実は脂肪の塊?目の周りに白いぶつぶつができる原因と対策
Date:2016.08.04
メイクをしようと鏡を見て、目の周りに何やら白いぶつぶつを発見することはありませんか?
白くて粒状・大きさは1ミリほどであれば、それは「稗粒腫」と呼ばれるできものです。
わりと目立つ場所に出来るし、なかなかメイクで隠せません。
稗粒腫のできる原因と予防策についてご紹介します!
目にできるブツブツ、稗粒腫は角質が溜まった小さな袋
稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)とは、皮膚の奥で溜まった角質が袋状になったもので、「脂肪の塊」と言われることもあります。
一見白ニキビと似ていますが、稗粒腫はニキビではなく良性腫瘍なので実害もありません。
皮膚の浅いところで角質や脂肪が溜まってできる稗粒腫は、目の周りのような皮膚が柔らかく薄い場所に多くできる傾向にあります。
溜まった角質が時間をかけて上に盛り上がり、やがて皮膚から飛び出して袋状になって稗粒腫になります。
稗粒腫は時間をかければ袋が自然と破れて中の角質が飛び出し、消えてなくなることもあります。
しかしとても長い時間を要する上に、あまり確実性はありません。
稗粒腫を消すのには、皮膚科や整形外科へ行って袋の中の角質を取り出して貰うことが一番確実です。
稗粒腫が出来てしまったら無理をせず病院へ
特に痛みやかゆみもない稗粒腫ですが、出来てしまったら自力で治療するのはとても難しいです。
毛穴にトラブルが起きて出来るニキビと違い、皮膚が袋状になっている稗粒腫には角質が出ていくための穴がありません。
そのため、自分で潰したり皮膚を破いたりして中の角質を出してしまうと
- 雑菌が入って炎症を起こす
- 痕が消えなくなる
といったトラブルが起きてしまいます。
安く済ませられる治療もあるので、「稗粒腫を取りたい」と思った人は自力で何とかしようとせずに皮膚科や整形外科へ相談してみてください。
針で角質を取り出す治療
病院に行って稗粒腫の治療をお願いすると、この治療法を提示されることが多いようです。
稗粒腫の頂点に針を刺して、そこから中の角質を取り出してくれます。
治療費は安くて1粒500円からと、比較的安価で治療することができます。
レーザー治療
稗粒腫の数が多い場合にはレーザーでの治療が向いています。
クリームなどで部分的に麻酔をした後、レーザーで稗粒腫に穴を開けて中の角質を取り出します。
治療費は5000円からで、素早く治療できるのが特徴です。
稗粒腫の生みの親・角質が溜まりやすくなる4つの原因
稗粒腫の出来る原因は「角質が溜まること」です。つまり、稗粒腫は角質が溜まりやすい身体だと、いくら治療しても癖になって何度も繰り返しできてしまいます。
稗粒腫が出来やすい・癖になりやすい原因は以下の通りです。
食生活の乱れによって皮脂が多く分泌される
稗粒腫の原因である角質は、皮脂の分泌量によって多くなったり少なくなったりします。
皮脂の分泌量は、特に食生活によって左右されます。
- 油っぽいもの(揚げ物や肉類など)
- 刺激物(辛いもの、調味料が多いものなど)
- 糖質の多いもの(米やジュース、お菓子など)
などが挙げられます。
また、ジャンクフードはビタミンやミネラルが少ないため脂質が溜まりやすく、更に高カロリーなので注意が必要です。
ストレスでホルモンバランスが崩れる
「ストレスは美肌の大敵」というのはとても有名な話ですよね。どうしてストレスが肌に悪いかと言うと、それはホルモンバランスが乱れて皮脂の分泌が過剰になってしまうからなのです。
女性ホルモンには次の二種類が存在しています。
- エストロゲン(卵胞ホルモン)
- 「美肌ホルモン」とも言われていて、肌に潤いをもたらす働きがあります。
大豆に含まれているイソフラボンにエストロゲンと似た効果があります。
- プロゲステロン(黄体ホルモン)
- 生理が始まる前の時期に分泌量が増えます。
皮脂の分泌を増やすホルモンなので、肌荒れ・ニキビの原因になっています。
そのため、ストレスが多いとプロゲステロンによって皮脂の分泌が多くなり、皮脂によって角質が固まることで稗粒腫の原因に繋がります。
肌がインナードライ状態にある
インナードライとは、文字通り肌の内側に必要な水分が足りないために乾いている状態であることを言います。
肌の内側の水分が少なくなるとインナードライ状態になります。インナードライ状態では水分の蒸発を防ごうとして肌自らが皮脂を分泌し、肌の表面に膜を張ろうとします。
こうした皮脂分泌が過剰になることで、角質が溜まりやすくなってしまい稗粒腫の原因になります。
ターンオーバーが乱れている
美容について調べたことのある女性の多くが「ターンオーバー」という言葉を聞いたことがあるはず。
ターンオーバーとは、肌の生まれ変わる期間のことを言います。
- 早すぎると、肌を守るための機能が準備されていないため傷つきやすくなる。
- 遅すぎると、古い角質が剥がれずに肌に残ってしまう。
といったように、ターンオーバーは早すぎても遅すぎても良くありません。
特に、「角質が残ってしまう」ことが稗粒腫が生まれる大きな原因の一つです。
ターンオーバーが乱れる原因として、
- ストレスが溜まっている
- 睡眠不足
- 食生活が偏っている
などが挙げられます。
ターンオーバーの乱れは、稗粒腫だけでなくニキビや肌荒れなどの様々な肌トラブルに関係しています。
もし心当たりのある人は、一度自分の生活を見直してみてください。
普段からできる稗粒腫の予防法。毎日の生活習慣を見直そう!
