生の生姜より効果大!蒸し生姜で体ポカポカ、冷え性も解消
Date:2018.09.26
生姜と言えば健康に良い、身体を温める作用があるということは誰でも知っていますよね。では、『蒸し生姜』というワードはご存知でしょうか?読んで字の如く生姜を蒸したものだとは察しがつきますが、そのままの生姜ではなくわざわざ「蒸す」ことに意味があるのです。
生姜を蒸すことでどのような効果が表れるのか気になりますよね。テレビでは「ウルトラ蒸し生姜」や「スーパー蒸し生姜」として紹介されていますが、どれも『蒸し生姜』を指しています。
生の生姜よりもスゴイと言われる美容と健康に効果的な『蒸し生姜』の効果効能とすぐにできる作り方をご紹介しましょう。
どうやって作るの?誰でも簡単にできる『蒸し生姜』を今すぐ作ろう
健康効果の高い生姜といっても「蒸し」た生姜は、より効果が高いとされています。その蒸し生姜は自宅でも簡単に作ることができるのです。
漢方にも使われる蒸し生姜とは?
生姜には、「熱を下げる」効果と「身体を温める」効果があります。相反する効果ですが、漢方での生姜は『生姜(しょうきょう)』と『乾姜(かんきょう)』に分けられて使われているのです。
- 生の生姜=生姜(しょうきょう)
- 漢方でいう生姜(しょうきょう)は、生の生姜のことを指します。身体の浅い部分を温めて発汗させ、熱を下げる効果があるのです。
- 蒸し生姜=乾姜(かんきょう)
- 漢方でいう乾姜(かんきょう)は、蒸して乾燥させた生姜のことを指します。身体の芯から温める効果があります。 生の生姜をスライスして、蒸して乾燥させたものが『蒸し生姜』です。
蒸し生姜の作り方
生姜さえあれば簡単に家庭でも作ることができます。一度作ってしまえば何にでも使える蒸し生姜の作り方をご紹介しましょう。
- フライパンで作る
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- 生姜をきれいに洗い水分を拭き取り、縞模様に沿って皮ごと1~2mmほどの厚さにスライスしていきます。
- 耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、スライスした生姜を重ならないように並べます。
- フライパンに2~3㎝の水を入れ、そこに生姜を乗せた耐熱皿を乗せ、中火で30分蒸します。
- 蒸した生姜をザルや新聞紙の上に並べて、室内なら1週間、天日干しなら1~2日を目安に乾燥させましょう。
- オーブンで作る
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- オーブンを100度に予熱しておきます。
- 生姜をきれいに洗い水分を拭き取り、縞模様に沿って皮ごと1~2mmほどの厚さにスライスしていきます。
- オーブンの天板にクッキングシートを敷き、スライスした生姜を重ならないように並べます。
- 予熱の終わったオーブンに天板を入れ、40分加熱します。
- 加熱後まだ生っぽかったら、10分ずつ追加で加熱しましょう。
- シリコンスチーマーで作る
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- 生姜をきれいに洗い水分を拭き取り、縞模様に沿って皮ごと1~2mmほどの厚さにスライスしていきます。
- シリコンスチーマーに、スライスした生姜を重ならないように並べます。
- 500Wで10分加熱します。この時途中でフタを開けないように。
- シリコンスチーマーからザルや新聞紙の上に並べて、室内なら1週間、天日干しなら1~2日を目安に乾燥させましょう。
- 皮と実の間に「ショウガオール」が含まれているので、皮つきのまま作りましょう。
- 100度を超えると「ショウガオール」が壊れてしまうので、加熱温度に気をつけましょう。
できあがった蒸し生姜は、瓶やジッパー付きの袋など密閉容器に常温で保管しましょう。外気を遮断すれば3ヶ月は使うことができます。
しかし、一回に出来上がる量はそんなに多くないので、あっという間に使ってしまいますよ。
作るのが面倒、作る時間がないという方は、ネットでもさまざまな蒸し生姜が販売されているので簡単に購入できます。
知りたい!生の生姜よりもスゴイ『蒸し生姜』の効果効能
生の生姜は、「殺菌作用がある」「胃の働きを高める」「風邪に良い」「のどに良い」「身体を温める」などが一般的に知られている効能です。日常に料理の薬味として使用したり、身体を温めるために飲み物に入れたりしますよね。
ここでは、生の生姜と蒸し生姜に含まれている成分の違いと、蒸し生姜特有の効果効能をご紹介しましょう。
蒸し生姜の『ショウガオール』がスゴイ!
