美肌サプリの選び方。自分の肌質や目的に合わせて成分を見よう
Date:2017.05.17
スキンケアはもちろんですが、綺麗な肌をつくるために欠かせないのは何といっても栄養素です。外側からよりもまず内側から美しくなる、というのは美容の基本ですよね。
現に、美容や健康について調べると「○○を食べたら肌が綺麗になる」のような情報がたくさん見られます。しかし忙しくしがちな現代人の本音としては、食生活に気を配るというのはなかなか億劫…。
そこで、食事に気を使わなくても美肌効果のための栄養素を摂取できるのがサプリメントです。サプリメントと言っても様々な種類があって、選び方によっては肌質が格段に左右されます。
この記事では、美肌効果の高いサプリメントの選び方についてご紹介します。「どれを選んで良いのかピンとこない」という人は、ぜひチェックしてみてください。
どうやって美肌になる?肌質に合わせたサプリメントの成分
サプリメントには、普段の食事ではなかなか摂取の機会がない栄養分をピンポイントで摂取できるという特徴があります。
サプリメントには各栄養素ごとに様々な商品が販売されていますから、自分の肌質や目的に合ったサプリメントを選ばなければいつまで経っても希望の美肌効果は現れません。
そこで、美肌目的でサプリメントの購入を考えている人は
- 今の自分に足りていない栄養素は何か?
- どんな肌質になりたいのか?そのために必要な栄養素は?
という点を踏まえてサプリメントを選んでいきましょう。
乾燥肌の改善にはビタミンやミネラル
乾燥肌の人は、文字通り肌が乾燥していて皮膚表面がカサカサしやすくなっています。潤いが足りていないせいで肌トラブルも起こしやすく、メイクのノリも悪くなってしまうといった問題を抱えています。
乾燥肌になっている人は、普段の食生活から必要な栄誉素が摂取できていない可能性が高いです。
そのため、普段の食生活で不足しがちな次の栄養素が含まれたサプリメントを選んでみましょう。
- タンパク質(プロテイン)
- ミネラル(亜鉛、鉄分など)
- ビタミン類(ビタミンA、B、E、C)
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
また、ビタミンB群にも肌のターンオーバーを正常化させる働きがあります。
肌の潤いに直接かかわりのあるコラーゲンやヒアルロン酸の摂取も乾燥肌改善に効果的です。ビタミンにはコラーゲンの生成を促進するものもあるため、乾燥肌が気になっている人はぜひ、以上の成分を重視してサプリメントを選んでみてください。
オイリー肌には潤いと女性ホルモン
オイリー肌の人は、皮脂が過剰に分泌されているため常に肌がテカテカして見えたり、触ったときもベタベタとしています。女性であればメイクが剥がれやすくなることもあるため、多くの人の悩みの種になっています。
オイリー肌になってしまう大きな理由は次の2つです。
- 肌が乾燥しているせいで皮脂が過剰分泌されてしまう
- 女性ホルモンより男性ホルモンが優位になっている
そのためオイリー肌に悩んでいる人は、まずは既述の乾燥肌改善に効果のあるサプリメントを選んでみてください。
肌の乾燥に心当たりのない場合は、女性ホルモンの分泌を促進・男性ホルモンの分泌を抑制するサプリメントでオイリー肌を改善していきましょう。
- パントテン酸
- イソフラボン
- プラエリア
パントテン酸には脂質の代謝を促進させる働きがあるため、体内で蓄積されている脂肪が皮脂となって皮膚から出てくるのを予防する効果があります。
また、女性ホルモンの分泌を促すイソフラボンやプラエリアを摂取することで男性ホルモンの働きを抑制し、皮脂が過剰に分泌されるのを予防することもできますよ。
シワやたるみは潤いとリフトアップで改善
肌にハリが失われると、シワができたり肌がたるんで毛穴が目立って見えてしまいます。ほうれい線などの「老け顔」と見られる要因をつくる一番の原因でもあり、若々しい美しさを保つためにも顔のハリは欠かせませんよね。
肌にハリをつくってリフトアップ効果を促すためには、潤いを与えて肌に弾力やハリを保つ方法と、肌の内側の衰えを改善してリフトアップを促す方法があります。
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
直接肌の内側に働きかけてリフトアップ効果を望むのなら
- タンパク質
- プラセンタ
がおすすめです。
タンパク質は筋肉の生成に関わっている成分ですから、表情筋の衰えを改善して肌を持ち上げる効果が見込めます。
特に注目してほしいのがプラセンタで、これは肌の内側に働きかけて細胞を活性化させ、肌を若返らせてシワやたるみを改善する働きがあります。
加齢に伴って肌にはハリが失われていきますが、食生活が偏っていたりスマホの普及で表情を動かさない現代人は、若い頃から顔の皮膚が老化しがちです。若い頃から油断せず、しっかり栄養を摂取して肌にハリをキープしておきましょう。
美白目的にはメラニン抑制成分
肌には皮脂や乾燥といったトラブルもありますが、それらをクリアしてもまだまだ満足な「美肌状態」にはなりませんよね。多くの女性が求める「美肌」状態には、肌にくすみやシミのない美白状態も含まれています。
紫外線を浴びることでメラニン色素が生成され、シミやくすみができやすくなります。そのため美白効果を得たいときに選んで欲しいのは、
- ビタミンC、E
- プラセンタ
- L-システイン
- トラネキサム酸
を含んだサプリメントです。
また、必須アミノ酸の1種でもあり他の美肌効果を生むタンパク質の生成にも関わっています。
シミやそばかすは放っておいて勝手に消えていくことはありませんから、積極的に栄養素を摂り入れて改善していきたいですね。
ニキビ肌にはビタミンや食物繊維
ニキビはどんな人でも悩ませる厄介な存在です。普段の食生活だけではなく、些細なストレスや環境の変化で出来てしまうため、多くの人が悩んだことがあるのではないでしょうか?
