妊活と仕事を両立する働き方。妊活休業するべき?現状を続けるべき?
Date:2017.10.16
女性の社会進出が進み、「寿退社」という言葉があまり使われなくなった一方、働く女性たちの新たな悩みは「妊活と仕事の両立」です。
体験談を聞くと、仕事を辞めてうまくいったという人と仕事をしながらでも妊娠できた!という人がいます。
生活スタイルはもちろん、妊娠は女性の体質にも大きくかかわってくる問題なので、一概にどちらが良いとはいえません。
また自分の意志とは関係なく、やむを得ずどちらかを選択せざるを得なかった女性もいます。
今回は仕事をしながらでも妊活ができる方法を探してみました。
この記事の目次
- 会社員なら、不妊治療の補助金が出るかもしれない
- 妊活の最大の敵、ストレスを少なくするようにしよう
- 妊活を最優先にしたいなら、転職することも考えてみよう
- 子育てだけでなく妊活にも理解がある職場環境が大切
- 会社員でありながら家で仕事をするなら「テレワーク」
- フリーランスで在宅勤務!個人の裁量で仕事ができる!
- WEBデザイナー、司法書士、フリーランスで働ける職種
- フリーのデメリット!会社員時代の給料は望めないかも?
- フリーランスだってストレスまでフリーとは限らない!
- 妊活を成功させるもうひとつのカギは夫の理解と協力
- 不妊治療にも仕事にも関わる「年齢」悩むより行動してみよう!
- どの働き方が良いかは自分次第。優先順位を決めてみよう
会社員なら、不妊治療の補助金が出るかもしれない
不妊治療と一口に言っても、治療方法はいくつかあります。薬の副作用がひどいとか、噂話だけを聞くと辛く感じますが、それ以外にもタイミング法や人工授精があり、まずはタイミング法から始めることが多いようです。
このタイミング法と人工授精は、保険が適用される場合が多いです。
もちろん国民健康保険も適用されますが、会社が加入している健康保険組合によってはこの2つ以外の不妊治療に対して補助金が出るところもあります。
お勤めの会社に補助制度があるかどうか、HPで調べるか、電話やメールで問い合わせてみてください。
妊活の最大の敵、ストレスを少なくするようにしよう
会社員を続けるか辞めるか、決断する1つの要因として「ストレスがより少ない方を選ぶ」という考え方があります。
美にも健康にも悪影響を与えることが多いストレスですが、もちろん妊娠にも大きく関わってきます。
適度なストレスは良いのですが、イライラしたり疲れを感じたりするほどのストレスは避けるようにしてください。
会社員でいる場合、こんなところにストレスを感じやすいようです。
- 通勤時の満員電車
- 上司や部下などとの対人関係
- プロジェクトの進捗
会社という組織にいる分、責任やチームといった協調性を求められる作業が多いので、それらが負担に感じるなら避けたほうがよいかもしれません。
しかし会社員を辞めたからといって、家庭にいてもまったくストレスがないわけではありません。
- 1日のサイクルが夫基準になる
- ご近所付き合い
- 「仕事を辞めて妊活をしている」というプレッシャー
家にいると、人付き合いが狭い範囲に限定される分よりストレスを感じるようです。誰かに相談することもできず、気分転換をすることもできずに辛くなってしまう人も少なくありません。
また起床時間や夕飯の時間が夫基準になるため、自分で自由に使える時間が減ることもあります。
会社員を続けるにしろ家で仕事をするにしろ、趣味や遊びなど楽しい時間を積極的に設けるようにしてください。
ちょっと遊びすぎと感じるくらいがちょうどいいかも!
妊活を最優先にしたいなら、転職することも考えてみよう
会社員をしながら妊活する!と決めたなら、「どの会社で働くか?」も考え直すチャンスだと思います。
いまの会社に不満があるなら、思い切って転職してみてはいかがでしょうか?
