女性が月を見てはいけないと言われる理由。ただの迷信じゃなかった!
Date:2017.08.29
「お月見」という文化もあるように、月を見ながら過ごすのが好きな人は多いでしょう。
実際にお月見をする人は多いですが、「女性は月を見てはいけない」という言い伝えを聞いたことのある人もいるのではないでしょうか?
もちろん科学的な根拠があるわけではありませんが、単なる迷信として聞き流すには惜しい真意があるのも事実。「女性は月を見てはいけない」という言い伝えの真意には、なかなか興味深いものがあるのです。
どうして「女性は月を見てはいけない」と言われるようになったのでしょうか。その由来や真意をいくつかご紹介しますね。
この記事の目次
「女性は月を見てはいけない」は各国で言い伝えられている
女性が月を見ることにかかわる言い伝えは、日本だけではなく様々な国で存在しています。
「女性が月を見るとどうなるか」という部分は違いますが、「~だから女性は月を見てはいけない」という結論に結び付く点はどの国も同じです。
まずは国ごとに違う”女性と月”にまつわる言い伝えをいくつかご紹介しますね。
日本:「かぐや姫」が由来
日本人の多くになじみのある「かぐや姫」のお話、一度は聞いたことがありますよね。
かぐや姫のお話の中では、実際にかぐや姫が「月を見てはいけないよ」と忠告される場面があります。そしてお話の最後では、結局かぐや姫は月の使者に連れられて帰って行ってしまいます…。
バッドエンドではありませんが、あまり気持ちの良いエンディングでもありませんよね。「月に女性が連れて行かれる」という解釈ができることから、女性が月を見ると何か不吉なことが起きるとされていました。
もちろん諸説ありますが、日本で言われる「女性は月を見てはいけない」はかぐや姫が由来しているという説が濃厚ですね。
日本以外の国での言い伝え
日本以外でも「女性は月を見てはいけない」の言い伝えは古くから存在しています。外国では、次のような由来・理由で女性と月の関係が危険視されていました。
- 北欧:月と胎児の関係
- 北欧では、昔から「妊娠した女性は月を見てはいけない」とされていました。月のパワーは絶大なものとされていたため、妊娠した女性が月を見るとお腹の子どもが元気に生まれてこない…とされていたのです。
- イヌイット:月と妊娠の関係
- イヌイットでは、「女性が月を見ると妊娠してしまう」とされていました。ウミガメや珊瑚礁の産卵が満月の日に多いという統計もあるように、「月を見る=妊娠」という言い伝えがあったと考えられています。
- アイスランド:月と胎児の関係
- 月のパワーが精神を興奮させるという迷信があります。アイスランドでは「妊婦が月を見ると生まれてくる子どもに精神障害が出る」とされ、女性が顔を月に向けることは禁忌とされていました。
月の引力とは?月と女性の間に考えられる関連性
月を見てはいけない理由は様々ですが、どの国でも「女性が月と密接に関連している」ことだけは昔から言い伝えられていました。
根拠としては弱いため迷信の域を出ませんが、月が女性に影響を与えることに関しては次のような事柄が関係しています。
女性の身体と月の満ち欠けの関係性
「新月生理・満月生理」という話を聞いたことがありませんか?「月のもの」とも呼ばれている生理は、男性にはなく女性特有のものです。そんな生理と月の満ち欠けの関係性を言い表したのが、新月生理・満月生理の話です。
一か月に一度訪れる生理と、一か月かけて満ちたり欠けたりする生理はとてもサイクルが似ています。このことから、女性の生理は月の影響を受けている、という説もあるのです。
- 満月に近い日に生理がくると出血量が多い
- 新月に近い日に生理がくるとデトックス作用が高まる
といった話もあります。
生理は妊娠と深い関係にある存在です。実際に「満月の日に出産する女性の数が多い」という統計もあることから、月が女性の身体に影響を与える言い伝えが語り継がれているのです。
イヌイットにある「女性が月を見ると妊娠する」という言い伝えも、月と生理の関係から考えてみると100%否定するのは難しいことですよね。
