違いを知れば失敗もしない!おしゃれ染めと白髪染めの違いとは?
Date:2017.05.15
髪を染める時、どういうことを基準にカラーリング剤を選んでいますか?若い頃は、様々な髪色を楽しむためにおしゃれ染めをしていた人もいると思います。
しかし、少し白髪が出てくると白髪染めに変えなきゃいけないのかと迷ったりしませんか?
実際、おしゃれ染めと白髪染めの差がほとんど分からず、白髪をおしゃれ染めで染めようとして失敗したという経験がある人も多いようです。
また、白髪が気になるため白髪染めを使ったら髪が真っ黒になってしまったという人も中にはいるかもしれません。
おしゃれ染めや白髪染めは、使い方や選び方を間違えると自分の思った髪色にならず失敗してしまうこともあります。
おしゃれ染めや白髪染めは、2つの違いを知ることで失敗せずに綺麗に髪を染めることができます。
この記事の目次
実は同じ!? おしゃれ染めと白髪染めは「永久染毛剤」
おしゃれ染めと白髪染めは全く違うものと思っている人も多いと思います。
しかし、一般的に次のように呼ばれているものは、「永久染毛剤」と言って同じ部類になります。
- おしゃれ染め
- 白髪染め
- ヘアカラー
- ヘアダイ
永久染毛剤とは、カラー剤に含まれるアルカリ成分がキューティクルを強制的に開き、髪に含まれるメラニン色素を脱色します。
脱色した髪の内部に染料が入り、酸化して色が定着するのでしっかりと染まります。
キューティクルを強制的に開いているため、髪が傷みやすいのが特徴です。
最近、流行っている白髪染めの1つであるヘアカラートリートメントやカラーシャンプーは永久染毛剤ではありません。
- ヘアカラートリートメント
- ヘアカラーシャンプー
- ヘアマニキュア
上記のようなものは、「半永久染毛剤」という部類になります。
半永久染毛剤は、キューティクルを強制的に開くのではなく、キューティクルの隙間から少しずつ髪に染料が浸透していく染め方になっています。
ヘアカラートリートメントやヘアカラーシャンプーは1回の使用では効果が薄く、使い続けていくと白髪が目立たなくなります。
これは、徐々にキューティクルの間から染料の色素が入っているからです。
染毛剤の部類では、おしゃれ染めとヘアマニキュアは違いますが、一般的にはヘアマニキュアもおしゃれ染めと呼んでいる人が多いようです。
若い女性が使っている人気のカラー剤「おしゃれ染め」
若い女性も知っている「おしゃれ染め」。黒髪を自分の好きな色に染めることができます。
そのため、季節の流行り洋服やメイクの色に合わせて髪色を変える人も増えています。
一般的に、おしゃれ染めとして使われているものには、次のようなものがあります。
- ヘアカラー
- おしゃれ染め
- ヘアマニキュア
おしゃれ染めは白髪染めよりも髪色を明るくすることができるため、髪色を明るい色にすることを目的に使うことがほとんどです。
実はおしゃれ染めでも白髪に色が多少入りますが、色素がない部分に明るい色が入るため周りよりも白髪部分が明るくなってしまうため目立ってしまいます。
そのため、白髪を染めるのにおしゃれ染めは向いていないとされています。
おしゃれ染めにもメリット・デメリットがあります。
- カラーバリエーションが豊富なので、自分の好きな髪色を見つけやすい
- 市販薬はドラッグストアなどで手頃な金額で購入できるためいつでも楽しめる
【デメリット】
- 色持ちが短く、1ヵ月程度で色が落ちてしまうものが多い
- 脱色力が強いため、髪が傷みやすい
おしゃれ染めは髪へのダメージが大きいため、頻繁に染めていると切れ毛が多くなったりパサつきなどの原因になります。
しっかりと白髪をカバーしてくれるカラー剤「白髪染め」
白髪染めというと、年配の人が使うものというイメージがありますが最近では若い女性でも白髪に悩んでいる人が増えています。
そのため、以前に比べて白髪染めのカラーバリエーションも増えて明るめの色のものも販売されています。
