手作りハンドクリームで乾燥知らずの手に!簡単な作り方
Date:2017.12.20
ハンドクリームは1年中欠かせないと思います。
高級なハンドクリームもいいですが、自分ではンドクリームを作ってみませんか。
手作りの良さは、自分にあったハンドクリームを作れることと、作る過程も楽しめることです。
とても簡単に出来るので、材料を揃えてハンドクリームの手作りに挑戦してみましょう!
この記事の目次
ハンドクリームを作るために必要な材料と器具
まず、ハンドクリームを作るために必要な材料や器具をご紹介しますね。材料は手作りコスメのお店やアロマショップで購入できます。
耐熱容器、鍋など温めるもの
オイルを温めるために、鍋や耐熱容器が必要です。耐熱容器は何でもいいのですが、ビーカーだと細かいメモリがついているので便利です。
キッチン用の計量カップだとメモリが大きくて少ない量が測りづらいのでおすすめしないですが、細かいメモリがついているものなら使えます。
クリームはそんなに大量に作らないので、100mlくらいの大きさがあれば十分です。
キッチンスケール
材料を正確に量るために、1g単位で計れるものがあると便利です。
かき混ぜるもの
材料を湯煎して溶かした時にかき混ぜる道具が必要です。耐熱性のガラス棒が1本あると便利ですが、割り箸でも構いません。
蜜蝋(みつろう)
蜜蝋はビーワックスとも呼ばれ、クリームの固さを出すための材料です。
蜜蝋とはミツバチの分泌物で、巣を作るために必要なもの。融点が高く溶けにくいのが特徴で、蜜蝋を多めに使うと硬めのクリームが出来ます。
肌を柔らかくする作用があり、保湿効果が高いので、手作りクリームには欠かせない材料です。
精製されたホワイトビーワックスと、未精製の黄色っぽいものがあります。
精製されていない方が元の成分がたくさん残っているので、保湿効果を求めるなら未精製の蜜蝋がおすすめです。
植物オイル
蜜蝋と植物オイルを混ぜてクリームを作るので、質の良い植物オイルは欠かせません。オイルの種類は何でも良いのですが、保湿効果や肌質を選ばないという点を考えると、
- ホホバオイル
- アルガンオイル
- マカデミアナッツオイル
などがおすすめです。
クリーム容器
出来たクリームを入れる容器が必要です。ガラス容器なら煮沸消毒すれば何でも使えます。
ガラス製は香りもつきにくいので、お気に入りの可愛い容器を探すのも楽しいですね。
使い捨てで良いなら、100均で売っているプラスチックのクリーム容器でも構いません。
簡単、混ぜるだけ!基本のハンドクリームの作り方
それではさっそく、簡単なハンドクリームの作り方をご紹介しますね。
みつろうを使った軟膏タイプ
一番簡単な、蜜蝋とオイルを混ぜるだけの基本レシピです。
蜜蝋のハンドクリームもリップクリームとおなじ作り方です。ハンドクリームはリップクリームより、植物オイルを多めにして軟らかめに塗りやすく作ります。
- 植物オイル
- 10ml
- 蜜蝋
- 2g
◆作り方
- 蜜蝋と植物オイルを計量してビーカーに入れます。
- 鍋に湯を沸かし、湯煎にかけます。
- ガラス棒でかき混ぜながら蜜蝋を溶かします。
- 蜜蝋が溶けたら湯煎から外して、クリーム容器に流し込みます。
- 容器をトントンとテーブルなどに打ち付けて、中の空気を抜きます。
- そのまま冷まし、固まれば完成です。
蜜蝋の融点は65度前後なので、オイルがそのくらいまで温まれば十分です。
硬めのクリームがいい場合は蜜蝋の量を増やします。
手作りキットを利用すると便利
とりあえず1つだけ作ってみたいだけなので、材料が余ってしまうのは嫌だという人は、ハンドクリームの手作りきっとも売っています。
手作りコスメのお店やアロマショップで探してみてください。
電子レンジや直火は使わないで!
