ストッキングの臭い対策、毎日臭わないための効果的な17の方法
Date:2018.07.14
仕事から帰って靴を脱ぐと、足下の解放感とともにムア〜ッと涌き上がってくる、ストッキングの嫌な臭い。
夏は蒸し暑いせいで臭いが強くなる気がするし、冬はブーツで蒸れるからやっぱり臭いがすごく気になるし……。とっても困りますよね。
ストッキングの嫌な臭いは、どうしたら防げるのでしょうか?
今回は、女性にとって永遠のテーマとも言える「ストッキングの臭い対策」について、対処法をご紹介します。
この記事の目次
【1】ストッキングの嫌な臭い、その「原因」は?
そもそも、毎回きちんと洗濯しているストッキングが、たった一日であんなに嫌な臭いになるのは何故なのでしょうか?
原因1「足裏の汗」
一番の原因は、足の裏にかく汗です。
汗腺とはその名のとおり汗を出す穴のことなのですが、その数が他の場所に比べて5〜10倍も多いのが、足の裏なのです。
人間は、両足の裏だけで一日でコップ1杯分(約200ml)もの汗をかきます。私たちは誰でも、知らないうちにこれだけ大量の汗をストッキングの内側に排出しているのです。
原因2「古い角質や皮脂」
「汗臭い」という言葉をよく使いますが、じつは汗そのものは無臭なのです。嫌な臭いの原因は、皮膚の表面にいる常在菌など、細菌・雑菌によるものです。
細菌は、汗や皮脂に含まれる栄養を基に生きています。細菌が栄養を分解するときに、あの嫌な臭いが発生してしまうのです。
足の裏は、細菌にとってはいつも新鮮なごちそうをもらえて生きやすい、天国のような環境なのかもしれません。
想像するとちょっと気持ちが悪いですが、これがストッキングが臭いやすい原因となっています。
原因3「ストッキングの素材」
靴下類の中でもストッキングはとくに臭いが気になると思いませんか?これは、ストッキングが蒸れやすい素材でできているからです。
汗や皮脂を分解して嫌な臭いを生み出す細菌は、温度の高い場所ではより活発になります。
エサもあって温かく、いつもジメジメしているストッキングの内側は、細菌により臭いが発生しやすいのです。
原因4「靴の通気性が悪い」
ストッキングを履くとき、靴はどんなものを合わせますか?
きちんと感のあるパンプスや、冬場はブーツを合わせることが多いのではないでしょうか。これらの靴の通気性も、臭いの強さを左右します。
通気性の悪い靴は、靴の中の温度も上がりやすくなります。温度が上がると臭いはより強く感じやすいもの。
ここにも対策が必要そうですね(具体的な方法は後ほどご紹介します)。
原因5「毎日同じ靴を履いている」
出勤するときに使う靴。面倒だからと毎日同じものを選んでいませんか?
じつは毎日同じ靴を履く習慣も、ストッキングが臭う原因になります。
昨日の夜まで履いていた靴を、今朝になってまた履く。じつはこのとき、靴の中の湿気はまだ完全に乾ききっていないことが多いのです。
湿気も汚れも残っているので、雑菌はまだ元気に活動しています。そこへさらに次の汚れや雑菌が追加され、靴の中はどんどん雑菌が増えている状態になります。
毎日同じ靴を履くことは、そんな嬉しくないサイクルを靴の中で繰り返す原因に他なりません。
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ここまで読んでみて、いかがでしたか?ストッキングの臭いの原因に、心当たりはあったでしょうか?
ではここからは、それらの原因を取り除く具体的な対策について見ていきましょう!
【2】ストッキングの臭い対策〜足のケア〜
まずは汗や皮脂を生み出す、自分の「足の裏」に関する対策です。
ストッキングが臭わない足を目指すには、意外と簡単なポイントを押さえるだけで大丈夫!
では早速見てみましょう。
(1)足先は薬用石鹸で洗う
保湿成分でお肌をしっとりさせてくれる、ボディシャンプー。でも、足先だけはボディシャンプーで洗うのを避けた方が無難です。
足首から先を洗うのは、薬用石鹸が一番。とくに殺菌効果や消臭効果のあるものがおすすめです。
普段お気に入りのボディシャンプーを使っている方も、足先専用の薬用石鹸をバスルームに常備しておきましょう。
(2)指の間まで丁寧に洗う
足の裏の清潔を保つことも、ストッキングの臭い対策に役立ちます。
身体の上から洗っていって、足先は最後に残す、という女性も多いでしょう。その場合は、足を洗う前にあらためて石鹸をしっかり泡立ててください。
新しい泡で、
- 足の指一本一本
- 指の間
- 指と爪の隙間
などを、丁寧に洗いましょう。フットケア専用のブラシを使うのも良いですね。
また、見逃しやすいのが「くるぶしの下」の汚れ。ココもしっかり洗って、足をピカピカに磨き上げましょう!
