シェアハウスとは?メリットやルームシェアとの違い
Date:2017.07.25
一人暮らしの気ままさと、誰かの気配がある安心感。
その両方を手に入れられる暮らし方として、今注目を集めているのが「シェアハウス」です。
一昔前までシェアハウスのイメージは、
- ボロボロ
- 安い
- 汚い
というものだったかもしれません。
でもじつは、最近はデザイナーズ物件などオシャレなものがどんどんオープンしているのが実情です。
「女性限定」や「クリエイター限定」などユニークなコンセプトを掲げる物件も多く、シェアハウスは今や独身の若者を中心に支持されている暮らし方なんです。
需要が高まるシェアハウス。今回はその特徴とメリットをご紹介していきます。
【1】ルームシェアとどこが違う?シェアハウスの特徴
「シェアハウス」ってそもそもどういうものなのか、あなたは説明できますか?
「よく耳にはするけど、結局どんなものなの?」
「ルームシェアとはどう違うの?」
と、疑問に思う人も多いはず。まずは簡単に、シェアハウスの基本をまとめてみましょう。
シェアハウスってどんなもの?
シェアハウスとは、文字どおり「複数の人が同じ屋根の下で暮らし、居住空間をシェアする」という暮らし方のスタイルのことです。
住人は、キッチンやお風呂などの主要設備を共有しつつ、割り当てられた個人の部屋でプライベートもキープしながら暮らすことができます。
シェアハウスで共有される設備はどんなもの?
住人が共有する設備や器具は、各物件によって異なります。
ケースとして多いのは、
- キッチン
- リビング
- トイレ
- 浴室・シャワールーム
といった主要な設備です。これらはほとんどのシェアハウスで共有されています。
また、共用部に必要な
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 洗濯機
- テレビ
といった家電製品や、
- キッチン用品
- 調理器具
- 洗剤
- リビングのソファや小物
- トイレ用品
などの備品を共有する物件も多くあります。
トイレットペーパーや洗剤など共用部にある消耗品も、
- 管理会社が一括で用意・交換するケース
- 住人がお金を出し合って調達するケース
など、やり方はさまざまですが共有されることが多いです。
ルームシェアとはどう違うの?
シェアハウスとルームシェアとで大きく異なるのは、「管理・運営を行う事業者」がいるかいないかという点です。
ルームシェアの場合、まず住民同士で同居の相談をした上で不動産屋に出向き、「代表者と同居人」という形で直接契約を結ぶことが多いですよね。
シェアハウスの場合は、「ここに住みたい」という希望を持った個人と、その物件の運営事業者(仲介者)とが契約を結びます。
あなたと不動産会社の間に、管理・運営事業者が入って仲介するかしないか。それが、ルームシェアとシェアハウスの見分け方と言えるでしょう。
【2】シェアハウスで暮らす、7つの大きなメリット
シェアハウスには、通常の一人暮らしでは味わえないメリットがたくさんあります。
(1)普段出会えない人との出会い
シェアハウス最大のメリットは、出会いの豊富さと言えるかもしれません。
シェアハウスには、
- 出身地
- 職業
- 経歴
などが異なる、じつにさまざまな人々が自然と集まります。
海外から日本にやってきた人が好んで住むことも多く、場合によっては多国籍な環境に身を置くことも可能です。
出会いは住人同士だけにとどまりません。住人が、その友人を連れてくることもあります。
シェアハウスとは、普段の生活ではなかなか出会えないような経歴や考え方を持つ人と、自然と出会え、仲良くなれる場なのです。
(2)お値打ち家賃で広々とした家に住める
昔はなんとなく、古い、狭いというイメージのあったシェアハウス。でも、現在シェアハウス業界では新築やリフォームによる綺麗な物件がトレンドです。
デザイナーズ物件も多く、また一軒家からマンションに近いタイプまで、物件の形態もさまざまです。
また、シェアハウスは設備を共有するため、家賃はもともと安価な物件が多いです。
光熱費やネット通信費などもシェアするか、定額制の場合がほとんどなので、単身でワンルームを借りるより安く暮らせるケースがあります。
ただし、中には地域の相場より少し高めの家賃を設定してある物件もあります。
そうした物件にはちゃんと理由があり、たとえば、
- 新築である
- 最新設備が揃っている
- スポーツジムなど特殊な設備がある
- コンシェルジュがついている
など。かなりハイレベルなサービスを提供している物件です。
