肌断食の効果と成功のコツ。肌本来の力で正常な肌状態を取り戻す!
Date:2017.12.25
乾燥や毛穴の開き、ニキビなど肌トラブルに悩まされていませんか?その悩み、もしかすると高価なスキンケア用品やエステより肌断食のほうが効果的かもしれません。
メイクだけでなく基礎化粧品の使用も止める肌断食は、「肌が乾燥したり皮脂でテカったり、あげくにはニキビまでできてしまいそう」「私には合わない美容法な気がする」と漠然と不安になりますよね。
しかし、肌断食について学ぶ前に、遠ざけてしまうのはもったいない!それくらい肌断食には嬉しい効果がたくさんあります。
聞いたことはあるけれど、謎が多い肌断食。肌がきれいになる仕組みと、その驚くべき嬉しい効果を知れば、きっと挑戦してみたくなるはず!肌断食を成功させるポイントと肌断食を控えたほうがいい肌タイプもあわせてチェックしてください。
この記事の目次
スキンケアが肌トラブルの原因!? 肌断食で肌がきれいになる仕組み
肌のために毎日しているスキンケアが、本当は肌にとってストレスになっている可能性があります。
それでは、普段行っているスキンケアやメイクが肌にどのような影響を及ぼしていて、なぜ肌断食で肌が改善される仕組みを見ていきましょう。
乾燥と皮脂の過剰分泌を招く洗顔
顔は毎朝晩と洗っている方がほとんど。しかし、その洗顔によって
- セラミドなど保湿成分の流失
- 皮脂の洗い流しすぎ
になっている可能性があります。
肌には水分量を保つセラミドと呼ばれる成分や、その他天然の保湿成分があります。そういった健康な肌を維持する成分は、過剰な洗顔によって洗い流されてしまいます。
また、洗い流されるのは保湿成分だけなく、肌にとって必要な適量の皮脂も洗い流されていることも。皮脂を失い、皮脂不足になった肌は危険な状態だと判断して、過剰に皮脂を分泌します。
こういった肌トラブルの原因となっている過剰な洗顔を止めることで、肌自身の力で正常な状態の肌に戻すことができるというのが、肌断食の考え方です。
ターンオーバーを妨げる化粧品
肌をきれいにしてくれるはずの化粧品は、肌のターンオーバーの邪魔をする肌トラブルの原因になり得ます。
洗顔後に保湿のために化粧水や乳液などを使うと、肌の外部から保湿されることになります。外部からの過剰な保湿により、古い角質が上手く排出できなくなります。
肌にとって過剰な保湿剤の使用は、28日間のターンオーバーを無視し、古い角質を蓄積させることに。角質が上手く排出されないと、
- 毛穴の目立ち
- 肌のくすみ
など、女性には辛いさまざまな肌トラブルを起こしてしまいます。
また、乳液などに含まれる合成界面活性剤も肌に負担になっています。合成界面活性剤は、肌へ乳液を浸透させる働きがありますが、合成界面活性剤の強い肌への浸透力はとても強いので肌の保護膜にとって大きなダメージでもあります。
ターンオーバーの妨げや肌のダメージになっている化粧品の使用を止めることで、肌本来の修復機能の回復が期待できます。
負担になるメイクとクレンジング
メイクによる肌への悪影響は、次の2つです。
- メイク自体が肌の負担になっている
- メイクを落とすクレンジングが肌にとって大きなストレスになっている
メイクには肌を美しく見せる目的がありますが、過剰な洗顔やスキンケアで、肌本来のバリア機能が失われた状態でメイクをすると、肌をさらに傷つけます。
さらに、メイク後のクレンジングも肌には大きな負担。クレンジング剤には、洗顔料や保湿剤に含まれる肌には刺激の強い合成界面活性剤が使われています。
気になる肌トラブルをまとめて撃退!肌断食で得られる嬉しい効果
では、肌断食には具体的にどのような効果があるのでしょうか。
もちろん、肌断食の効果の大小や種類には個人差がありますが、多くの肌断食経験者が実感している主な効果は次の通りです。
オイリー肌とニキビ肌の改善
ニキビ肌の原因は主に、
- 肌の治癒機能が働かずニキビが治りにくい
- 皮脂の過剰分泌で新しいニキビができる
です。
肌に負担をかける化粧品を使い続けることで、治りかけのニキビの治りを遅くし、新たなニキビを作る原因になっているかもしれません。その場合は、肌断食をすることでニキビがない肌を手に入れることができます。