ニキビの改善に化粧水や洗顔料の見直しといった方法もありますが、まず最初にやるべきなのは身体の内側から栄養を整えてニキビのできにくい肌質をつくっていくことです。
- ビタミン類(ビタミンB群、C)
- ミネラル(亜鉛、鉄分、カルシウムなど)
- 食物繊維
野菜に含まれることの多いビタミン類は、食生活がファストフードや出来合いのものが増えた現代人に不足しがちな栄養素です。これが不足すると肌のバリア機能が下がったりターンオーバーが乱れてニキビができやすくなります。
また、食物繊維は胃腸の環境を整えて老廃物の排泄を促し、肌荒れやニキビを抑制してくれます。
アンチエイジングなら抗酸化作用
肌の美しさはどうしても加齢に伴って衰え、シワやたるみ、肌のくすみなどを招きます。アンチエイジング(老化防止)は、加齢による衰えを防いで若々しい状態をキープすること。
エステやクリームといった外側からの処置も大切ですが、まずは栄養を体内に摂り入れて細胞単位からアンチエイジングケアをしていきましょう。
- ビタミンE
- ポリフェノール
- イソフラボン
ポリフェノールやイソフラボンには、肌を酸化させて衰えに繋げる「活性酸素」を除去する抗酸化作用があります。抗酸化作用によって細胞の老化を防ぐことで、いつまでも健康でみずみずしい肌をキープすることができますよ。
成分だけに捉われないで。美肌サプリを選ぶ際の注意点
サプリメントで美肌効果を得るのなら、もちろん含まれている栄養素の選び方が重要なカギになります。しかし、栄養や成分だけを基準にサプリメントを選んでいると希望の効果が出ないだけではなく、副作用が現れることも…。
美肌のためにサプリメントを選ぶのなら、次の点に要注意です。
サプリメントは食品であって薬品ではない
よく「サプリメントは薬品の一種」と勘違いされがちですが、サプリメントは薬品ではなく食品の一種です。
商品によっては原材料が単なる自己申告のため、安全性や信頼性に欠けるサプリメントが数多く存在しているのが現状です。
よく効くサプリメントを選ぶコツとしては、メーカーや原料の原産地(国産が望ましい)、製造方法をしっかり確認すること。
もし製造方法や原産地がしっかり明記されていない商品があれば、安全性に欠けるためできれば選ぶのはやめましょう。「○○ランキング○位」といった表現方法も、本当に信頼できる出典かどうかを考えてから購入してください。
プラセンタサプリは選び方に注意
肌に潤いを与えて乾燥を防いだり、ハリを取り戻して若々しい肌を保ったりと、プラセンタは美肌のためにぜひ欠かしたくない栄養素ですね。
しかしプラセンタサプリにもたくさんの種類があります。そこで、プラセンタサプリを選ぶときには次の点に注目してください。
- 哺乳類の動物のものを選ぶ
- プラセンタは動物の胎盤が原料になっています。そこで、より人間と身体のつくりが近く親和性の高い哺乳類の動物が原料になったサプリメントを選んでください。主に豚や馬のものが挙げられます。
また、馬が原料のプラセンタはアミノ酸含有量が抜群に高いため特におすすめです。
- 品質に注目する
- プラセンタサプリは注目度が高く、現在どの国でも扱われています。そのため原産地が不明なものもあれば、製造過程や成分などがただの自己申告で信頼に欠ける商品も。
プラセンタサプリを購入する際は特に品質に注目して、安全性を表すためのマーク(GMPマークなど)を目印にして選びましょう。
ビタミンは過剰摂取で副作用の可能性あり
多くのサプリメントに含まれているビタミン類ですが、過度に摂取しすぎることで副作用を招いてしまう可能性もあります。
水溶性ビタミンは過剰摂取しても水に溶けて尿として排出されるので問題はありませんが、脂溶性ビタミンは脂肪や肝臓に蓄えられていくため過剰摂取することで副作用を起こす可能性があるのです。
ビタミンによる主な副作用は次の通りです。
- ビタミンA…皮膚の乾燥、頭痛、脱毛
- ビタミンD…食欲減退、神経過敏
- ビタミンE…疲労・倦怠感、筋力低下
体質によっては特定のビタミンが高濃度に配合されていることでアレルギー症状が出てしまうため注意してください。もちろんビタミン以外にもアレルギーを持っている人はサプリメントの成分に要注意です。
サプリメントを選ぶ際にはしっかり自分の体質を把握しておき、何かアレルギーを持っていないか、サプリメントにアレルギーの出る成分は配合されていないかを確認しておきましょう。
複数併用する場合は成分の重複に注意
上記のビタミン類のように、身体に良いとされている成分の中には過剰摂取によって副作用をもたらすものもあります。
サプリメントを複数で併用する場合には、必ず購入前に成分に重複がないかを確認してください。
サプリメントを購入する際は、しっかり成分表を見てからどのサプリメントにどの成分が含まれているのかを確認する癖をつけておきましょう。
購入の前に必ず成分と自分の肌質を確認するのが大切
サプリメントはカプセルや錠剤一粒で、自分の欲しい効果を望むままに手に入れることができる優れものです。
しかし、その一粒の選び方次第では自分の望まない効果が現れたり、むしろ何の効果も得られないことだってあるのです。
しっかり自分に合ったサプリメントを選べば、目に見えて肌の質が改善されていきますよ。
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