一般的に、白髪染めというと次のようなものが挙げられます。
- 白髪染めヘアカラー
- ヘアカラーシャンプー
- ヘアカラートリートメント
- ヘナ
昔は、2つの薬剤を混ぜて髪を染める白髪染めヘアカラーが主流でした。
しかし、最近ではシャンプーやトリートメントにカラーが入っているものが増えています。
その中でも特に増えているのが、ヘアカラートリートメントです。
わざわざ薬剤を使って染めるのではなく、日頃のコンディショナーやトリートメントをカラートリートメントにするけと手軽なので、使用している人も多いようです。
白髪染めとしてヘアトリートメントを使う人の多くが、次のような利点で選んでいます。
- 脱色剤がないため髪が傷まない
- 普通のトリートメント同様、髪の補修成分が含まれているので髪に優しい
- わざわざ髪を染める準備をしなくていいので楽
- 毎日使えば、伸びてくる白髪も気にならない
上記のようなメリットもありますが、ヘアトリートメントは徐々に髪の内部に色が入るため時間もかかりますし、ずっと使い続けなくてはいけません。
白髪染めは髪の傷みを我慢するか、長期間使い続けるのを我慢するかで選ぶ必要があります。
また、ヘアカラートリートメントを含め、白髪染めにもメリット・デメリットがあります。
- 濃い染料を使っているためしっかりと染まり、色落ちしにくい
- 脱色剤が少ないので、髪ダメージが少ない
【デメリット】
- 白髪が伸びたら染めなければいけないので、染める頻度が多くなる
- 白髪染めを使い続けると明るい髪色にしづらくなる
白髪染めは、おしゃれ染めよりも選ぶ色は少ないですが選ぶアイテムは多いため、自分に合ったものを選ぶことができるのは嬉しい点です。
おしゃれ染めと白髪染めの違いは「染毛料の配合」「髪や頭皮ダメージ」
おしゃれ染めも白髪染めも、髪を染める染毛料に差はないと言われています。また、両方とも「永久染毛剤」という部類になります。
しかし、この2つ染まり方や適した髪が違うということはどこかに差があるはずです。いったいどこがどう違うのでしょうか?
その1.おしゃれ染めは白髪染めに比べてブリーチ力が高い
おしゃれ染めや白髪染めには、髪をブリーチする薬剤が配合されています。
ブリーチで髪のメラニン色素を脱色し、そこに色を入れていくのですが、おしゃれ染めと白髪染めではこのブリーチ力に差があります。
おしゃれ染めは明るめの色のため、ブリーチ力が弱いと黒髪に色が入りません。そのため、白髪染めに比べてブリーチ力が高くなっています。
おしゃれ染めも白髪染めも永久染毛剤のため、キューティクルを強制的に開かせるので髪へのダメージはあります。
しかし、ブリーチはさらに髪にダメージを与えるため、おしゃれ染めの方が白髪染めよりも髪へのダメージは大きくなっています。
その2.白髪染めはおしゃれ染めよりも染毛力が強い
おしゃれ染めはブリーチ力が高いですが、白髪染めはおしゃれ染めに比べて染毛力が高くなっています。
染毛力といってもピンとこない人も多いと思いますが、もっと簡単に言うと白髪染めはおしゃれ染めに比べてブラウンの染料が濃いということです。
おしゃれ染めの場合、髪色を明るくするために使います。そのため、ブラウンの染料が薄い方が明るい髪色を作ることができます。
しかし白髪染めの場合、白髪を目立たなくしなくてはいけないため、濃い色が必要となります。そのため、ブラウンの染料が濃くなっています。
ブラウンの染料が濃いため、白髪染めを使って髪を染めると白髪だけではなく地毛も暗めの色に仕上がるようになっています。
また、おしゃれ染めのような透明感のある色合いは染毛力が強いため出すことができません。
その3.おしゃれ染めの方が頭皮や髪に与えるダメージが大きい
おしゃれ染めや白髪染めを使ったことがない人より、使ったことがある人の方が頭皮や髪にダメージを持っています。
よく「若い頃から髪を染めていると頭皮や髪に悪い」と言いますが、これは染料や脱色で頭皮や髪にダメージを与えるからです。
