モロヘイヤの効果・効能。生活習慣病予防や老化防止の味方
Date:2017.08.13
野菜の王様とも言われるモロヘイヤ。そのまま食べる他に青汁などの材料として使われていることも多く、目にする機会は多いですよね。
モロヘイヤは野菜の中でも特に栄養価が高く、ほとんどの栄養がモロヘイヤ一つで摂取出来ると言っても過言ではないほど優れた野菜です。
そのため、太古のエジプトでは栄養価の高さから王族以外は食べるのを禁じられていたとか。
また、モロヘイヤは女性に嬉しい栄養素も豊富に含んでいることから女性にもぜひ食べていただきたい食材なんです。
今回はモロヘイヤの効果効能と効率良く食べる方法について詳しくご紹介していきますね。
この記事の目次
健康作りをサポート!万能野菜、モロヘイヤの持つ健康効果
かつて、重病を患ったエジプト王はどんな薬を飲んでも効かなかったのに、モロヘイヤをスープにして飲んだところ病気が治ったと言われています。
そのくらい、モロヘイヤには様々な健康効果効能があるんですよ。
動脈硬化を予防する
体内で日常的に発生する活性酸素。増え続けると血中の脂質を酸化させ、動脈硬化を引き起こす恐れがあります。
動脈硬化は進行すると様々な生活習慣病の原因ともなりますので、予防をしておくに越したことはありません。
モロヘイヤに含まれるβ-カロテンやビタミンEには体内の活性酸素を除去する働きがあるので、血管を若々しく保ち、動脈硬化を予防、改善します。
また、モロヘイヤにはポリフェノールの一種、ケルセチンも含まれています。
強い抗酸化作用を持つケルセチンはビタミンC、Eとともに動脈硬化を予防・改善する働きがあります。
また、ネバネバ成分のムチンにも
- 余分なコレステロールを吸収を抑える
- 血中のコレステロール値の上昇を抑える
働きがあります。
高血圧を予防する
野菜や果物に含まれることの多いカリウムですが、モロヘイヤにも含まれています。
カリウムは体にとって不要な塩分や水分を体の外へと排出する働きがあり、普段それらを多く摂取している方には積極的に摂っていただきたい成分です。
塩分の摂り過ぎは高血圧を引き起こす原因にもなります。
糖尿病を予防する
ムチンには糖の吸収を穏やかにする働きがあります。
食後、血糖値は上がるものですが、血糖値が上がった状態が続くと糖尿病を引き起こす恐れがあります。
モロヘイヤは血糖値の上昇を抑えてくれるので、糖尿病予防にも適した食材です。
骨粗鬆症を予防する
カルシウムと聞くと乳製品や小魚といったものに多く含まれているイメージがありますが、意外にもモロヘイヤにも含まれています。
カルシウムは不足すると血中カルシウム濃度を一定に保つために、骨にあるカルシウムが血液中に溶け出します。この状態が続くと骨粗鬆症になります。
そのため、日常的にカルシウムを摂らないとどんどん骨がスカスカになってしまうんです。
また、骨粗鬆症対策にはカルシウムを骨に定着させるビタミンKの摂取も重要となってきます。
モロヘイヤはビタミンKの含有量も豊富。食べるだけで骨粗鬆症対策が出来ますよ。
貧血を予防する
鉄分にはヘモグロビンの量を増やし、貧血を予防する働きがあります。
血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンは全身の組織に酸素を届ける役割を持っています。しかし、鉄分不足により減少すると細胞まで酸素が行き届かなくなり、
- 顔色が悪くなる
- 息切れする
- 動悸がする
- 立ちくらみがする
- 疲れやすくなる
といった貧血の症状が現れます。モロヘイヤは食べるだけで貧血を予防することが出来るのです。
また、モロヘイヤには鉄の吸収を高めるビタミンCも含まれていますから、効率良く鉄分を体に取り込めます。
骨粗鬆症に加え、貧血も予防出来るモロヘイヤはまさに女性に不足しがちな栄養素を補ってくれる野菜なんです!