ニキビは肌本来の力で治すことができるもの。化粧品や薬品でケアしないと治らないという考えは間違いです。
また、ニキビが治らないと思っているのは、治っていないのでなく新しいニキビが同じ場所周辺に繰り返し発生しているからです。ニキビを改善するには新しいニキビを作らないことに限ります。
過剰な洗顔で肌に必要な皮脂が洗い流されたことに反応して皮脂をたくさん分泌してニキビができる場合は、ぬるま湯で優しく洗顔することで、皮脂の過剰分泌が止まりまり、ニキビの発生を予防することが可能です。
乾燥肌から潤いのある肌に
乾燥肌の原因は主に、
- 肌の水分不足
- 皮脂不足
が考えられます。
肌に刺激を与える化粧品に頼らなければ、
- 肌本来のバリア機能で角質層から水分が出て行くのを防ぐ
- 体内にある保湿成分によって十分な量の水分を維持する
ことができます。
また、ニキビの原因にも乾燥の原因にもなる洗顔を止めれば、肌が皮脂で潤い、乾燥とは無縁の肌へ改善されます。
肌を刺激する化粧品類の使用を止めると、肌本来の保湿機能が働き、適度な皮脂を分泌し始めるので、乾燥肌から潤いのある肌へ変化していきます。
さまざまな毛穴トラブルをなくす
年齢を重ねるごとに毛穴の広がりや黒ずみが気になる方も多いかと思います。
毛穴の悩みを解消するために高価な化粧品やサプリメントを服用する方法もありますが、毛穴トラブルには肌断食が効果的だと言われています。
毛穴トラブルには「黒ずみ」「開き」「詰まり」「たるみ」などさまざまな種類があり、それぞれに原因と改善方法は違ってきます。
毛穴トラブルタイプ | 原因 | 改善法 |
---|---|---|
黒ずみ毛穴 | 紫外線によるメラニンの詰まり | ターンオーバー正常化によりメラニンを排出させる |
開き毛穴 | 皮脂が常に分泌されることで毛穴が開き続ける | 皮脂分泌の正常化 |
詰まり毛穴 | 角栓(角質や皮脂)の詰まり | ターンオーバー正常化 皮脂分泌の正常化 |
たるみ毛穴 | 水分不足 加齢 |
肌自身の保湿機能改善 |
- 詰まり毛穴や黒ずみ毛穴は、ターンオーバーを邪魔している基礎化粧品の使用を止めることで少しずつきれいな毛穴に
- オイリー肌の方に多いとされる開き毛穴は、過剰な洗顔を控え刺激を与えないようにすることで改善
- たるみ毛穴になっている場合は、保湿剤に頼らない肌本来の水分保湿力を修復することでキュッと締まった毛穴に
肌に何も塗らない期間を設けると、本来のターンオーバーを取り戻し、正常な水分・皮脂量を調節することで毛穴の目立たないきめ細かい肌を取り戻すことができます。
本当に必要なスキンケアが分かる
肌断食をすると、自分の本当の素の肌を見ることができます。
いつもは、化粧水や保湿剤で保護している肌が、実はそんなに乾燥していなかったり、皮脂の分泌も多すぎず少なすぎない状態だったり、意外な発見があるかもしれません。
こういった発見は、基礎化粧品の見直しや、肌に化粧品を使用する量を参考にすることができます。肌断食後にさらに肌を美しく成長させるポイントを、肌断食によって得ることができるのは大きなメリットですよね。
気軽に始められるおすすめの肌断食方法と期間
肌断食の方法にはさまざまなものがあり、なかには数ヶ月や数年など長期間に渡って行うものもあります。
長期間行う肌断食の場合は、美容皮膚科など専門家への相談の元行うようにしましょう。
ですが、メイクができなかったり紫外線対策にとても気をつかうため、誰もが気軽にできるものではありませんよね。今回は、誰でもすぐに始められる肌断食の方法と短期間で行う肌断食をご紹介します。
肌断食の基本のやり方
肌断食の方法には、
- 完全な肌断食
- ゆる肌断食
があります。
- 完全な肌断食
- 化粧水などの基礎化粧品はもちろん洗顔も洗顔料を使わない方法です。洗顔は水かぬるま湯を優しく肌にかけるようにします。肌には洗顔のときの水かぬるま湯しか触れないようにするストイックな方法です。
- ゆる肌断食
- 洗顔を無添加の純石けんをしっかり泡立てて優しく洗顔をしたり、場合によっては最低限の基礎化粧品を使用するゆるめの肌断食方法です。
