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【本紹介】娘が親にできること米山公啓著「そろそろ親のこと…」

Date:2012.10.10

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【本紹介】娘が親にできること米山公啓著「そろそろ親のこと…」|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/osusumesho66584/

特に20,30代の方には「親の介護や親の死の受け止め方」よりも「うるさい親から遠ざかる方法」に気にとめる方が多いのではないでしょうか?そんな冗談はともかくとして、親は自分が老人になっても永久に元気にそばに居てくれる存在だと思っていませんか?

自然の摂理からいうとそれは残念なことに不可能です。いつかはくる親の介護そして死…。それを少しでも遠ざけるために、今、しなくてはいけないことを医学博士でもある著者が丁寧に書いているのが「そろそろ親のこと…」です。

私も母の介護問題が勃発した時に読んで役立ちました。どんなだったかは経験した我が家の問題を紹介しながら照らし合わせてみたいと思います。

ひとり暮らしの母に起こった一大事!

「そろそろ親のこと…」の著者の米山先生は神経内科の医学博士です。米山先生の提案する、いま子供が親にできることはズバリ、「親が元気な時に将来と健康を考え、親の脳の活性化させること」と述べています。私の場合は両親が元気なうちは、米山先生のおっしゃることを全然考えにも及びませんでした。

父が他界したあとひとり暮らしをしていた母はとても元気で好奇心旺盛、毎日友だちと出歩くほどでした。私は海外にいますので帰省できても1年に1回のみ、安心して母のことは兄に丸投げ状態でした。

ところがある夏の日、帰省したときに驚くべきことが母に起こっていました。母の家のドアをあけた瞬間、ゴミ屋敷と化していたのです。真夏なのに窓は閉め切り、サウナ状態の中に無数のハエが飛び回っていました。

その状況を見るなり我が目を疑いました。当の母は奥で寝込んでいました。母は肝硬変が悪化して腹水を起こし立っていること自体もつらそうでした。ボケ症状も始まっており、暑さがわからなくなっていました。

急いで病院へ連れて行き入院させ、その間、母の家を大掃除しました。もし私が帰省していなかったら孤独死は免れなかったことでしょう。

子供の方から歩みよること

元気なうちというのはいつなのか?という問いに対して「今です!」とお答えします。同居していない場合は日ごろからコンタクトをとることは大事なことです。でも電話やメールでは本当に元気なのかは判断できません。

兄に聞くと母へ毎日電話をし、元気そうな声を聞いていたので仕事にかまけて家に行くことを怠っていたそうです。まさかそんな状態になっているとは気が付かなかったそうです。

米山先生も本書で提案していますが子供のほうから親に歩み寄り何か共有できるもの、感動することや経験を一緒にする機会を増やすことが大事だと思います。

一番大事なのは双方の心の状態

母が退院して介護問題が勃発しました。この問題をめぐり兄弟でもめてしまいました。母を引き取っても日中は仕事で誰もいなく世話ができないというのです。わたしも帰米する日がせまっており、ほとほと困り果てました。福祉事務所やケアマネージャーさんなど相談しに毎日のように通いました。

日本は年金で入れる介護施設がたりないので「500人待ちです、1000人待ちです。」と簡単に言われてしまいます。やっと母の介護認定がとれたので自宅にヘルパーさんを呼ぶことにして、後は兄にお願いしました。

ここで母の前で兄と口論になったことや、今の介護問題にいらついてケアマネージャーさんにきついことを言ってしまったことなど反省点がたくさんあります。母はボケたとはいえ、自分のことで周りの人間が困っているということがわかったようで悲しんでいました。

米山先生は年を取るとセロトニンという脳内物質が減っていくとおっしゃいます。「老人性うつ病」を起こしやすい要因だそうです。親は子供の笑顔や幸せな状態を望むものです。

親に心配をかけたりすれば脳のストレス化はすすみボケ症状もすすんでしまいます。ましてや自分のことでみんなが困っていると感じたら、本人の心は悲しみでいっぱいになると思います。

あなたの親が元気なうちに是非読んでみて下さい!

本書は子供ができる親への接し方、考え方をディテール化し、わかりやすく書いています。また医者の立場から書いてありますので説得力があります。

母は3年前に他界してしまいました。米山先生の「そろそろ親のこと…」をもっと前に知っていて読んでいれば、両親ともに元気で長生きできたのではないかとフト思うこの頃ですが…。

あれこれ問題はありましたけれど私にとっては貴重な経験となりました。母本人にとっても幸せな最後だったと思います。

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【本紹介】娘が親にできること米山公啓著「そろそろ親のこと…」|【女性の美学】
https://josei-bigaku.jp/osusumesho66584/
ライター:Chanshizu

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