セラミドの効果を最大に!生活習慣と化粧品のWメンテで美肌!
Date:2017.02.15
お肌にとって大事な成分であるセラミド。大事な成分というのは分かっているけれど…
「ヒアルロン酸やコラーゲンと何が違うの?」
「手っ取り早く肌に効く方法ってないの??」
まあまあ、美は一日にしてならず。春夏秋冬、乾燥や紫外線と戦う女性にとって、美肌は憧れですからね。
そもそも、セラミドは私たちがもともと持っている保湿成分なんです。
だから、補給も大事だけど、もともと持っているセラミドを減らさないことも大事。
化粧品などのスキンケア商品をうまく取り入れつつ、セラミドを守る方法を紹介していきますね。
この記事の目次
0.02ミリの薄さ!セラミドは角質層を支える細胞間脂質
セラミドとは、肌を構成する表皮の角質層に存在しており、細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質のひとつです。
角質層は表皮の一番外側にあり、その薄さは0.02ミリ。
お風呂やキッチンにあるような、タイルの壁を想像してください。
ひとつひとつの細胞をツルツルのタイルに例えると、タイルとタイルをつなぐ、間の接着剤が細胞間脂質ということになります。
セラミドは、細胞間脂質の半分の割合を占めているため、タイル壁の接着剤の半分はセラミド、ということになりますね。
細胞間脂質は、
- 水分をたっぷり蓄えて肌を保湿する役割
- 細胞の間をスキマなく埋めることで、外からの刺激をシャットアウトする役割
があります。
セラミドは、肌のターンオーバーによって作り出されます。
肌のターンオーバーとは、肌の新陳代謝とも言われ、角質層がおよそ一か月単位で生まれ変わることを言います。
だから、歯が生え変わるように、自然と新しいタイルが生えてきて、接着剤もどんどん奥から補充されている、そんなタイル壁が、正常なターンオーバーが行われている肌なのだと思ってください。(あくまでもたとえ話です)
ですが、加齢やセラミドを減らすような生活習慣、紫外線などの刺激を与え続けられることにより、セラミドは減少していきます。40歳では20歳のときの約半分にもなってしまうと言われています。
湧き出るはずの接着剤を失ったタイルは劣化したりはがれたり…お肌の乾燥・シワやたるみ・くすみやシミといったトラブルの原因にも。
セラミドの減少によって、角質層の水分量が減って乾燥肌、バリア機能が低下し、刺激に敏感になってしまう乾燥性敏感肌を引き起こすことにもなりかねません。
普通にやってるかも!?セラミドを減らしてしまう生活習慣
加齢はもちろん、セラミド減少を引き起こす理由の一つですが、そのほかにも私たちが日常で行いがちな習慣が、知らず知らずセラミドを減少させているかも…
ちょっと下の項目で、いくつ当てはまるかチェックしてみて下さいね。
- ついゴシゴシ洗顔をしてしまう
- いつでも念入りにオイルクレンジング
- 40℃以上のお風呂に長い時間つかっている
- 睡眠不足だ
- 夏場以外紫外線対策をしていない
- ヘビースモーカーである
- 運動不足だ
- 菓子パンやインスタント食品、脂っこいものをよく食べる
何個当てはまったでしょうか?
健康志向の雑誌やメディアでもよく出るような項目ですが、やはり肌にも大ダメージなんですよね。
ゴシゴシ洗顔・念入りクレンジング派はご用心!
洗顔料やクレンジング剤を強くこすりつけたり、長時間肌にのせていると、0.02ミリしかない角質層を痛めてしまします。
たっぷりの泡で包み込むように優しく洗いましょう。特に、頬骨や目の周りなどはこすりすぎないように注意。
また、入浴時にやりがちなのが、40℃以上の熱いシャワーを直接顔にうけて、洗顔・クレンジングを流すこと。
乾燥が気になる時期はミルクやクリームタイプのクレンジングを選んだり、落ちにくいポイントメイクは先に専用のリムーバーを使うなど、顔全体が長時間強いクレンジングにさらされるようなことは避けましょう。
また、「このツルツル感が癖になるのよねー」そんな気持ちはわかりますが、肌への負担が大きいので、デイリーにピーリングするのはオススメしません。
熱めの長風呂も、ほどほどに
40℃以上の熱いお湯は、角質層をふやかして、保湿成分を失わせる原因に。
38℃~39℃のぬるめのお湯やシャワーがおすすめです。
ただし、40℃以上のお湯に20分ほどつかると、細胞を元気にする「ヒートショックプロテイン」を増やすというメリットがあるので、週に何度か取り入れるのもいいですね。
美肌の敵・寝不足は量より質でカバーしよう
肌のターンオーバーは、夜の22時~2時の間が最も盛んに行われます。仕事もやりたいこともあるし、22時なんて早すぎ!