稗粒腫のできる原因はお肌のトラブルにあります。
お肌のトラブルは日頃の生活習慣で予防することが十分可能ですから、是非取り組んでみましょう。
正しい洗顔を心がける
今やっている洗顔の手順、ちゃんと正しいものですか?
洗顔の方法が正しくないと、本来肌に必要な皮脂まで落としてしまい、逆に過度な皮脂の分泌を促してしまうこともあります。
「洗いすぎたなら保湿をすれば良いじゃない」と思っている人はいませんか?もし思っていたなら大間違い!
肌のトラブルはその場ですぐに解決できるものではありませんので、トラブルになる前にしっかりと正しい洗顔方法を知っておきましょう。
- 手を清潔に洗う
- 35℃前後のぬるま湯で顔をすすぐ
- 洗顔料をしっかりと泡立てる(卵くらいの大きさがベスト)
- Tゾーンに泡を乗せる
- 頬にまんべんなく泡を乗せる
- 目や口の周りに泡を乗せる
- ぬるま湯でしっかりとすすぐ(泡の流し残しがあると良くないので、しつこく洗い流す)
※泡は乗せた後に擦ってしまうと余分な皮脂まで落としてしまうので、洗いたい場所に泡をふわっと乗せるだけでOKです!
ピーリングで角質をケアする
ピーリングとは、古い角質を取り除いて肌のターンオーバーを促進させるスキンケア方法のことです。
角質が溜まって出来る稗粒腫には、ピーリングで角質の除去を試みるのも効果的です。
しかし、ピーリングはとても肌に刺激を与えるものです。そのためやりすぎると肌がボロボロになってしまうこともあります。
ピーリングをする上で、絶対に気を付けてほしい4つのことがあります。
- 朝ではなく夜に行う
- 「朝の洗顔はしない方が良い」という話を聞いたことはありませんか?
朝、人の肌はとても敏感になっています。そのため洗顔料などで刺激を与えてしまうと、角質だけでなく他のバリア機能まで取り除かれてしまって肌がダメージを受けやすくなります。 - 日焼けは絶対にNG
- 日焼けによって紫外線を浴びると、肌には大きなダメージになってしまいます。
ピーリングをした後の肌は角質が取り除かれているため、ダメージを防ぐ機能が弱くなっています。その状態で紫外線を浴びてしまうとシミやそばかす、皺の出来る原因になってしまいます。
- いつも以上にしっかりと保湿をする
- ピーリングによって角質を取り除いた後は、化粧水や乳液などがいつも以上に浸透しやすくなっています。つまり、それほど肌が水分を欲しているということです。
ピーリング後のケアは、通常の洗顔後とは違って念入りな保湿を心がけてください。
- 頻繁に行わない
- ピーリングには「角質を剥がす・溶かす・削り取る」といったような効果を持っているため、毎日のように行ってしまうとすぐに肌がボロボロになってしまいます。
どんなに頻度が高くても10日に1回くらいが理想です。ピーリング剤によっては、月に1回でも良いくらいです。
ターンオーバーを整える食べ物を摂取する
皮脂の分泌やターンオーバーを改善する方法として、食生活を見直すというのはとても有効的です。
- たんぱく質(肉、魚、大豆・大豆製品など)
- ビタミンA(レバー、緑黄色野菜、ウナギなど)
- ビタミンB群(レバー、バナナ、大豆・大豆製品など)
- ビタミンC(果物、ほうれん草、イモ類など)
- ビタミンE(アーモンド、ウナギ、かぼちゃなど)
- 亜鉛(卵、大豆・大豆製品、アーモンドなど)
共通してウナギ、大豆、果物などにターンオーバーを整える栄養素が存在しています。ぜひ日頃の食事に取り入れてみてください!
癖になりやすい稗粒腫はまず原因をなくしていく
稗粒腫は一度できてしまえば癖になりやすいのでとても厄介です。
そのため、稗粒腫ができる度に病院へ行くのではなく、まずは日常生活の中で稗粒腫のできる原因をなくしていくことが大切です。
稗粒腫のできる原因は共通して皮脂の過剰な分泌にあります。スキンケアや食生活を見直して、稗粒腫のできにくい身体づくりをしていきましょう。
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