転職を考えるなら準備が大切!応募や退職のためにやるべきこと
Date:2017.06.29
「転職したい!」と思い立ったとしても、準備や下調べがないと転職活動はなかなか進みません。
- 単純に今の会社を辞めたい
- 他にやりたい仕事がある
- 今の環境で働き続けるのが難しい理由がある
…など、転職の理由は人によって様々。つまり、転職に必要な準備も人によってバラつきがあるということ。
ここでは、転職したいと思っている人にぜひ知ってほしい転職の準備についてご紹介していきます。企業への応募や現職場の退職といったスケジュールの管理、次の入社先の決定など…。
万全な準備を整えてサクサク転職活動を進めていきましょう!
この記事の目次
流れるように転職しよう。抜け目ないスケジュールを組むコツ
転職活動をするなら、まずはしっかりスケジュールを計画することが大切!むやみに退職の相談や次の入社先への応募をすると、様々な手続きで不都合が生じてしまいます。
まずは履歴書を書くよりも先に、転職活動や退職交渉のことを具体的に考えながら丁寧にスケジュールの予定を立てていきましょう。
基本は内定を貰ってから退職
転職活動のスケジュールはもちろん人によって様々ですが、多くの人は
- 内定を貰う(応募や面接などを行う)
- 退職をする(退職交渉、引き継ぎなどを行う)
の流れで行っています。どちらかと言うと、書類選考や面接などがある前半の方が期間が長引きますね。
退職の前に内定を貰っておくのは、生活費や収入源に余裕を持っておくためです。退職後すぐに入社が決まっていれば、退職してからも収入が途切れることがありません。そのため経済的に余裕を持った転職活動ができますよ。
転職を考えるなら、今の自分の経済的状況などを考えながらスケジュールを立てていきましょう。
現職場の就業規則を確認する
転職活動では内定を貰うことも重要なポイントですが、退職手続きも注目すべきポイントです。
企業の就業規則によって、定められている退職手続きまでの日数は変わります。例えば「1か月前までに退職の意思を伝える」など…退職希望日のどのくらい前までに届け出をしなければならないのかをしっかり確認しておいてくださいね。
もし就業規則よりも急なスケジュールで退職を届け出ると、受理されない可能性があります。そうなれば退職が後ろ倒しになるため、せっかく貰った内定にも響きますよね?
他にも仕事の引き継ぎや後任を求人する期間が必要な場合もあります。
円満退社をするためには「退職までにどのくらいの期間が必要なのか?」を考えながら、転職活動のスケジュールと上手く組み合わせていきたいですね。
入社日には確実に退職できている日を指定
転職活動中、面接で「いつ頃から働けますか?」といった内容の質問をされることが多いでしょう。「明日からでも!」と返せたら理想的ですが、転職を目指す在職者だとなかなか難しい問題ですよね。
転職活動を始める前に、入社日のことを考えておきましょう。もしも希望企業から内定を貰ったら、入社日は退職から少し余裕を持たせた日を指定しておくのが無難。
もしも退職できていない日を入社日にしてしまうとスケジュールが噛みあいません。また、退職の手続きが思ったよりも長引いた場合、内定先に入社日を伸ばして貰うのも忍びないですよね。悪印象は間違いありませんから、必ず避けたいところ。
間違っても「好印象を与えるために」と非現実的な入社日を指定しないよう注意です!
