下半身太り・腰痛も浮き指が原因。あなたの足の指も浮いてない?
Date:2017.01.13
体重だけが美しさのバロメーターでないということは、真の美を追求する女性にとっては当然のこと。単に自分の体重だけみると特に大きな不満はないものの、スタイルには不満があるという人は少なくありません。
そして、そのスタイルの悩みの大半を占めるのが、下半身。
太い足、垂れたお尻、不格好に発達した足の筋肉。挙げはじめればきりがない。解消しようと努力もするけれど、なかなか思った成果が上がらないあなた。原因は思いがけない所にあるかもしれませんよ。
自覚のない足の症状「浮き指」が、下半身太りや肩こり腰痛冷え性など様々な不調を引き起こすということをご存知でしょうか。
もしあなたの足が「浮き指」状態となっていれば、いくら頑張ってもそのダイエットは成功しませんよ。さあ、あなたの足、早速チェックしてみてください。
自覚なく、足の指が地面につかず浮いているのが「浮き指」
あなたの足の指、歩いている時にちゃんと地面を蹴っていますか?
よっぽど歩き方を気にしていない限り、日常生活で自分の足の先まで神経を使うことは不可能です。
自然と歩いているその足の指が使われていない状態になっていることが意外と多いこと、知っていますか?
足の指の筋肉が十分に使われていないと、足指の筋肉が弱くなり指は自然と浮いてきてしまいます。これが「浮き指」という状態です。
では、なぜ「浮き指」が問題となるのでしょうか。
正しい歩行は足の裏の三点で体重を支えて重心を保つ
健康な人の正しい歩き方とは、
- つま先
- 指の付け根
- かかと
この3点が地面についてバランスよく体重を支え、体の重心を保っています。
この足裏にかかる重心をうまく移動させながら歩くことで、必要な筋肉のついた引き締まった足を作るのです。
ところが、浮き指となっている場合はつま先が使われていないため、足指の付け根とかかとの2点で体のバランスをとらざるを得ず、体が歩行によって受ける衝撃はより強いものになります。
当然のことながら、体の重心も偏ってしまい内側重心、外側重心、かかと側重心といった体のゆがみを作りやすい足の使い方を自然に体が覚えてしまうことになります。
浮き指が引き起こす様々な体の不調
バランスの悪い歩行によって、では一体何が起こるのでしょうか。
まず第一に、歩行の際に足の裏が地面から受ける衝撃は相当なものだということを理解してください。
その衝撃を3点でバランスよく受け止めて分散されることが足の裏の役割であるのです。
それがうまく行かなくなると地面からの衝撃はまず、かかとから直接足首や膝・腰・首などにむかいます。
さらに、分散されない強い衝撃によって、足のアーチが崩れてしまうのです。アーチとは足が地面につかない土踏まずの空間を作り出す足の指の付け根と、足裏の内側・外側の緩いカーブのことです。
このカーブが崩れてしまうと足は更に衝撃を受け止めねばならず、
- 扁平足
- 足裏のタコ
- 魚の目
の原因ともなってしまいます。
これらの強い衝撃が蓄積することで、次第に関節に痛みを伴うようになったり体のゆがみとなり血流が停滞して冷えやむくみなどという症状へとつながってしまうのです。
- 膝痛
- 腰痛
- 肩こり
- 首こり
- 頭痛
- 外反母趾
- 扁平足
- タコ・魚の目
- 冷え性
- うつ病
- 猫背
- 下半身太り
- 巻き爪
- がにまた
- O脚
上記のような症状に一つずつ対処していても、根本的な原因が浮き指だった場合はそれらの対処は一時しのぎでしかありえず、完治することは難しいのです。
現代人に激増している浮き指の原因はさまざま
日常のちょっとしたクセが浮き指の原因となってしまうようです。
例えば、
- ヒールの高い靴
- ミュール
- スリッパ
などをよく履く人は、靴が脱げないように指先を持ち上げるように歩いてしまいます。
そうすると、足の指は地面を蹴ることなく歩行しがちになり、やがてそれが定着してつま先を使わずに歩いてしまう。
いつの間にか足の指の筋力が衰えてしまっているのです。
また、自分の足のサイズに合わない靴を履いてしまうと、靴の中で足の指が十分に伸びなかったり、逆に伸ばしすぎたりしても同じことです。
最近和式トイレにかがめない人が増えているという話題を聞いたことがある人も多いと思います。
もしかして、これを読んでいるあなた自身も身に覚えがあるということはないですか?
和式トイレが減っているということも一つの要因ではありますが、基本的にかがめる身体能力と筋力を持っていないことが大きな問題となるのです。
実際にかがんでみると体感できるかと思いますが、つま先に力が入らなければしゃがんだときに体が安定しません。
和式トイレにかがめない、おしりをつけずにしゃがんだ時に後ろに転がってしまうという方はぜひ次の浮き指チェックをやってみてください。
自分の足は大丈夫?浮き指チェックでたしかめよう
浮き指かどうかは自分でも確認することが出来ます。
以下に、いつくかのチェック項目を用意しましたので、当てはまるかどうか確認してみてください。
つま先が90度以上反るのを、足が柔軟だと勘違いしないで!
