押し麦ダイエットの効果とやり方。お腹も膨らみ、美容や健康にも最適！

押し麦を食べたことがありますか？

ご飯を始めとした「主食」は太ると敬遠されがちですが、そんな時に役立つのが押し麦です。

押し麦を加えるだけで、腹持ちが良くてダイエットにもいいご飯の出来上がり。

今回は押し麦がなぜダイエットにいいのか、その理由と、押し麦をどうやって取り入れれば食べながら痩せることが出来るのか、押し麦ダイエットのやり方を詳しくご紹介します。

食べない、辛いダイエットはもう古い。美味しく食べながら綺麗に痩せる、押し麦ダイエットにチャレンジしてみませんか。

押し麦ってどんなもの？栄養豊富な押し麦のダイエット効果

押し麦とはその名の通り、麦を押して平べったくしたものです。

押し麦の元は大麦ですが、栄養が豊富であるにもかかわらずそのままの形では水分を含みにくく調理がしにくいというデメリットがあります。

一度蒸して平べったくすることでそのデメリットを克服したのが押し麦なんです。

その押し麦にどのようなダイエット効果があるのでしょうか。

もち麦との違い

押し麦とよく間違えられるのがもち麦です。

どちらも麦ですが、もち麦はもち種、押し麦は大麦ですからうるち種、という種類の違いです。

うるち米ともち米の違いみたいなものです。

▼もち麦ごはんダイエットについてはコチラを参考にしてください！

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豊富な食物繊維がお腹の中から綺麗にしてくれる

押し麦のダイエット効果で一番注目すべきは、食物繊維の量でしょう。

※100g中

白米の20倍ともいわれる食物繊維は、水溶性と不溶性を両方含んでいます。

• 水溶性食物繊維：6.0g
• 不溶性食物繊維：3.6g

水溶性食物繊維が多いのが特徴で、

• 腸内環境を整える
• 便を排出しやすくする
• 代謝が良くなる

などの働きがあります。

いずれにしても便秘解消にはもってこいですね。

脂肪を溜め込みにくくなる

食物繊維のひとつであるβグルカンは、インスリンの分泌を抑えることで脂肪を溜め込みにくい身体を作るという働きが期待できます。

私たちが食事をするとインスリンが分泌されて、血糖値を下げようとします。

血液中の糖はインスリンによってせっせとエネルギーに変えられますが、余った糖はすべて中性脂肪として身体に蓄えてしまうのです。

放っておいてくれればいいものを、そうはいかないんですね。

ですから、インスリンがたくさん出ればその分脂肪を溜め込んでしまうのです。だからインスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれています。