しかし逆に考えると、こうした設備やサービスは、通常の一人暮らしではとても叶えられません。多少家賃が高くても、コストパフォーマンスは充分良いと言えるでしょう。
(3)キッチンなどが充実している
シェアハウスの多くは、一軒家をリフォームしたり、市民会館などをまるごと改装して作られています。
このため、キッチンやバスルームといった共用部については、ワンルームや1Kなどの相場よりもかなり広くて使い勝手も良い、というケースがほとんどです。
こうした共用部の設備にとくに力を入れて、居住者を呼び込もうと頑張る物件も増えてきています。
たとえば、
- コンロや設備の充実したシステムキッチン
- 広々とした大浴場
- 大きなリビング
といった一般的な設備の他に、物件によっては、
- シアタールーム
- スポーツジム
- ヨガスタジオ
- 防音スタジオ
- 図書室
- 談話室
- ゲストルーム(来客の寝室)
- コンシェルジュ
といった豪華な施設・サービスを備えるところも続々登場しています。
(4)家具・家電を揃える必要がない
シェアハウスでは、共用部・私室ともにあらかじめ家具や家電が設置されているケースが多く、それらを買いそろえる必要がないこともメリットの一つです。
冷蔵庫や洗濯機といった家電製品。また、ベッドなどの大型家具は、通常引越し前に自分で買いそろえるものです。
そのときどんなに節約して頑張っても、どうしても10〜20万円くらいの金額にはなってしまいますよね。
こうした引越し費用を丸ごと浮かせて、新生活のための蓄えに回すことができるのは、かなり大きなメリットです。
(5)一人暮らしなのに寂しくない
人との会話に飢えることもある、一人暮らし。
シェアハウスなら、個室を一歩出れば誰かしらと会話ができるため、寂しさや孤独感はずいぶん緩和されるのです。
このためシェアハウスは、SOHOなどの在宅仕事をしている人、クリエイティブな仕事をしている自営業の人と相性が良いと言われます。実際、そうした人が利用することも多いようです。
(6)防犯面で安心できる
女性が一人暮らしする場合は、とくに心配なのが防犯面。
人の出入りが激しいシェアハウスは、空き巣や下着泥棒などのターゲットになりにくいとも言われています。
それに、家に帰れば人がいるという安心感は貴重なもの。たとえ挨拶をかわす程度の関係だとしても、家の中に誰かがいる気配そのものが、安心感を与えてくれます。
(7)入居・退去が気軽にできる
お部屋の賃貸契約は、2年単位で結ぶことが多いものです。2年ごとの更新時には更新料がかかりますし、初期費用としても敷金・礼金などが家賃の他に必要です。
また日本の一般的な賃貸物件の場合は、保証人を必要とするケースも多く見られますね。
一方シェアハウスはというと、契約年数に○年という縛りがなく、退去の際は「1ヶ月前までに申し出ればOK」ということも多いのです。
また敷金・礼金は不要の場合がほとんどで、更新料もかかりません。
さらに、家具や家電はあらかじめ備え付けてあるので、入居時に買いそろえたり、退去時に処分したりといったお金や手間も省けます。
入居や退去が気軽にできるということは、たとえば、
- いつ転勤になるか分からない
- 相性が悪い場合はすぐに引越しを考えたい
- 結婚や長期旅行など、ライフスタイルが変わる可能性がある
こうした人にも非常に便利なシステムなのです。
【3】目的別に住み分ける・シェアハウスの規模とスタイル
シェアハウスのメリット、いかがでしたか?
「なんだか良さそう、自分も住んでみたいな」と感じた人もいるのではないでしょうか。
実際、シェアハウスは相性の良い物件と出会うことができれば、とても刺激的で楽しい暮らしが可能です。
はい、お答えしましょう。
じつは一言でシェアハウスと言っても、入居者5人程度の少人数のところから、200人を超える規模の大型物件まで、本当にその様子はさまざまなんです。
どんな暮らしがしたい?シェアハウスを選ぶコツ
たとえば、一軒家を改造したタイプのシェアハウスは数人〜十数人程度の小規模であることが多いです。
一方で、市民会館や企業の社員寮などを改造したタイプは数百人規模になることもあります。
住人同士の交流の有無も、物件によってかなり幅があります。自分の希望と照らし合わせて選ぶことが重要です。
シェアハウスを選ぶ際には、必ずよく下調べをして、自分が楽しく、穏やかな気持ちで暮らせる物件を吟味しましょう。
あなたの暮らしに大きな変化をもたらしてくれる、シェアハウス。お引越しを考える際には、候補に入れてみるのも楽しいかもしれません!
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