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【本紹介】古きよきアメリカを描いたちょっと考えさせる50年代作品

Date:2012.10.03

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【本紹介】古きよきアメリカを描いたちょっと考えさせる50年代作品|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/oldamerika62894/

日本人である私達は、アメリカとは切っても切り離せない関係にあります。経済大国であるアメリカは私達の文化に非常に影響を与え、いいようにも悪いようにも日本を変えていったといっても良いのではないでしょうか?

そんなアメリカが豊かで、「古きよき時代」と世呼ばれた1950年代から1960年代くらいの時期はまさに絵に描いたような幸せな家族といったイメージがあるのですが、その豊かな時代、1950年代は平和なアメリカに反発するように、若者が裏でもがいた時代でもあるのです。

そんな時代に書かれたアメリカの作品は非常に興味深いのです。そこで、ちょっと考えさせる、1950年代のアメリカの名作を読んでみませんか?ここでご紹介する2作品は、両方とも、アメリカの光と影が感じられる、心に残る名作です。日本も影響を受けてきたアメリカの文化の背景、是非一度機会があったら、読んでみてください!

1. ライ麦畑でつかまえて

アメリカの作家J.D. サリンジャーが1951年に発表した作品です。この作品は20世紀で最もすばらしい小説のひとつとも呼ばれている作品ですので、学校の宿題等で読まれた方もいるかもしれません。

この小説では、主人公である16歳のホールデン少年が成績不振でペンシルバニアの学校を退学になり、寮を飛び出してニューヨークへ3日間に電車で訪れた時の話が描かれています。

この作品の中では、古きよき時代であるはずの50年代のアメリカは、「大人はうそつき、詐欺ばかり、誰も純粋なんかではないんだ」としか思えない、汚い世の中としか、ホールデン少年の目には映っていません。

一見、豊かなすばらしい生活なのに、裏に隠されたものがあるような…そんな描写で話は進んでいきます。世の中で正しいのは本当は何?常識って何?狂っているのは誰?…考え始めたらたら止まりません!

なお、タイトルとなっている「ライ麦畑でつかまえて」というのは、ホールデン少年が「広いライ麦畑で無邪気に遊んでいる子供が、危険な崖から落ちそうになったら、僕がそれをキャッチして救ってあげたいんだ」といった表現から来ていて、この作品の大きなテーマとなっており、ホールデン少年の純粋さとヒーロー的な部分が見られ、世界中で広く若者の共感を得ています。

ちょっと違う角度から、常識にとらわれない考え方で世の中、社会を見たい方には是非読んでいただきたい作品です。ちなみに、ビートルズのジョン・レノンを射殺した犯人、マーク・チャップリンがこの作品を殺害時に持っていたというのはこの作品の影響力が伺える、ちょっとした余談です。

2. 路上

1957年にアメリカの作家、ジャック・ケルアックが発表した作品で、1951年に何と約3週間という短期間で書かれたといわれる作品です。ほぼ自叙伝となっていて、自分と友人をモデルに作品が描かれています。

「ニューヨークのアンダーグラウンド社会で生きる非遵法者の若者たち」という意味のビートジェネレーションに属する著者が描いた、開放感あふれるロードトリップの話なのですが、とにかく友人のニール・キャサディーがモデルとなったディーン・モリアーティーに対する尊敬が詰まっています。

ディーンのテンポの良さと、平和な世の中に縛られない、人生にレールのない生き方が非常に魅力的で、このストーリーを盛り上げているのですが、返してみると、痛烈に50年代のアメリカの文化を非難しており、世の中のつまらなさ、生きがいのなさを批判していることがわかります。

読んだあとは旅に出たくなるような爽快感を与えてくれる一方、「私は毎日同じような生活を送っていていいのか…」なんて考えてしまうかもしれない作品です。50年代に起こった、アメリカの力強いサブカルチャーは、元気不足の人に力を与えてくれる、魅力的な、それでいて考えさせる、興味深いものですよ!

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【本紹介】古きよきアメリカを描いたちょっと考えさせる50年代作品|【女性の美学】
https://josei-bigaku.jp/oldamerika62894/
ライター:Ponoko

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