舌が白い原因とは?きちんと歯を磨いても舌が白くなるのはなぜ
Date:2018.05.22
朝と夜だけでなく、昼だってちゃんと歯を磨いてる!という女性は少なからずいると思います。
でも、いくら磨いても舌の白いのが取れないと気になっている人もいるのではないでしょうか。
この舌の白いものは、歯磨きでは取れないのです。
なぜ舌が白くなってしまうのか、その原因についてまとめました。
舌が白くなるのは「舌苔(ぜったい)が出来るから
舌が白くなる原因は「舌苔(ぜったい)」です。
舌の苔と書きますが、まさに苔が生えたように白いものがびっしりついている状態ですね。
舌苔の正体は
- 食べ物のカス
- 細胞の剥がれ落ちたもの
などに細菌が繁殖しているものです。
想像するとちょっと嫌な感じですが、痛みなどはないのであまり気にしていない人もいます。
舌苔は基本的に白色ですが、タバコを吸う人は黄色っぽくなってくることもあります。
舌苔の困るところは、白く見えるのもイヤですが、口臭の原因になることでしょう。細菌が繁殖しているので、それが臭いの元になってしまうのです。
人と話す時に至近距離だと舌が白いのが見えてしまいそうで気になりますし、それに臭いも加わるとなると会話をするのにも困ってしまいますね。
舌は健康のバロメーター。舌が白くなる17の原因
食べカスなんて、私はちゃんと歯を磨いている!と思う人も多いでしょう。
1日2〜3回歯を磨いていても舌苔が出来ることはあるのです。
なぜ舌苔が出来てしまうのか、その原因を見ていきましょう。
ですから、なぜ唾液が減ってしまうのかを知れば、舌が白くなる原因もわかります。
1.口呼吸をしている
本来呼吸は鼻でするものです。それが口でばかり呼吸をしていると唾液が減って口の中の環境が悪くなります。
鼻炎などで鼻が詰まっていると口呼吸になりやすいので注意したいですね。
- 口の中が粘つく
- 食事の時にやたらと水を飲む
- 口内炎ができやすい
このような人は口呼吸で口の中が乾いている可能性があるので気をつけてください。
2.いびきをかいている
寝ている時にいびきをかいているかどうか、もし家族が一緒に寝ているなら聞いてみてください。
いびきをかいていると口呼吸になってしまうので、口の中が乾燥します。
- 太っている
- お酒をよく飲む
- 首が太い
- 鼻が詰まっている
音が小さいと気づきにくいのですが、このような特徴があるといびきをかきやすいです。
3.水分をあまり摂っていない
唾液の成分はほとんどが水分です。ですから体内の水分の量が少ないと、そもそも唾液を作ることができないので、口の中が乾き、舌苔が出来やすくなります。
1日食事以外で1リットル以上の水分を摂っているか、考えてみてください。
普段から口の中が乾いていると感じたり、食事の時に飲み込みにくいというような症状があれば水分が足りていない可能性があります。
4.食べカスが舌に残っている
食事の後にすぐ歯磨きやうがいが出来なかったとしても、通常の舌の動きが出来れば食べカスは自然ととれていくものなのです。
口を閉じているとき、舌はどこにありますか?
ところが上あごについてなかったり、口呼吸になっていたりすると舌をこすることが出来ないので、食べカスが残って舌苔が出来てしまうのです。
5.歯磨きの時間が足りない
歯磨きはしている人の方が圧倒的に多いと思うのですが、もしかしたら磨いている時間が足りなかったり、磨き方が足りなくて食べカスが残ってしまっているのかもしれません。
歯磨きは長くすればいいというものではありませんが、やはり1分くらいでは磨ききれないでしょう。
目安としては5分以上。食べカスが残らないように、寝る前は特に念入りに歯磨きをしてください。
6.口の動きが足りない
唾液を出して口の中を乾燥させないためには、「口を動かす」ということが大事なんです。
- あまり話さない
- 食事の時に噛む回数が少ない
など口を動かす回数が少ない人は下が動かないので、唾液の量も減ってしまうのです。
唾液が少ないと汚れがたまりやすくなり、舌苔も増えてしまうのです。
7.硬いものをあまり食べない
硬いものをたくさん噛むと唾液もたくさん出ます。それで、自然と口の中の環境を整えることが出来るのですが、細菌は柔らかい食べ物が増えていますね。
柔らかいものばかり食べていると唾液が少なく、口の中の汚れが落ちにくいのです。それが舌苔の原因になります。
8.タバコや飲酒
お酒を飲むと喉や口が渇きませんか。これはアルコールの利尿作用で体内の水分が失われるためです。
タバコは煙を吸い込むことで口の中が乾きます。
お酒が好きでタバコも吸う、という人はかなり要注意です。