生の生姜には『ジンゲロール』が多く含まれていますが、先述の通り熱を下げて身体の芯を冷やしてしまうと言われています。身体が温まると感じているのは、身体の末端を温める効果があるからですね。
その他には、強い殺菌力があり、食中毒予防の効果があります。
実は蒸した生姜は、この生の生姜よりも10倍も20倍も効果効能が高まると言われているのです。
生の生姜に多く含まれるジンゲロールに熱を加えると『ショウガオール』という成分に変化します。
普通に加熱してショウガオールになるのですが、熱が高すぎるとすぐに壊れてしまうので注意が必要です。
このショウガオールのために蒸し生姜を作ると言っても過言ではない成分の効果効能を見ていきましょう。
- 免疫力アップ
- 体温を1度上げると免疫力が30%上がるのです。低体温の方が食べると体温が上昇することによって身体の機能が向上し、低体温時のさまざまな不調が改善されます。
強い殺菌力があるので、風邪やインフルエンザ予防に効果的です。
- 代謝アップ
- 血流を良くする効果があるので内臓の働きが活発になり、代謝がアップします。
- ダイエット効果
- 運動の30分前に食べると代謝を高めて、より脂肪燃焼効果が向上します。
- 冷え性改善
- 身体の深部に熱を作り出し内臓を温めて血流を促進さでるので、身体の芯から温まり持続する効果があるのです。
- 消化機能促進
- 胃腸壁の血行促進作用があり胃腸の働きを高めるので、夏バテ時の胃腸の回復や食欲増進の効果があります。
- 便秘解消
- 胃腸壁を直接刺激をする作用があり、働きを促進して冷えを改善することで、腸のぜん動運動を促し便秘解消に導きます。
- アンチエイジング
- 抗酸化作用があるので、細胞のサビを防ぎ肌の老化を抑えアンチエイジング効果が期待できます。
ダイエットに効果的な『ジンゲロン』
生の生姜に含まれるジンゲロールに熱を加えるとショウガオールの他に『ジンゲロン』という物質も生まれます。蒸し生姜を作る段階で、甘い香りが漂うのは、この成分ができるからなのです。
このジンゲロンは、体内の脂肪分解を促す酵素であるリパーゼを活性化させ、脂肪燃焼効果を高めます。基礎代謝も向上するのでダイエットに効果的なのです。
何にでも入れちゃおう!万能ショウガオールの効果的な摂取方法
できあがった蒸し生姜は、そのまま食べてもOKですがとても辛いです。ミキサーで粉末状にすると食べやすく何にでも入れることができ、使いやすいです。小さな容器に入れて外食時にもササッと一振りしてしまいましょう。
コショウや塩などを入れるテーブルスパイスの小瓶に入れて、食卓に置いておくと何にでも振りかけられるので使いやすいですね。
一日の摂取量は2~3gを目安に摂取すると良いでしょう。あまりにも多量に摂ると、胃腸を荒らしたり胸やけなどを起こす可能性があるので注意が必要です。
- 紅茶や昆布茶など温かい飲み物に入れる
- 温かい飲み物に粉末の蒸し生姜を入れると、より身体が温まるので寒い冬や風邪気味の時に最適です。
- お鍋のだし汁や豚汁、普段のお味噌汁やスープに入れる
- できあがった汁物に粉末の蒸し生姜を適量入れましょう。生姜の香りがほのかに漂い食欲が増進します。
- できあがた料理に振りかける
- チャーハンや焼きそばなど、できあがった料理に適量を振りかけましょう。カレーやお肉料理などスパイスを活用する料理によく合います。
- トースト
- トーストにバターやメイプルシロップを塗り、粉末の蒸し生姜を振りかけて焼きます。シナモントーストのような風味でデザートにも美味しく食べられます。
以上、何でもお好みで蒸し生姜を入れてしまいましょう。お気に入りの組み合わせが見つかるはずです。アレンジしながらも継続して摂取するよう心掛けましょう。
毎日『蒸し生姜』を食べて健康と美容を手に入れよう!
蒸し生姜のすごさがわかった今、すぐにでも蒸し生姜を作りたくなったのではないでしょうか。さまざまな効果効能がある蒸し生姜を摂取しない手はありません。
一度作ってしまえば、手軽にパパっといろいろな料理に入れられ摂取できることができるのです。家族の健康と自分の健康のためにも、生の生姜と使い分けて蒸し生姜を食卓に取り入れてみましょう。
蒸し生姜に含まれるショウガオールの効果効能は、身体を深層部から温めることで血流が促進され、内臓が活発に働き、各器官が活性化することで、身体のほとんどの不調が改善されることです。温めた身体を持続させることが健康につながるのです。
その大仕事をやってのけるショウガオール。もう手放すことができなくなってしまいますね。
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