肌の黄ぐすみの原因は食べ物だった!今すぐ出来る10の改善方法
Date:2017.11.10
最近よく耳にするようになった「黄ぐすみ」という言葉。肌がくすむだけではない「黄ぐすみ」という状態はどんな肌の状態なのか、そして、なぜ起こるのか、その原因からひもといていきましょう。
黄ぐすみを改善するには食生活から変えていかなくてはいけません。スキンケアだけでは改善できない黄ぐすみについて、詳しくご紹介します。
肌の状態を改善するには時間がかかります。気になっている方はぜひ今日からでも出来ることをやってみて欲しいと思います。
普通のくすみとは違う、肌の黄ぐすみの原因
30代になると、段々肌のくすみが気になってくると思いますが、それとは違う「黄ぐすみ」という現象はなぜ起きるのでしょうか。
その原因についてまとめました。
余った糖質によって起こる糖化
私たちが食事で摂っている主食は炭水化物、糖質です。また、女性は甘いものが好きですね。
糖質をたっぷり摂ることで血糖値が上がりますが、普通の食事であれば血糖値は緩やかに上がり、その後数時間かけて自然に下がっていきます。
ところが、甘いものや炭水化物ばかり食べていると、血糖値が急上昇するようになります。
そうすると、インスリンというホルモンが出て、糖質をエネルギーに変えていこうとするものの、どうしても使い切れずに余ってしまう糖分があります。
その糖質が熱によってタンパク質と結びつき、「AGEs(糖化生成物)」という物質を作り出します。これが「黄ぐすみ」の原因です。
AGEsは、分かりやすくいうと「こげ」の元です。食パンをトーストにするとこんがりと美味しそうなきつね色になりますが、あれと同じなのです。
以前は、糖化は肌の奥深く、コラーゲンやエラスチンがある真皮で起こると考えられていましたが、最近の研究では表皮でも起こることが分かっています。
真皮で起これば、コラーゲンなどのタンパク質を変質させ、硬くすることで肌の弾力が失われます。
また、表皮で起これば水分保持力に影響して、肌が乾燥して硬くなってしまうのです。
糖化よりも怖いカルボニル化
もう一つ、糖化よりも肌を黄色くしてしまう現象が「カルボニル化」です。
例えば紫外線を浴びて皮脂が酸化しすると活性酸素によって過酸化脂質が作られます。そうすると、アルデヒドという脂質の分解物質が発生します。
そのアルデヒドがタンパク質と結合して、肌を黄色くする原因になるのです。ここで作られた結合物質をALEs(終末脂質過酸化産物)と呼ばれています。
カルボニル化の怖いところは、糖化による黄ぐすみよりもずっと濃い黄色になってしまう、ということです。
紫外線によるダメージ
糖化は紫外線とは関係ありませんでしたが、カルボニル化は紫外線のダメージによる影響がかなり強いので、紫外線対策はきっちりやっていかないといけません。
肌の黄ぐすみの10の改善方法
甘いものと紫外線が黄ぐすみの大きな原因であることはわかりました。具体的にはどのようにすれば改善や予防をしていけるのでしょうか。
1.糖質を摂りすぎない
まず、糖化を改善するには、糖質の摂り過ぎに気をつけなければいけません。甘いお菓子類はもちろんのこと、飲み物も注意が必要です。
清涼飲料水のたぐいはかなり砂糖が入っているので、飲まない方がいいでしょう。
また、パスタなど炭水化物だけの食事は糖質の摂り過ぎになります。野菜やたんぱく質を摂ることを意識して、糖質を減らしていく工夫をしてみてください。
おすすめはパワーサラダです。野菜にタンパク質を加えたもので、これ一つで十分食事になります。
2.糖化を防ぐ栄養素を摂る
糖化を防ぐ栄養素としては、
- 糖を代謝するためのビタミンB1(豚肉など)
- 糖の吸収を抑える食物繊維(根菜類、納豆、もち麦など)
などが有効です。
甘いものは良くない、といいましたが、糀から作る甘酒はおすすめです。それは、糖化を防ぐコウジ酸が入っているからです。
3.茶カテキンで糖化を予防
緑茶にも糖化を防ぐ効果が期待できます。
緑茶に含まれる茶カテキンには、血糖値の上昇を抑える働きがあるので、AGEsが蓄積されるのを防ぎます。
また、出来てしまったAGEsを分解して排出する効果も期待できます。
コンビニのお茶よりも、自分で淹れたお茶の方が効果は高いでしょう。緑茶は時間が経って変色するとその効果が落ちてしまうので、淹れたてを飲んでください。
緑茶は 一煎めでおよそ60%、二煎めで80%のカテキンを抽出できるといわれているので、湯のみ1杯分のお茶を抽出したら、二煎めまで飲むと効率的にカテキンを摂取できるでしょう。
