シミ取りレーザーの料金や注意点。施術前に知っておくべきこと。
Date:2017.09.07
鏡を見た時に、顔にシミが!と悲しい気持ちになったことはありませんか?
メイクをするたびにコンシーラーやファンデーションでシミを消していたけれど、数が増えたり範囲が広がるとメイクで消すのが面倒になってきます。
シミがあると老けて見えるため、今ではシミ取りレーザー施術でシミを取る人も増えています。シミ取りレーザー施術は、綺麗にシミが取れればいいですが、痛みや料金など気になる点も多いのでは?
実際に、施術を受けたけれど料金が高いわりには効果が薄かったなんて悲しい思いをすることもあります。
自分が悩んでいるシミがレーザーで取り除けるのか、また料金はどのくらいかかるのかを施術前に知っておくことが大事です。
この記事の目次
気になる!シミ取りレーザー施術の効果と痛み
レーザーというと、「患部を切る」ために使うものですが、シミ取りレーザー施術は、レーザーの熱を患部に照射し、メラニン色素細胞を破壊することでシミを消していきます。
このレーザーは、黒や茶色といった色素に反応するものなので、肌に照射してもシミにしか反応しません。
この時、メラニン色素細胞を破壊するため、二度と同じ部分にシミができないと思っている人もいますが、そうではありません。
あくまでもメラニン色素細胞を破壊するだけで、メラノサイトが破壊されるわけではないので、またケアを怠るとシミができることもあります。
シミ取りレーザー施術は全てのシミに効果があるわけではない
一般的に「シミ」というと、紫外線が原因でできる老人性色素斑のことを指します。
そのため、シミ取りレーザー施術というと、多くが老人性色素斑のシミ取りになります。
また、最近は、その他のシミ専用のレーザー施術などもあります。
自分のシミがどういったシミか、また自分が行こうとしているクリニックに、そのシミを消すシミ取りレーザーがあるかを調べるようにしましょう。
シミ取りレーザー施術の効果は高くなっている
シミ取りレーザー施術の効果は、レーザー治療器の進歩とともに、効果も高くなっています。
効果は高くなっていますが、施術を受けたからといってすぐにシミが消えるわけではありません。
シミ取りレーザー施術は、完治するまでに約6ヶ月かかると言われています。施術後の治療の経過は平均で次のようになります。
- レーザー照射部分は炎症を起こしているためガーゼやテープで患部を保護する
4~10日後
- 早ければ4日後、遅くても10日後ぐらいから患部のかさぶたが落ち始めます
11日後以降
- かさぶたが落ちた部分は、肌のターンオーバーを繰り返し、約1ヵ月かけて他の部分と肌の色が同じになっていきます
この1ヵ月で綺麗にシミが取れていれば、次の施術を始めることができますが、シミが綺麗に取れていない場合は、再度レーザー照射をすることもあります。
しかし、肌がまだ弱っている時に再度レーザー照射を行うと、炎症性色素沈着でさらに濃いシミができることもあります。
その他、かさぶたが落ちた後に紫外線などの刺激でも炎症性色素沈着を起こすこともあります。
クリニックには、最初のレーザー照射の時だけではなく、肌の術後経過を見るために何度か通院する必要があります。
シミ取りレーザー施術は痛いという噂は本当なのか
シミ取りレーザー施術を受けたいけれど、痛みがあるという噂を聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。
特に顔のシミの場合、痛みが強いと我慢ができないから施術は明得ているという人もいます。
シミ取りレーザー施術は、以前はレーザー照射時間が長いこともあり、痛みがありました。
しかし、今ではレーザー照射時間がかなり短いため、多くの人が傷みを感じずに施術を受けています。
- チクッとするけれど我慢ができないような痛みではない
- ゴムで弾かれたようなパチンとした刺激があった
ほとんどの人が、上記のような軽いもので我慢ができないような痛みを訴える人はいないようです。
しかし、痛みに敏感な人やパチンとした刺激でも怖いという人もいます。
そういう人は、医師に相談をすれば痛み止めのクリームなどや、厚生労働省が承認している麻酔剤などを使って痛みを感じずに施術を受けることもできます。
