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失恋の傷は本で癒せる。気持ちが切り替わる最適な1冊はどれ?

Date:2018.07.23

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失恋の傷は本で癒せる。気持ちが切り替わる最適な1冊はどれ?|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/siturenntatinaoru95306/

恋人と別れた、好きな人に振られた、片思いが終わった…失恋すると気持ちが沈み、なかなか前向きになれないものです。

つらい失恋を乗り越える方法は様々ですが、「何をやっても気持ちが上手く浮上しない」とお悩みの人は読書をしてみてはいかがでしょうか?

本に感情移入することで失恋の気を紛らわしたり、逆に失恋の気持ちを共感したりすることで、恋愛に対するモヤモヤは少しずつ晴れていきます。

ぼーっと涙を流している時間をあてて読んでほしい、失恋時のおすすめの本をご紹介します。


自分に今必要な言葉がある。失恋したときの王道書

失恋したばかりだと、集中力が欠けてネガティブになって、とてもではないけれど小説なんて読めない。そんな気分の人も多いでしょう。

物語に没頭する気力もない人には、こんな恋愛論の書かれた本をおすすめします。

『元カレの呪縛』…著・ゴマブッ子

タイトルの通り、失恋して別れた元カレの呪縛に捕らわれている女性に焦点を当てた本です。

  • 元カレのことをずっと引きずっている
  • まだ復縁を夢見ている
  • 元彼と比べるからどんな男性も魅力を感じない

元彼のことを忘れられずにこんな恋愛をしている女性は、ぜひ一度目を通してみてください。

女性が抱える一つ一つの悩みに対して、それを解決する斬新な言葉が書かれています。読む人によっては、誰にも言えずに抱えている悩み事に対する答えが載っていることもあるかもしれませんね。

元カレを引きずる要因を断ち切り、スッキリと前を向いて生きていけるような1冊です。読んでいるうちに、元カレの嫌な部分について気づけることもありますよ。

『失恋のおくすり』…著・バンビス スノーフラワー

「失恋」がテーマで配信されていた人気メールマガジンを、一気に集めて書籍化した1冊です。

  • シェイクスピア
  • トルストイ
  • ダライ・ラマ

あらゆる作家や思想家の格言・名言と、それを解説する筆者のコメントが載っています。

本のタイトル通り、失恋にまつわる名言・格言を読んで心に留めることで、気持ちを前向きにする薬のような効果が得られます。

特に『ロミオとジュリエット』などの恋愛作品でお馴染みのシェイクスピアが発した言葉などは、失恋中の心に響くものがあるでしょう。周囲の人たちの言葉は聞き飽きた、という人は、偉人たちの言葉を借りてみるのもおすすめです。

失恋の気持ちを共感しよう。失恋時に読みたい恋愛小説

悲しいときも嬉しいときも、その気持ちを共感してもらえることで安心を得られるものですよね。失恋したときもそれは一緒で、失恋のつらい気持ちを誰かと分かち合うことで、いくらか気分が楽になるものです。

失恋したときは、同じように失恋をテーマにした恋愛小説を読んでみませんか?失恋特有の寂しさやつらさ、みじめな気持ちが言葉でつづられているのを見ると、「そうそう、こんな気持ちなんだよ!」と共感できます。

『くまちゃん』…著・角田光代

「ふられ」小説として有名な小説です。失恋を軸にした男女の恋愛小説で、いろんな形で振られる人たちを描いた短編集。

あらすじ
1話目の主人公を振った相手が2話目の主人公で…といったように、「振る・振られる」が連鎖していくストーリーです。

実際に好きな人に振られた人が読めば、その落ち込みや傷つきに共感できることが多いのではないでしょうか?