便秘を解消する
モロヘイヤの粘り成分、ムチンやマンナンには水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は腸内環境を整え、溜まった老廃物を体の外へと排出する働きがあります。
頑固な便秘に悩まされている方はモロヘイヤでスッキリとした毎日を送りましょう。
胃の健康を保つ
ムチンには胃壁を保護する働きもあります。そのため、ムチンを含むモロヘイヤは
- 胃炎
- 胃潰瘍
予防に効果的です。
普段あまり聞いたことのないムチンですが、胃液や唾液にも含まれているんですよ。
免疫力を高める
β-カロテンから変換されたビタミンAは皮膚やのどの粘膜を正常に保ちます。この免疫力を高める働きにより
- 風邪
- 口内炎
を予防します。
この他に、ムチンには粘膜を保護する働きが、また、ビタミンCとEには風邪などのウイルスの抵抗力を高める働きがそれぞれあります。
モロヘイヤには免疫力を高める成分がこれだけ多く含まれているんです。
視機能を改善する
ビタミンAは目が網膜で光を感じる時に必要なタンパク質、ロドプシンの生成に不可欠な成分です。そのため、
- 夜盲症
- 眼精疲労
予防に一役買ってくれます。
内側からキレイになれる!モロヘイヤの持つ美容効果
あまり知られていないかもしれませんが、モロヘイヤには美容効果もたくさんあるんですよ。
次はモロヘイヤの魅力を美容面からご紹介していきますね。
美肌を作る
β-カロテンから変換されたビタミンAには皮膚や粘膜を丈夫に保つ働きがあります。そのため、
- 肌のカサつき
- 肌荒れ
を改善してくれます。
シミやそばかすを予防
シミやそばかすの原因になるメラニン色素の発生を促す活性酸素。当然、美容には良くない成分と言えます。
β-カロテンには紫外線によって発生する活性酸素を除去する効果がありますので、シミやそばかすに効果的です。
また、モロヘイヤには抗酸化作用のあるビタミンC、Eも含まれています。これらのビタミンもシミやそばかすに有効です。
アンチエイジング効果
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、血栓を防いだり、血液を綺麗にする働きがあります。
血流が改善されることにより肌のターンオーバーが促され、しわが改善されます。
また、ターンオーバーは繰り返されるほど肌が丈夫になり、しわが出来にくくなるとも言われています。
さらに、ビタミンCにもコラーゲンの生成を促し、肌のハリを保つ働きがあります。
むくみを予防する
余分な塩分や水分を体の外へと排出してくれるカリウム。高血圧予防の他にむくみを予防する効果もあります。
- むくみやすい
- 塩分や水分を摂りすぎている
方はカリウムでむくみを予防しましょう。
栄養を逃さず取り入れたい!効果を高めるモロヘイヤの食べ方
モロヘイヤはクセのない野菜ですので、様々な料理に合います。どのように調理すれば効果を高められるのでしょうか。詳しくご紹介していきますね。
おススメは油を使った調理法
ビタミンAは油と一緒に摂取すると吸収率が高まります。油炒めですと吸収率を高めるとともに美味しくいただけます。
また、アミノ酸を多く含む豚肉やにんにく、ネギ、ニラには食物繊維の吸収率を高める働きがあります。これらの食材と調理してもおススメです。
ムチンの効果を高めるには刻んで調理
ムチンの効果を高めたい時は細かく刻んで調理するようにしましょう。
刻むことで細胞壁が壊れ、栄養素が溶け出すので効率良く体に取り込むことが出来ます。
スープにすると、溶けだした栄養素を逃さず摂取出来ます。
便秘解消には他の食材と組み合わせると◎
モロヘイヤの便秘解消効果を得たい場合には
- ヨーグルトと混ぜてスムージーにする
- 茹でて刻み、納豆と混ぜる
のがおススメです。
スムージーの場合はヨーグルトに含まれる乳酸菌が便秘解消に役立ちます。
モロヘイヤはクセの少ない野菜ですが、それでも味が気になる場合はリンゴやはちみつを加えると味がまろやかになりますよ。
納豆にも便秘に働きかけてくれる納豆菌が含まれています。ヨーグルトと納豆、どちらもモロヘイヤの食物繊維とのダブル効果が狙えます。
モロヘイヤの副作用は?食べる上での注意点
これだけの効果効能がある優れた緑黄色野菜のモロヘイヤですが、注意点もあります。
- さや
- 種
- 枝
- 若葉
にはストロファンチジンという毒が含まれており、食べると吐き気や下痢を伴う恐れがあります。
とは言ってもスーパーなどで売っているものや加工されたものには何の問題もありませんから大丈夫です。
自家栽培をしている方は葉以外の部分や若葉は食べないよう、くれぐれも気を付けましょう。
豊富な栄養の宝庫、モロヘイヤを食べて元気に!
モロヘイヤの栄養素のほとんどがあらゆる野菜の含有量の平均を上回っています。まさにスーパーベジタブルと言っても良いのではないでしょうか。
また、モロヘイヤはスーパーでも比較的安価で手に入ります。安くて体にも良いなんて嬉しいことばかりですよね。
毎日の食事は私達の体を作る資本です。普段の食生活にモロヘイヤを取り入れて健康的な体を作っていきましょう!
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