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神社の正しい参拝方法。礼節を重んじる日本ならではの作法

Date:2017.09.21

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神社の正しい参拝方法。礼節を重んじる日本ならではの作法|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/shichigosan6978/

初詣以外にも何かお願い事がある時や旅先などで神社にお参りする機会はあると思います。

外国人観光客の人気観光スポットでもある神社。皆思い思いに参拝されている姿を見かけますが、実は神社の参拝方法にも作法というものがあります。あなたはご存知ですか?

「二礼二拍手一礼」位なら聞いたことある、という人もおられると思います。それも正しい参拝の仕方です。他にも色々な作法があるのです。

日本で暮らしているのですから、外国人観光客が「どうやって参拝すればいいのかな?」と思った時にお手本となるような、由緒正しい参拝の方法を身につけておきませんか?


正しい参拝でご利益に与ろう!参拝のマナーとは

それでは、お参りの作法について一緒に見ていきましょう。初めは難しいかもしれませんが、慣れてしまえば簡単ですよ。

神域への第一歩・鳥居をくぐる

鳥居は神域と俗世を区切る「結界」の役目を持つと言われています。そこをくぐればその先は神様がおられる場所。神聖な気持ちで臨みましょう。

ここでまず覚えて貰いたいのは、神社では参道の中央は「正中」と言って神様が通るところとされています。この為、人は中央を避け、左右どちらかに寄って歩くのがマナーとされています。

鳥居をくぐる時も同じで中央は避けましょう。右か左、どちらかに寄ります。そして鳥居をくぐる前に一礼します。この一礼を「一揖(いちゆう)」と言います。人の家にお邪魔する時と同じように、「失礼します」という気持ちで。

そしていよいよ鳥居をくぐる時の足ですが、ちょっと待って!実はどちらの足から踏み出すか、決まっているのです。踏み出すのは、「正中」から遠い方の足からです。

つまり右に寄って入る場合は右足から、左に寄って入る場合は左足からです。これにはれっきとした理由があり、正中に近い方の足から踏み出すと、神様に一時的にお尻を向ける事になってしまうからです。

鳥居は「結界」の役目を持つと述べましたが、俗世から入って来る人間の穢れを祓うとも言われています。この為「上着は脱ぐべき」とか「マフラーは外すべき」という考えもあるようですが、そこまではしなくてもせめて帽子位は脱いでくぐると良いでしょう。

大きな神社になると拝殿に辿り着くまでに鳥居が複数ある所もあります。このような場合、一番外の鳥居から一の鳥居、二の鳥居…と呼びます。一の鳥居以降も鳥居をくぐる時は一礼してから通るようにしましょう。

じゃあ、伏見稲荷大社みたいに鳥居が沢山続いてる所はどうすれば…?と思った方もおられるかも知れません。そういう場合は一番始めの鳥居をくぐる時だけ一礼しましょう。

お参りの前に穢れを洗い流す、手水舎の作法

鳥居をくぐったら手水舎がありますので、ここで手と口を清めてから参拝します。

元々は参拝の前に川などで体を洗い、身を清めた「禊」を簡略化したものが手水です。

置かれている柄杓に水を汲んで、手と口を洗いますが、これにも決められた手順があります。

  1. 柄杓を手に取る前に一礼する
  2. 右手で柄杓を持ち、左手を洗う
  3. 左手に柄杓を持ち替え、右手を洗う
  4. 再び右手に柄杓を持ち、左手に水を受けて口をすすぐ
  5. もう一度左手を洗う
  6. 柄杓を立て、残った水を柄の部分に流し、終わったら柄杓を伏せて戻す
  7. 柄杓を置いたら一礼する

気をつけなければならないのはこの一連の動作を、最初に柄杓に汲んだ一杯の水だけで全て行うということ。途中で足りなくなったからもう1杯汲むことはしません。

始めは難しいかも知れませんが、形式的なものですのでしっかり洗うのではなく、軽く水をかける程度で大丈夫です。

口をすすぐ時は音を立てず、静かに行いましょう。水を吐き出す時は左手で手元を覆い隠します。水は飲んでしまわないように!口をすすいだら吐き出して下さい。

間違っても柄杓に直接口をつけることのないように!沢山の人が使うものです。水は必ず左手で受けて口に含んで下さい。

拝殿へ続く道・参道の歩き方

前述の通り、参道における中央は神様が通る道「正中」です。真ん中は歩かず、左右どちらかに寄って進みましょう。

参道を横切る場合は一礼してから横切るようにします。また、神職の方や巫女さんがおられる場合は道を譲りましょう。

神社には本殿・拝殿の他に神楽殿や舞殿などがあります。こちらはお神楽や舞が奉納される時に使われる場所です。お祈りをする場所ではありませんので通り過ぎて大丈夫です。

神様に語りかけよう・拝殿での作法

拝殿は、参拝者が神様に祈りを捧げる場所です。拝殿のさらに奥には本殿があり、そこに神様を宿した「ご神体」が祀られていますが、此処には宮司さんは立ち入る事は出来ません。

