ニキビ治療にも有効!ケミカルピーリングの効果とデメリット
Date:2017.05.23
最近、メスを入れずに気軽にできる美容医療が人気ですが、ニキビ跡やくすみに悩んでいると、ケミカルピーリングに興味のある人も多いのではないでしょうか。
今回はケミカルピーリングについて、効果やデメリット、料金や回数のことまで、気になる情報をまとめてご紹介します。
この記事の目次
ケミカルピーリングってどんな施術?まずは基礎知識から
ケミカルピーリングという名前は聞いたことがあっても、どんな施術か詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、まずは基礎知識からご紹介しましょう。
ケミカルピーリングとは、肌に酸性の薬剤を塗ることで、毛穴に詰まった角栓老廃物や古い角質を酸で溶かし、取り除く施術です。
肌トラブルの多くは古い角質が残り、ターンオーバーが乱れることで起こります。ケミカルピーリングは古い角質を剥がすことでターンオーバーのサイクルを改善するため、肌の様々なトラブルに効果を発揮します。
ケミカルピーリングにはどんな薬剤が使われているの?
ケミカルピーリングには、どんな薬剤が使われているのか、気になる方も多いと思います。
施術にはグリコール酸(フルーツ酸)やサリチル酸(マクロゴール基剤、エタノール基剤)、トリクロロ酢酸(TCA)、乳酸、ベーカーゴードン液、フェノールなどの薬剤が使われています。これらの薬剤を症状や肌質により、濃度を変えたり、数種類を混ぜたりして施術を行います。
美容クリニックでよく使われる薬剤はグリコール酸、サリチル酸、トリクロロ酢酸の3種。グリコール酸はマイルドで安全性が高いので広く使われていますが、浸透性が高いので、赤みや痒み、ピリピリした痛みなどが生じやすくなります。
トリクロロ酢酸は上記の2つに比べ、かなり刺激の強い薬剤で、軽い熱傷を起こしてそれが治癒する力を利用し、肌の再生を促します。顔全体というより、部分的なニキビ治療などに活用されることが多い薬剤です。
ケミカルピーリングの施術は、どこで受けることができるの?
濃度の低い化粧品を使ったピーリングは自宅用やエステで扱いがありますが、ケミカルピーリングは劇薬を扱う医療施術のため、皮膚科などの医療施設でしか行うことができません。
どんな肌悩みに適している?ケミカルピーリングの効果とは?
様々な肌の悩みを改善するケミカルピーリングですが、具体的にどのような効果があるのでしょうか。以下にまとめました。
肌のターンオーバー効果で、ニキビやニキビ跡を改善!
元々、ケミカルピーリングはニキビ治療に用いられていたものだとか。そのため、今もニキビやニキビ跡の治療に利用する人が多いといいます。
20代以降の大人ニキビは、角栓や老廃物が毛穴に詰まり、そこにアクネ菌が繁殖して起こる場合が多いです。
ケミカルピーリングで角質や毛穴の詰まりを取り除くことで、ニキビの初期段階である「白ニキビ」や「黒ニキビ」を「赤ニキビ」に進行するのを防いだり、新たなニキビを予防する効果があります。
ただし、肌深くまで達した重度のクレーター跡は、ケミカルピーリングで劇的な改善を図るのは困難です。
毛穴の開きや黒ずみを取り除いて、美肌に
毛穴の汚れを取り除くケミカルピーリングは、ニキビだけでなく、毛穴のトラブルに悩む人にも効果的です。
肌の新陳代謝を促すことで、毛穴の開きや黒ずみを改善し、きめ細かい肌に再生します。
肌本来の再生能力を促し、しわやたるみも改善!
ケミカルピーリングでは、余分な角質を取り除き、硬くなっていた皮膚表面が柔らかくなるため、小じわやたるみが目立ちにくくなります。
また、細胞分裂が盛んになり、新しい皮膚を生成するため、肌の若返りにも効果的です。
薄いシミやくすみなどを改善して、美白効果も!