肌断食中はメイクをしないのが基本ですが、どうしてもメイクする必要がある場合はパウダーファンデーションを使用したり、乾燥対策にワセリンを塗って過ごす方法もあるので、自分に合った方法を選びましょう。
夜だけ肌断食と2~3日肌断食
- 夜だけ肌断食
- 夜の洗顔後は化粧品を何もつけず、そのまま就寝します。翌朝、普段通りのスキンケアをします。日中のメイクができるのでハードルが低めの肌断食と言えるでしょう。
- 週末肌断食
- メイクをする必要のない週末を利用した肌断食では、全く化粧品も使わずメイクもしない完全肌断食をすることができることで人気の方法です。洗顔は石けんを泡立てて優しく洗うか、ぬるま湯で軽く洗います。
肌断食を成功させるためのポイントと肌断食に向かない人&時期
肌断食は肌に何もつけなればいいだけ、というわけではありません。肌断食をする上で、必ず守るべきルールと普段以上に気をつけるべきポイントをしっかり確認しましょう。
また、肌断食をすべきでない人と時期についても要チェックです。
まずは基本の3つのルールを守る
肌断食の基本的なルールは3つあります。
- 肌に何もつけない
- 肌になるべく触らない
- 肌を洗いすぎない
ひとつめの「肌に何もつけない」は、肌断食の基本ですよね。肌に何もつけないことで、肌本来の機能を回復させる目的があります。
次に、「肌になるべく触らない」は、肌断食中の何もつけていない肌はダメージを受けやすく、肌自身でバリア機能の正常化を必死で行おうとしています。指で触るだけでなく、顔回りの髪の毛が肌に接触し続けるのも良い影響を与えません。
最後の「肌を洗いすぎない」は、ぬるま湯洗顔でも、石けんを使った洗顔でも言えることです。洗顔は朝晩の2回だけにしましょう。それ以上の洗顔は、肌に必要な皮脂を洗い流してしまいます。
いつも以上に紫外線対策を
肌断食中は、いつもの基礎化粧品やメイクを肌につけていないため、肌がいつもより敏感で無防備な状態。肌断食中は紫外線を浴びないようにするのがとても重要になってきます。
なるべく日中は外出をせず、どうしても外出する必要がある場合は、
- つばの広い帽子を被る
- 日傘を差す
- 石けんで落ちるような低刺激の日焼け止めパウダーをつける
などの対策をしましょう。
正しい生活習慣を心がける
ご紹介してきた肌断食による効果は嬉しいものばかりでしたが、それらの効果を引き出すためには、正しい生活習慣をおくっていることが大前提!
規則正しい生活習慣には、
- 質の良い睡眠時間の確保
- バランス良い食事を摂る
- 適度な運動で汗をかく
- ストレスを溜めない
この4つのポイントが重要です。
肌のターンオーバーは、睡眠・食事・運動・ストレスを溜めないことにより高めることができます。肌断食中は特に、このポイントを意識して気持ちのいい生活を送ってみてください。
肌断食が向かない肌タイプと時期
肌断食は、ストイックな美容法と言えます。くれぐれも体調が良くない状態で肌断食を行うのは避けてください。
温度・湿度の変化によって肌や体の免疫力が低下しているため、季節の変わり目に肌断食をするのもおすすめできません。
また、肌断食をしてはいけない肌タイプの方もいらっしゃいます。肌断食に向かない方は、
- アトピー性皮膚炎
- 敏感肌
- 乾皮症
など、何らかの肌疾患やデリケートな肌をお持ちの方。
基礎化粧品やメイクをする以前の、子供のころから肌が弱く荒れていたという方も肌断食は避けたほうがいいでしょう。
無理は禁物!自分に合った肌断食方法でお肌をリセット
ニキビや乾燥、毛穴トラブルまで改善してくれる肌断食は、普段のスキンケアでは改善できない肌トラブルがある方や、自分の肌の素の状態を知りたい方におすすめの美容法です。
肌断食を成功させるためのポイントをしっかりと守って、自分の生活サイクルにあった肌断食方法にチャレンジしてみてください。短期間の肌断食であれば、すぐに始められそうですよね。
化粧品に頼らない、肌本来の力を信じて、内側から輝くような美しさを手に入れましょう。
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