サプリメントの正しい選び方とは?良いものを見極めるポイント
Date:2017.10.16
サプリメントって本当にたくさんの種類があって、どれも効きそうな気がしますから、何をどう選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
天然なのか合成なのか、どのくらい有効成分が配合されていたら効き目があるのか、基準の明確でない「健康食品」だからこそしっかり見極めたいですね。
そこで、本当に自分にあったサプリメントを選ぶためのポイントについてまとめました。
良いサプリメントを見分けるための12のポイント
サプリメントを選ぶ時は、主成分だけに着目してはいけません。
本当に安全なのか、信頼できるメーカーなのか、サプリメントの中身以外にもチェックして欲しいポイントがあります。
1.原材料が分かりやすく明記してあるもの
サプリメントを買う時に、原材料をしっかり確認していますか?表面に書いてある宣伝文句だけに惑わされず、しっかりと原材料表示を見てください。
ビタミンCのサプリを探していて、商品名がそのまま「ビタミンC」ならまだ分かりやすいのですが、必ずしも成分名になっていないことも多いものです。
目的とする成分がきちんと配合されているのかどうかを確かめてから買うことが大切ですよ。
あわせて産地も確認しましょう。ものによっては日本にはない原料もありますが、日本で採れるものなら国産の方が安心です。
2.目的に即したものであること
サプリメントと一口にいっても、様々な摂取目的があります。
- 健康を維持するためのもの
- 足りない栄養を補うもの
- 痛みなど特定の症状を改善するもの
コンドロイチンなど関節痛を和らげるためのものや、便秘の解消に食物繊維など、どのような目的でサプリメントを摂りたいのか、それによって選ぶ成分が変わってきます。
サプリメントによって何を一番解決したいのか、それを明確にしてから成分を選びましょう。
3.信頼できるメーカーであること
サプリメントは薬ではなく健康食品に分類されますが、身体の中に入るものですから、品質が高いものを選ぶのは当然のこと。
製造・販売しているメーカーがどのような会社なのか、会社の情報がしっかり開示されているところが安心です。
万が一、サプリメントを服用してトラブルが起きた場合に、対応してくれないような会社では困ります。
4.製造の過程が開示されているもの
ホームページを見て、商品の製造方法などが分かりやすく開示されているメーカーのものが安心です。
国内で製造しているのか、海外であればどの程度責任を持ってスタッフが製造に関わっているのかなど、サプリメントの製造過程がはっきり分かるといいですね。
また、「GMPマーク」という製造方法が適性であることの証明をしているマークがあります。これがついている商品なら安心です。
「適性製造規範」という意味で、原料の仕入れから製造、出荷するまでの過程が安全であるということが認められているしるしなのです。
5.適切な配合量であること
栄養素は1日の摂取目安量があります。多ければいいというわけではありません。
例えばビタミンCを摂るにしても、何mg配合されているのか、他の栄養素がたくさん含まれていて、肝心なビタミンCが少なくなっていないか、ということを知りたいですね。
健康目的なら100mgで十分といわれていますが、美容目的でビタミンCを摂るなら1000~2000mg必要だといわれています。
それを「レモン○個分」などと書かれても、私たちにはわかりません。
1日の摂取目安量に何mg配合されているのか、効果が出る配合量であることがわかるように書いてあるものを選びましょう。
成分表示には配合量の多いものから記載されているので、成分の最初の方に目的とする栄養素が書いてあることが理想。
- グリセリン
- セルロース
などはカプセルの成分なので、これが最初に来ているようなサプリメントは、必要な栄養素がかなり少ないといえるでしょう。
6.自分に適した配合量であること
サプリメントを飲むなら、普段の食事でどれだけ必要な栄養素が摂れているのか、それも把握しておく必要があります。
何か不調を感じているとしても、食事で摂れているなら必要以上に摂る必要はないからです。それなら不調の原因は栄養以外にあると考えられるからです。
ミネラルなどは過剰摂取にならないように気をつける必要があるので、自分に必要な量なのかどうか、というところも見極めてください。
7.添加物が出来るだけ少ないこと
サプリメントでは、できるだけ必要とする栄養素そのものを摂取したいので、余計な添加物が出来るだけ少ない方が理想です。