月の引力で地球の水が引っ張られる
月には引力があるとされています。海の潮が満ちたり引いたりするのも、月の引力によって地球の水が引っ張られていることが理由とされているのです。
地球と同じく、人間も身体のほとんどを水分が構成している存在です。特に妊娠中の女性は、お腹の赤ちゃんに血液を送ったり羊水を維持したりするために、たくさんの水分を必要としています。
そのため妊娠している女性が月を見ることで水分が引っ張られ、妊婦本人や胎児に悪影響を与えてしまう、という言い伝えが生まれたのだと考えられています。
満月の日に犯罪が増える
満月を見ると男性がオオカミになってしまう「オオカミ男」の話、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
地球の水分を引っ張っている月は、人に与える影響も相当なものだとされています。月が人に与える数々の影響の一つとして、「精神の興奮」も挙げられています。
月のパワーが最も大きくなる満月の日は、犯罪の発生率が高くなるという傾向が見られています。月のパワーで凶暴性が高まるため、犯罪が増えるという解釈がされているのですね。
「月を見ると胎児に影響が出る」という言い伝えは、月が人の精神状態に影響を与えることから考えられたとも言えますね。
「月を見てはいけない」は安全・健康を願う言葉という説も
「女性が月を見ると不吉なことが起こる」とだけ聞けば、現実的な考え方をする人なら「ただの迷信でしょ?」と一蹴したくなるかもしれませんね。
ですが「女性は月を見てはいけない」という言葉には、未然に犯罪を防いだり女性の身体を労わったりするための真意が隠されている、という考え方もできるのです。
女性に暗い道を歩かせないための警告
女性は男性と比べて力も弱く身体も小さい存在ですから、圧倒的に犯罪に遭いやすいのです。特に性犯罪は未だに数が減りませんよね。
「月を見てはいけない」という言葉には、「女性が夜道を歩いては危ない」という警告の意味も含まれています。
犯人にとっては明るい日中よりも暗い夜の方が、女性を暗がりに連れ込んだり、暗さに紛れて暴行や窃盗などの犯罪をしやすくなりますよね。夜の方が出歩いている人が少ないですから、目撃者も少なく好都合です。
女性が夜道で犯罪に遭うのを防ぐために「女性は月を見てはいけない」という言い回しがされている、という考え方もあるのです。
もしもあなたが「月を見てはいけないよ」と言われたら、ただの迷信として受け取らずに「自分の安全を考えてくれているんだ」と考えてみてくださいね。
身体の健康を気遣う発言である
「月を見る」ということは、「夜、外に出ている」ということと結びつけて考えられますよね。夜に外出することは、
- 夜風で身体を冷やす
- 夜更かしをして睡眠不足を招く
ということに繋がります。
つまり「女性は月を見てはいけない」は、女性が夜に外出して健康を害することを心配したセリフとも取れるのです。
「身体を大事にしてね」という意味も含まれている「女性は月を見てはいけない」。もしも誰かに言われたら、親切心を無駄にしないようにおとなしく従いましょう。
夜更かしもほどほどに。お月見は安全な場所で楽しもう
世界にはまだまだ科学で解明できないことがたくさんありますから、月が女性にどんな影響を与えるという言い伝えがあっても全否定することはできませんよね。
また、「女性は月を見てはいけない」には防犯的な意味が含まれているのも事実です。「夜道を歩いてはいけないよ」と直接的に言われるよりも、なんだかロマンチックな言い回しですよね。
言う人によって様々な真意はありますが、何にしても”女性を思いやる”気持ちが根底にあるのが「女性は月を見てはいけない」という言葉です。
お月見をするときは、夜風で身体を冷やさない程度に楽しんでくださいね。一人で外には出ずに、なるべくベランダなどで月を楽しむなど防犯への意識も心がけていきましょう。
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