いつも履いてる靴の平均寿命と長持ちさせる履き方・手入れ方法
Date:2019.04.24
どんなにお気に入りの靴でも、結局は消耗品。寿命は必ずやってきます。「今日はあの靴を履いて行こう」と思っていた日に限って、寿命がきたばかりに靴が履けなくなってしまった…そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
靴にはそれぞれの形状によって寿命があって、普段の履き方や手入れの方法次第ではその寿命も伸ばすことができます。
まずは手持ちの靴が大体どのくらいで寿命を迎えるのかをチェックして、その寿命を延ばすための方法を見ていきましょう。あらかじめ寿命が分かっていれば、靴の買い替えの目安にもなりますよ。
この記事の目次
種類別で違う靴の寿命。履く頻度や靴の形・素材にも注目
パンプスに革靴、スニーカー…靴の種類がたくさんあるように、靴の寿命もそれぞれで異なります。まずは靴によって違う寿命の長さをチェックして、買い替えの目安にしてください。
スニーカーは毎日履けば3ヶ月
歩きやすくて動きやすいスニーカー、履く機会は多いことでしょう。スニーカーの寿命は人それぞれで、手入れや履き方によっては年単位で変わることもあります。
スニーカーは手入れなしで毎日履き続ければ3ヶ月程度で寿命が来ますが、手入れして履けば10年以上も持つことがあります。
走ったり運動したりすることが多いスニーカーですから、その分他の靴と比べて寿命を迎えやすいのです。ですからちょっとお高めで質の良いスニーカーを選んだり、履く度に手入れを欠かさずにいれば、寿命も長く保つことができるようです。
パンプスの寿命は約1年ほど
オフィスカジュアルに必須のパンプス、季節感に関係なく履けることもあって、多くの人が早めに履き崩しがちです。
毎日履いていれば約1年ほどで買い替えですが、動き回って履き崩していれば3ヶ月程度で寿命がくることもあります。ちなみに毎日手入れしていれば、3年ほど履き続けられることも。
ヒールのあるデザインが多いですから、パンプスの多くはかかとから傷み始めます。また、見た目の劣化よりも「履いていて痛い」といった劣化のサインも多く見られます。
ブーツは大体3~5年程度
オシャレな見た目だけではなく、ある程度の強度を兼ね備えているブーツ。秋冬の寒い季節を中心に履かれることが多いため、傷むスピードもそんなに早くはありません。
ブーツの平均寿命は大体で3~5年ほどとされていますが、素材や丈の長さによってはその寿命も異なります。
例えば本革のブーツなら丈夫ですが、合革のブーツであれば劣化も早く傷つきやすい為すぐに寿命を迎えてしまいます。
革靴は製法によって寿命が異なる
学生から社会人まで、幅広い年代がお世話になる革靴。フォーマルな場面の必須アイテムですよね。そんな革靴ですが、製法によっては靴底の交換ができる場合とできない場合に分かれ、寿命が変わってきます。
靴底の交換ができるタイプは10年も履き続けられますが、交換できないタイプなら、1~2年で寿命が来ます。
靴底の交換ができるのは「グッドイヤーウェルト製法」で作られた革靴。靴と靴底の間に縫い目が見られるのがそうです。靴底が擦り減ってきたときは靴屋さんに持って行くと、靴底の交換をしてもらえますよ。
これに対して縫い目が見られないものは、接着剤で靴底をくっつけている安価なもの。靴底の交換ができないので、一度汚れたり傷んだりしてしまえば寿命となります。
サンダルは大体1シーズン
いろんなデザインがあって暑い季節には欠かせないサンダル。ファッションアイテムとしても優秀ですが、寿命は短いのが難点です。
直に裸足で履くサンダルは雑菌が繁殖しやすく、加えて素材が華奢なため大体1シーズンで寿命が来てしまいます。ストラップが千切れたり、内側が汚れたり傷んだり…そうやって引退していったサンダルは誰にでもあることでしょう。
他の靴とは違って一つずつの素材が弱く、素材同士の繋がりも弱いため、どうしてもサンダルは履く度に脆くなりがちです。履いた後にしっかり殺菌して保管すれば、寿命を延ばす手助けになりますよ。
寿命を迎えた靴の特徴。靴の内側も外側も要チェック
靴の大体の寿命をご説明しましたが、もちろん履く頻度や本人の履き方・歩き方によっては寿命は全然異なります。
では、寿命を迎えた靴が実際にどのようなサインを見せるのか…靴の寿命の見極め方をご紹介していきます。
靴底がすりへっていたら
寿命を迎えた靴は、靴底が擦り減っていることが多いです。
- 土踏まずがなくなっている
- 右や左、前、後ろの部分が偏って擦り減っている
- 靴底の高さが明らかに低くなっている
こんな兆候がないか、お手持ちの靴をチェックしてみてください。