本来、味や香りは必要ないので、本当に飲みにくい原材料を飲みやすくする程度のものならいいですが、過剰に糖分や香料が添加されているものは避けましょう。
8.エビデンス(論文)などがあること
健康食品とはいえ、健康を増進する目的でわざわざ摂取するのですから、そのサプリメントでどんな効果が期待できるのか、医学的な根拠が示されているのかどうかを確認しましょう。
サプリメントのほとんどはそのようなものがなく、摂取したところでほとんど何の効果もないものが多いのです。
実際、表示されている効果が全く認められないとして行政指導を受けているメーカーも見かけます。
効果はもちろんですが、安全性なども含めて論文などがあるかどうか、調べてから買うようにしてください。
9.副作用の起きそうな原料について説明があること
サプリメントは健康食品ですが、どんなに健康に良いものであっても体質に合わない場合があります。特に、アレルギーを持っている人は注意しなくてはいけません。
主成分は問題ないとしても、それ以外に含まれている原料でアレルギーを起こす可能性もあります。
副作用などが心配される原料について明記されているかどうかも確認してください。
10.アフターケアがしっかりしていること
化粧品と同じ、サプリメントもアフターケアはとても重要です。飲み方はもちろん、疑問に思ったことは何でも相談に乗ってくれるようなメーカーなら安心ですよね。
- フリーダイヤル
- お客様相談室
がきちんと設置してあるメーカーのものを選びましょう。
11.値段で選ばないこと
ずっと続けていくなら価格も大事。効果が高くても、値段が高すぎたら続きません。しかし、あまりに価格が安すぎるものも心配です。
問題は、値段に納得がいくかどうかです。安いものすべてが良くないわけではありません。
企業努力によって、信じられないような低価格を実現しているメーカーもありますが、それが分かるような説明があるかどうかです。
12.宣伝文句と有名人に惑わされない!
サプリメントは健康食品ですから、トクホの商品でない限り、特定の効果効能を表示していはいけないことになっています。
- ◆トクホとは
- 例えば「血糖値の上昇を穏やかにする」など、特定の効果が認められる成分を含んでいるもの。正式名称を「特定保健用食品」といい、その安全性と有効性について国の審査を受けています。
しかしながらサプリメントの中には紛らわしい表現のものも数多く、過剰にその効果を謳っているものもあります。
また、芸能人や著名人が盛んに勧めていると何となく効果があるような気がして買ってしまう人もいるかもしれません。
サプリメントはあくまでも成分と効能重視。そのような紛らわしい商品に惑わされないようにしてください。
天然が良くて、合成は良くないという誤解
合成のサプリメントは身体に悪いと思っていませんか。私も以前はそう思っていました。しかし、サプリメントに関しては、必ずしも天然がいいというわけではないのです。
その栄養素によって吸収率は違うので、一概に天然か合成かで、製品の善し悪しは決められません。
つまり、ビタミンCなら合成でも天然と同じような効果を得ることが出来ます。
薬だって合成ですが、薬が悪いものだと思う人はいませんね。薬もサプリメントも、元々は植物や動物に含まれている薬効成分を抽出したもので、合成サプリはそれを科学的に合成しているだけ。合成=悪とはなりません。
また、天然素材はアレルゲンとなることもあり、天然=安全ではないのです。
サプリメントは、目的とする栄養素をどのくらい吸収できるかが大事なのであって、天然か合成かという理由だけで選ばない方が良さそうです。
個人輸入する時は特に注意!
最近ではサプリメントを海外から直接買うことの出来るインターネットサイトも増えてきました。
英語が読めれば原材料などは確認できますが、健康食品に関する基準なども各国で違います。
どこの国のメーカーで、どのようにサプリメントを作っているのか、ということをしっかり確認してください。
正しく使ってこそサプリメントの効果が出る
サプリメントは正しく使ってこそ効果の出るのものです。効果がでないだけでお金の無駄になったと思うくらいならまだいいのですが、健康被害が出ては困ります。
本当に質の良いサプリメントを見つけるために、今回ご紹介したようなポイントに注意して選んでみてくださいね。
これからは消費者も賢くならなくてはいけません。消費者が賢くなっていけばメーカーも手抜きが出来なくなってきますし、それは商品の質の向上につながるでしょう。
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