実は間違いだらけ?正しい保湿ケアで乾燥知らずの潤い肌に
Date:2017.01.20
女性の肌の悩みはいくつかありますが、特に多くの女性が気にしているのが「肌の乾燥」です。
乾燥肌や敏感肌の人はもちろん、季節の変わり目やエアコンのついている部屋に入ると肌が乾燥し、顔がカサカサなんて経験をした人もいるのではないでしょうか。
雑誌やテレビで紹介されているケア方法も、方法を間違えると保湿がしっかりとされません。
保湿された潤いのある肌を保つには、どういうところに注意をしたらいいのかをしっかり覚えておきましょう。
この記事の目次
知らなかった!?ここが保湿ケアの間違いだった
毎日のスキンケア、その時にしっかりと保湿ケアもしている女性は多いと思います。
でもその保湿ケア、自分では正しいと思っていても美容のプロから見ると間違っている部分がかなりあるとも言われています。
常識と思っていた保湿ケアのどこに間違いがあるのでしょうか。
化粧水は「500円玉大」よりも多めでしっかり保湿
化粧水の裏に、よく「化粧水は500円玉大の量を使う」と記載しているものがあります。
実際、手に出してみると500円玉大はかなり量が多いので「私の肌だとこんなに化粧水はいらない」と量を減らして使っている女性が多いようです。
この「500円玉大」の量、別に1度に使ってしまわないといけないわけではありません。
- 500円玉より少し少な目の化粧水を顔全体につける
- 乾燥が気になる目元や口元に再度化粧水をつける
- しばらくしてまだ乾燥が気になる倍は再度顔全体に化粧水をつける
この方法で化粧水をつけると、自然と500円玉大以上の量の化粧水を使うことになります。
これはあくまでも手でつける場合で、コットンで化粧水をつける場合は500円玉大では実は少ない場合があります。
コットンを使って化粧水をつける場合は、500円玉大よりも多めにコットンに化粧水を浸して使うようにしましょう。
朝ケアの手抜きは乾燥肌に拍車をかける
朝のスキンケア、多くの人が
- 化粧崩れが気になる
- 時間がない
と手を抜いてしまうことがあります。この手抜きのケアが乾燥肌に拍車をかけてしまいます。
肌への外部刺激が多いのは、外出をしたり仕事をする日中です。この外部刺激から肌を守る準備をするのが朝のケアになります。
特に、朝ケアで手抜きするのが乳液です。化粧水はしても乳液はベタつきが気になるとつけない人が多いようです。
乳液は化粧水の蒸発を予防する働きと、肌に適度に油分を与えることで皮脂分泌を調整する働きがあります。
乳液のベタつきが気になるという人は、
- 日中用美容液
- 日中用乳液
というものが販売されているので使いましょう。
クリームたっぷりは「吹き出物」に繋がる…は間違い!
スキンケアの時に、たっぷりとクリームを塗ると吹き出物ができるから、なるべくクリームなどは塗らないという人がいます。
この理由として言われているのが「クリームは油分が多いので肌に余分な油分がついて吹き出物になる」という理由ですが、実はそうではありません。
肌の吹き出物は、クリームなどの油分だけが原因でできることはほとんどありません。
クリームを塗った時だけ吹き出物ができる場合は、次のようなことが考えられます。
- クリームが合わず皮膚が炎症を起こしている
- 毛穴などの細菌がクリームを栄養にして繁殖している
- 自分の肌質に合ったものを選んでいない
乾燥時期のピーリングNGは間違いだった!