妊活世代なら、今までの社会人経験を活かせる職場がきっとあるはずです。
とはいえ、1番に考えたいのは妊娠すること。残業時間が多かったり、責任のあるポジションを任されたばっかりに胃痛と戦うことになったりしないように気をつけたいところです。
最近では妊活に理解のある会社も多く、保健師に相談できる場を設けたり不妊治療のための休暇制度を設けたりしているようです。
が、まだまだ数が少ないので、勤務条件として残業が少なく、休暇を取りやすいことを重視して会社を選択するのがよいでしょう。
正社員でがんばっていたなら、契約社員など雇用形態を変えるのも手かもしれません。正社員との待遇に差がある分、仕事にも差があるはずです。
たとえば派遣の事務社員であればそれほど残業は多くないでしょう。
できればキャリアアップが設けられているのが望ましいですが、そこまで制度の整った会社は少ないので、何を優先するか考え、雇用形態を変えても大丈夫だと家族と確認しあってください。
将来の家族設計もよく考えて、早いうちに行動を起こすようにしてくださいね。
子育てだけでなく妊活にも理解がある職場環境が大切
産休・育休の取得や時短勤務ができる企業は多くなってきました。しかし妊活への理解や制度は整っているとはいえず、そもそも職場に妊活をしていることすら言い出しにくい雰囲気がある職場が少なくありません。
会社の制度を期待しても、小規模のベンチャーでなければすぐに意見が反映されることは難しいでしょう。
それならせめてチーム内で妊活の理解が深まるように、信頼できる上司・同僚には打ち明けておいたほうがよいでしょう。あわせて「どうしてほしいか」を伝えることも大切です。
ここまで言えば、相手が妊活にピンとこなかったとしても検討しやすくなるでしょう。
日報を書く、簡潔に引き継ぎできる準備を進める、などやり方はいろいろあると思います。
ワークシェリングは日本企業がグローバル化を進めるための課題の一つでもあるので、積極的に提案してみましょう。
会社員でありながら家で仕事をするなら「テレワーク」
「テレワーク」という言葉をご存知ですか?会社に行かなくても、PCなどの端末とネット環境さえあればどこでも仕事ができるという考え方で、諸外国では一般的な働き方になりつつあります。
そのような世界の動きに合わせて、日本でもテレワークを取り入れる企業が増えてきました。
しかしテレワークのメリット、デメリットを考えると、日本でテレワークが定着するにはまだ時間がかかりそうです。
- 通勤にかかる時間が減る
- 万が一災害が起きてしまっても、被害が少ないもしくは無事だった地域から復旧できる
- 勤務場所を変えることで気分を一新して仕事に取り組める
また会社としては事務所の賃料や水道光熱費の削減になるのですが、以下のような理由でテレワークの実現にためらう企業が多いようです。
- ネットワークのセキュリティ面の確保が難しい
- 勤務時間が可視化できない
- 会社のメンバーに会う機会が減るので、チームワークがはぐくまれない
出社する日と在宅で仕事をする日を半々にすることもテレワークの勤務形態のひとつです。
日本ではまだ難しいかもしれませんが、自由な働き方ができる会社を探してみてはいかがでしょうか?
フリーランスで在宅勤務!個人の裁量で仕事ができる!
会社員と妊活の両立は難しそう……と思ったら、在宅で仕事をすることも考えてみましょう。いわゆる「フリーランス」として収入を得るということです。
家で仕事をすることで、会社員とは違うメリットがあります。
- 勤務時間を自分の裁量で決められる
- 満員電車に乗らなくて良い
- 組織として行動しなくて良い
会社員でいるからこそのメリットもありますが、個人の裁量で仕事ができることが最大のメリットではないでしょうか。
その分、営業活動や契約書の準備、金銭の管理まで自分でやらなければいけないというデメリットもあります。
いまではフリーランスのためのクラウドソーシングサイトもたくさんありますので、そこから始めてみるのはいかがでしょうか。
WEBデザイナー、司法書士、フリーランスで働ける職種
クラウドソーシングサイトで多く見かける仕事は、やはり以下のようなIT系が多いようです。
- WEBデザイナー
- イラストレーター
- SE
- プログラマー
クラウドソーシングサイトを使わなくても、メルカリのような通信販売代行サイトで手作りのものを売るのも良いですね。
その他に、司法書士や社会労務士、税理士など「士業」と言われるものもイメージしやすいでしょう。自宅を事務所にすれば開業のハードルはぐっと低くなるかと思います。
ただし士業の資格取得は簡単ではありません。最低一年間は資格取得のための期間として見ておく必要があるでしょう。
テキストや過去問題集は書店で手に入りますが、自分で続けていく自信がないのなら通信教育を使用してみましょう。
通信教育ならわからないところを気軽に質問することもできますよ。
フリーのデメリット!会社員時代の給料は望めないかも?