靴底が擦り減ると歩きにくくなり、足に負荷がかかって歩き方が変になり、さらに靴の劣化スピードを早めます。
単なる見た目の変化だけではないので、靴底があまりに擦り減っているような靴なら買い替えを検討してみてください。
かかとのゴムが擦り減っていたら
ヒールのあるパンプスやミュール、ブーツなどが寿命を迎えると、かかと部分のゴムが擦り減ることが多いです。靴を裏返してみて、かかとのゴムが擦り減っているようなら買い替えを検討しましょう。
かかとのゴムが取れるとバランスが取りづらくなり、転倒の危険性が高まります。また、かかとの部分にかかる衝撃が大きくなり、ヒールが折れることも…。
大きな傷がついていたら
どんな靴も最初は素材が新品で、些細な衝撃には耐えられるようになっています。ところが履き崩していくうちに素材が劣化すれば、傷がつきやすくなる上、修理もままならなくなります…。
クリームなどで傷を修補できれば良いですが、どうやってもごまかせない傷がつく場合はそれだけ素材が劣化しているということ。ハッキリ言って寿命ですね。
大きな傷がつくぐらいにくたびれた靴は、他にも靴底や靴底と素材の接着など…劣化した部位がたくさんあるはず。買い替え時ですね。
悪臭が取れなかったら
靴の中の悪臭に悩んだ経験、誰にでもあるのではないでしょうか?消臭剤や洗浄など…ありとあらゆる手を尽くしたのに悪臭が取れないという場合は、靴の寿命とも考えられます。
悪臭の大きな原因は雑菌。悪臭が取れないのは、雑菌が繁殖してこびりついている可能性が高いです。
雑菌の影響で靴の内側が脆くなってしまっている可能性は高いですし、何にせよ臭い靴を履き続けるわけにもいきません。臭いが取れないと感じたら、寿命と受け取ってください。
素材に穴が開いていたら
スニーカーやブーツにありがちなのが、靴に穴が開いてしまっている状態。よくあるのが、親指のつま先が突き破る形で靴に穴が開いてしまうケース。
流石に穴が開いてしまえば修理はできませんし、縫い合わせたとしてもまたすぐに他の部分が劣化します。
もう穴が開く時点でその靴は寿命。残念ですが捨ててしまいましょう。
履いていて足が痛くなったら
もしも目立った傷や汚れが見られなかったとしても、履いて歩いているときに足に痛みを感じるようになっていれば、靴が寿命を迎えた可能性があります。
履いていて足が痛く感じるのは、靴底が擦り減ってバランスが崩れていたり、クッション材や靴底などの素材が劣化していたりするから。
買った当初は痛みを感じずに履いていた靴であればなおさら、履いていて痛みを感じるようなら買い替えを視野に入れてみてくださいね。
靴の寿命を延ばす履き方。履き方や歩き方、ソールが大切
自分が気が付いていないだけで、今履いている靴はすでに寿命を迎えていた…なんていうことも珍しくはありません。
意外と寿命を迎えるのが早いですが、履き方に注意すれば靴の寿命は伸ばせます。靴を長持ちさせるための、靴の履き方をチェックしていきましょう。
同じ靴を連日で続けて履かない
靴を長持ちさせる上で欠かせないのが、毎日同じ一足の靴を履き続けないこと。どんな靴も履いたらしっかり休ませてケアしないと、すぐにくたびれて寿命を迎えてしまいます。
寿命が1年の靴でも、3足持っていて毎日履きかえれば、3年履き続けられます。
理想は3~5足の靴を毎日ローテーションすること。スニーカーにパンプス、革靴、ブーツ…。持っている靴が1足ではないのなら、できるだけそれらを駆使して連日で同じ靴を履かないようにしましょう。
すり足を改善して靴底を守る
自覚のない人が多いですが、すり足で歩いている人は靴底をすり減らし、靴の寿命を早めやすいです。
意識してすり足をやめるように気を付けてみると、それだけで靴底を長持ちさせ、靴の寿命を長持ちさせられますよ。
- かかとから着地する
- 足の重心をつま先に持って行く
- つま先で地面を蹴って歩く
しっかり地面を蹴って足を浮かせるように注意してみてくださいね。すり足の人はかかとを引きずりがちな傾向にありますから、しっかりかかとを持ち上げて着地させ、すり足を改善していきましょう。
靴ひもをしっかり結ぶ
スニーカーやブーツを愛用している人は要注意。靴を脱ぎ履きしやすいという理由で靴ひもを緩めていると、靴の劣化を早める要因になります。
靴ひもが緩んでいると靴が足にぴったりフィットしなくなり、歩く度に靴にも足にも負担がかかって劣化の原因になります。
もちろん締めすぎにも注意が必要ですが、きつすぎず緩すぎない程度に靴ひもを調整しておきましょう。靴ひもが原因で脱ぎ履きしにくいようなら、ゴム製の伸びる靴ひもを使うのがおすすめですよ。
インナーソールを入れ替える
靴の雑菌が気になるけれど、靴を休ませる暇がない…そんな人は、インナーソールをいくつかローテーションしてみてはいかがでしょうか?
