古いお茶があるなら有効に活用。料理、掃除、美容にも役立つ

買ったのを忘れていたり、貰い物を放置していたり…知らない間に古くなってしまったお茶ってどのお家にもありますよね。捨てるのはもったいないですが、淹れて飲むのもちょっと気が引けます。

茶葉そのものに含まれる成分は有能な物が多く、古くなっても飲む以外にいろんな活用法があります。

この記事でご紹介するのは、古いお茶を有効活用する方法について。お掃除や料理、ちょっとした生活の小技として役立ててください。

食用・飲料用として古いお茶を役立てる方法

せっかくの茶葉ですから、やっぱり美味しく味わいたいですよね。古くなったお茶は確かにそのままでは味わえませんが、一手間加えることでこんな楽しみ方ができます。

自家製のほうじ茶をつくる

古い茶葉は緑茶として楽しめなくても、ほうじ茶として楽しむことは可能です。そもそもほうじ茶とは、煎茶や番茶などを強火で焙煎して作るもの。古いお茶を焙煎することで、自宅でほうじ茶として生まれ変わらせることが可能です。

焙煎したほうじ茶は、お湯を入れると茶色になります。

茶葉が焦げ付くようなら、フライパンの上にクッキングシートを強いてから煎ってください。

加熱時間によって焙煎の具合も変わるため、好きな濃さのほうじ茶を作れますよ。

細かくして料理に使う

古いお茶はミキサーなどで細かくすれば、料理に混ぜて使うこともできます。茶葉の爽やかな風味はどの料理とも相性が良く、香りを豊かにしてくれますよ。

ふりかけにする

市販のふりかけに細かくした茶葉を混ぜると、お茶の風味をプラスしたふりかけになります。炊きたてのご飯に細かい茶葉をかけると、お茶漬けのような香りが楽しめます。

天ぷらの衣に混ぜる

青のりを混ぜた磯部揚げのように、天ぷら衣に細かくした茶葉を混ぜて具を揚げます。茶葉のうまみがダイレクトに伝わってきて、一風変わった揚げ物が楽しめますよ。

タケノコや玉ねぎ、アスパラガスなどの野菜類とは特に相性抜群です。

チャーハンに混ぜる

チャーハンを作るとき、具材の一つとして細かくした茶葉を混ぜて炒めます。苦みがプラスされ、いつもと違う味わいに。茶葉は栄養も満点です。

ミントの葉と一緒に緑茶を淹れる

古い茶葉だと風味が落ちてしまいますが、古い茶葉と一緒にミントの葉を入れると、爽やかな緑茶に大変身します。

まずミントの葉を入れてお湯を沸騰させ、そのお湯を使って古い茶葉でお茶を淹れます。

ミントの風味が漂う緑茶は、ホットでもアイスでも爽やかに楽しめますよ。特に暑い季節におすすめです。

生魚の臭い消しに使う

茶葉には消臭効果があります。生魚の臭いが苦手な人、気になる人は、古い茶葉を使って臭い消しをしましょう。手順は次の3ステップです。

1. 古い茶葉にお湯を注ぎ、ボールに入れて冷ます
2. 魚の切り身をボールのお茶にくぐらせる
3. 魚の水気を切り、いつも通りに調理する

同じ手順を踏めば、魚料理だけではなくお肉料理の臭い消しにも使えますよ。古くなった食材を使う時などに覚えておくと便利な技です。

お掃除に使える古いお茶の活用方法

茶葉には強い消臭・抗菌作用が含まれています。お茶としては使えなくなっても、お掃除アイテムとしては優秀な働きを見せてくれるのです。

消臭剤として使う方法

消臭効果の高い茶葉は、あらゆるところで消臭剤としての効果を発揮します。特にいろんな食材を扱う台所は、何やら混沌とした臭いが漂いがち…。古い茶葉を活用してクリーンな空気を取り戻しましょう。

電子レンジの消臭

お皿に茶葉を置き広げて、電子レンジの中に入れておきます。そのまま放置しておくだけでも消臭効果は発揮されますが、時短で消臭したい場合は、小皿に茶葉を乗せて1～2分加熱します。

茶葉を電子レンジで加熱して消臭する場合は、出がらしの茶葉でも効果が発揮されますよ。

魚焼きグリルの消臭

生ものを扱う魚焼きグリルも悪臭がこびりつきやすい箇所です。魚を焼いたらすぐ後に茶葉をグリルの中に入れ、余熱で茶葉を温めます。これだけでグリル内の異臭はリセットされ、茶葉の爽やかな香りで上書きされます。

冷蔵庫の消臭

冷蔵庫内も臭いがこもりがちな場所。茶葉を小皿やコップなどの容器に入れて、冷蔵庫の中に置いておくと、消臭剤としての役目を果たしてくれますよ。

長く置きすぎると効果が薄れてきますので、茶葉は1週間程度を目安に取り換えましょう。

下駄箱や靴の消臭

湿気や汚れで悪臭の漂いやすい下駄箱、靴。お茶パックに古い茶葉を入れたら、それを下駄箱の中や直接靴の中に入れておきましょう。悪臭が綺麗に取れます。

まな板の殺菌に使う

まな板は知らない間に雑菌が溜まりやすいアイテム。古い茶葉を使って定期的に殺菌しましょう。茶葉には抗菌作用もありますから、今後まな板に雑菌が繁殖するのを防ぐねらいもあります。

