毎日続く兄弟喧嘩にうんざり!子供の兄弟喧嘩の止め方
Date:2019.02.21
兄弟がいると必ず起こる喧嘩。兄弟喧嘩は、毎日同じ理由で喧嘩することが多く、親も毎日同じように叱るのもなかなかしんどいものです。
子供たちの喧嘩が始まると、「またか・・・」と、うんざりしてしまいますよね。
兄弟喧嘩は、お友達の喧嘩とは違いお互いの距離が近く遠慮のない関係なので、きつくなりがちです。よって、親も放っておけずに仲裁に入ることもあるでしょう。
ここでは、兄弟喧嘩が起こった時の親の関り方を見ていき、年齢別の喧嘩の止め方をご紹介していきます。
親はどう対処すればいい?【年齢別】兄弟喧嘩の関り方と止め方
年が離れた兄弟は喧嘩することは少なく、年齢が近ければ近いほど、兄弟喧嘩は多くなりますよね。親が介入しない方が良いとされている兄弟喧嘩ですが、年齢的には親が入らないといけない場面も出てきます。
ここでは、年齢別兄弟喧嘩の親の関り方を見ていきましょう。
0歳~3歳の対応
魔の2歳児、悪魔の3歳児と言われるこの時期は、衝動を抑えることができない年齢です。本能的な欲求が抑えられず、言葉もまだ未熟なので思う通りにいかないと攻撃的になってしまうのですね。
まだ人との関わり合い方自体を理解しておらず、ましてや距離が近い兄弟姉妹には、感情に任せて手足が出てしまうことも多いです。自我が芽生え始めたのに言葉足らずで思うように行動ができないので、叩く、蹴る、かみつく、引っかく、突き飛ばすなどして感情を表すことに。
上の子が2-3歳ならば、下の子は0-1歳となるので、止めないわけにはいかなくなります。悪気なく下の赤ちゃんがおもちゃを取ったり、引っかいたりしてしまうことで、上の子が怒るような喧嘩が多いでしょう。
手加減を知らないので、おもちゃを投げたり手を出したりしてケガをさせてしまっては大変ですよね。
言葉だけでなく、抱きしめて話したり、抱きかかえて別の場所へ移動したりママの体を使って止めるようにしましょう。
言葉だけだと、まだ理解できないことも多く責められているようで叱られている感が強くなります。しかし、体を使って止めるとママのぬくもりが伝わり安心感を得ることができ、尖った心がやわらかくなる効果があるのです。
4歳~6歳の対応
2-3歳を過ぎると言葉で感情を伝えることができ、ある程度自分の行動を制御できるようになります。また、4-6歳の就学前の子供は、幼稚園や保育園での集団生活が始まりお友達との関りも多くなり、人との関わり方を学習する時期でもあります。
4-6歳の兄弟喧嘩は、成長した上の子が手加減することを覚え、してはいけないことの分別がつくので、どうしても親は上の子に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!」と声を荒げることが多くなってしまいます。力ではどうしても下の子が負けてしまうからです。
頭ごなしに叱ると、「自分は悪くない、弟(妹)が悪いのに」と反発心が芽生え、「自分より弟(妹)の方がかわいいんだ」とひねくれてしまい、余計に下の子に対して意地悪な気持ちになってしまう可能性が高いので、注意が必要です。
「あなたの言い分はわかるよ」と一言添え、「でも、自分より小さい子を叩いたらダメだよね」「大きい子が一歩引かなきゃいけない時もある」と諭しましょう。
しかし、まずは自分が大切にされているという感情を持たなければ、子供は素直に引くことなんてできません。「下の子も上の子も同じくらい大切で大好きなんだよ」「だから、仲良くしてくれると本当にうれしい」とギューッと抱きしめて伝えましょう。
下の子にも同様に理由を聞き、絶対にどちらかに肩入れすることなく平等に扱うことが大切です。兄弟同士本気で嫌いあっているわけではないので、愛情が伝染して兄弟間ならではの愛情を確認する良い機会になるはずです。
小学生の対応
小学生になると、「やってはいけないこと」「怒られること」がよく解るようになり、保身から喧嘩の時に言った言わないのウソが出てきます。
下手に親が仲裁に入ると、余計にややこしくなることがあるので、小学生同士の兄弟喧嘩は、放っておくのが一番です。意外に口を出さない方が、いつの間にか喧嘩が終わり笑い声が聞こえてくることも。
また、分別がつく小学生には、喧嘩のルールを決めても良いかもしれませんね。
- 叩いたり蹴ったりする暴力は禁止
- 物を投げない
- 競争しない
など、各家庭に合わせた決まり事を作りましょう。ルールを破ったらペナルティを課すなど、喧嘩をしてもパッと終わらせる方向に持っていきましょう。
「喧嘩両成敗」と言うように、兄弟喧嘩は一方だけが悪いということはほとんどありません。自分が相手の立場に立ったらどう思い考えるかを想像させることも大切です。想像力を鍛えることで、先のことが見通す力がつき、思いやりや感謝の気持ちが持てる子供に育つでしょう。
落ち着いた時に、「何かあったの?」とやさしく聞き、だからといって他に当たってはダメだということも伝えつつ、原因をしっかりとフォローしてあげましょう。
兄弟喧嘩はあって当たり前!親が兄弟喧嘩に心掛けておくべきこと
親も一緒になってイライラと怒ってしまうと、そのイライラが伝染してより事態が悪化することになります。「兄弟喧嘩は仕方のないこと」という前提で、親はどっしり構えて対応しましょう。
- 兄弟姉妹を比較しない
- 頭ごなしに叱らない
- 親が子供たちの気持ちの橋渡しをする
- 仲良しの時に褒めてあげる
- 喧嘩を止める際には、体を使って止めるようにする
- 普段から家族や兄弟姉妹はかけがえのないものである話をしておく
- 小学生以降の兄弟喧嘩は、基本放っておき自分たちで解決させる
兄弟喧嘩は社会性を養う重要なエッセンス
兄弟がいるからこそできる兄弟喧嘩。人との関わり方やコミュニケーションを学ぶことができる、一人っ子ではできない貴重な体験でもあります。
とは言え、もちろん争いごとがない方が良いに決まっています。いつも仲良く遊んでほしいのが親の願いであるのは当然ですよね。できれば、喧嘩が始まりそうな予兆を察して未然に防ぎたいものです。もし身近にいて「これはヤバイかな」と喧嘩の予兆を感じることがあったら、
- 一人を呼び寄せたり、話しかけたりして気を他にそらす。
- 怒っている方をギュッと抱きしめる。
- 順番にくすぐって皆で笑う。
- 美味しいものをコソッと口に中へ放り込む。
など、「やめなさい!」と言うよりも、心のトゲを抜いてあげるようにしてみましょう。意外に効果がありますよ。
それでも四六時中一緒にいるのですから、兄弟喧嘩はあって当たり前です。我慢や遠慮なく喧嘩できる関係は、兄弟でしか経験できません。
喧嘩を通して、遠慮や思いやり、力加減、駆け引き、打たれ強さなど人生においてうまく生きていく力を育み、その喧嘩があってこその唯一無二の信頼関係を築き、一生付き合っていくことができる兄弟になることができるのです。
Sponsored Link
コメント一覧
私も、兄弟居るぞー!!
喧嘩はあるあるだよね♥
対処法ありがとう?