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夫婦は別財布、共通財布どっち?働き方や価値観で選ぶ簡単診断

Date:2018.04.13

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夫婦は別財布、共通財布どっち?働き方や価値観で選ぶ簡単診断|女性の美学
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結婚したら避けては通れない大切な相談事。それは、お金の管理です。「生活費はいくらかかるの?」、「夫のお小遣いはいくら?」、「計画的に貯金する方法は?」など。決めることはたくさんあります。

そんな中、まず第一に決めることは「夫婦別財布にすべきか?共通財布にすべきか?」ということ。結婚後の家計管理の方法を決めずに、将来の貯金計画は立てられないですよね。

本や雑誌など様々なメディアでは、夫婦別財布を勧める方が多いように感じます。ですが、すべての夫婦において、本当に夫婦別財布が良いのでしょうか?

夫婦が共働きなのか、専業主婦なのか、正社員なのか、パートなのか、といった働き方も違いますし、夫婦の性格も違います。貯金という目的のためには夫婦別財布が良いと分かっていても、夫婦個別の事情があり、それが難しいケースも多々あります。

そこで今回は、夫婦の働き方や性格を踏まえ、様々なケースに合った家計管理についてお話しします。ご夫婦で家計について話し合うきっかけにしていただければ嬉しいです。


「夫婦別財布」も「夫婦共通財布」も一長一短

まずは、夫婦別財布と共通財布、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。もちろん、下記に当てはまらない場合もありますし、これ以外の点もあるかと思いますが、ぜひ参考にしてみてください。

別財布 共通財布
メリット
  • 夫婦お互いが自分の考えに基づいてお金を管理できる。
  • お互い自分のお金を自由に使えるため、ストレスが溜まらない。
  • 貯金できていなくても、相手のせいにできないため、お金の管理において責任感が生まれる。
  • 夫婦で家計全体を把握し、安心や不安を共有できる。
  • 将来のライフプランが立てやすい。
  • 貯金計画を立てやすい。
  • 共有することで夫婦の絆が深まり、同志という意識が芽生える。(離婚しにくいという意見もある)
デメリット
  • 家計全体を把握することが難しい。
  • 家全体の貯金額が不明確になりやすい。
  • 光熱費や外食費など共通支出の負担を平等に分けるのが面倒。
  • 収入が減った時など、家計の危機への対策が遅れやすい。
  • 夫婦の収入格差があると、収入の少ない方は負担が大きくなる。
  • 二人のお金なのに、夫(妻)だけが浪費するとストレスが溜まる。
  • 家計の管理が夫(妻)どちらか一方の負担になりやすい。
  • 夫婦の収入格差があると、「養ってやっている」という精神的な圧力が生まれやすい。

年齢や働き方により、夫婦の価値観は異なる

メリットとデメリットの表にまとめたように、家計の管理方法はどちらが良いと断言するのは難しいです。

年齢や子どもの有無、働き方などにより価値観は異なり、夫婦それぞれの価値観によって家計管理の選び方はまちまち。いくつかのケースを見てみましょう。

■ケース1:20代で子どものいない共働き夫婦→「別財布」を選択

まだまだ自由に生きたい年齢。子どももおらず、仕事に夢中。お互いを大切なパートナーだと思い結婚はしたが、やっぱり自分の稼いだお金は自分で管理したい。お互い貯金は得意だし、別財布がいい。

■ケース2:30代で子どものいる共働き夫婦→「共通財布」を選択

子育てをしながら、夫婦共に働いている。本心ではお互い自由にお金を使いたいが、夫は貯金が苦手。夫が自営業で収入が不安定ということもあり、将来への不安をなくすために、共通財布で管理して計画的に貯金することにした。

■ケース3:40代で子どものいる専業主婦→「共通財布」を選択

夫婦の自由より家計が大切。子どもの教育費もかかるし、家計の全体像が見えないのはとても不安。そろそろ老後資金も心配なので計画的に貯金したい。専業主婦で収入格差もあるため、結婚当初から夫婦それぞれのお金という感覚はなく「夫の収入=家族の収入」という考えで共通財布を選択。

「夫婦別財布」と「共通財布」の選び方

前述のケースのように、夫婦によって価値観は違います。「私たち夫婦は何を大切にすべきだろう?」と考えさせられますよね。その話し合いはとても大切です。

それぞれの家庭で何を大事にするかという基準が明確になれば、「別財布」と「共通財布」どちらの家計管理がベストなのかが見えてきます。

簡単な〈YES・NO診断〉を使って、まずは夫婦で話し合いをしてみましょう。

Q. 次の質問に〈YES〉か〈NO〉でお答えください。

【質問1】
〈お金の自由度〉
結婚したら、自由に使えるお金が減っても仕方ないと思いますか? YES
【質問2】
〈貯金の得意不得意〉
夫婦どちらか一方でも貯金が苦手な人はいますか? NO
【質問3】
〈相手への信頼〉
結婚相手が浪費するのではないかと心配ですか? NO
【質問4】
〈家庭の危機へのリスクヘッジ〉
どちらか専業主婦ですか?又は夫婦の収入格差が大きいですか? YES
【質問5】
〈子どもの有無〉
子どもはいますか? NO
【質問6】
〈夫婦共通の夢〉
夫婦共通の夢がありますか? YES
〈YES〉・〈NO〉の合計 3 3