一番簡単に確認できるのは、つま先を上に反らせるという方法です。
足の甲を手で抑え、もう片方の手のひらで足の指先から足の甲へ向かって押し上げてみてください。この時につま先はどこまで反り返るでしょうか?
使っている指と使われていない指があるので、5本一度に反らせる他、指1本1本の動きもぜひ見てみてください。
足の裏から90度を超えて反るようなら浮き指と判断して良いでしょう。
よく反ると足の指が柔軟だと勘違いする人もいますが、これは筋力が衰えている証拠です。
チェック項目にあなたはいくつ該当する?
チェック項目を用意してみました。
以下のチェック、当てはまる項目が多い程あなたの浮き指の可能性が高くなります。
- お尻が垂れている
- ひざや足首に痛みがある
- 腰痛持ち
- 扁平足
- 外反母趾・内反拇指
- 下半身だけがどうしても痩せない
- 太ももが腰幅よりも出っ張っている
- かかと、足裏の指の付け根の辺りが固くなっている
- 足指の第二関節や足裏側の指の付け根にタコができている
- 前のももやふくらはぎの筋肉が発達している
- サイズの合わない靴でも気にせず履ける
- 素足のままでいるのは苦手
- ヒールの高い靴を好んで履く
- スリッパやミュールなどを好んで履く
- しゃがんで座ることが苦手
- 巻き爪がある
いかがですか?
今、女性の三人に一人は浮き指による何らかの不調があるといわれてるそうです。
あなたの足はどれに当てはまる?4種類の浮き指
ここまで、足の指の筋力の落ちている状態を便宜上「浮き指」と一言で表現してきましたが、実はいくつかの種類に分けられます。
基本的にそれに対するトレーニング方法は同じですが、あなたはどれに当てはまるでしょうか。
- <親指の浮き指>
- 親指が浮いているタイプの浮き指です。親指で踏ん張れないために、足裏側の指の付け根の皮膚が固くなったりタコができることもあります。親指のバランスを足裏の内側で補おうとするので内股やX脚になっているかもしれません。このタイプの人には血流が滞って冷え性が多いです。
- <小指の浮き指>
- 小指が浮いているタイプの浮き指です。親指の浮き指同様に、小指側で踏ん張れないので足裏の指の付け根の皮膚が固くなる、タコができているなどの症状が表れます。足の外側で小指のバランスを取ろうとするため、O脚になりがちです。外側重心になり足の外側全体の筋肉が発達して下半身太りの原因ともなります。このタイプの人は膝や腰に痛みを持つ人が多いです。また浮き指になっている足と反対側に肩こりが出てきます。
- <寝指>
- 指の骨がねじれていて、爪が上ではなく横を向いている状態です。寝ている方向の指の側面にタコができる人もいます。自分の足に合わない靴を履き、歩きながら小指側をつぶしてしまったり、深爪も原因といわれています。小指や薬指に多く見られます。力が入らずにうまく指を使えないために、小指の浮き指と同様の症状が起こります。
- <屈み(かがみ)指>
- 普通にしていても、窮屈な靴を履いているように、指が縮こまっているような状態です。足の指の付け根に近い方の関節の上にタコができることが多いです。サイズの合わない靴を履き、ずれないように足が無意識に靴のずれを抑えようとするために起こります。バランスがうまくとれないため、自然にすり足で歩くようになってしまい、つまずいたり転倒する原因となってしまいます。
代表的な4つのタイプですが、一つの足に複数の症状を持つことは珍しくありません。
下半身痩せも期待できる!浮き指の改善方法
浮き指を改善することは、体のゆがみや腰痛・肩こりなどの体の不調を整えるだけでなく下半身痩せの効果も期待できるとなれば、やらない手はありません。
あなたにあった方法でぜひ日常生活で取り入れてみてくださいね。
グーチョキパー体操
とにかく「浮き指」は足の指の筋力が弱っているので、足の指を使ってあげることで筋力アップをはかります。
- ゆったりと椅子などに腰掛ける。また床に座って足を投げ出す。
- 足の指にぎゅっと力をいれて「グー」
- 親指を手前、その他の4本を向こう側に倒して「チョキ」
- 足の指をそれぞれ広げて「パー」
最初はなかなか出来ないかもしれませんが、根気よく続けてください。
できるようになったら、ぜひとも「チョキ」を親指を向こう側、4指を手前にする方法で体操してみると足の指は更に強くなりますよ。
1日10回くらいをめどに続けるといいと思います。
青竹踏み
昔からある健康法ですが、効果抜群です。
一日3分から5分程度でもいいのでテレビを見ながら、歯磨きをしながら踏んでみてください。足の指先を中心に刺激すると浮き指への対策となります。
弱っていると、最初は痛すぎて5分なんてとてもじゃないけど無理だと思いますが、根気よく続けてくださいね。長く踏むことが出来ればそれにこしたことはありません!