(3)足湯を3分楽しむ
足を洗う前に、3分〜5分ほど足湯をするのもおすすめです。足の皮膚がやわらかくふやけて、汚れや古い角質が落ちやすくなります。
足湯と言っても簡易的なもので大丈夫。洗面器にお湯を張り、足をつけた後で頭や身体を洗い始めればバッチリです。
(4)角質をきちんとケアする
足の清潔を保つと同時に、角質のケアもしておきましょう。
軽石やピーリング用のクリームを使って、固まってしまった古い角質をとりのぞきます。
赤ちゃんのようなやわらかい足の裏をキープできれば、ストッキングの内側に剥がれ落ちる皮膚を減らすことができ、臭いが生まれにくくなります。
とくにヒールの高い靴を好んで履く人は、足裏の角質が分厚く固まってしまいやすいので、意識してケアすることが大切です。
(5)濡れたまま靴下を履かない
お風呂から上がったら、足の水分をきちんと拭き取ることを意識してください。
指の間が湿っているのに靴下を履いてしまう……なんてことは禁物です。湿気がこもって雑菌の繁殖をサポートしてしまうことになりかねません。
足の裏は汗をたくさんかく場所です。お風呂上がりにはよく拭いてきちんと乾かし、それから靴下を履きましょう。
【3】ストッキングの臭い対策〜靴のケア〜
ストッキングの臭いの原因は、靴にあるケースもありました。
臭いをこもらせないために、靴の選び方やケアの仕方も見ていきましょう。
(1)通気性の良い靴をはく
ストッキングそのものが、通気性の良くない素材でできています。
これは自力では変えようがないので、せめてその周りを覆う靴は、できるだけ通気性の良いものを選びましょう。
今はデザイン性の高い可愛い靴でも、通気性の良さをウリにしている製品が増えています。ストッキングの臭いに悩んでいる方は、それらを試してみるのも良いでしょう。
反対に臭いがこもりやすいのは、
- 革靴
- 合皮の靴
- ブーツ
など。
とくに革は、汗が染み込みやすく臭いがつきやすい素材です。気になる場合は、これらの素材を避けたチョイスが無難です。
(2)インソール(中敷き)を活用する
抗菌・防臭効果のあるインソール(中敷き)を活用するのも有効です。
インソールの機能もどんどん進化しています。足裏から分泌される汗を吸収・速乾してくれるものもありますので、蒸れが気になる場合にも役立ちますよ。
(3)靴を休ませる
どんなにお気に入りの靴でも、毎日続けて履くのは避けましょう。
靴は、一度履いたら2〜3日は休ませることが大事です。何足か用意しておき、ローテーションすることで、臭い対策になるだけでなく靴の寿命も長く保てます。
理想的なのは、風通しの良い場所で陰干しすること。空気に触れさせてしっかり乾かし、雑菌の繁殖を抑えましょう。
(4)靴を手入れする
日頃からこまめに靴をお手入れしておくことも、臭い対策につながります。
- 雨の日に備えて防水スプレーをしておく
- 乾かす前に除菌スプレーをかける
- 洗える靴はこまめに洗う
など、できる範囲で手をかけてあげましょう。
(5)オフィス用に靴を分ける
通勤用の靴と、オフィス用の靴を分けるのも、臭い対策に役立ちます。
オフィスにいる間は少し楽チンな靴やサンダルを履くようにすれば、通勤用の靴を休ませることもできますし、自分の足も楽ですよね。
オフィス用におすすめなのは、通気性の良いサンダルや、洗いやすいシンプルな形の靴です。
(6)シューキーパーを使う
靴にこもる臭いをとるには、消臭効果のあるシューキーパーを使うのも手軽でおすすめです。
市販のものを使っても良いですし、自分で安く簡単に作ることもできます。
<用意するもの>
- 重曹
- お茶用の空のティーバッグ
- 使い古しの靴下、またはストッキング
<シューキーパーの作り方>
- 重曹を空のティーバッグに入れます。
- 使い古しの靴下(またはストッキングの先端部分)に、1で作ったティーバッグを入れ、口を縛ります。
たったこれだけで完成です!
