク用品はこれまで通りのケミカルで刺激の強いものを使い、濃いメイクをしたりしないでしょうか。

オーガニックコスメの洗浄力はそれほど強くありませんので、メイクが肌に残ってしまい、色素沈着などを起こす可能性もあります。

基礎化粧品をオーガニックにするなら、メイクも薄くするか、落ちやすいものを選んだ方がいいですね。

価格も選ぶ際の一つの目安になる

オーガニックコスメは価格がやや高いのも特徴といえます。それもそのはず、有機農法というのは恐ろしく手間のかかる栽培方法で、人件費も当然かかります。

しかも、製法にも当然こだわって人の目でチェックをしながら徹底した安全管理が行われているので、そこでも相当な手間がかかっているんですね。

ですから当然価格も高めになります。これは仕方のないことですね。でもそれが一つの目安でもあります。

あまりに安いオーガニックコスメは本物かどうか原材料をしっかりチェックした方が良いでしょう。

先々のことを考えたらオーガニックコスメがいい

ケミカルコスメと価格だけを比べてしまうと、ちょっと二の足を踏んでしまうかもしれないオーガニックコスメ。

でも、スキンケアは5年後、10年後の自分のためにするものです。ケミカルなものを使い続けた肌と肌に優しいオーガニックのものを使い続けた肌では必ず違いが出てきます。

後々になってどうしようもなく肌が荒れて、なかなか回復しなかったり、病院にかかるほど荒れてしまったりすれば、結局は高くつくのではないでしょうか。

長い目で見たら、オーガニックコスメを使った方が肌にも健康にも良いのではないでしょうか。

早く始めるに越したことはないと思います。

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ライター:奈南有花

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