そんな人は、せめて帰宅したらメイクオフしてお肌を休め、24時には布団に入るようにしましょう。
ターンオーバーは、質の良い睡眠時に脳から出る「成長ホルモン」によってより活発に行われるので、睡眠の量が取れない人は質を重視しましょう。
実は肌の最大の敵!紫外線を制する者は美肌を制す
日差しが気になる晴れの日以外でも、紫外線は日々降り注いでいます。紫外線による肌の老化を光老化といい、肌の老化の80%(ほとんど!)はこの光老化が原因といいます。
年間を通し、化粧下地やBBクリームなどで日焼け止め効果のあるものを使用し、日常の紫外線から肌を守るようにしましょう。
デイリーに使う日焼け止めは、PA++,SPF15~20程度のものでOK。あまり数値が高いものは、逆に肌の負担になります。
特に敏感肌の人は、
- ノンケミカル
- 紫外吸収剤不使用
のものなども選択肢に入れるようにしてください。
百害あって一利なし?タバコは控えめに
喫煙は血行を悪くし、ビタミンCを破壊してしまうので、お肌のターンオーバーの妨げになります。
お肌の老化が5年以上早くなるとも言われます。
また、副流煙等に含まれる成分によっても、お肌にダメージを与える原因となるので、あまり長時間たばこの煙がもうもうとしている場所に居るのもおすすめできません。
ここで差がつく?運動不足が招く悪影響
運動不足も血行やリンパの流れを悪くし、新陳代謝の妨げになりますので美肌のためには適度な運動が必要です。
「え、でも屋内であまり動かないでいるインドアなコのほうが、色白で肌が綺麗じゃない?」
実は筆者もそう思っていました、昔はね。まあ、陽にあたっていないので紫外線によるダメージがないってだけかもしれませんが笑
しかし、年を重ねるうちに、そうも言っていられなくなります。
運動不足によって筋肉の量が減り、基礎代謝の低下を引き起こし、ゆくゆくは肥満になりやすくなります。
年を重ねてから筋肉を増やすのは、なかなか厳しいもの。
30代からの持続的な運動習慣が、美肌の分かれ目と言っても過言ではありません。
「運動をする時間が取れない」そんな人でも、日々の行動を少し変えていけばいいだけなんです。姿勢よく早歩きするとか、できるだけ階段を使う、電車やバスではすすんで立つとか。
運動することによって、細胞や肌を蘇らせる「成長ホルモン」の分泌を促します。
いつの間にか運動が日常の一部として習慣化すれば、こっちのものですからね。
気付かずいつも食べてるかも?リノール酸のとりすぎに注意
私たちの身体は、日々食べたものによって作られているといっても過言ではありません。もちろんお肌も、食べ物からの栄養によって状態が左右されます。
脂っこいものを過剰に摂ることは、生活習慣病だけでなく、皮膚にも重大な影響を及ぼすことが報告されています。
特に、油に含まれる「リノール酸」という脂肪酸に注意が必要です。
リノール酸は、大豆油やコーン油などの植物油に多く含まれます。
市販されている油やマーガリン、菓子パンや揚げ物に含まれているので、無意識のうちに摂りすぎている場合も。
菓子パンが大好きで、毎日お昼に食べてるような女性もよく見ますが、美肌のためにはよろしくありません。
次では、セラミドと比較されやすい保湿成分を紹介していきます。
セラミドはヒアルロン酸やコラーゲンとは何がちがうの?