〈YES〉の方が多ければ「共通財布」。〈NO〉の方が多ければ「別財布」がお勧めです。上記のように、もし同じ数ならば、ご夫婦の価値観を反映したポイント制で判断することもできます。

ポイント制とは、例えば「私達夫婦は結婚の中で〈相手への信頼〉が何より大切なので【質問3】をポイント3倍、次に〈夫婦共通の夢〉を大切に思っているから【質問6】ポイント2倍」という風に、大切にしたい価値観をもとに優先順位をつけて、該当する質問の回答にポイントを増やしてください。

〈例のように、ポイントを倍にした場合〉

【質問1】
〈お金の自由度〉
結婚したら、自由に使えるお金が減っても仕方ないと思いますか? YES
【質問2】
〈貯金の得意不得意〉
夫婦どちらか一方でも貯金が苦手な人はいますか? NO
【質問3】
〈相手への信頼〉
結婚相手が浪費するのではないかと心配ですか? NO×3
【質問4】
〈家庭の危機へのリスクヘッジ〉
どちらか専業主婦ですか?又は夫婦の収入格差が大きいですか? YES
【質問5】
〈子どもの有無〉
子どもはいますか? NO
【質問6】
〈夫婦共通の夢〉
夫婦共通の夢がありますか? YES×2
〈YES〉・〈NO〉の合計 4 5

いかがでしたか?簡単な診断なのであくまで参考程度ですが、ご夫婦で話し合う際の材料にはなるのではないでしょうか?

ご夫婦それぞれが質問に回答すると、お互いの価値観の違いも分かりますよね。夫婦の価値観を合わせるためにも、各々の回答について意見を交わすことも大切です。

各質問のYES/NOの根拠を知って、より深く考えよう。

簡単診断を終えたら、質問を個別に考えてみましょう。それぞれの夫婦の価値観によって、YES/NOの根拠は下記以外にも考えられるはずです。ぜひじっくり話し合ってみてください。

【質問1】結婚したら、自由に使えるお金が減っても仕方ないと思いますか?

  • 〈YES〉仕方がないと思えるなら、共通財布にしてもストレスは溜まりづらいはず。
  • 〈NO〉自由に使いたい願望の強い人は別財布にしておいた方がいいかも。

【質問2】夫婦どちらか一方でも貯金が苦手な人はいますか?

  • 〈YES〉どちらか一方でも貯金が苦手なら、共通財布を選んだ方が良い。夫婦の知恵を絞って貯金できるはず。
  • 〈NO〉夫婦どちらも貯金が得意なら、別財布でもOK。

【質問3】結婚相手が浪費するのではないかと心配ですか?

  • 〈YES〉相手のお金の管理を信用できないのなら、共通財布の方が良い。家計の全体像が見えないことがストレスになります。
  • 〈NO〉相手を信頼できるなら、別財布でもOK。お互いに干渉しすぎず、良い関係を保てるはず。

【質問4】どちらかが専業主婦(夫)ですか?または夫婦間の収入格差が大きいですか?

  • 〈YES〉どちらかが専業主婦の場合や収入格差が大きい場合は、共通財布の方が良い。働き手の収入が減ったり、病気など家庭の危機に陥った時、別財布で家計を把握していないのはハイリスク。
  • 〈NO〉共働きで収入格差も少ないなら、別財布でもリスクは低く見積もられる。

【質問5】子どもはいますか?

  • 〈YES〉子どもがいる夫婦なら、共通財布の方が良い。別財布も可能だが、子どもの教育費など共通支出が増え、家族としてライフプランを立てる必要性も強まるため、共通財布の方が、夫婦ケンカが少なくなるかも。
  • 〈NO〉子どもがいないなら、別財布でもOK。

【質問6】夫婦共通の夢がありますか?

  • 〈YES〉「何年後までに家を買いたい」「将来二人でお店を出店したい」など、夫婦共通の夢を持っているなら、共通財布の方が良い。同じ目的のために、足並みを揃えて計画的に貯金でき、隠し事が少なくなるので夫婦の絆も深まるはず。
  • 〈NO〉特に共通の夢はなく、お互い自分のキャリアアップを目指している夫婦なら、別財布も良い。お互いが自立した夫婦だからこそ、尊敬し合えることも。

「別財布」「共通財布」どちらにせよ、夫婦の話し合いが大切

結婚して生涯を共にするという大きな決断をした二人が、これからの生活を豊かにするために大切なのは「よく話し合うこと」です。

家計の管理方法に限らず、結婚生活には大きな選択をする時が幾度と訪れます。その都度よく話し合い、お互いの考え方を知り、譲り合い、決断します。

その決断が後々間違っていたと反省する場合もあるでしょう。でも、二人でよく話し合った結果の決断であれば、反省はしても、お互いに責任を押し付けたり後悔することはないはず。

そして、夫婦生活は一時のものではありません。これからも続いていくものです。ですから、事あるごとに話し合い、軌道修正しましょう。

「夫婦別財布か?共通財布か?」ご夫婦ごとに価値観も違い、選択は異なるでしょう。良い機会だと思って、ご夫婦でよく話し合い、ますます絆を深めてください。

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ライター:kei

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