本当の意味は鎖縁…貴重な「腐れ縁」の友達と上手に付き合う方法
Date:2017.06.05
あなたには、「腐れ縁」と呼ぶべき友達がいますか?
もしくは、
などなど……。
顔を合わせる機会が少なくなっても、不思議とご縁が続いている。そんなプラスの「腐れ縁」を持つ人は、案外少ないかもしれません。
長く付き合える友達は、一生のうちでもそうたくさんは出会えません。年をとればとるほど、そんな友人の大切さは身にしみて感じるものです。
そんな貴重な友人と、これからも長く上手に付き合っていくためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
今回は、「腐れ縁」の友達との付き合いを上手に続けるコツをご紹介します。
【1】あなたにもいる?切っても切れない大事な友達
腐れ縁という言葉は、現在ではあまり良い意味では使われないこともあります。
とくに恋愛においては、本当は離れたいのにズルズルと一緒にいてしまう腐ったような仲……というイメージもありますよね。
でも、「腐れ縁」には本来、とても素敵な意味もあるんですよ。
腐れ縁はもともと「鎖縁」だった?
腐れ縁の語源は、「鎖縁(くさりえん)」であり、時とともに「腐れ縁(くされえん)」に変化した、とする説があります。
鎖縁とは、切っても切れない強い絆で結ばれていて、鎖のように末永くどこまでも繋がっていく良縁のことなんだとか。
そう解釈すると、腐れ縁ってそんなに悪くないもの、むしろ貴重なご縁なんじゃないかと思えてきます。
腐れ縁の友達とは、たとえばこんな人
腐れ縁、と一言で言っても、人の数だけさまざまな関係性が考えられます。
出会いのきっかけは、本当に人それぞれ。たとえば、
- 学校の同級生
- 職場の同僚
- 友人の友人
- 元恋人の姉妹
- 客と店員
- ご近所さん
などなど、いろいろな可能性が考えられます。
最近では、SNSやネット上で出会った相手と長い付き合いを続けていけるパターンも多く見られます。中にはもっと思いがけない、ひょんなことから知り合った腐れ縁フレンドだっているかもしれませんね。
共通するのは、
- 一緒のとき、自然体の自分でいられる
- ケンカしても自然と元の仲に戻っている
- 落ち込んでいるときふと顔が浮かぶ
- ライフスタイルの転換期にも、不思議と縁が切れなかった
など、「不思議と」「無理せずに」続いてきた友達、という点なのではないでしょうか?
その点、腐れ縁と呼べるほど長く付き合いを続けていられる友達ができたことは、あなたが考えている以上に貴重で、幸運なことなのかもしれません。
【2】女性同士の「腐れ縁」の友情を長続きさせるコツ
さて、そんな貴重な腐れ縁フレンズ。その友情をこれからも良い形で長続きさせていくには、じつはちょっとしたコツがあります。
(1)ほどほどの距離感を保つ
とくに女性同士では、関係をうまく繋げていくには、あまりベタベタせずに「細く長く」を意識するのが良いものです。
恋愛でも友情でも、「いつも一緒」「何もかも好き」という状態は、残念ながらなかなか長くは続きません。それは、長く一緒にいると相手のいろいろな面が細かく見えてくるためです。
人間なので、機嫌が悪いときもあれば、考えが大きく異なることだってあります。どちらが悪いわけでもない、でもトラブルに発展してしまうことだって、増えてきます。
それを防ぐために、「細く長く」を意識する必要があるのです。
それに、近すぎるとつい甘えてしまい、いつのまにか精神的にべったり寄りかかってしまうこともあるかもしれません。
また、距離が近すぎると嫌なことが目に入り、一度気になりだすと嫌な面がどんどん鼻につくようになってきます。
「ちょっと甘えすぎているかも」「ベタベタしすぎているかも」と感じたら、
- 会う頻度を少し減らしてみる
- 会う時間を少し短くしてみる(例:1日じゅう→半日にする)
など、少しだけ距離を保つ工夫をしてみてください。
ずっとベタベタしている友情よりも、「たまにしか会わないけどなんとなく続いている」くらいの友情の方が、ストレスなく長続きするものです。
(2)自然体の自分で接する、無理しない
良い友情を育むためには、まず自分が自然体でいることが一番です。
あなたは、友達を失いたくないからと、知らず知らずのうちに無理をしてしまっていませんか?
