二枚爪になってしまう原因。爪トラブルではネイルが楽しめない!
Date:2017.05.17
手は第二の顔と言われるほど、表現に影響があるものです。
また、女性にとっては、手先が年齢を表すともいわれており、美しい手先が若々しさの象徴でもあります。
最近はジェルネイルなども一般化し、日ごろからネイルの手入れをするのが習慣になっている方も多いのではないでしょうか。
一方で、さかむけ、爪が割れる、二枚爪など、様々なトラブルも多い手元。
しっかりとケアしているのに、二枚爪になってしまう原因を解明します。
二枚爪とはどんな状態?爪の構造からみる二枚爪
二枚爪は、別名、「爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)」と呼ばれます。
爪が割れて層状に見える状態のことで、主に、爪の先端部分に症状が出ます。
痛みはありませんが、見た目への影響が大きいため、ネイルを楽しみたいと思っても二枚爪のため、楽しめないという方も多いです。
そもそも爪は3つの層からできています。それぞれ上から順に、
- 背爪(はいそう)、またはトッププレート
- 中爪 (ちゅうそう)、またはミドルプレート
- 腹爪(ふくそう)、またはアンダープレート
と呼ばれます。
この上の層である背爪、または中爪がはがれてしまうことで、下の薄くて白い層が浮き出てきて、二枚爪の症状が引き起こされます。
背爪、腹爪は薄いケラチンが縦方向に連なっていますが、中爪は厚いケラチンが横方向に連なってできています。
このように繊維の方向が異なっていることで、頑丈さを保っています。また、それぞれの重なった層の間には、最低限の水分・油分が含まれています。
二枚爪の5大原因!あなたはどれが当てはまる?
二枚爪の仕組みが分かったところで、いよいよ原因を見ていきましょう。
日ごろネイルアートをしている方は、二枚爪になるとネイルのやりすぎが原因⁉と思いがちですが、実は様々な原因が考えられます。二枚爪の主な原因は
- 乾燥
- 血行不良
- 外的刺激
- 栄養不足
- 病気
です。それぞれ、具体的に説明していきます。
1.乾燥
先ほど、爪の構造でも説明した通り、爪には水分や油分が少し含まれており、それにより柔軟性などを保っています。
しかし、乾燥によりその水分が失われると、層の間に空気が入って爪がもろくなってしまい、二枚爪ができやすくなります。
乾燥の原因は様々です。
- 室内の冷房・暖房といったエアコン
- 食器洗いなどをした際に手を濡らしたままにしておく、水仕事のやりすぎにより、蒸発時に水分が失われてしまう
- ネイルアートを落とす際の除光液やアセトン
などが乾燥の原因になるので注意しましょう。
アセトンはジェルネイルなどを落とす際に使われますが、揮発性が高く、爪の
- 水分
- 油分
を奪ってしまうことがあります。
2.血行不良
女性は指先が冷えやすく、血行不良を起こしやすい傾向です。爪の根元には、「爪母(そうぼ)」と呼ばれる爪をつくる場所があります。
この部分が冷えてしまうと、健康な爪がつくられずに、もろくなり、二枚爪の原因になります。
- 冬に手袋をせずに外出するなどして手を冷やしてしまう
- 運動不足で筋力が足りない
という方は、血行不良の原因になりますので注意しましょう。
また、年を重ねると血の巡りが悪くなる傾向ですので、さらに気を配る必要があります。
3.外的刺激
外からの強い衝撃など、外部からの刺激によって二枚爪ができることもあります。例えば、
- 爪が伸びている状態でパソコンのキーボードをたたく
- 刃が古くなって、切れない爪切りで無理に爪を切る
- 重いものを持つなど、指先に負担をかける作業が多い
といったことが二枚爪を引き起こします。
4.栄養不足
爪は主に「ケラチン」でできています。このケラチンは、繊維状になったタンパク質のことです。
そのため、良質なタンパク質が不足している場合には、爪がもろくなり、二枚爪になりやすいと言われています。
5.病気
全身性の病気は、爪を含めた様々な部位に影響を及ぼすことから、まれに病気が原因で二枚爪になっているということもあります。
- バセドー病
- 糖尿病
- 鉄欠乏性貧血
などが、二枚爪の症状が現れやすい病気です。
バセドー病は気温の変化に敏感になる、感情の起伏が激しくなる、体重が変化しやすいなどの症状が併発することがあります。
糖尿病は、手足のしびれや倦怠感が、鉄欠乏性貧血の場合には立ちくらみやめまいなどが症状としてみられます。
二枚爪は生活を見直すアラーム?自分の状態に敏感になろう
いかがでしたか?二枚爪の原因は、日々の生活習慣などが主であることがわかっていただけたと思います。
生活習慣を見直す良いきっかけになるかもしれませんね。原因を正しく理解し、自分の体の状態に敏感でいることで、健康な生活を送りましょう。
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