美肌のための成分として、ヒアルロン酸やコラーゲンなどがよく知られています。
セラミドとの大きな違いは、これらの成分が存在する場所にあります。
セラミドが存在するのは表皮の一番外側にある角質層ですが、ヒアルロン酸は角質層だけでなく、表皮よりももっと深くにある真皮にも存在します。
真皮は厚さ約1.8ミリ。0.02ミリの表皮と比べると、こちらがお肌の本丸といっても過言ではありません。
保水のかなめ、ヒアルロン酸のはたらき
体内の水分を保つ働きがあるヒアルロン酸。ヒアルロン酸1グラムで保水できるのは6リットルにも及ぶそう。真皮の主要構成成分であるコラーゲンやエラスチンの間を埋める働きをしています。
水分をたっぷり含んでタポタポになっているスポンジが、クッションのような役割をしているようなイメージですね。肌だけでなく、関節や目、血管などにも多く含まれており、身体のあちこちで働く重要な成分です。
ヒアルロン酸は、通常ヒアルロン酸ナトリウムという形で化粧品に配合されており、角質層の水分量を高めて、保護膜を作る働きがあります。
分子量が大きいので、外から化粧水をつけても大抵真皮までは届きません。
お肌がしっとりもちもちした感じがするのは、表面の角質層に水分を補給し、保護膜を作ったからなのです。
本当はぷるぷるじゃない?コラーゲン・エラスチン
コラーゲンもヒアルロン酸と同様、真皮に存在します。
コラーゲンはアミノ酸からできたたんぱく質です。コラーゲンもヒアルロン酸同様、ぷるぷるしたイメージがありますが、あれは加熱によって変性した、ゼラチン質のイメージですね。にこごりとか、グミとか。
また、エラスチンもたんぱく質の一種。
コラーゲン、エラスチンが減少することによりシワ・たるみの原因にもなるので、ヒアルロン酸同様、お肌にとって大切な成分です。
奥まで浸透、それってどこまで!?化粧品との付き合い方
コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドは、もともとは私たちのお肌が持っている成分。といって誤解を生むといけないのだけど、化粧品に書いてあるそれらは、「保湿成分」として配合されたもの。
化粧品配合の成分は、元来私たちが持っている「自家製」の成分とは違うのです。
また、ヒアルロン酸やコラーゲンが存在する真皮まで、果たして化粧品は届いているのか?
それも、実は一概には言えないんです。
なぜなら、薬機法(旧薬事法)にて、化粧品や医薬部外品について、成分の届く範囲は「角質層まで」と定義されているからなのです。
広告でも、「真皮層まで浸透します」という表現は禁止されているとのこと。
よって、外部からのスキンケアは基本、ヒアルロン酸とセラミドがいる角質層まで。
「絶対届かない!!」と断言はできませんが、真皮まで化粧品でなんとかしようとは考えないほうが賢明です。
内側から栄養チャージ!美肌の原料となる食べ物は?
まずは外からのスキンケアが難しい、真皮のケアに良い食品を紹介します。
- ポリフェノールを豊富に含む赤ワイン・ブルーベリー・ピュアココア
- βカロチンを含む緑黄色野菜
- ビタミンCを含むレモン・キウイ・小松菜
- リコピンを含むトマト
- ビタミンEが豊富なアボカド・ブロッコリー・ナッツ類
また、自家製の「ヒアルロン酸・コラーゲン」を作り出すために必要な食べ物を紹介します。
- 豚足
- ふかひれ
- 手羽先
- うなぎ
- 牛すじ
サプリやドリンクなどで摂るのもアリですが、飲んだらそのまま肌に効く、という訳ではなく、
- ヒアルロン酸は口から入ると、体内で代謝してオリゴ糖へ
- コラーゲンは腸で消化する過程でアミノ酸へ
さて、セラミドへ話を戻しましょう。
真皮層にいるヒアルロン酸やコラーゲンに比べ、比較的セラミドは「摂りやすい」イメージができたかなと思います。
化粧品による外側のケアはもちろん効果的ですが、やはり内側からのケアも重要。
セラミドを含む食べ物も紹介しますね。
- こんにゃく
- たまご
- 牛肉
- 米
- 小麦
- 大豆
特にこんにゃくは、一般的な食品のなかでセラミドの含有量がダントツ。
こんにゃくセラミドを摂ると、体内で分解され、真皮のコラーゲンの分泌を促すなど嬉しい効果も。
お肌の門番、セラミドを助ける習慣を
セラミドが存在する角質層の厚さは0.02ミリ。
このうすーい膜が、私たちの肌を守ってくれていると思うと、なんだか自分の肌が愛おしくなりますね。
私たちの肌をお城に例えると、この角質層が城壁。外部の敵から、本丸であるお肌の真皮層を守ってくれています。
とはいえ、内側の構造が崩れると、どんなに強い城壁があってもお城は崩れてしまいます。高い化粧水や美容液を使っても、喫煙に睡眠不足・脂肪食が続いては効果もそこそこ。
スキンケア化粧品がよく効くようなお肌作りこそ、理想の美肌への第一歩。ちょっとした習慣から、美肌のためと見直してみるのも良いかもしれません。
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