唾液が少なく舌苔が出来る条件が整っている上に、タバコでその舌苔が黄色く変色しやすいので、見た目にもかなり美しくありません。
9.ストレス
ストレスと自律神経には密接な関わりがありますが、唾液の量は自律神経が関係しています。
逆にリラックスしているときは薄いサラサラした唾液がたくさん出ます。
だから、ストレスの多い人ほど口の中が乾き、舌苔が出来やすくなるのです。
10.睡眠不足
睡眠不足も自律神経と関わりが深いです。
睡眠不足で身体の疲れが取れていないと、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が活発になってしまうため、唾液の量が減って口が渇くのです。
疲れているのにしっかり眠れていない。そんな時は舌苔が出来やすくなっていますから、しっかり眠ることが大事ですね。
11.膿栓が原因
風邪などが原因でのどの置くに「膿栓(のうせん)」が出来てしまうことがあります。
膿栓は喉の奥に出来た膿のようなもので、細菌の死骸が腐敗したものです。
膿栓に含まれる膿汁(のうじゅう)が舌に付着すると細菌が増えやすくなり、舌苔の原因となります。
膿栓は歯磨きでは取れないですし、膿栓が原因で舌苔が出来ている場合は元から断たないといけません。
風邪を引いた後などに舌苔が増えているなと感じたら、喉の奥に白いプツプツが出来ていないかみてみてください。
12.糸状乳頭が長い
舌の表面はつるんとはしていなくて、「糸状乳頭(しじょうにゅうとう)」というものがあります。
人の乳頭はそれほど長くはありませんが、
- 胃腸が弱っている時
- 口が渇いている
- 舌のみがき過ぎ
- 食べ物と舌の摩擦
などが原因で、これが伸びてしまうことがあります。
イメージとしては、敷物の毛脚の長さの違い。毛足の短いカーペットよりもふかふかの絨毯の方がホコリはたまりやすいですよね。
糸状乳頭も長くなってしまうとどうしても食べカスが残りやすくなるので、舌苔の原因になってしまいます。
13.舌磨きのし過ぎ
舌の白いのが気になって、舌専用の歯ブラシでゴシゴシ磨いていませんか。
舌磨きのしすぎが、逆に舌苔を増やしてしまっている可能性があります。
削れた細胞は細菌のエサとなり、傷ついた乳頭は傷を補修しようとして長くなり、さらに汚れがたまりやすい舌になってしまうのです。
舌が白くなっている時は、舌磨きはやめた方がいいということですね。
14.胃腸の調子が悪い
胃腸の調子が悪くて内科を受診した時に舌の様子を見るのは、胃腸の調子が舌をみればわかるからです。
内臓、特に胃腸が弱っているときは糸状乳頭が長くなり、舌苔がたまりやすくなるので舌苔が増える傾向にあります。
食欲がなくてあまり食べていないのに舌が白いというときは、胃腸の調子が悪いことが原因だと考えられます。
15.口腔カンジダ症
疲れやストレスが原因で免疫力が低下すると、口の中でも悪玉菌が繁殖しやすくなります。
そのひとつが「カンジダ菌」です。免疫力が低下したことでカンジダ菌が増殖し、「口腔カンジダ症」を引き起こすために舌が白くなることがあります。
16.唾液が少なくなる病気
身体の水分が足りなくなると唾液も減少します。
- 糖尿病
- シェーグレン症候群
など、身体の水分が減ってしまう病気が原因で、舌苔が出来ていることもあります。
また、舌が白いのに加えて頑張る気力も出ない。そんな時はうつ病など精神的な疾患が原因である可能性もあります。
他の病気が原因で舌が白くなることがあるということも覚えておいてください。
17.薬の副作用
今飲んでいる薬があるなら、それが原因かもしれません。
- 降圧剤
- 利尿剤
- 抗うつ剤
- 精神安定剤
- 鎮痛剤
- 花粉症などアレルギーの薬
など、薬のせいで口の中が乾燥している可能性もあります。
原因さえわかれば舌の白さは改善できます
舌が白いのはたしかに見た目にもよくありませんし、口臭の可能性もあるので嫌なものですね。
でも、気にしすぎないことです。
舌苔自体は病気ではありませんから、改善できるものです。
気にしすぎて笑えなくなってしまったり、人と話すのがイヤになって消極的になってしまう人もいますが、もったいないことです。
舌苔には色々な原因がありましたが、どれが原因になっているかがわかれば、改善の方法もわかってきます。
あまり深く気に病まず、まずは原因を突き止めてみましょう!
心配な人は歯科医に相談してみてください。適切な治療で早く改善できるかもしれません。
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