会社員時代の広く深い人脈があれば別ですが、独立したての場合はなかなか収入が安定せず、満足のいく額を得ることは難しいのが現状です。
会社員のころから独立のための下準備を進めることで、独立してからがくっと収入が減ってしまうリスクに備えることもできますが、会社によっては副業が禁止されていることころもあります。
また収入を気にするあまり寝る時間を削って働くことになってしまっては、かえって妊活に悪い影響を与えてしまいます。
フリーランスで働きたいと思ったら、良い面ばかりではなくリスクについてもよく検討したいですね。
フリーランスだってストレスまでフリーとは限らない!
会社であれば営業は営業マンの仕事、収支を計算するのは経理の仕事と部署ごとに役割分担がきまっていますが、在宅で仕事をするということは、それらすべてを自分でやらなければなりません。
なかにはやりたくない仕事もあるし、苦手なこともあるでしょう。お金を払って専門家にお願いすることもできますが、できるだけ支出は少なくしたいですよね。
また在宅で仕事をするとオンとオフの切り分けが難しくなります。自室には誘惑がたくさんあります。ふと眠くなったとき、会社にはベッドはありませんが家なら3秒でふかふかのベッドに飛び込むことができます。お腹が空いたらすぐに調理できるキッチンもあるので、いつの間にか体重は増えていたってことも……。
個人の性格や収入とうまく兼ね合いをつけて働き方を模索してみてくださいね。
妊活を成功させるもうひとつのカギは夫の理解と協力
仕事をすることも妊活をすることも、夫の理解があるに越したことはありません。
むしろ理解がなければたびたびすれ違いが起こり、ストレスとなってますます妊娠が難しくなってしまうかもしれません。
また不妊の原因は女性だけではありません。男性に原因がある可能性もあるので、検査は夫婦揃っていくことを強くお薦めします。
治療に関しても夫の協力がないとうまくいきません。
人によっては最初で最大の難関になるかもしれません。くじけそうになったときは、ぜひ支援センターを頼ってみてください。同じ境遇の女性は必ずいます。また妊活ブログを読んで勇気をもらうのも手ですよ。
不妊治療にも仕事にも関わる「年齢」悩むより行動してみよう!
35歳を超えると妊娠率はぐっと下がる、というのはよく耳にするかと思います。だからといってむやみにあせってはいけません。失った時間は取り戻せませんし、妊活をしよう!と思った瞬間が一番若い自分なのです。
同時に転職も年齢が大きくかかわってきます。求人票では年齢不問とかかれていたり、とくに触れられていなかったりする場合でも年齢で選考を行っている会社があるのは事実です。
妊活や転職は、ある日突然思い立ってするものではありません。ずっと考えてはいるものの、タイミングがはかれないまま数年経っている、なんてことも多くあります。
とにかく思い立ったが吉日!の勢いで動き始めてみてください!
何をすればよいかわからなかったら、病院を探して予約をしてしまいましょう。情報収集も大切ですが、何のために情報を集めているのか、目的を忘れないようにしないと無駄になってしまいますよ。
どの働き方が良いかは自分次第。優先順位を決めてみよう
妊活のための働き方はいろいろありますが、いままでの収入を維持できて、ストレスが少なく、有休の取得も早退も自由にできる、というすべての条件を満たす働き方は残念ながらいまのところありません。
それぞれの条件に優先順位をつけ、どこかで妥協しなければ妊娠以前に妊活すら難しいのです。
家族、友人など周囲の助けを借りながら、夫婦で前向きに協力しあえることがいまできる最善の策ではないでしょうか。
そしてなによりも大切なことは、「何とかなるさ」と気楽に考えられるようにすることです!
最後まで読んでくださった皆様の妊活が成功することを祈っています。
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