油は沸点が高いため、電子レンジで加熱するとかなり高温になってしまう可能性があるので、とても危険です。オイルを温める時は湯煎で、じっくり温度を上げていきます。
蜜蝋が溶ければ良いのですし、あまり高温にするとオイルの成分が劣化してしまうため、電子レンジや直火での温めはしないでください。
手作りハンドクリームのアレンジ法
基本のハンドクリームは応用自在。好きなようにアレンジをして楽しむことが出来ます。
アロマオイル(精油)をプラス
好みのアロマオイルを子加えることで、自分の好きな香りのハンドクリームを作ることができます。
アロマオイルは熱に弱いので、クリームが熱いうちに加えると香りが飛んでしまいます。少し冷めてから加えるのがポイントです。
真ん中のまだ固まっていないところに数滴落とし、全体をよく混ぜてさらに冷まして固めます。
アロマオイルの量は全体の1~2%がよいので、5mlなら1~2滴、10mlなら2~4滴が適当です。
◆おすすめのアロマオイル
- ラベンダー
- オレンジスイート
- カモミール・ローマン
- ゼラニウム
- ローズウッド
- ティーツリー
- フランキンセンス
など。
手のしわが気になる方はフランキンセンスやゼラニウムがおすすめ。ラベンダーはかゆみ止めとしても使えます。
1種類ではなくて、2~3種類入れてもOKです。
はちみつをプラス
保湿効果を高めるために、はちみつを加えるのもおすすめです。10%位の割合で加えてみましょう。
もし10gのクリームなら1gくらいが適当です。やや柔らかめのクリームになりますが、しっとりツヤのある柔らかい出来上がりです。
はちみつは蜜蝋の香りと相性もいいです。ほんのり甘味のあるクリームが出来ますよ。
シアバターのハンドクリーム
シアバターも保湿効果を高めるにはおすすめの基剤です。シアバターはシアの実から取り出した油ですが、常温では固体です。
手の平に乗せると体温で溶けてきますが、酸化しにくく臭いもないので、アロマオイルを加えるのにも適しています。
- シアバター
- 14g
- 蜜蝋
- 2g
- 植物オイル
- 4ml
- アロマオイル
- 3~5滴
アロマオイル以外の材料を湯煎で溶かし、クリーム容器に入れてからアロマオイルを加えます。手のしわや乾燥が気になる方におすすめのレシピです。
ココナッツオイルのハンドクリーム
甘い香りのココナッツオイルは、それだけでもハンドクリーム代わりになりますが、蜜蝋を入れることで固さが増すので、クリームとしては使いやすくなります。
- ココナッツオイル
- 10g
- 蜜蝋
- 2g
これを湯煎で溶かして作ります。香りがいいので、寝る前などのリラックスタイムに使うのもおすすめです。
ワセリンを使ったハンドクリーム
ドラッグストアや薬局で買えるワセリンを使ってハンドクリームを作ることも出来ます。
- ワセリン
- 10g
- 植物オイル
- 40ml
ワセリンと植物オイルを湯煎で溶かし、クリーム容器に入れます。もしアロマオイルを加えるなら冷めかけてから5~10滴ほど加えます。
乳化剤を使ったクリームタイプ
これまでご紹介してきたクリームは、どちらかというと「軟膏」に近い、硬めのクリームです。
さらに柔らかく、とろっとしたクリームを作りたい時には、乳化ワックスを使うことをおすすめします。
- シアバター
- 10g
- 蜜蝋
- 2g
- 植物オイル
- 15ml
- パーム乳化ワックス
- 3g(小さじ1)
- ローズウォーター
- 30ml
◆作り方
- ローズウォーター以外の材料を大きめのビーカーに入れて湯煎で溶かします。
- ローズウォーターは別のビーカーに入れて、同じく湯煎で温めます。
- 蜜蝋やワックスが溶けて、2つのビーカーが同じ温度になったところで湯煎から外し、そこにローズウォーターを少しずつ注ぎながらかき混ぜます。小さな泡立て器があると便利です。
- ローズウォーターを全部注いだら、5~10分くらいかき混ぜ続けます。
- 生クリームのような白いクリームが出来上がります。
アロマオイルを加える場合は、クリーム状になってからで大丈夫です。ビーカーではかき混ぜづらい場合、小さめのボウルを使うと便利です。
パーム乳化ワックスはクリームや乳液などを作る時に使われる乳化剤で、手作りコスメのお店やアロマショップで購入できます。
ハンドクリームを作る時に注意して欲しいこと
手作りのハンドクリームは無添加でお肌に優しいのが嬉しいところですが、手作りだからこそ少し注意して欲しいこともあります。
必ずパッチテストをすること
使う前にはいきなり広範囲に塗らず、必ずパッチテストをしてください。天然=安全ではありません。
肌にあわない場合もあるので、腕や脚の内側などの皮膚が柔らかいところに少量塗って、一晩様子を見てください。
赤みやかゆみが出ないことを確認してから使うようにしましょう。
器具や容器は清潔に
クリームを入れる容器はもちろん、温める容器なども使う前には必ず消毒をして清潔に保つよう心がけてください。
耐熱性のあるものは煮沸消毒をし、熱に弱いものはエタノールを使って消毒をしましょう。
雑菌などが入り込むと、クリームの劣化が早まるだけでなく、肌トラブルの原因になります。
手作りハンドクリームは早めに使い切る!
手作りのハンドクリームは防腐剤は保存料が入っていません。オイルは酸化すると肌にも良くないので、出来るだけ早めに使い切るようにします。
冷暗所で保存して、1ヶ月くらいを目安にして使い切りましょう。一度にたくさん作るとなかなか使い切れないので、少量ずつ作ることをおすすめします。
作った日をメモするか、シールなどで容器にはっておくといいですね。
手作りハンドクリームは売ってはいけません
手作りハンドクリームをたくさん作って、お友達にプレゼントしたいと思う人もいるかもしれません。
しかしハンドクリームは化粧品ですから、「薬機法(旧薬事法)」という法律が適用されます。
仮にハンドクリームを雑貨扱いとした場合でも「PL法(製造物責任法)」による責任が伴います。
万が一、手作りハンドクリームを使った人が肌トラブルなどを起こした場合、その責任を問われる可能性があるのです。
手作りハンドクリームの材料を販売することは違法ではありませんし、作り方を教えるのもOKです。
ただ、化粧品を販売する許可を持っていない人が自分で作ったものを販売、譲渡するのは違法なので、気をつけてください。
無限に広がるレシピで手作りを楽しんで!
植物オイルの種類を変えてみたり、配合を変えてみたり、ブレンドするアロマオイルを変えるのも楽しいものです。
保湿効果も高いハンドクリーム、一度使うとやみつきになりますよ。
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