カテキンをたくさん抽出するには、沸かしたての熱湯を使ってください。温度が高い方が抽出量が増えます。
緑茶が苦手な方は、
- 甜茶
- ルイボスティー
- どくだみ茶
などでも同様の効果が期待できます。
4.抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂る
カルボニル化を防ぐには、皮脂の酸化を防ぐ。そのために必要なのは抗酸化作用のある食べ物を摂ることです。
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- ポリフェノール
- イソフラボン
- リコピン
などの栄養素を摂ることがおすすめです。
具体的に何を食べたらいいか、となるとこれらの栄養素を含んでいる食べ物は本当にたくさんあるので、
- 毎日野菜や果物をたっぷり摂る
- おやつにはナッツ類を食べる
- 調理の油はオリーブオイルか米油に変える
- 大豆製品を毎日食べる
などを心がけてみてください。
何か一つだけを毎日食べるよりも、色々な食材から栄養を摂った方が他の栄養素も取れるので、美肌作りには効果的です。
5.食事の順番、食べ方を見直す
糖化には血糖値の急上昇が良くないので、食べ物の内容はもちろんのこと、食事の仕方も少し見直していく必要があります。
特に、早食いの人は注意です。早食いは血糖値を急上昇させるので、20分以上かけてゆっくり食べるのが理想です。
そのためには、
- 1口30回以上噛む
- 1口ごとに箸を置く
などを実践してみてください。自然と食事に時間がかかるようになりますよ。
6.低GI値のものを食べる
また、食材選びも重要です。低GI値のものを食べることで、同じ量のものを同じように食べても、血糖値の上がり方が違ってきます。
では具体的に何を食べたら良いかというと、「白いものを避ける」ということです。
- 白米
- 餅
- うどん
- 食パン
- パスタ
などはGI値が上がりやすい食材です。
- 玄米、胚芽米、発芽玄米
- 全粒粉のパスタ
- そば
- ライ麦パン
などを変わりに食べるといいでしょう。
7.アルコールの摂り過ぎに気をつける
お酒の飲み過ぎも糖質の摂り過ぎにつながります。
- ビール
- 日本酒
- ワイン
などは糖度の高いお酒なので、飲み過ぎには気をつけてください。
お酒が好きな人は糖質の少ないお酒に変えることで、少しでも糖質の摂り過ぎを防げます。
- ジン
- ウォッカ
- 焼酎
- 泡盛
などの蒸留酒は糖質がゼロなのでおすすめです。
8.血糖値を下げるための軽い運動
食後の軽い運動は血糖値を下げる効果があります。運動といっても激しいことをする必要はなく、散歩程度で十分です。
ただし、食べてすぐに動くのは良くないので、30分以上置いてからにしましょう。
9.質の良い睡眠をとる
肌のターンオーバーを正常化するには質の高い睡眠が欠かせません。加齢によって肌のターンオーバーが乱れることも黄ぐすみを促進させる原因の一つだからです。
表皮のAGEsやALEsを排出するために、夜更かしはやめて、その日のうちには寝るようにしましょう。
また、寝る直前までスマホやテレビを見ていると、目からの光の刺激でメラトニンというホルモンが十分分泌されず、眠気がやって来ないこともあります。
寝る前には自分なりのリラックスタイムを作り、ゆったりした気持ちで眠りにつけるようにしたいものです。
10.糖化を防ぐ成分が配合された化粧品を使う
スキンケアでも黄ぐすみを改善することは出来ます。外側からのケアも大事ですね。
AGEsを作らないようにするためには、
- ビタミンA
- ビタミンE
- コウジ酸
- コウキエキス
- どくだみ
- サクラの葉エキス
などが配合されているコスメがおすすめですよ。
今日から早速、改善してみて!
黄ぐすみを改善し、防ぐには、どちらかというと表面的なスキンケアよりも、身体の内側からのケアが大事なことが分かりました。
やっぱり、肌は食べたもので作られているということですね。甘いものの摂り過ぎはダイエット的にも良くないので、これを機会に少し食べるものを見直していく必要がありそうです。
肌は時間がかかっても必ず生まれ変わります。黄ぐすみは解消するのがなかなか難しい肌悩みではありますが、今日からすぐにでも生活を改善していくことで、必ず効果が実感できるようになると思います。
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コメント一覧
すでにもう黄色い場合にも有効ですか?? ちなみに肝臓の病気とかではないです。