余談ですが、青竹踏みは今またその様々な効果に注目が集まっています。浮き指対策のついでに足の裏全体を刺激してみてはいかがでしょうか。
血流やむくみなどが改善することで女性特有の冷え性や生理痛などの改善にもつながります。100均などのプラスチック製のものでも十分なので、気軽に始めてみてください。
ゴルフボールなどを足の下でゴロゴロ転がして刺激するのも青竹踏み同様、足裏への刺激になって効果が期待できます。
足と手で握手ストレッチ
手を使って足を刺激する方法も一つご紹介します。
- 椅子に腰掛けて(または床に両足を投げ出して座って)左足を自分に引き寄せます。
- 左手で左の足首を持って固定します。
- 右手を左足の指に一本ずつからませて根元まで組み合わせます。
- 組んだまま、足先を反らせたり曲げたりしてほぐします。
- 足全体を左右にまわして足首をほぐします。
お風呂上がりや、お風呂の中などでやってみるとやりやすいです。
足首の固い人は生理痛などに悩まされる人が多いといわれています。普段から足首は冷やさず柔らかくしておくとよいでしょう。
タオルトレーニング
椅子に座って行います。
バスタオルなど大判のタオルなどで行うと重さや大きさがあって負荷がかかるので効果も上がります。
- 椅子に腰掛けます
- 足下にバスタオルなど広げておきます
- 広げたタオルを足の指を使ってたぐり寄せます。
- 持ち上げたり広げたりを足の筋肉を意識しながらくりかえします。
これもまた、何かをしながら気軽にできるトレーニングです。ぜひお家時間の合間にやってみてください。
テーピングや靴下
足の筋力をつけることはとても肝心なことなのですが、テーピングや靴下である程度足を固定することでも正しい足使いに矯正することが出来ます。
テーピングの方法は自分ではなかなか難しいため、専門の整骨院や施術可能な人にやってもらった方が確実だと思います。
靴下は履くだけなので、足指のトレーニングと併せて履いてみると良いでしょう。五本指の靴下などはしっかりと足の指が開くのでぜひ活用してください。
また、浮き指矯正用に親指と小指、その他の3本指と足先が3つのパーツに別れている靴下などもあるようです。
http://www.footcareshop.net/shopdetail/000000000229/003/O/page1/recommend/
これなら意識しないで自然に足を鍛えることが出来るので、手軽に始められて長続きしそうですね。
自分に合った靴を履く
足に合わない靴を無理に履くことが原因で「浮き指」となるとお話ししました。
ぜひ、自分に合った靴を選んで履くことをおすすめします。自分の足に対して小さい靴は思い切って諦めるということも必要です。
逆に大きい靴というなら、インソールなどを面倒くさがらずに活用するとしっかりと足の先が地面を踏みしめることが出来るようになりますので積極的に使ってみてください。
仕事でどうしてもヒールのある靴を履く必要があるという方も少なくないと思います。そんな方は息抜きができる場面を考えてみてもいいかもしれません。
- 外出先ではヒールでも社内では歩きやすい靴に履き替える
- 通勤中だけでも足に負担をかけない歩きやすいものにする
など。
常に工夫して自分の足をかわいがってあげてください。
日頃の歩き方に気をつける
歩くというのは自然に行っていることなので、なかなか歩き方を矯正するのは難しいことですが、しばらくの間意識的に足の裏三点を使って歩くことに挑戦してみてください。
逆に言うと、正しい歩行が身に付くことで自然にあらゆる体のバランスが整ってくるのです。
足裏の「かかと」「指の付け根」「つま先」を使うというと難しくなりますので、つま先で地面を蹴るように歩くと思えば良いです。
足が地面を離れる最後の部分がつま先になるように。そうすると自然に足全体を使って歩く格好になります。
足の健康は、そのものずばり体の健康の第一歩
よく、おしゃれは足もとからといいますが、それは健康もいっしょ!
最近よく耳にするロコモティブシンドローム(運動器症候群)は自分が思ったように「立つ」「歩く」などがスムーズに行えない状態のことですが、年齢を重ねてからの悩みと思うのは間違いです。
子供にも増えてきている、若い人にも増えてきていると専門家達が警鐘をならしている問題です。浮き指もその問題の一端であることを知っておいてください。
たかが足の指1本2本が地面についていないから、と放っておくとおブスな下半身になるだけでなくもっと深刻な状態で悩むことになりかねませんよ!
たかが足、されど足。
足の健康を取り戻して、これから一緒に冷え知らずのスラリとバランスよく引き締まった下半身を目指してみませんか。
Sponsored Link