特に、おしゃれ染めをずっと使っていると常に髪をブリーチしていることになるため、かなりのダメージに繋がります。
ブリーチは頭皮に合わないと炎症を起こしたり、ダメージで
- 薄毛
- 抜け毛
の原因にもなります。
白髪染めを使う場合、1度薬剤で染めた後はブリーチ力のないヘアカラートリートメントを使うなどして、髪への負担を軽減することはできます。
しかし、おしゃれ染めの場合はヘアカラートリートメントがないため注意が必要です。
おしゃれ染めと白髪染めを使い分けて効果を最大限に活かす
おしゃれ染めや白髪染めを選ぶ時、どういう選び方をしたら効果を最大限に活かせるか悩んでしまいます。
特に、白髪があるけれど髪色を鮮やかにしたいという場合は、白髪染めを使うと髪色が暗くなってしまうこともあります。
だからといって、おしゃれ染めを使うと白髪が染まらずに染めた意味がないということもあります。
白髪がない人がおしゃれ染めを使う場合は問題ありませんが、白髪がある人はおしゃれ染めと白髪染めと使い分けて効果を最大限生かしましょう。
その1.おしゃれ染めか白髪染めどちらかを選ぶポイント
おしゃれ染めか白髪染めを選ぶ時、どちらを選べばいいか迷うことがあります。その時、次のことをポイントに考えると選びやすいと言われています。
- 白髪の生えている量
- 白髪がどこに生えているか
- どういうふうに染めたいか
白髪の量が多いと、白髪染めを使わないとカバーすることはできません。
しかし、パッと見た感じ分からない程度の白髪量の場合、おしゃれ染めを使って白髪を目立たなくすることもできます。
特に、髪色を明るくしようとしている場合は、ほんの少しの白髪であればおしゃれ染めで目立たなくすることは可能です。
また、少量の白髪でもしっかりとカバーしたい場合はおしゃれ染めではなく白髪染めで染めることが大事です。
最近は、白髪染めでも様々な色が出ています。しかし、おしゃれ染めに比べて黒に近いものが多かったり茶系のものは黄がかった色に仕上がったりすることもあります。
人が見て目立たない程度の白髪であれば、おしゃれ染めで髪色を明るくして目立たなくするのも効果的です。
その2.白髪が多いけど明るめに染めたい場合は美容室がオススメ
白髪が少し目立つけど、白髪染めのような黒い仕上がりではなく明るめに染めたいという人もいると思います。
そういう場合は、美容室で染めてもらうのがオススメです。
美容室で髪を染める時、なりたい髪色や白髪の量によっておしゃれ染めと白髪染めを調合して染めることがあります。
また、白髪が少しでも目立たないようにと、部分的に多少ですが髪色に変化をつけて染めてくれることもあります。
実際、私自身もピンクブラウン系にしたかったのですが、市販されているおしゃれ染めを使ったところ白髪部分に微妙に色がついて目立ってしまったことがあります。
その後、美容室で同じピンクブラウン系に染めたところ、白髪が全く目立たないような仕上がりになりました。
美容室でおしゃれ染めと白髪染めを調合しているなら、市販されているものも大丈夫と思ってしまいますがそれは危険です。
市販されているカラー剤は、他のものと混ぜると危ないのでマネしないようにしましょう。
髪は女性にとっては大事な部分!だからこそ正しいものを選ぶ
おしゃれ染めや白髪染めを使って髪を染めることは、今では当たり前になっています。
しかし、自分の髪に合ったものを選ばなかったことで白髪が染まらなかったり黒くなりすぎたりすることもあります。
髪を染める時は、自分がどういう髪にしたいのか、そしてどのくらいの白髪がありどうカバーしたいのかを基準にカラー剤を選ぶことが大事です。
ヘアースタイル同様、髪色が自分の思っていたものと違うとテンションが下がってしまいます。
失敗しないように、そして綺麗な髪にするためにもカラー剤の特徴をしっかりと知ることが大事です。
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