洗顔に泡は本当に必要?泡よりも悩みによる洗顔料の使い分けが大事
Date:2018.04.16
たっぷりの泡を立てて洗う方法は、お肌にも優しそうですし、汚れがしっかり落ちそうな気がしますね。
泡立てる洗顔とかぬるま湯だけの洗顔とか、洗顔法が色々あって迷ってしまいますよね。
そもそも泡洗顔はお肌にいいのかどうか、たっぷりの泡を立てることがいいことなのか、泡洗顔を詳しく掘り下げてみたいと思います。
洗顔する時に泡は本当に必要なの?
洗顔をする時に泡が必要なのかどうか、泡のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
泡洗顔のメリット
泡を作って洗うタイプの洗顔料は、泡を肌の上で転がすことによって汚れを落としていきます。
泡を立てるメリットしてはこのようなことが考えられます。
- 手で泡を転がすことで、肌に直接触らずに洗えるため、肌への刺激が少ない
- 泡の力で毛穴の奥まで汚れが落ちる
- 洗顔料の種類が多く、自分に合ったものを選びやすい
泡立てネットを使えば簡単にたっぷりの泡を作ることが出来るので、誰でも使いやすいというのもメリットのひとつでしょう。
泡洗顔のデメリット
泡を立てればお肌に優しそうですが、泡がデメリットになってしまうこともあります。
- 泡がたくさん立つということは強い洗浄成分が入っている場合もあり、それが肌への刺激になる
- 泡切れが悪いと何度もゴシゴシ洗ってしまい肌への摩擦が増える
- 慣れていないと泡立てるのに時間がかかって、その間に肌の潤いが失われる
泡洗顔をする場合は、どのような洗浄成分で泡立てているのかということを確認する必要がありそうです。
また、短時間でパパッと泡立てる工夫も大事ですね。
泡の量と洗浄力は関係ない
泡がたっぷり出来るほどにしっかり洗えそうな気がしますが、泡の量と洗浄力は関係ないのです。
汚れがしっかり落とせるかどうかは泡の量よりも「洗い方」にかかっています。泡を使った正しい洗顔については次の章で詳しく説明しますね。
ですから、泡がたくさん出来るかどうかというよりも、
- キメの細かい泡が出来るか
- 洗っているうちに泡が崩れないか
- 手と肌の間でクッションの役割を果たしてくれるか
というように、泡の「質」の方が大事なんですね。
泡を立てる成分が何かを見ることが大事
泡を作るには界面活性剤が必要です。これは、石けんでも洗顔フォームでも同じことです。
界面活性剤とは、水分と油分の界面をなくす成分。界面活性剤というと何だか肌に悪いイメージがあるかもしれませんが、これがないと、洗顔料は泡立ちません。
大豆サポニンや卵黄に含まれているレシチンなどは天然の界面活性剤ですから、界面活性剤=悪いものではないんです。
大事なのは、どんな界面活性剤が含まれているのか、ということです。
例えば石けんは油脂にアルカリ性の原料を加えて作りますが、石けん自体が界面活性剤の一種なんですね。実は紀元前から使われてきた、歴史のある界面活性剤です。
泡立ちがいいということはそれだけ強い洗浄成分が入っている場合もありますし、場合によっては発泡剤を使っていることも。
たっぷりの泡がいいと思っていたら、その泡立ち自体が肌に負担をかけてしまう原因になることがあるということですね。
ですから、どんな洗浄成分、界面活性剤を使っているのかということを確認するのはとても大切なことなんです。
下記の記事はシャンプーの界面活性剤についてですが、成分表示をみる上で参考になると思います。
泡立たないタイプは肌に優しい?
では、泡が立たないタイプを選べば安心なのかというと、そんな単純な話でもないようです。
敏感肌や乾燥肌の人は洗浄力が穏やかなモノを使いたいと思いますが、肌荒れがひどい場合には汚れが落としきれずに、さらに肌を荒らしてしまうかもしれません。
泡立たない場合は、どんな洗浄成分で汚れを落とすのか、ということを確認した方が良さそうです。
泡の洗顔料を選ぶポイント
洗顔において泡大事なのかどうかということについては、皮膚科医の人の中でも意見が分かれています。
泡で洗った方がいい人と、そうでない人がいるということですね。
あえて肌に良い泡の洗顔料を選ぶとしたら、
- 肌に優しい洗浄成分を使っていること
- 皮脂は落としすぎないが汚れはしっかり落としてくれること
- キメの細かい泡を作れること
最低でもこの3つの条件をクリアしていることが必要だと考えます。
肌の状態によって洗顔法を変えることも必要
肌に良さそうな洗顔料を選んだとしても、それは「今の肌にあっている」というだけのことを忘れてはいけません。
ですから、その時々の肌に合わせて洗顔料を選ぶことが大事になってきます。
泡たっぷりの洗顔料がいい時もあるし、時にはクレイ洗顔のように泡立たないものが適していることもあるでしょう。
自分の肌の状態を常に確認して、泡を使い分けていくことが必要です。
泡洗顔、こんなところに注意すれば大丈夫
泡の洗顔料で肌がつっぱる、乾燥するという人もいるかもしれません。
正しいやり方で泡を使えば、必要な潤いを残したままあることも出来るので、泡洗顔で注意して欲しいことをまとめました。
泡の量は片手分で十分
泡の適量ですが、片手に乗るくらいの量で十分です。
手だけで作りにくい時は泡立てネットを使うと便利です。ぬるま湯と空気を含ませながら、キメの細かい泡を作ってみてください。
泡を立てることに時間をかけない
泡を立てることに一生懸命になってしまうと、その間に顔がどんどん乾燥してしまいます。
普通、泡を立てる前にすでに顔をぬるま湯で湿らせていますよね。その状態で何分も放置するのはよくありません。
泡は手早く作るようにして、濡らした顔を放っておかないようにしましょう。
泡を乗せる順番
顔に泡を乗せる時、無造作に頬から乗せていませんか?
泡を乗せるには順番があります。
- Tゾーン
- 頬、あご
- 最後に目元と口元
皮脂の多いところから乗せていき、顔全体に泡を広げたら泡を転がしながら汚れを落とします。皮脂がたまりやすい小鼻の脇などは指の腹を使って優しく洗います。
泡を乗せている時間は30秒くらい、長くても1分以内に留めましょう。
すすぎ残しのないように
最後のすすぎですが、ここが一番大事ですね。洗っている工程よりもすすぎが大事。
ここですすぎ残しがあると、それが肌トラブルの原因になります。特に、
- 髪の生え際
- フェイスライン
を丁寧に洗ってください。
洗うときはシャワーの温度(40度くらい)では高すぎます。
32度くらいのぬるま湯(触るとちょっと冷たいと感じ温度)にしましょう。体温よりやや低めの温度を目安にします。
せっかく泡で手早く洗っても、お湯が熱すぎるとここで皮脂が落ちてしまうからです。
自分の肌質と今の肌に必要な洗顔法を知ることが大事!
結論としては、泡がいいか悪いかというよりも、どんな洗浄成分を使っているかチェックすることと、それが自分の肌に合っているかどうかを見極めることが大事だと考えます。
広告に惑わされず、成分表示を見てから購入するなど、消費者も賢くなる必要があります。
自分の肌に合ったものを選べるのは自分だけなので、肌に優しい泡を作る洗顔料を選んでいきたいですね。
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