「振られることは珍しくない」と思わせられ、失恋したことをしっかり受け止める手助けをしてくれる物語です。

『号泣する準備はできていた』…著・江國香織

全部で12編の物語を綴った短編集で、直木賞受賞作としても知られる1冊です。恋愛に対して決してポジティブなことばかりとは言えない経験をする登場人物たちの、細かな心情が伝わってきます。

あらすじ
少しずつ距離の離れていく夫婦や、離婚を決意した夫婦、昔好きだった男性を忘れられない女性など…泣きたいのに泣けないような大人達の恋愛を綴っています。

表題作の『号泣する準備はできていた』は、旅先で恋に落ちた隆志という男性との関係を綴った短編です。隆志は他の女性と関係を持って出て行っては、ときどきまた主人公の元へと帰ってくる人で…。

どの短編も、恋愛のネガティブな側面について触れています。泣きたいのに無理をして強がって泣くタイミングを逃しているような人には、心に刺さるお話が多くあるのではないでしょうか?

ストーリーはたくさんあるので、いろんな視点から恋愛について考えさせられます。失恋後に頑固になってしまった価値観を解きほぐしてくれるきっかけを与えてくれますよ。

『きみはポラリス』…著・三浦しをん

『舟を編む』で有名な三浦しをんさんの恋愛短編集です。ちょっと個性の強い登場人物たちが、それぞれの形で恋愛をしていくストーリー。

あらすじ
全部で10編の短編集。昔なじみの人物にずっと好意を寄せている男性や、一緒に遺体を埋めた共犯者である元恋人意外と恋ができない女性、傍から見たら常軌を逸した友情を持つ女性同士などの物語があります。

中には同性愛をモチーフに取り上げた物語もありますので、苦手な人は気を付けてください。そっと秘めたまま告げられない恋心や、思うようにならない切なさを感じ取ることができます。

恋や愛には人それぞれでいろんな形があり、一つの価値観にばかり捉われてはいられないなと思える物語です。

『ハゴロモ』…著・よしもとばなな

独自の世界観と作風でお馴染みのよしもとばななさんの作品。失恋に限らず、心が疲れて弱ってしまったときに読むのがおすすめの1冊です。

あらすじ
主人公のほたるは、失恋の痛みと都会の疲れを癒すために故郷に戻ります。ほたるは故郷の人たちとの出会いを通じて、ささくれた心を少しずつほぐされ癒されていきます。

タイトル「羽衣」の通り、やさしくふんわりと包み込まれるようなストーリー。人々の何気ない優しさに触れることで、良い意味でおとぎ話に似た読後感を残してくれます。

登場人物たちの優しさに思わず胸がキュンとしてしまいます。失恋を経験して心がすさんでしまった人を、心地よくリラックスさせてくれます。

読むと元気になる!つられてポジティブになれる本

何をしてもネガティブな気持ちにしかならない、ずっと落ち込んだまま…そんな負のループに陥っている人は、一度ポジティブな気持ちになる必要がありますよね。

読んでいる間だけでも失恋のことを忘れてポジティブになれるような、元気になれる本をご紹介します。

『フライ,ダディ,フライ』…著・金城一紀

映画化や漫画化までされた名作青春小説です。ひたすら目標に向かって頑張る主人公を、読んでいるこちらまで全力で応援したくなる1冊。

あらすじ
主人公は40代後半のサラリーマン。彼は17歳の一人娘がボクシングの高校生チャンピオンに殴られて入院させられたため、復讐を決意して立ち上がります。彼は夏の長期休暇を利用して、男子高校生集団と特訓を開始することに。

ひ弱だったサラリーマンが必死に特訓する姿を呼んでいると、なんだかこちらまで頑張っている気になれます。中年男性と男子高校生の奇妙な友情が芽生える様は、大人だからこそロマンを感じるものもあるはず。