ピーリングでは、黒いメラニンの含まれた古い角質を取り除くため、明るくキメの細かい肌に生まれ変わります。
また、同時にメラニン色素を減らし、肌全体を均一に白くする美白効果も期待できます。
色素沈着などが原因の目の下のクマにも効果的!
目の下のクマは様々な原因で起こりますが、皮膚代謝の低下によるメラニンの沈着や、角層の重層化が原因で起こる「茶クマ」には、ケミカルピーリングが効果的です。
肌のキメが細かくなり、化粧ノリがよくなる
トラブルの改善だけでなく、肌の再生という意味でもケミカルピーリングは高い効果があります。ターンオーバーで蘇った肌は、むき卵のようにきめ細かくてツルツル。
化粧ノリがよくなるほか、肌の透明感が増すなどの美肌効果があります。
副作用は大丈夫?ピーリングのデメリットとは?
簡単とはいえ、薬剤を使う医療行為なので、副作用やデメリットが気になる人も多いと思います。以下に考えられるデメリットをまとめました。
薬剤による刺激で、肌が炎症を起こす可能性がある
医師により個人の肌質に合わせた薬剤が選ばれているとはいえ、角質を剥がすことで肌はある程度刺激を受けます。
その刺激により、一時的に赤みが出たり、肌がぴりぴりしたり、痒み、湿疹などの軽度の炎症を起こすことがあります。
紫外線や乾燥などの刺激を受けやすくなる
ピーリングで角質が剥がされた後に現れる新しい肌は、赤ちゃんのように刺激に敏感。そのため、紫外線や乾燥など外部刺激の影響を受けやすくなります。
施術後3日間は、普段使っている化粧品だと刺激が強い場合があるので、低刺激の化粧品で保湿ケアすることが大切です。
ここでアフターケアを怠ると、せっかくピーリングで綺麗になった肌に、新たにシミが出来てしまったり、皮膚が炎症を起こすおそれがあります。
クリニックを選ぶ際にも、アフターケアをしっかりと行っているかどうか、チェックするとよいでしょう。
注意!こんな人はケミカルピーリングを受けられません
ケミカルピーリングは強い薬剤を使うため、以下のような条件の人は施術を受けることができません。注意しましょう。
- 妊娠中、授乳中の人
- 皮膚炎やヘルペスなどの症状が治療する部位にある人
- 3ケ月以内に治療部位の手術を受けた人
- 治療部位に傷がある人
- レーザーや脱毛など、他の美容施術を行っている人
- ケロイド体質や、免疫状態が低下している人
- 直後にスキーや登山など、強い紫外線に当たる予定があり、充分な紫外線対策ができない人
- 現在、治療中の病気がある人
ケミカルピーリング、気になる施術の料金や回数は?
ケミカルピーリングは保険外の治療になるので、ある程度の費用がかかります。料金はクリニックにより様々ですが、安いところでは5,000円程度から始まり、だいたいは1万円~2万円程度のところが多いようです。
一般的にニキビの治療では、6~10回程度で目に見えて改善されることが多いようです。
プラスαのイオン導入でさらなる効果も期待できます!
ケミカルピーリングの施術にプラスすることで、さらなる効果が期待できるのが「イオン導入」です。
イオン導入とは、微弱電流を皮膚に流し、イオン化した有効成分を皮膚の深部に浸透させる治療法で、外用の約50倍程度皮膚に浸透させることができると言われています。施術はピーリングの後に併用して行います。
施術を行う際は、ドクターとしっかりカウンセリングを!
いかがでしたか?ケミカルピーリングは自宅で行うピーリングに比べ、劇的な効果が得られるのが魅力です。
しかし、強い薬剤を使うために多少のリスクはあります。せっかく高いお金を出したのに、かえって肌トラブルがひどくならないよう、まずはしっかりとカウンセリングを行ってくれるクリニックを選び、自分の肌質に合った薬剤を使ってもらいましょう。
その点もきちんとドクターと話し合った上で、施術を行うようにしましょう。ケミカルピーリングは比較的安全な施術なので、正しくケアを行えば高い効果が得られます。
信頼できるクリニックを選んで、むき卵のようなツルツル美肌を目指してくださいね。
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