シミ取りレーザーは1種類じゃない!レーザーの種類とその費用
シミ取りレーザーの施術といっても、種類は1つではありません。また、レーザーの種類によって値段や効果のあるシミの種類も違います。
シミ取りレーザー施術を受ける前には、どのシミ取りレーザーがどのくらいの治療費で施術を受けることができるのかを知ることも大事です。
ここでは、レーザーの種類と治療費の相場、効果のあるシミについて紹介します。
1回の施術で効果がある「YAGレーザー」
YAGレーザーは、表皮と真皮の両方のシミに効果のあるレーザー施術です。
YAGレーザーは1回の照射で治療は終了しますが、患部に1週間程度絆創膏を貼って保護する必要があります。
痛みはほぼなく、ゴムで肌を弾いた時のようなパチンとした刺激が少しあります。
- 老人性色素斑
- 雀卵斑(そばかす)
- 太田母斑
【費用】
- 1cm四方で約30,000円。クリニックによって価格差はあります。
多くのクリニックで使用されている「Qスイッチルビーレーザー」
Qスイッチルビーレーザーは、レーザーを集中的に皮膚の奥深いところに照射できるレーザーです。そのため、色の濃いシミなどにも効果的です。
照射後は、軟膏を塗るなどして患部を保護します。
痛みはほぼなく、ゴムで肌を弾いた時のようなパチンとした刺激が少しあります。
- 老人性色素斑
- 炎症性色素沈着
- 雀卵斑(そばかす)
- 脂漏性角化症
- 太田母斑
- 花弁状色素斑
【費用】
- 1cm四方で約10,000~15,000円。クリニックによって価格差はあります。
肝斑に効果のある「Qスイッチヤグレーザー」
肝斑は、なかなかシミ取りレーザー施術では効果を得られないのですが、このQスイッチヤグレーザーは、肝斑にとても効果的です。
また、レーザーの出力が弱いため、薄いシミや痛みなどが不安で徐々にシミを薄くしたいという人に適したレーザー施術です。
- 肝斑
- 老人性色素斑
- 炎症性色素沈着
- 太田母斑
【費用】
- 1cm四方で約10,000~15,000円。クリニックによって価格差はあります。
日本人の肌質に適している「Qスイッチアレキサンドライトレーザー」
Qスイッチアレキサンドライトレーザーは、黒い部分にのみ反応するレーザーです。
そのため、毛根に照射し脱毛レーザーとして使用されています。
- 老人性色素斑
- 脂漏性角化症
- 太田母斑
【費用】
- 1cm四方で約10,0000円。クリニックによって価格差はあります。
シミだけでなく肌のくすみも取り除ける「レーザートーニング」
レーザートーニングはレーザー照射のパワーが弱いため、普通のレーザー照射では施術できなかった肝斑に効果のあるシミ取りレーザーです。
また、シミだけでなく色素沈着や顔のくすみなどを取り除くこともできます。
照射のパワーが弱いため、痛みはほとんどありません。
- 肝斑
- くすみ
- 色素沈着
【費用】
- 1回35,000~40,000円。クリニックによって価格差はあります。
ダウンタイムがほぼない「フォトフェイシャル」
シミ取りレーザー施術を受けると、その後に肌を休ませる時間であるダウンタイムがあります。
しかし、フォトフェイシャルの場合はダウンタイムがほぼないのでガーゼやテープを貼る必要もほとんどありません。
また、フォトフェイシャルは数回にレーザーを照射することでシミが薄くなっていきます。
他のものよりレーザーが弱いので、痛みもほぼありません。
- 炎症性色素沈着
- 雀卵斑(そばかす)
- くすみ
【費用】
- 1回15,000~20,000円。クリニックによって価格差はあります。
盛り上がったシミに効果のある「炭酸ガスレーザー」
盛り上がりのある脂漏性角化症などのシミの場合、レーザーでは取り除くことができないこともあり、外科的施術が必要なこともあります。
炭酸ガスレーザーは、盛り上がりのあるシミに効果的で、脂漏性角化症を取り除くことができます。
しかし、大きなものは施術ができない場合もあります。
他のシミ取りレーザー施術を違うのは、治療前に局部麻酔を行うことです。局部麻酔の注射は痛みがありますが、施術は麻酔が効いているので痛みはありません。
- 脂漏性角化症
【費用】
- 9㎜以下 4,500~5,000円。クリニックによって価格差はあります。
多くの人が気にするシミ取りレーザー後のダウンタイム