つらいことが起きたとき、ただ落ち込むのではなく前向きに切り替えていこうと思わせられますよ。

この作品が気に入った人は、作中に登場する高校生集団「ゾンビーズ」が活躍する『レヴォリューションNo.3』も必読です。

『笑う招き猫』…著・山本幸久

元気になりたいとき、お笑い芸人さんの漫才やコントに頼る人も多いのではないでしょうか?『笑う招き猫』は、女性の漫才コンビを描いた小説です。

あらすじ
男よりもお金よりも、女同士で並んで笑いを取ることに幸せを感じる。そんな漫才コンビあのアカコとヒトミが、大舞台を夢見て漫才に打ち込んでいきます。

意外と知られていない芸人さんの苦悩や、爽快感のある主人公ふたりの掛け合いが魅力的です。恋愛以外の楽しみや生きがいを失っている人にぜひ読んでもらいたい一冊です。

女同士の友情だったり、夢に向かって努力することだったり…恋愛にばかり縛られない女性としての生き方を見つけるヒントになりますよ。「私も頑張ろう」と思える良作です。

『イン・ザ・プール』…著・奥田英夫

話題になったドラマ『ナオミとカナコ』の作者でお馴染みの奥田英夫さん作の小説。コミカルな作風に加えて短編式の作品なので、読書になじみのない人でもサクサク読み進められますよ。

あらすじ
水泳中毒や携帯電話依存症、妄想癖などの症状を抱える患者は、伊良部総合病院の精神科医・伊良部の元を訪れます。伊良部はかなりの変わり者で、破天荒な治療法で患者たちに向き合っていきます。

深刻に悩んでいる患者とコミカルな伊良部の態度の温度差には、思わず笑わされてしまいます。抱えている悩みに対して「実は大したことないのかも」と思えるきっかけになる1冊です。

精神科や心療内科にかかることを恐れている人たちにとっても、「実は気軽に訪ねて良いところなんだ」と思えるきっかけを与えてくれますよ。

これ以上の悲劇ってある?悲劇を読んで荒療治

人によっては落ち込んだ時に、楽しい話よりも悲しい話を読んだ方が安心するということもあるでしょう。「私の悲劇はまだ軽い方だな」と思えると、不謹慎ですが確かに安心しますよね。

失恋のつらさを更なるつらい物語で上書きできるような、そんな悲劇的な本を最後にご紹介しますね。

『無間地獄』…著・新堂冬樹

毒々しいタイトルの通り、地獄のような現代の闇を抱えた登場人物たちの物語です。

あらすじ
人はどこまで堕ちるのか――を描いたバイオレンスで暗鬱な作品。

闇金の顧客から金品を回収する暴力団の若頭と、エステティックサロンで働く営業マンの二人を主軸に、人間の闇や悲惨な生い立ち、目を背けたくなるような過去、人として落ちていく様がつづられていきます。

人間の抱える暗黒的な面がこれでもかというほどに、かつリアルにつづられます。ほとんど救いがなく、暴力や欲望に塗れた作品。

「自分はまだマシ」と思いたい人や、鬱な出来事をさらに鬱な出来事で上塗りして忘れたい、という人に向いています。

逆に暴力や欲望などの描写に免疫のない人は読まない方が良いでしょう。

『他人事』…著・平山夢明

全部で14編からなる短編集です。表題作の『他人事』を始め、理不尽な暴力や死などをテーマにした物語が続きます。

あらすじ
表題作の『他人事』は、事故で崖から落ちた男女の物語です。助けを求めた他人の男性は、無関心で他人事のようにしか取り合ってくれません…。

どの話も後味は全く良くありません。フィクションの悲劇で気を紛らわしたい人や、グロテスクな描写を呼んで鬱憤を晴らしたい人におすすめです。

現実離れした物語が多いため、失恋の傷を一時的に忘れたり、「これに比べたら失恋も大したことないかもしれない」と思えるかもしれませんね。

切り替えて前に進めばこちらのもの。自分に合った1冊を選んで

失恋の仕方が人それぞれなら、そこから気持ちを切り替える方法だって人それぞれです。どんな気分になることで気持ちが落ち着くのか、自分の性格や今の気分に合わせて本を読んでみてくださいね。

読書にはたくさんの言葉があって、それが自分に必要なヒントになったり、気持ちを切り替えるきっかけになったりします。

ここで挙げた本の中に少しでも気になるものがあったら、ぜひ本屋さんや図書館で探して読んでみてください。

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失恋の傷は本で癒せる。気持ちが切り替わる最適な1冊はどれ?|【女性の美学】
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ライター:箸屋

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