後悔しない転職先の決め方。現職の不満や自己分析を徹底すべし
転職を考えている人の中には、具体的な次の就職先を考えている人は意外に少ないのです。元から「こんな仕事がしたい!」と強い希望を抱いている人なら心配はありません。しかし
- 今の職場に不満がある
- 引っ越しがきっかけ
- 結婚、出産などがきっかけ
…のように「退職したいから転職する」という人は、次の就職先について漠然と考えてしまいがちです。
そこで、次の転職先について考えるためのポイントについて見ていきましょう。
現職場の不満と照らし合わせる
転職したい人には「とにかく今の職場を辞めたい!」と考えている人は多くいます。確かに自分を苦しめる場所に長居する必要はありませんから、さっさと転職してしまって正解。
ですが、もし現職場を辞めたいという理由で転職を考えているのなら、今自分が抱いている職場への不満を整理してみましょう。
「ここじゃなければどこでも良い」と考えなしに転職先を決めてしまうと、転職先でも似たようなor新たな不満を抱えて転職の意味がなくなってしまいます。
- 労働時間や残業の有無
- 研修、教育が充実しているか
- その企業の離職率
- 給与(昇給や賞与など)
- 福利厚生
- 雇用形態
- 休日(長期休暇や有給の有無など)
- 勤務する場所(転勤や出張はないか)
特に現在の職場に不満がある人は、こうした職場環境の面はチェックしておいてください。求人票や転職サイトの口コミなどを見て、自分の理想の職場環境が整っているかどうかをしっかりチェックしておきましょう。
またよく間違われがちですが、「週休2日制」は1か月に1週間は必ずは2日の休日がある、という意味です。毎週必ず2日の休日があるのは「完全週休2日制」と書かれた求人です。
求人内容を見るだけでもその企業のことを知るヒントはたくさんあります。まずは求人情報を見ながら希望の転職先を絞っていってくださいね。
転職先で達成したい目標を決める
転職をした後、しばらく経ってから「私が働きたかったのはここじゃない…」と気づいて後悔するケースはよくあります。そんな人は、事前の企業研究や自己分析が疎かである以前に、「自分の芯となる目標を考えていなかった」ことが問題。
達成したい年収の額や確保したいプライベートの時間、就きたいポストなど…転職先でどのような目標を達成したいのかを具体化して考えてみましょう。
- 身につけたいスキル
- 活かしたい特技や資格
- 職場の立地
- 理想の人間関係
- 昇給やキャリアアップ
- 何時からor何時まで働きたい
目標が具体化すれば、自然と「達成のためにはどんな職場であることが必要か」がわかりますよね?自分の目標を明確化したところで求人情報を見て、本当に理想が叶いそうかどうかを見極めてください。
資格取得に向けて勉強しておく
転職を考えている人の中には、「別に今すぐでなくても良い」と転職をもっと先に予定している人もいますよね。ですが予定とは関係なく、転職の準備は早ければ早いほど良いのです。いつ始めても全く損はありませんよ!
しばらく先に転職を考えている人も、今すぐ転職の予定がある人と同様に希望の転職先について考えておきましょう。そして何か目標ややりたいことが見つかったら、今の内に資格の取得に向けて取り組んでください。
企業によっては、資格を持っているだけで貰える給与が増える「資格手当」がつくケースがあります。もちろん履歴書に書くだけで採用率が高くなることは必至。
- 医療事務
- 日商簿記
- 秘書検定
- MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
- FP(ファイナンシャル プランナー)
- TOEIC
最近ではユーキャンなどの通信講座で多くの資格を取得することができます。かかる期間は大体4か月~1年ほど、費用は3~7万円ほどになります。
現在、資格はたくさんの種類があります。「転職はしたいけどやりたいことが見つからない」という人は、まずは興味のある資格から探してみると具体的な将来像が見つかりますよ!
客観的な自己分析をする
どこかの企業に応募をするのなら、履歴書や職務経歴書、そして面談は避けて通れません。企業に好印象を与えて内定を勝ち取るためには、自分を良く魅せるための「自己分析」をすると有利にことが運びますよ!
「自己分析」と聞くとちょっとハードルが高く感じる人がいるかもしれませんが、やることは至って単純。自己分析でやるのは、自分の長所と短所を客観的に整理することだけです。
- 今までに経験してきたこと
(今や前の職場で体験したこと。部署や業務の内容、達成したことなど) - 持っているスキル
(取得した資格や自信のある得意なこと、慣れて滞りなくできることなど) - 興味のあること
(やりがいを感じたor感じていること、勉強していることなど) - 人に話せるエピソード
(成功した話、失敗した話、頑張った話など)
自己分析がしっかりできていると、自分と転職先の企業の相性を見つめることができます。そのため転職で失敗をしにくいのです!