肌の余分な角質を取るためにピーリングをするのですが、肌の乾燥しやすい時期にはピーリングをすると肌に負担をかけてしまうとやめてしまうことがあります。
このピーリング、敏感肌や乾燥肌の人は注意が必要ですが乾燥時期だからピーリングがNGというのは間違いだそうです。
反対にピーリングをしないことで肌にいらない角質が残り、肌荒れを起こしたり肌がゴワゴワして化粧のりが悪くなります。
ピーリングをする時は、次のことをしっかりと守りましょう。
- ピーリングは夜する
- ピーリングは肌状態で頻度を決める(週1~2回程度で効果あり)
- ピーリング後はしっかりと保湿をする
ピーリングは、その時の肌状態によって決めるのがいいとされています。普通肌の人であれば、週2回程度で効果はあります。
しかし、肌に吹き出物ができていたり疲れている時は、週に1回でも十分です。
乾燥しやすい時期でもしっかりとピーリングをして、しっかりと肌に潤いを与えてあげましょう。
プロが勧める乾燥知らずの3つの朝ケア方法
今まで行っていた保湿ケア、もっと効果的にするには美容のプロと言われている人たちの技を取り入れることも大事です。
美容のプロと言われている人たちはどういうケアをしているのでしょうか。
特に朝ケアはついつい手を抜いてしまうのでプロのちょっとした技は覚えておきたいですね。
朝の洗顔は「潤い」に着目する
「寝ている間に肌は汚れないから、朝は水だけでの洗顔でいい」という美容法があります。
そのこともあり、朝は水洗顔をしている女性も多いそうです。
水洗顔をしている人の中には、「朝から洗顔料を使うと顔がカサカサになるから」という人もいるようです。
そういうお悩みを解消するには、朝の洗顔料は「潤い成分の高いもの」を選ぶのがポイントです。
潤い成分の高いものを使えば肌がカサカサになることもありませんし、余分な皮脂を落としてしまうこともありません。
ブースターと化粧水を上手に使ってしっかり保湿
朝、化粧水をささっと塗ってしまうと肌がしっかりと保湿されないため、日中肌が乾燥したり皮脂が過剰分泌してしまうということがあります。
「ゆっくりと化粧水をつける時間なんてない!」という人はブースターを使うのがオススメです。
ブースターを使うと、化粧水の浸透力がアップするのでなかなか浸透しない化粧水もスーッと肌に馴染んでいきます。
それでも、化粧水をゆっくりと付けている時間がないという人は、ブースターを付けた後にシートマスクを使えば、他の作業をしながらスキンケアをすることもできます。
日中用美容液やクリームを使ってもっちり肌に仕上げる
「肌は乾燥しているけれど、朝から油分のあるものを使うとメイク崩れに繋がる」とクリームは使わないようにしているという人いませんか?
確かに、クリームより乳液のほうが油分が少なく、軽いつけ心地なのでとても便利で使い勝手がいいです。
しかし、朝のクリーム使いは保湿だけではなく日中の化粧崩れ予防にも効果があると言われています。
日中、皮脂が過剰に分泌されるのは肌が乾燥したことで潤すために皮脂が過剰分泌します。
自分でしっかりと保湿、保護をしていれば余分な皮脂は出にくくなります。朝のケアでクリームを使う時には3つのポイントがあります。
- 手のひらでクリームを温めてから顔につける
- 手のひらでプレスしながらつける
- 余分な油分があると感じた時はティッシュオフする
これを守ればクリームも肌にしっかりと馴染み、もっちり肌に仕上がります。
また、クリームは油分が多いと感じる人は日中用美容液を使うと油分を抑えて潤いのある肌を保つことができます。
夜ケアのポイントは「いわたり」と「潤い」
保湿ケアは朝だけではありません。夜の保湿ケアは朝とは違い、肌への「いたわり」と「潤い」を重視したケアをしてあげる必要があります。
1日、外的刺激などでストレスを与えられた肌をしっかりといたわってあげることで、肌の状態も良くなります。
クレンジングは肌負担の少ないものを選ぶ
夜、メイクを落とすためにクレンジングをしますが、肌をいたわるためにはクレンジング剤選びも大事になってきます。