インナーソールを入れ替えておけば靴の中を清潔に保つことができます。除菌効果のあるインナーソールなどを入れるのがおすすめですよ。
他にもクッション性のあるソールを利用すれば、クッション性のなくなってきた靴の寿命を延ばすこともできます。靴がちょっと傷んできたときや、傷むのを防ぐときにはインナーソールを何枚か持っておくと安心です。
靴の寿命を延ばすお手入れ方法。正しい洗い方や保管方法
履き方だけではなく、履かずに休ませているときのケアも、靴を長持ちさせる大切なポイントです。
今日は履かずに休ませている靴には、こんなケアをして劣化から守ってあげましょう。
簡単な革靴の手入れ方法
フォーマルな場面で活躍することの多い革靴、これからも活躍させるためにしっかり手入れしてあげましょう。パンプスやブーツなどに革が使われている人も、同様の手入れをしてみてくださいね。
用意しておきたいのはブラシ、クリーナーもしくはリムーバー、クリーム、布の4つです。市販の手入れセットがあると便利ですよ。
- ブラシで丁寧に表面のホコリを落とす
- クリーナーかリムーバーでしっかり汚れを落とす
- クリームを塗って布で磨く
月に1回程度、この方法でお手入れをしましょう。とにかくクリームで栄養を与えることが、革靴を長持ちさせる秘訣です。
防水スプレーをかける
どんな靴にも言えることですが、水濡れは靴を劣化させる原因です。ですから靴を休ませている間に、防水スプレーを吹きかけて靴をコーティングさせておきましょう。
防水スプレーをかけるタイミングは、靴から汚れを落として乾燥させた時です。
水を弾くようになれば素材の強度も保てますし、汚れや傷からも靴を守ることができますよ。
スニーカーは洗濯機で洗える
革靴とは別に、スニーカーの汚れを落とす方法もチェックしていきましょう。実はスニーカーは自宅の洗濯機で気軽に洗うことができます。
- 靴底を簡単に洗い、砂や小石を取り除く
(ブラシを使うと便利。使い古しの歯ブラシでも代用OK) - 靴ひもや中敷きを外しておく
- 洗濯用ネットに入れて通常通り洗濯機で洗う
- 風通しの良い場所で陰干しする
洗剤はいつも衣類に使っているものでOKですが、できれば液体洗剤の方が靴に染み込んで汚れを落としやすいです。
ただし革やレース、細かな装飾のついた靴は洗濯機に入れると傷む可能性があるので注意してください。
運動靴やシンプルなスニーカーなら、全然洗濯機で洗えちゃいますよ。
湿気のない場所で保管する
靴を保管する場所は、湿気のない暗い場所が理想的です。
- 湿気がない
- 紫外線が届かない
- 清潔である
これらのポイントを心がけて、玄関を整えていきましょう。
玄関や靴棚は定期的に掃除して、除湿剤などを置いて湿気対策も行ってください。
湿気がなければカビや菌の予防になります。特に扉つきで閉め切るタイプの靴棚は密閉状態になりますから、湿気やカビによく注意してくださいね。
シューキーパーを使う
シューキーパーとは、靴の中に入れて靴の形を整えるアイテムです。キーパーを入れておけば、型崩れを防いで素材の劣化が遅くなります。
キーパーには除湿効果や除菌効果のあるものもあります。木製のキーパーは除湿効果が高いのでよく使われていますね。
他にも芳香・消臭効果のあるシューキーパーもあるようです。女性らしさと実用性を兼ね備えたアイテムですので、一つ準備しておいてはいかがでしょうか?
靴が複数あれば経済的でファッションも楽しめて一石二鳥
とにかく大切なのは、1足だけにこだわらずに何足もの靴を用意して、ローテーションすること。靴の寿命が延びるついでに、毎日違う靴で新鮮なファッションを楽しむこともできますよ。
- 履き方
- 保管の仕方
- 洗い方やケア方法
とにかくこの3つに気を付けていれば、靴の寿命を伸ばすことは可能です。買い替えの期間が延びれば経済的にも嬉しいことです。
自分で気に入って買った靴ですから、大切なパートナーとして労わりながら長く付き合っていけるように努力したいですね。
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