1. 古い茶葉でお茶を淹れる
2. シンクでまな板にまんべんなくお茶をかける
3. キッチンペーパーで水気を拭きとり、よく乾燥させる

肉や魚など生ものを扱った料理の後に、ぜひ習慣づけておきたいですね。漂白剤を使うよりもエコで経済的です。

シンク全体を洗って除菌・抗菌

シンクを洗うとき、古い茶葉やお茶の出がらしが活躍します。古い茶葉もしくは出がらしをお茶パックに入れて、それをブラシ代わりにしてシンク全体を磨けばOK。

シンクの消臭・除菌・抗菌が全て一度に叶う掃除方法です。洗剤で手が荒れる心配がないのもおすすめポイントですね。

お茶パックの代わりに要らないストッキングを使って、茶葉でシンクを磨いてもOK。お掃除し終わったらゴミに出せば良いだけなので手軽です。

床拭きに使って消臭・除菌

シンクを洗ったのと同じ要領で、古い茶葉や出がらしを使って床を拭く方法もあります。洗剤ではないので手は荒れず、床の素材にダメージを与えないので好都合。

古い茶葉や出がらしを雑巾もしくはタオルに包み、水で絞って床を拭きます。

茶葉がバラバラになるのが嫌な人は、お茶パックに茶葉を入れた上で雑巾かタオルに包んで床を拭いてください。

健康と美容にも役立つ。古いお茶を生活に役立てる知恵

古いお茶は料理やお掃除の他にも、美容や健康のために活用することができます。

ノンアレルギーの入浴剤にする

古くなった茶葉はお茶パックに入れて湯船にイン。簡単にお茶風呂ができあがります。

• ビタミン
• ミネラル
• カテキン

茶葉に含まれるこれらの成分が、身体の汚れを取って清潔に美しくしてくれますよ。お茶特有の優しい香りに癒されるのも魅力の一つです。

また、入浴剤にアレルギーのある人でも、茶葉の入浴剤ならお肌に優しいので安心です。浴槽に茶渋がついたらしっかり洗い落してくださいね。

水虫の予防・対策に使う

足にカビの一種が生える水虫。悪臭やかゆみにお悩みの人は、緑茶を使って殺菌・抗菌することで、水虫の症状を和らげる効果が期待できます。

家でのんびりする日や寝る前を狙ってやってみるのがおすすめです。薬が用意できないときや、病院に行く余裕がないときの応急処置として使えますよ。

うがいをして風邪予防をする

お茶でうがいをすると風邪の予防になる…という話は有名ですよね。茶葉に含まれるカテキンが口の中を殺菌・抗菌するため、インフルエンザなどの病気にかかりにくくなるのです。

古い茶葉に熱いお湯を入れ、ちょっと濃いめのお茶を作ってうがい用にします。

殺菌効果の高いうがい薬だと、かえって口の中が乾きやすくなる可能性もあります。しかしお茶うがいなら毎日手軽に実践できますし、飲んでしまっても良いので口や喉の乾燥を心配しなくて良いですね。

緑茶パックで毛穴ケアをする

使わないままの古い緑茶の茶葉があるなら、緑茶パックを作って毛穴ケアをしてみましょう。茶葉に含まれているクロロフィル、カテキン、ビタミンCといった成分が皮膚に作用し、ターンオーバーを正常化させたり、肌を清潔にしたりします。

カテキンには抗酸化作用も含まれていますから、肌の色を明るくしたり、シミやくすみの予防・緩和効果も期待できますよ。

作った緑茶パックは顔や体の気になる箇所に塗り、5分～10分後に洗い流しましょう。保存できるのは1週間程度ですが、作ったらなるべく早めに使い切りましょう。

ガーデニングの肥料に使う

ガーデニングをしている人に朗報。古い茶葉や出がらしはまだまだ栄養を含んでいますから、土に還すことで植物の肥料になります。

茶葉を土によく混ぜてプランターや植木に使ってください。家庭菜園をしている場合などは、特に重宝しますよ。

古くても色々と使える。古いお茶でエコ＆節約

いくら古いとは言っても、売り物として丹念に育てられた茶葉にはいろんな栄養が含まれています。様々な可能性を秘めているのに「古いから」と言って捨てるのは勿体ないですよね。

• 料理の味付けを変える
• いつもと違うお茶の楽しみ方をする
• 家事に役立てる
• 美容や健康のサポートをする

一つでも魅力的に感じた使い道があったら、ぜひ古い茶葉を使ってみてください。捨てようとしていた物に新たな使い道が生まれるのは、とても経済的でお得です。