肌は擦りすぎると傷めてしまうので、何度も洗わないといけないようなクレンジング剤はなるべく使わないようにしましょう。
肌への負担、潤いを考えるとミルクタイプがオススメ。部分メイクは専用クレンジングで落とし、その他はミルクタイプでも十分綺麗になります。
「しっかりメイクなのでミルクタイプでは不安」という人は、潤い成分や美容成分の入っているクレンジングを使うと肌の乾燥は気にならなくなります。
ブースター代わりにオイルを使うのがポイント
朝、化粧水前にブースターを使いますが、夜もしっかりとブースターで化粧水の浸透力をアップさせます。夜使いたいのは美容オイルです。
最近の美容オイルはブースター代わりに使えるものが多いので、1本持っておくと便利です。
「化粧水前にオイルを使うとはじかれそう」と思ってしまいますが、美容オイルは普通のものとは違うので化粧水をはじくことはありません。
ブースター代わりとはいえ、オイルも丁寧に塗ってあげるのが大事です。
- 手のひらにオイルを数滴垂らす
- 手のひらでしっかりとオイルを温める
- 手のひらでプレスするように顔全体につけていく
- 乾燥が気になる部分は特に重点的にオイルをつける
アロマ的なオイルもあるので、そういうものを使えば心もリラックスできるのでおススメです。
クリームはたっぷり首まで塗ってしっかり保湿
化粧水・美容液の後にクリームを塗るのですが、その時は油分などを気にせずにたっぷりと塗るのがポイントです。
肌の水分蒸発防止だけではなく、クリームをたっぷりと塗ることでクリーム内の水分も肌へ浸透しもっちりとした肌を作ってくれます。
この時に気をつけたいのが、塗る場所です。クリームを塗るときは日中外気を浴びた首やデコルテ部分にもしっかりと塗ってあげましょう。
目元・口元にひと手間加えて乾燥知らず
顔で一番動かしていると言われているのが、目元と口元です。たくさん動かす部分は特に乾燥しやすくなるので部分的なケアも必要になります。
顔全体の保湿ケアが終わった後、口元と目元にはもう1つ特別ケアをしてあげましょう。
部分ケアで「アイクリーム」がありますが、これは目元専用のケア用品と思っている人がいます。
アイクリームがない場合は、目元と口元だけ少し厚めに再度クリームを塗ってあげるだけでも乾燥防止になります。
時間がない人は化粧水後にシートマスクを有効活用
毎日お仕事や家事で忙しいと、
- 夜帰りが遅くなったからケアができない
- 忙しい時は手抜きケアをしたい
という人も多いのではないでしょうか?
こういう時は、ドラッグストアなどで売られている美容成分配合のシートマスクを有効活用しましょう。
シートマスクを使っても、効果を感じられないという人もいます。その原因を調べてみると、シートマスクの乾燥が原因のようです。
肌に美容成分が浸透する前にシートマスクが乾燥してしまい、使えなくなっているというのがあるようです。
そういう場合は、シートマスクの上に水分蒸発を防止してくれるものをつけるとしっかりと肌に美容成分が浸透します。
最近は、100円ショップでもシートマスクの上につける乾燥防止マスクなどが売ってあります。また、シートマスクの上にラップをしたり、シートマスクを2枚重ねにすると効果的です。
スキンケアは肌質によって重要視するところが違うことを知ろう
上記で、朝と夜の乾燥予防の基本的なスキンケアを紹介しました。しかし、肌質によっては効果に満足できない場合もあります。
スキンケアをする前に、まずは自分の肌質を知ることから始めましょう。
自分の肌質をチェックするには、洗顔後が分かりやすくなっています。次の方法で、自分の肌がどのタイプになるのかを調べてみましょう。
- いつものように洗顔をする
- タオルドライをした後、10分間放置する
- 肌がヒリヒリしたり突っ張ったりしていないかチェックする
- あぶらとり紙を頬・おでこ・鼻に10秒間押し当てる
これで、次の肌質のどれに当てはまるかをチェックしましょう。肌質によって押さえておきたい、保湿ケアを紹介します。