シミ取りレーザー施術を受けた後、実はその後のケアが大事ということを知らない人も多いようです。
レーザーで施術を受けたから終了というわけではありません。その後に、肌を安静にさせる「ダウンタイム」という期間があります。
施術を受けた後の肌はとても刺激に弱いため、いろいろと気を付けなければいけないことがあります。
その1.施術後のガーゼやテープを無理に剥がさない
施術後、患部にガーゼや肌色のテープを貼ります。これは、施術を受けた幹部の肌は刺激に弱くなっているため、刺激から肌を守るために貼っているものです。
特に、施術後24時間は貼ったままにしておくようにとクリニックに言われることもあります。
しかし、見栄えが悪いからといってガーゼやテープを剥がしてしまう人もいます。
ダウンタイムは、肌を休ませるのに大事な期間なので、施術後のガーゼやテープを無理に剥がすのは危険です。
その2.クリニックで処方された薬はきちんと使う
シミ取りレーザー施術を受けた後、多くのクリニックでは薬を処方します。その薬は、患部に塗る薬や炎症を抑える飲み薬など様々です。
薬を貰っても「別に痛くない」「かゆくない」と自己判断し、薬を使わないという人も中にはいます。
自分では全く変化していないように感じても、肌の内部は炎症を起こしています。
クリニックで処方された薬をきちんと使い、肌を休めてあげることが大事です。
その3.紫外線のダメージは絶対に避ける
ダウンタイムは、施術を受けた肌を休める時期です。この時、肌はバリア機能も低下しちょっとした刺激でも肌に炎症を与えてしまいます。
その中でも、特に紫外線のダメージは肌にさらなるリスクを与えます。できれば、紫外線を多く浴びる屋外での活動などは避けるようにしましょう。
もし、屋外での活動などがある場合は、クリニックでどういった日焼け止めを使ったらいいか相談をし、紫外線をカットするようにしましょう。
その4.汗を大量にかくサウナや激しい運動は控える
施術を受けた後の肌は、ちょっとしたことでも刺激になります。汗をかくとタオルで汗を拭いたり、汗がその患部にしみたりすることもあります。
そのため、ダウンタイムの時は大量に汗をかく激しい運動やサウナは控えることが大事です。目安で約10日間と言われています。
この時、入浴や洗顔は普通に行って大丈夫です。しかし、洗顔は施術後24時間は、濡れたタオルなどで軽く顔を拭く程度にしましょう。
その5.女性が欠かせないメイクは必ず医師に相談をする
施術後も、仕事などがあると女性はメイクをしなくてはいけません。メイクをする場合、自己判断をするのではなく、必ず医師に相談をしましょう。
ファンデーションなど、肌に負担をかけることもありますし、ファンデーションを付ける時に患部を擦る可能性もあるので、基本的には化粧をしない方が肌への負担も抑えられます。
シミ取りレーザー施術のメリット・デメリット
シミ取りレーザー施術を受けるにあたり、メリット・デメリットを知っておくことも大事です。
雑誌やホームページの紹介では、メリット部分ばかり取り上げられているので、必ずデメリットもチェックしておきましょう。
シミ取りレーザー施術のメリット
シミ取りレーザー施術のメリットは、やはりシミがなくなるということです。
特に、広範囲のシミがある場合、メイクのたびにコンシーラーやファンデーションでシミを隠していたのが、施術でシミがなくなるとその手間も省けます。
また、シミがなくなることで、見た目も若くなります。
小さくて少量のシミであればコンシーラーで隠すのもいいですが、シミが多かったり大きいと、隠す手間を考えるとレーザーで取ってしまった方がいいという女性も多いです。
シミ取りレーザー施術のデメリット
シミ取りレーザーのデメリットは、シミを取ったはずなのに、その部分に濃いシミができることが稀にあることです。
シミには、加齢に伴うもの以外に肌の炎症でシミができる「炎症性色素沈着」というものがあります。
シミ取りレーザー施術を受けると、その部分にレーザーが当たるため肌が炎症状態になります。
そのため、その部分にシミができ肌が黒ずんだようになることがあります。
しかし、これはクリニックの注意事項を聞けば、ほとんどの人がトラブルになりません。
- 病院から処方された薬をきちんと使う
- 施術後は一定時期紫外線を浴びないようにする