また具体的な転職先が決まっていない人は、自己分析をする内に自分に適した業界や職種が見つかりますよ。
やっぱり円満退社が一番。転職する際の退職交渉のポイント
実は転職活動を経験した人には、実際に企業から内定を貰うよりも、在職している職場に退職の交渉をすることに苦戦した人が多いのです。
今の職場であなたにしか出来ない仕事や役割があったり、在籍している従業員が少ないほど退職のハードルは高くなります。また、「離職率を上げたくない」という理由から従業員の退職を快く思わない企業が多数…。
ここでは、気持ちよく退職するために欠かせない下準備についてご説明しますね。転職を考えている人はしっかりチェックしておきましょう。
退職の意思は直接上司に申し出る
まずは退職の意思を誰に伝えるか、という点が大切です。周囲の同僚や先輩・後輩に相談したいと思う気持ちもあるでしょうが、上司よりも先に誰かに退職のことを話すのはおすすめできません。
「退職します」の意思を伝えないまま「退職したい」気持ちをほのめかしていると、上司の方から先回りされて退職を止められる可能性があります。
会社としては従業員の退職はあまり好ましいニュースではありません。そのため、退職者が出る前に未然に防ごうとするのです。
ですから、先回りされてしまうよりも前に直接上司に退職の意思を伝えましょう。退職の意思を伝えるときは、「ご相談があるのですが」と事前に話し合いのアポを取っておくとスムーズに退職のお話ができますよ。
「退職します」とハッキリ言う
よく退職の相談をするとき「退職したいのですが~」「退職を考えております」といった言い方をする人がいますが、これはあまりおすすめできません。
退職の決意がまだ固まっていないような言い方をすると、「考え直そうよ」と説得にかかられる可能性があります。場合によっては、今よりも条件や待遇を良くすることを条件に退職を引き止められることも。
本当に転職の意思が固まっているのなら、ハッキリと「○月で退職します」と言い切りましょう。理由もしっかり告げてください。
退職よりも先に内定を取っておくと、退職交渉のときに自分の意見を曲げずに堂々と発言することができますよ。
会社への不満は出来るだけ言わない
転職を決意するまでの間、誰にだってそこに至るまでの過程があるでしょう。会社への不満や恨みを抱えている人もそう少なくはないでしょうが、退職交渉のときは絶対にネガティブな気持ちは出さないようにしてください。
会社に対してネガティブな発言をすると、「じゃあ改善するから」と引き止めに遭ってしまいます。また、「こんなことを言うなんて!」と怒りや反感を買って酷い言い合いになることも珍しくはありません。
「最後くらい何か言ってやりたい」と思っても我慢です。言い合いになればあなたが消耗させられるだけですし、余計な時間を取られてしまいます。引き止めに遭ったとしても、言い合いになったとしても、あなたにメリットはないのです。
- スキルアップのため
- ここではできない仕事をしたい
- 持っている資格を活かしたい
…など、なるべく未来のあるポジティブな退職理由を伝えましょう。
引き継ぎマニュアルを作っておく
従業員の退職で企業が困る大きな理由が「じゃあその仕事誰がやるの?」というもの。やっているのがあなたしかいない仕事などであれば、余計に企業は困ってしまいます。そのため「後任が見つかるまで待って」と退職を伸ばされることも。
転職を決めたら、あらかじめ引き継ぎのマニュアルを作成しておきましょう。その仕事についての細かな指示を記したマニュアルがあれば、引き継ぎや後任を探す時間を最小限にとどめることができます。
それにマニュアルを作っておけばあなたは最低限の責任を果たしたことになりますから、「無責任」や「残った人のことを考えろ」なんて言われても気にする心配はなくなります。
第一、就業規則に則った期間までに退職の意思を伝えているのなら、何を言われようとあなたには退職できる権利がありますよ。
転職は人生に必要なイベント。後悔のないよう万全な準備を
就職をすると会社が主軸になってついつい忘れてしまいますが、人生のメインは会社で働くことではなくて自分の人生を楽しむことです。人生をより豊かにするためには、時には転職のようなイベントを迎えることだってあります。
ただし、転職は誰に頼まれてするものでもなく、あなた自身が自ら決めて行うものです。転職後にいくら後悔することになっても、それは誰の所為にもできないことを覚えておきましょう。
自分の人生を左右するのはいつだって自分ですから、後悔のない準備と選択で転職を有意義なものにしてくださいね。
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