βグルカンにはこのインスリンの分泌を抑えてくれるので、太りにくくなるというわけです。

血液をサラサラにして巡りの良い身体に

βグルカンはインスリンの分泌を抑えるだけでなく、血中のコレステロールの増加を抑える働きも期待できます。

コレステロールがたまると血液だドロドロになって生活習慣病の恐れもありますが、血流が悪くなるのでとても巡りの悪い身体になってしまうんです。

• 脂っこいものを食べる→コレステロールが増える→血液ドロドロ→太る、身体が冷える

という順序でさらに太りやすくなってしまいます。

βグルカンの働きによってコレステロールがたまるのを防ぐことが出来れば、血流もアップ！

巡りの良い身体作りに役立ちます。

腹持ちがいい

食べて見るとわかりますが、麦ご飯は食べ応えがあるので、満腹感を得やすいんです。

また、押し麦は食物繊維のおかげで血糖値が急上昇しにくいので、血糖値が下がるのも緩やかになります。

血糖値の上がりやすさを数値にしたものが「GI値（Glysemic Index）」ですが、これは数値が低いほど血糖値が上がりにくいとされるものです。

• 白米：84
• 押し麦：64

なので、押し麦の方が断然GI値が低い！

一般的に数値が80を超えるとGI値が高いといわれますから、押し麦は穀類の中ではかなり低い方なんです。

ビタミンB群が代謝をアップ

大麦にはビタミンB群も豊富に含まれています。ビタミンB1、B2などは

• 糖質
• タンパク質
• 脂質

の三大栄養素を代謝するためには欠かせないビタミンです。

ビタミンはそれ自体が栄養になるわけではありませんが、他の栄養素が体の中でうまく使われるようにサポートしてくれるもの。

ビタミンBがないとたんぱく質を摂っても効率よく筋肉を作ることができないんです。

だからダイエット中は代謝をアップするためにビタミンB群を積極的に摂る必要があります。

ご飯のカロリーダウンに

押し麦は100g当たり340kcalと、これだけを見ると対して低カロリーではありません。

でも白米は358kcalですから、それと比べると低いですよね。ですから、白米だけで食べるよりも押し麦を混ぜることで、少しですがカロリーダウンが可能です。

糖質制限したい人にもおすすめ

白米のご飯と押し麦100％の糖質量を比較すると、ご飯1杯（150g）当たり、

• 白米：約55g
• 押し麦：約26g

と半分くらいになります。

ご飯に押し麦を加えるだけでカロリーダウンだけでなく糖質量のダウンにもなるので、糖質を控えたい人にもおすすめなのです。

美味しく食べて痩せよう、押し麦ダイエットのやり方

押し麦はどうやって食事に取り入れていけばいいのでしょうか。押し麦ダイエットは全く難しくないダイエット法。

ご飯が好きな人にはとても向いているダイエット法なんです。

ご飯に押し麦を加えるだけ

いつもの白米に押し麦を加え、麦ご飯にして食べましょう。普通に炊飯器で炊くことが出来ます。

押し麦を買うと水の加え方なども書いてあるので、最初は表示に従って作ってみてください。

慣れてきたら押し麦の割合を増やしていってもいいでしょう。押し麦100％で食べられるようになるとダイエット効果もアップしますね。

茹で押し麦をストック

週末に押し麦を調理して、ストックしておくと使うのが楽になります。

やり方は簡単、茹でるだけです。

他の食べ物と組み合わせるのが基本で、ご飯に混ぜてもいいし、スープやサラダに入れても美味しいですよ。

ストックがあることで料理がしやすく、アレンジの幅も広がるでしょう。

野菜と組み合わせて最初に食べる

もう一つ、ダイエット効果を高める方法としては、ご飯としてではなくおかずとして食べる方法がおすすめです。

例えばカロリーが高くてダイエット中は敬遠されがちなポテトサラダですが、ここに茹でた押し麦を加えることで栄養価もアップしますし、食物繊維がたっぷり摂れる一品になります。

夕食で最初にたっぷりの野菜と押し麦を食べればそれだけでかなりお腹がいっぱいになってしまいます。

自然と白米（主食）の量を抑えることが出来るので、無理なくダイエットできますよ。

味や香りが苦手な時は

私は麦ご飯大好きですが、人によっては独特の香りが苦手、という人もいるでしょう。また、もち麦と比べるとややボソボソ感があるので、食感が好きになれないという人もいると思います。

そんな時は、まず白米の量を多くして、食べやすい割合で食べることをおすすめします。どんなにダイエットにいいといっても、美味しく感じられないと続かないです。

また、

• カレー
• シチュー
• ハッシュドビーフ

など、味のついたものをかけると、臭いが気にならないと思います。

ただ、カレーなどは主食を食べ過ぎてしまいがちなので食べる量には注意してくださいね。

押し麦ダイエットを成功させるコツ。こんなところに注意して！

押し麦ダイエットは押し麦を食べるだけなのでそれほど難しいダイエット法ではありませんが、いくつか注意して欲しい点があります。

カロリーが低いわけではないので食べ過ぎに注意

100g当たり340kcalと、カロリーは決して低くはないのです。

押し麦は食べれば食べるほど痩せるというものではありません。ですから、食べ過ぎには注意です。

1日3食まで、朝とお昼に食べられれば夕ご飯の主食は抜いてもOKです。

胃腸に負担をかけることも

押し麦は食物繊維が豊富であるがために、消化がしづらいという面もあります。

食べ過ぎるとお腹がゆるくなってしまったり、逆に便秘が悪化したりということもあり得ます。

押し麦を食べ始めてからお腹の調子が悪い、というときはいったん中止して様子を見てください。

食べられるからストレスがない。押し麦で「食べる」ダイエットを

スーパーのお米の棚にいくと、今は様々な雑穀が並んでいますね。ひとつだけでなく数種類混ざったものもあります。

押し麦オンリーのものもあれば、キヌアなどが混ざっているものも。

もし押し麦だけで食べづらければ、最初は色々混ざったものからスタートしてもいいと思います。

そして徐々に押し麦の割合を増やしていくと、無理なく押し麦ダイエットを続けられるのではないでしょうか。

歯ごたえのある食感に慣れると普通の白米では物足りなくなってきますよ。

美味しく食べながらお腹の中からキレイになって、痩せ体質を作りましょう！