- 施術した部分に刺激を与えない
シミ取りレーザー施術を受けた部分は、とても肌が弱くなっています。
そのため、ちょっとした刺激や紫外線でも肌には強烈な刺激になり、炎症性色素沈着を引き起こします。
外出する際は、しっかりと紫外線ケアをし、顔を洗う時などもゴシゴシと洗わないようにすることが大事です。
施術前に知っておきたいシミ取りレーザーをする時の注意点
シミ取りレーザーは、顔に施術を行うため慎重にならなくてはいけません。
よく「今がキャンペーンだから」といって詳しく知らないで、とにかく安く早く施術を行いたいとサロンやクリニックへ行くという人もいます。
シミ取りレーザーは、メスは使いませんが顔にレーザーを当てて治療を行うものです。
そのため、シミ取りレーザーを受ける前には、注意点なども知っておくことが大切です。
その1.いいクリニック・サロンを見つける
シミ取りレーザーができるクリニックやサロンは、たくさんあります。
そのため、どこがいいか分からず、とにかく安くて早くできるようなクリニックやサロンを選んでしまうということもあります。
綺麗にシミを取り除くには、いいクリニック・サロンを見つけることが大事です。
いいクリニックやサロンを見つけるためには、次のようなことをチェックしてみましょう。
- 説明時に専門用語を使い説明が分かりづらい
- 治療費が明確で、無理なく通院できる治療費になっているか
- 高額な治療やコースを勧誘してくる
- アフターケアが充実しているか
- 問合せをした時、スタッフの対応は親切か
- ホームページに治療費や施術内容、施術にかかる期間など記載があるか
- クリニック、サロンは清潔か
- 過去の施術数、患者数は多いか
- クチコミでの評価はどうか
フリーペーパーなどで、綺麗でとてもいいクリニック・サロンと紹介されていたから行ってみると、記載されていた雰囲気と実際の雰囲気が違うがあります。
また、キャンペーンで治療費を安くしているはずなのに、付随して高いコースを契約させられるといったトラブルもあります。
周りでシミ取りレーザーなどの施術を行った人に話を聞いたり、上記のようなチェックポイントを参考にいいクリニック・サロンを見つけることも大事です。
その2.シミ取りレーザーの施術を受ける時期を考える
シミ取りレーザーの施術は、肌にレーザーを当てるので患部はちょっとしたことが刺激になります。
特に、紫外線の刺激には注意が必要です。そのため、シミ取りレーザーの施術を受ける時は、時期を考えることが大事です。
- 紫外線が弱い時期
- 汗をかきにくい時期
上記のような時期を選ぶことが大事です。紫外線が弱まるのが、10月~3月あたりになります。
また、この時期は汗もかきにくくなるので、シミ取りレーザーの施術を受けるには最適です。
ただし、肌が乾燥しすぎるとそれも刺激になるので、冬場に施術を受ける場合は、しっかりと保湿ケアをしてあげるようにしましょう。
また、シミ取りレーザーは、1回の施術で終了というわけではありません。そのため、何かイベントがあるギリギリに受けてもシミは取れません。
もし、何かのイベントまでにシミを消したいという場合は、ダウンタイムのことも考えて、最低でも半年前から施術を始めるようにしましょう。
その3.シミは1回で消えないことを念頭に入れておく
上記でも書きましたが、シミ取りレーザーは1度施術を行ったからといって完全にシミが消えるわけではありません。
シミを完全に消すには、数回レーザーの照射が必要な場合もあります。
1回施術を受けて、シミが消えないからとクリニックを変えたりすると施術内容が変わってしまうこともあるので、さらに時間がかかることもあります。
シミ取りは1回では消えないことを念頭に入れ、気長に治療を受けることも大事です。
シミ取りレーザー施術は受ける前の情報収集が大事
シミ取りレーザー施術は、受ける前に自分で情報を集めることが大事です。
シミ取りレーザー施術は手軽にできるため、申告に考えない人もいますが、顔にレーザーを照射して施術を行うので綺麗に仕上げないと痕が残ってしまうことも…。
しっかりと自分の思ったような結果を得たい場合は、必ず情報収集を行うようにしましょう。
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