本当は家で寝ていたいときでも、誘いが来ると、「ちょっとキツいな」と思いながらも無理して出かけてしまったり。
興味のないことに誘われて、本当は「べつに行きたくないな」と思っても、なんとなく断れなかったり。
こうしたことがたまにではなく、いつも続いている状態ならば、少し無理をしすぎているサインかもしれません。
「でも、友達を通じて新しい経験ができるのは良いことじゃないかな」「行く前は多少面倒に感じても、行ったら楽しいことだってあるよな」と感じた方もいらっしゃるかも。確かに、それは人生の醍醐味の一つですよね。
新しい経験へのステップなのか、それとも無理をしすぎているのか。それを見分けるには、友達と約束をした直後の自分の気持ちが目安になります。
友達と約束したあとに、楽しみだなという気持ちよりも
- 面倒だな
- 気が重いな
- また行きたくもない約束をしちゃった
といった気持ちが毎回強く沸き上がってくるようならば、次の「行きたくない約束」は一度思いきって断ってみることをおすすめします。
誘いを断ってみてスッキリしたなら、それは無理しすぎていた証拠。友情を長続きさせるためにも、自分に正直に、自然体でいることを意識しましょう。
(3)「相手の心地よさ」も尊重する
自然体でいることは、相手の心地よさを無視するということではありません。
無理してまで相手に合わせる必要はないのですが、相手も自分と同じ人間なのだということだけは忘れないようにしましょう。
たとえば、
- 感謝の言葉を忘れない
- してもらったことにはお返しをする
- 何か譲ってもらったら、次の機会にこちらも譲る
- 約束をするときは、相手の都合を確認する
- 謝るべきときにはきちんと謝る
といったことです。
出会った頃は当たり前にできていたのに、いつのまにか忘れてしまっていませんか?
要は「親しき仲にも礼儀あり」の精神です。折に触れ、自分の行動をこの言葉と照らし合わせて振り返ってみましょう。
(4)全てを共有しようとしない
何でも話せる相手というのは、本当に得がたい宝物ですね。ただし、全てを共有したいという思いが強くなりすぎると、関係に支障をきたします。
たとえば、相手に恋人ができたことを人づてに聞いたとき。あるいは、何か悩みがありそうなのに「なんでもないよ」と言って話してくれないとき。
つい、「どうして言ってくれなかったの」とか「本当の友達なら話してくれてもいいじゃない」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、どんな親しい相手でも、プライバシーはあります。あなたに話すのがたまたま遅れただけかもしれないし、大好きなあなただからこそ言い出しづらい悩みもあるかもしれません。
経験したこと、感じていること、その全てを共有したいという願いは、相手にとって重荷になることが多いものです。そう感じている自分に気づいたら、「相手と自分は別の人間なのだ」という境界線を意識するように努めましょう。
(5)相手の変化を責めない
長く付き合っていれば、お互いに変化が訪れます。
「あの頃は付き合いが良かったのに、最近ちっとも会えない」
「昔はもっと明るい人だったのに、最近落ち着いてしまった」
そんな変化にびっくりしたり、なんとなく不満を感じることも、もしかしたらあるかもしれません。でも、自分も相手も人間ですから、環境や気持ちが大きく変化することもあります。
あなたにとって「昔の方が良かった」と思えることでも、相手にとっては「今の方が心地よい」という場合もあります。
相手の変化を不満に感じたときは、少し距離を置くなどして気持ちをクールダウンさせてみましょう。相手を尊重することが、良いおつきあいをしていくコツです。
まとめ:ちょうどよい距離感を見つけ、お互いを尊重する
長く続く腐れ縁の友達。これからも良いおつきあいを続けていくコツは、
- ほどほどの距離感を保つ
- 自然体の自分で接する、無理しない
- 「相手の心地よさ」も尊重する
- 全てを共有しようとしない
- 相手の変化を責めない
この5つだとご紹介してきました。
要するに、ベタベタしすぎない距離を保ちながら、自分と相手、両方を大事に尊重していく。そんな心がけが大切なのではないでしょうか。
この記事に書いてあることを読んで、「当たり前のことばかりだな」と感じたあなたは、すでに相手と良い距離感、良い関係を築けている証拠かもしれませんね。
貴重なご縁を持つ友達。これからも大事にしていきたいものです。
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