濡れた靴の乾かし方とケア方法。速乾の後は型崩れ・雨染み防止
Date:2019.05.09
雨などで運悪く靴が濡れてしまうと気分は最悪ですよね。足はジメジメと気持ち悪いし、お気に入りの靴に雨染みがつくかもしれないと考えると、憂うつです…。
濡れた靴はとにかく早く乾かし、シミや型崩れ、悪臭の対策をしましょう。ただ乾かすだけを目標にすると、靴がすぐに劣化してしまいます。
この記事では、濡れた靴をすぐに乾かす応急処置方法や、濡れた靴の劣化を防ぐための対処・対策方法をご紹介していきます。雨や水濡れに備えて、靴を乾かすアイテムをバッグに忍ばせておきたいですね。
とにかく早く乾かしたい!濡れた靴を乾かす応急処置方法
靴が濡れたとしても、スケジュールは変わりません。「明日もこの靴を履いて行かなきゃならないのに」と焦っている人に、まずは靴を早く乾かすための応急処置方法をご紹介します。
分解してタオルで水気を取る
濡れた靴はそのまま服より、部品ごとにバラしてから水気を取った方が早く乾きます。
- インソール(中敷き)
- 靴ひも
- 装飾品
といった部品があるなら、まずは各パーツごとにバラしてください。バラしたものを1つずつタオルで包み、優しくしっかり水気を取ります。
ゴシゴシと擦るのは靴が傷むためNGです。吸水性の良いタオルで、靴の内側と外側をしっかり拭いてあげましょう。
乾いた新聞紙を詰める
最もオーソドックスですが確実性のある方法です。濡れた靴はバラして拭いた後、新聞紙を詰めて放置しましょう。つま先部分までしっかり詰めてください。
新聞紙を詰めるのには、単に靴を乾燥させるのと、靴の型崩れを予防するのと2つの意味があります。
新聞紙はそこそこに柔らかく吸水性にも優れているので、濡れた靴の応急処置アイテムとして優秀なのです。特にブーツやハイカットなど長さのある靴は、ぐにゃっとならないように新聞紙を詰めて形を整えておきましょう。
洗濯機の脱水にかける
手っ取り早いのは洗濯機の脱水機能を使って靴を乾かすことです。外出先でも、コインランドリーに靴専用の脱水機がありますよ。
パーツごとにバラしてから、タオルで水気を取って洗濯機に入れましょう。ただし靴を洗濯機に入れると、靴の種類や形状によっては、靴も洗濯機も傷んでしまいます。
生地が柔らかいスニーカーなどは問題ありませんが、
- ハイヒール
- 革靴
- パンプス
などは型崩れしやすいため、洗濯機での脱水は避けて他の方法を取りましょう。
ドライヤーで乾かす方法
準備できる人は、ドライヤーを使って靴を乾かすのもおすすめです。もちろん温風を使う方が早く乾燥させられますが、靴のデザインによっては冷風の方が安全です。
温風を当てると靴の接着面が溶けて剥がれてしまったり、生地が弱って靴自体の劣化に繋がります。温風を当てるなら距離をあけて、安全面を優先するなら冷風で乾かしましょう。
- 靴をバラしてタオルで拭く
- 新聞紙を詰める
- 靴全体をタオルで包む
- タオルの上からドライヤーの風を当てる
ちなみにドライヤーがない場合、扇風機の風をあててもOKです。
乾燥材を靴に入れる
新聞紙が用意できない場合は、乾燥材になるものを靴の中に詰めておくと、靴の乾きが早くなります。
- シリカゲル
- 珪藻土
- カイロ
シリカゲルはお菓子の袋に入っていますし、珪藻土は靴に入りそうなサイズのスティックやキューブが売られているので、携帯しておくと良いですね。カイロは使用済みのものでもOK。
もちろん乾燥材だけでは乾きが遅いので、乾燥材+新聞紙や風を当てるなど、合わせ技に有効です。
ただ新聞紙を詰めるよりも、乾燥材を包んだ新聞紙を詰めた方が、遥かに乾きが早くなりますよ。
処置後の靴は逆にして陰干し
新聞紙を詰めたり風に当てたりした後は、靴を陰干しにしておきましょう。直射日光が当たる場所は靴が日焼けするのでおすすめできません。
風通しの良い暗所の壁などに、かかと側を下にして靴底が表にくるよう、斜めに立てかけて干しておきます。