重曹の代わりに、コーヒーを飲んだ後のガラを入れてもOKです。コーヒーの香りが好きな人にはたまらないかもしれません。
【4】ストッキングの臭い対策〜その他できること〜
他にも、小さな工夫でストッキングの臭いを防止できる対策がありますので、ご紹介しておきましょう。
(1)機能性ストッキングを選ぶ
近頃では、機能性を追究したストッキングも続々登場しています。中には、ストッキングそのものに抗菌・防臭効果があるものも!
こうしたものを選んで履くのも良いでしょう。
五本指のストッキングもおすすめです。
足の指をストッキングの中で動かせるので、蒸れにくく、臭いが発生しづらくなります。
(2)フットカバーを利用する
足の指が動かせる点では、五本指のフットカバーを履いた上にストッキングを履く、というのも有効な手です。
フットカバーを利用するときの注意点は3つ。
- 五本指のものを選ぶ
- 蒸れにくい素材のものを選ぶ(シルクか綿がおすすめです)
- 必ずストッキングより「先に」フットカバーを履く
ストッキングの上からフットカバーをかぶせるのでは、湿気が余計にこもりやすくなり逆効果なので、ご注意を!
(3)履き替える前に足をよく拭く
仕事のアフターに人と会う際には、ストッキングを履き替えることもありますよね。
そのときはぜひ、履いていたストッキングを脱いだ後、汗拭き用のウェットシートで足の裏や指の間をよく拭き、しっかり乾かしてください。
汗を拭き取り乾かしてから新しいストッキングを履くことで、臭いも気分もすっきりリフレッシュできます。
(4)消臭グッズを利用する
ストッキング専用の消臭スプレーや拭き取りシートも販売されています。
ストッキングの上から使えるものを選べば、トイレ休憩の際にササッとケアができて便利です。
「気持ち良さそう」と思うものを探してみるのも、楽しいかもしれません♪
(5)水虫を治療する
水虫は、白癬菌という名前の細菌が原因の皮膚病です。
水虫にかかっているときは、他の菌の繁殖も増えている場合が多く、臭いも強くなりやすいです。
水虫を治療することで、気になる足の臭いからも解放される可能性も大です。
(6)足裏の汗を減らす
汗っかきな人、汗の量や臭いが人より多い気がして気になる方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
多汗を抑えるのに役立つツボや、食べ物のヒントなど、さまざまな方法をご紹介しています。参考にしてみてくださいね。
【5】ストッキングの洗濯方法〜臭いをスッキリとるには?〜
ストッキングの臭いがとくに強いとき。
また、一度洗ったのに「まだ臭いがとれてない!」というときには、お洗濯の仕方をちょっと変えてみましょう。
<洗濯のポイント>
- 除菌・抗菌効果のある洗剤を使う
- 洗剤を入れすぎない
- 新しい水で洗う(お風呂の残り湯を使わない)
- こまめに洗う(脱いだらできるだけすぐ洗う)
- 他の洗濯物と分けて洗う
入れすぎた洗剤の残りかすは雑菌のエサになってしまいますし、お風呂の残り湯に潜む雑菌は新たな臭いの発生源となってしまいます。これらを避けましょう。
また、洗剤を使った洗濯では、基本的には他の衣類に臭いが移ることはありませんが、気になるなら分けて洗いましょう。
ストッキングだけで洗えば、洗濯物の詰め込み過ぎによる洗いムラも防ぐことができますから、その点でも安心です。
一度洗濯しても臭いが落ちないときは、50度くらいのお湯を洗面器やバケツに張り、
- 洗剤
- 酸素系漂白剤
の両方を入れて、20〜30分間つけおきしてください。
その後で普段どおり洗濯すれば、すっきり臭いが落ちますよ。
【6】対策で臭いが気にならない!爽快な毎日を♪
ストッキングの嫌な臭い。自分が不快なだけじゃなく、「そばにいる人にも伝わっているんじゃないだろうか」と心配になることもあります。
ビクビクした気持ちを抱えたままでは、大好きなカレや友達との時間も思う存分楽しめませんよね。
臭い対策をバッチリ行い、自信が持てれば、仕事にもプライベートにもすがすがしい気持ちで臨めます。できることからぜひ試してみてくださいね!
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