今さら聞けない乳液の効果。どんな肌質でも乳液は必要なの?
Date:2017.06.29
しっとりした化粧水を使うと、それだけでも十分だと感じることがあるかもしれません。特に汗をかく季節は乳液は必要ないと、つけていない人もいるのではないでしょうか。
でも乳液には化粧水とは違った美肌を作るための効果があります。
今回は、今さら聞けない乳液の効果について、改めておさらいしてみましょう!
適度な油分を含んだ乳液
化粧水はそのほとんどが水分です。肌の表面、角質層に水分を与えるために色々な美容成分が配合されています。
それに対して乳液はその10~30%が油分で、化粧水で与えた水分を角質層に閉じ込めるために使います。
油分が多くなるほどテクスチャーが重くなり、油分の方が多い場合はクリームに分類されます。
化粧水と合わせて、スキンケアには欠かせない基礎化粧品の一つです。
水分を閉じ込めて肌の潤いを保つ効果
乳液には角質層の潤いを閉じ込め、水分の蒸発を防いで肌を乾燥から守る役割があります。適度な油分があるため、肌の表面を保護してくれるんですね。
角質層は角質細胞というブロックのような細胞がキレイに積み重なっていて、その間を細胞間脂質(セラミドなど)が埋めています。
肌の水分量が減ると角質細胞がガタガタになって、角質層がめくれてしまいます。皮が剥けたり肌がガサガサするのは角質層が荒れてしまうからなのです。
また、洗顔をすると皮脂も洗い落としてしまっていますから、失われた油分を補う効果もあります。
皮脂が多いほど実は乳液が必要
べたつくのが嫌だと乳液を塗らない人も多いのではないかと思います。
でもそれは良くありません。乳液を使うと肌がべたつくからといって化粧水だけで済ませていると、逆に皮脂が増えてしまうんです。
水分だけでスキンケアを終わらせると、肌が乾く時に水分が一緒に蒸発していまい、肌が乾燥します。
すると肌は「乾燥している!」と思い、どんどん皮脂を出して肌を潤そうとするので、乾燥するほどに皮脂が増えるという状態に。
ところが皮脂が出ているから乳液などの油分はいらない!と勘違いして化粧水だけにしてしまうと、肌を保護するものがないために水分が蒸発してしまい、また乾燥してしまうのです。
乾燥は皮脂を増やしニキビを悪化させることにつながりますから、ニキビがあるから乳液を使わないのではなく、ニキビがあるからこそ乳液で保湿するんです。
肌を柔らかくする効果も
普通は化粧水、乳液の順番で使うと思いますが、ブースターとして洗顔後の肌にすぐに乳液を使うことで、肌を柔らかくして化粧水を浸透を良くする、という効果もあるんです。
効果別、3種類の乳液
乳液には使い道によっていくつか種類があります。それぞれの役割を知って、その時々で使い分けるといいですよ。
肌のキメを整える保湿乳液
乳液の一番の目的は保湿だと思います。化粧水を塗った後、角質層の潤いを保持するために使うのが保湿乳液。
油分の割合や美容成分の配合の濃度によって、乳液のとろみ具合が変わってきます。
乾燥がひどい時には油分が多めのしっとりタイプ、夏など汗をかく時期は油分の少ないさっぱりタイプを使い分けるのがオススメです。
紫外線を防ぐための乳液
UVカット乳液とか日焼け止め乳液とも呼ばれます。いつも使う乳液に紫外線をカットする成分が入っているので、ノーメイクの日はこれで乳液と日焼け止めを兼ねて使うことが出来ます。
家から出ないなら普通の乳液でもいいんじゃない?と思うかもしれませんが、肌に深刻なダメージを与える紫外線A波はガラスも通します。
つまり、家の中にいても日焼けする危険があるのです。
洗濯物を干すためにベランダに出たり、ごみを出しにちょっと外に出ることもあるでしょう。そのような紫外線の積み重ねを防ぐためにも、日焼け止めは必要です。
わざわざ保湿してから日焼け止めを塗るのも面倒、という人は日焼け止め乳液を使うと便利ですよ。
メイク代わりのティント乳液(肌色乳液)
ティント乳液とは肌色の色がついた乳液で、化粧下地としての役割も果たします。カラーコントロール機能がついたものもあり、肌をキレイに見せることも出来ます。
軽いメイクにしたい日には、ティント乳液にフェイスパウダーでも十分ですよ。
乳液は本当に必要なの?
それでも、乳液をつけることによって肌がテカってしまったりべたついて嫌だという人もいるでしょう。
保湿なら、美容液だけでもいいんじゃないか、と思うかもしれません。でも、基本のスキンケアには、美容液よりも乳液の方が大事です。
美容液との違い
美容液は、ものによってその美容成分も違いますし、油分がどのくらい含まれているかも違います。
油分で蓋をするのが目的ではなく、あくまでも肌に美容成分を届けることが目的なので、乳液とはそもそも効果が違うのです。
ですから、美容液を使えば乳液はいらないということではなくて、美容液の効果をしっかり高めるために乳液は使った方がいいんですね。
クリームとの違い
乳液よりも油分が多いのがクリームです。基本的には乳液と同じように、油分で水分を閉じ込めるものだと思ってください。
乳液がいいのかクリームがいいのかは肌の状態によるので何ともいえないのですが、乳液では保湿効果が足りないと思ったら、クリームを使うといいでしょう。
乳液を使ってべたついてしまう原因
化粧品には適量というものがあります。べたついてしまう一番の原因はつけすぎです。
全くつけないのは良くありませんが、つけ過ぎも良くありません。保湿効果を高めたいからといって、1日何度も塗ったりするのも逆効果です。
肌質別のオススメ乳液
肌タイプ別に乳液の選び方をご紹介します。自分の肌質にあった乳液を使えばベタベタに悩まされることもなく、潤いのある健康な肌に近づいていくでしょう。
オイリー肌(脂性肌)にオススメの乳液
なるべく油分の少ない、さっぱりタイプの乳液がオススメです。油分が10~20%くらいのものがいいですね。
「さっぱりタイプ」と表示されているものを選びましょう。
ニキビ肌にオススメの乳液
アクネ菌のケアも出来るように、さっぱりとしながらも抗炎症作用のあるグリチルリチン酸2Kなどが配合されているものがおすすめです。
ニキビがあって脂性肌の人はなるべく油分の少ないもの、ニキビはあるけど乾燥もしているという人は保湿成分も配合されている乳液がいいでしょう。
乾燥肌・敏感肌にオススメの乳液
乾燥肌や敏感肌は、油分も大事なのですが、それよりもセラミドなど保湿成分が配合されているものを選びましょう。
また、肌に刺激を与えるアルコールなどが入っていないものがいいですね。
- 敏感肌用
- しっとりタイプ
などの表示があるものや「無添加」のものがいいでしょう。
混合肌にオススメの乳液
混合肌は乾燥している部分に合わせ、基本的には保湿効果の高いものを選びます。部位によって使う量を調節しましょう。
透明感のある肌を作るために、あなどれない乳液の効果
乳液って本当に必要なの?と思っている方も多いと思います。
どちらかというと高級な美容液の方が美肌を作るためには必要何じゃないかとか、クリームの方が高価なものが多いので、そちらの方が効果が高いのではないかと思われていたのではないでしょうか。
でも、乳液こそが透明感のある肌を作るために欠かせないアイテムだったんですね。
今まではやや軽んじられていた感のある乳液ですが、ここでもう一度乳液の効果を再確認し、スキンケアに役立てて欲しいと思います。
Sponsored Link