地面に直接置くよりも、地面と靴の接地面積を減らした方が、靴が全体的に乾きやすくなります。ハンガーなどに引っかけて吊るしておくのもおすすめです。
濡れた靴の劣化を防ぐ方法。時間が出来たらすぐに実践
「靴が濡れる」ということで生じるのは、「足が気持ち悪くなる」だけではありません。
- 雨染みによる見た目の劣化
- 型崩れによる靴自体の劣化
- 生地や部品の劣化
- 悪臭
など、様々なトラブルが起こります。可能なら靴が濡れた直後に、時間が合わなければ靴を乾かした後に、濡れた靴のケアをしてあげましょう。
雨染み防止には全体を水で濡らす
靴に出来た雨染みは、そのまま放っておくと目立つ染みになります。時間ができ次第、靴全体を水で濡らして雨染みを取りましょう。
全体を水で濡らすことで、染みの原因である不純物が分散され、取り除かれます。
濡れたのがスニーカーでも革靴でも同様、全体を水で濡らしておきましょう。濡らした後は上記通り、新聞紙やタオルを使って靴をしっかり乾燥させましょう。
洗濯機で洗える靴は洗って染み予防
雨染みを防ぐなら、洗濯機で洗ってしまうのも一つの手。生地の柔らかなスニーカーや運動靴などは洗濯機で洗えるので、洗濯ネットやタオルで覆って、洗濯機で洗ってしまいましょう。
洗濯機で洗う場合は、あらかじめパーツを分け、靴底の小石や粒を取り除いておきます。そのまま脱水まで行えば、雨染みの予防と靴の乾燥どちらも済ませられます。
ハイヒールや革靴などは洗濯機で洗えないので、雨染みを防ぐなら上記の通り全体を水で濡らして雨染みを落としてください。
靴の悪臭を防ぐアイテム
ただでさえ足裏の汗や皮脂により、靴は雑菌が繁殖しやすい状態。そこに水分が加われば、悪臭は必至です。靴が濡れたときは、悪臭予防も徹底しましょう。
- 10円玉を1~2枚入れる
(銅が殺菌・消臭作用を持つ) - アロマオイルを1~2滴垂らす
(ミントやユーカリなど、爽やか系のものがおすすめ) - 重曹をストッキングや茶こし袋に入れ、靴に入れておく
(水に溶かして靴の中にスプレーする方法でもOK)
水に濡れた靴の悪臭は結構強い上、残りやすいのが厄介です。「靴が濡れる=悪臭」と思って、濡れたらすぐに悪臭対策をしましょう。靴と中敷きは必ずバラしておいてくださいね。
シューキーパーで型崩れ予防
靴が濡れたときのために、シューキーパーを用意しておくと非常に便利です。シューキーパーとは、靴の中に入れて靴の質を維持するもの。
- 乾燥材
- 消臭剤
- 靴の型崩れ防止
など、いろんな面で活躍してくれます。ただしシューキーパーは靴の形状に合ったものを使わないと、靴が型崩れする要因になることもあります。
スニーカー用のものやブーツ用のものなど形状は様々ですので、よく使う靴用のシューキーパーを見ておくと良いでしょう。
革靴は対処後に保湿する
革靴はお値段が張る上に、丁寧なケアをしないとすぐ劣化します。特に濡れた後は革の表面が乾燥しやすくなり、劣化の理由となることも。
濡れた革靴は洗って乾かした後、クリームなどでよく保湿し、劣化を防いでください。
乾燥させてそのままでは、せっかくの革靴も台無しです。栄養と油分をしっかり補給すれば、革のひび割れやシワも予防できますよ。
濡れたまま放置が一番危険!対処法も対策法も要チェック
濡れた靴はそのままに放置しておくとどんどん劣化するため、早めに乾燥させて清潔にするのが一番。雨が降らなくても靴が濡れることもありますから、乾燥材や消臭剤となるものを常備しておくと安心ですね。
濡れたときの対処法を知っておくのが一番ですが、防水・撥水スプレーなどで靴が濡れるのを予防するのも大切です。
天気予報を確認しておき、大切な靴・お気に入りの靴は雨の降りそうな日に履くのを避けるなどして、水濡れから靴を守りましょう。
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