拝殿は参拝者が神様に最も近づく事が出来る場所です。敬意を表し、正しい作法でお参りしましょう。

拝殿の前に立つ時も、参道と同じく正中は避けて左右どちらかに立つようにします。帽子は脱いで、出来ればマフラーなども外しましょう。

まず一礼して、鈴があれば鳴らします。鈴を鳴らす事で自分が来た事を神様に知らせます。

そして千両箱にお賽銭を納めますが決して投げつけないように。納める金額については決まりはありません。語呂合わせで5円玉(ご縁)を使うのが縁起が良いとされています。

縁起が良いとされている金額は

  • 2枚 10円 じゅう(重)円で、重ね重ねご縁があるように
  • 4枚 20円 よいご縁があるように
  • 8枚 40円 八(末広がり)で末広がりにご縁があるように
  • 9枚 45円 始終ご縁があるように

などがあります。

お賽銭を入れたら二礼二拍手一礼です。まず腰から90°のお辞儀を2回。そして、胸の辺りで拍手。肩幅位に両手を開き、手を打つ時は右手を気持ち下にずらして打ちます。

右手を少し下げるのには意味があり、陰陽道では左手を「霊(神)」とし、右手を「体(人)」とします。神様に敬意を表す意味で右手を下にずらすのです。拍手が終わったら、両手の指先を揃えて合わせます。

ここから先は声に出すのではなく、心の中で神様に伝えるのですが、まず願い事の前に自分の名前と、住んでいる場所を伝えましょう。そして日々無事に過ごせている事の感謝を、そして叶えてもらいたい願いを伝えます。

願い事を伝えたらその場でもう一度深いお辞儀を。そして後ろに下がってもう一度軽く一礼します。

以上が参拝の手順になります。最後に鳥居を出た後にも、もう一度一礼しておきましょう。

玉串を納めて祈祷して頂く「正式参拝」の仕方

拝殿の前でお賽銭を納めて祈る事を一般参拝と言いますが、この他に拝殿に上がり、特別に祈祷をして頂く事を、正式参拝(昇殿参拝)というものがあります。

お祝い事がある時や特に叶えたい願いがある時などに、願いの成就・末永い幸せを祈って行われる事が多いです。

一般参拝では立ち入れない拝殿の中に入り、神職に祈祷をして頂きますので、カジュアルな服装ではなく正装で参拝します。

男性はスーツにネクタイとなりますが、女性はスーツまたはフォーマルウェアが望ましいでしょう。色は紺色や黒などの落ち着いたものを。鮮やかな色や明るい色は避けて下さい。

ワンピース等でも良いですがスカート丈が短いものはNG。靴は神社の境内は砂利で歩きにくい所もありますので、足をくじいたりしないようローヒールをおすすめします。

正式参拝の流れは次の通りです。まず拝殿に上がり、お祓い(修祓)を受けます。神職からお供え物がされ、祝詞が唱えられます。このあと神職から受け取った玉串を捧げます。

玉串の捧げ方は以下の通りです。

  1. 胸の高さで右手で根元を上から持ち、左手で葉先を下から受け取ります。
  2. 前に進み出て一礼し、玉串を時計回りに90°回します。
  3. 左手を根元の方へ下げ、祈りを捧げます。
  4. 右手を玉串の中程へ動かし、更に90°回して根元を神前へ向けます。
  5. 前へ進み出て、玉串を神前の台の上へ置きます。
  6. 後ろへ下がり、二礼二拍手一礼。

正式参拝の際には祈祷の謝礼を神社へ納めます。この謝礼を「初穂料」「玉串料」等と呼びます。

紅白蝶結びの熨斗袋か、白い封筒に入れます。表書きは、

  • 「御初穂料」
  • 「御玉串料」
  • 「御礼」

などとします。下には祈祷を受ける人の名前を書いて下さい。

参拝を避けた方がいい時ってどんな時?

神社は年中いつでも願い事がある人を迎えてくれます。しかし神社に参拝するのを控えた方がよい時があります。

身内に不幸があってから後、一定の期間(最長50日間)を「忌中」と言いますが、この期間は個人を偲ぶ事を専念する期間で、お祭りやお祝い事、そして神社への参拝も控えるべきとされています。

敬虔な気持ちと、美しい作法で神様のもとを訪れよう

いかがでしたか?

このような神社参拝の作法は、礼節を重んじる日本ならではのもの。

神様への敬意の証として参拝の仕方を細かく定める、その心は日本人の美徳であると言えます。

日本に暮らし、この国の神様に護られている事に感謝の気持ちを持って神社を参拝して下さいね。

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ライター:machi

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