普通肌はその状況に応じてクリームなどをプラスする
上記の肌質チェックで、次のような結果が出た人は「普通肌」になります。
- ヒリヒリやツッパリ感がない
- あぶらとり紙に皮脂がつかない
- 肌にかさつきがない
普通肌の場合、上記で紹介した朝・夜ケアで十分に保湿効果が期待できます。
しかし、普通肌の人でも乾燥する時期は肌にかさつきが出たりすることがあります。そういう場合は、クリームを少しプラスして保湿してあげるようにしましょう。
乾燥肌・敏感肌は「セラミド」配合の化粧水を使う
上記の肌質チェックで、次のような結果が出た人は「乾燥肌・敏感肌」になります。
- 顔全体にツッパリ感があり、ヒリヒリすることがある
- あぶらとり紙に皮脂がつかない
- 肌がかさかさする
こういう人は、乾燥肌や敏感肌になります。
普通、肌は細胞間脂質(セラミド)や皮脂で水分を保っているのですが、顔を洗うとこれが流れてしまいます。
洗い流されても、正常な肌であればまた回復して保湿された肌になるのですが、元に回復しない状態が続くと乾燥肌や敏感肌になります。
乾燥肌や敏感肌の人にオススメなのが、セラミド配合の化粧水です。最近多いのが、「ヒト型セラミド」配合のもので、これは肌の保湿力を高めてくれます。
ヒト型セラミドと一緒に、次のような成分が含まれた化粧水を選ぶと乾燥肌の人でも潤いが期待できます。
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- エラスチン
- アミノ酸
こういったものが含まれる化粧水でしっかりと保湿をし、クリームで蓋をしてあげればしっとりと潤いのある肌になります。
混合肌は基本のスキンケアに頬の保湿をプラスする
上記の肌質チェックで、次のような結果が出た人は「混合肌」になります。
- 頬など部分的にツッパリ感がある
- おでこや鼻などのTゾーン部分だけ皮脂が多い
混合肌の場合、基本的には普通肌の人と同じようなケアで問題はありません。しかし、頬は乾燥しやすいため少し保湿をしてあげる必要があります。
基本のスキンケアをした後、頬の部分だけ化粧水を重ね付けしたり、クリームを少しだけ多く塗ってあげるだけでも保湿をすることができます。
ただし、混合肌で気を付けないといけないのがインナードライです。表面は皮脂でテカテカしているけれど、肌の内側がカサカサで水分不足という場合があります。
こういう時、水分がこれ以上蒸発しないようにと過剰に皮脂を分泌することがあります。
Tゾーンが異常にテカっている場合、インナードライの可能性もあるのでまずはしっかりと保湿をし、クリームで水分が蒸発しないように保護しましょう。
脂性肌は化粧水をする前に拭き取りローションを使う
上記の肌質チェックで、次のような結果が出た人は「脂性肌」になります。
- ツッパリ感が全くない
- 頬・鼻・おでこ全ての部分があぶらとり紙に皮脂がつく
脂性肌の場合、皮脂で潤っているためスキンケアに手を抜いてしまう場合があります。しかし、脂性肌だから肌の奥まで潤っているとは限りません。
脂性肌の場合、化粧水をつける前に拭き取りローションなどで毛穴の汚れなどを取ってあげるようにしましょう。
拭き取りローションを使うことで、余分な皮脂や毛穴の汚れを取り除くだけでなく毛穴を引き締めてくれる役割もあります。
その後は、普通肌と同じようなスキンケアで大丈夫ですが、皮脂が多い場合はさっぱりタイプの化粧水やクリームを使うのもオススメです。
思い込みの保湿ケアでは乾燥肌改善に繋がらない
「乾燥肌にはこれをしておけばいい」と自分で思い込んで保湿ケアをしていても全く乾燥肌対策にはなりません。
保湿ケアは自分の思い込みよりも美容のプロの意見を取り入れることで効果のある保湿ケアを実感することができます。
もし自分の今のケアで「肌の乾燥が改善されない」と感じた人は上記の保湿ケアを試してみてください。
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