ワセリンで手荒れ対策!ハンドクリームより優秀かも
Date:2018.12.05
『ワセリン』をご存知だと思います。その保湿効果の高さから、乾燥対策のアイテムとして最近ますます注目されつつありますね。薬局やドラッグストアに行くと、『ワセリン』と名のつくものをよく見かけます。
ところで、乾燥の季節になると気になってくるのが手荒れ。ハンドクリームを塗るのもいいですが、ワセリンを取り入れてみるのもオススメです。ワセリンのパワーを、いちばん実感しやすいのも手肌です。
しかしただ塗るだけではなく、ワセリンの持つちからを最大限に引き出して、効果的に手荒れ対策する方法もあります。今回は、ワセリンがどういったものか?そしてどうすればよりしっかりと手荒れ対策できるのかをご紹介していきます!
この記事の目次
ワセリンってどんなもの?その成分と特性とは
そもそも、ワセリンとはどんなものなのでしょうか。ワセリンとは、原料である石油を高純度に精製して作られた、皮膚の保護剤です。石油が原料だなんて、それって肌につけて大丈夫なの?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、その安全性は医療現場で使われているほどなので、安心してください。
ワセリンの特性
肌の表面をコートして、ほこりや化学物質などの刺激物を遮断し、肌を守ってくれます。内側からの水分は逃すことなく、しっかり保湿してくれるので、肌の乾燥対策にひじょうに適しています。
また水に強く、酸化するスピードが遅いために、いちど購入するとしばらく持ちます。コストパフォーマンスにも優れているというわけです。
薬の基材にも使われているほど安全性が高いため、全身に塗ることができます。もちろん、顔に塗ってもOKです。また、界面活性剤が含まれていないため、ハンドクリームと違ってヌルヌルしません。水をはじくので手元が滑らず、お皿洗いもできてしまいます。
なぜ手荒れにワセリンがいいの?
とくに秋から冬にかけての手荒れが気になる方は多いと思います。空気が乾燥し、気温が下がる季節になると、手指の皮脂と汗の分泌が減り、皮脂膜が不足してしまうからです。その上、血行が悪くなると肌表面の新陳代謝も落ち、角質層の保湿成分も減ってしまいます。
すると、肌の内側からどんどん水分が蒸発し、手荒れを誘発します。そこにバリアを張ってくれるのがワセリンです。手肌にふたをして、水分を逃さないようにしてくれる役目を果たしてくれます。
いろいろなワセリンの違い
ひとくちに『ワセリン』といっても、さまざまなものがあるのをご存知でしょうか。じつは『ワセリン』は原料名のことで、多く『白色ワセリン』のことをワセリンと呼ぶようです。白色ワセリンとは純度の高いワセリンで、医薬品の棚にて販売されているものです。
白色ワセリンをさらに精製したものは『プロペト』という処方箋医薬品になっており、病院で処方箋を書いてもらうことで買うことができます。『ヴァセリン(Vaselin)』はユニリーバ社の商品名で、こちらはドラッグストアの化粧品コーナーにて気軽に買えます。
手荒れに効くワセリン!基本的な使い方を知って手荒れ対策
それでは、ワセリンを使って手荒れ対策していくための、具体的な使い方はどういったものでしょうか。使うワセリンは、どのワセリンでもOKです。あまりに手荒れがひどくて皮膚科にかかったならば、そこで貰ったものを使っていきましょう。
ワセリンの塗り方
とにかく薄く、見えない膜で手をコーティングするイメージです。
- 手を洗い、清潔な状態にします。
- ワセリンを小豆のひと粒ぶんくらいを手に取り、両手を合わせてあたためます。
- ワセリンを手の甲、手のひら全体に塗りこみます。
- しっかりと肌になじむまで、1~2分マッサージするように。爪の周りやシワの隙間も忘れずに!
- ベタつきが気になったり、塗り過ぎたと思ったら、ティッシュで軽く拭き取ってください。
これを一日に何回かおこないます。一日三回を目安にして、水仕事が多い方ならもう少し増やしてもだいじょうぶです。しかし、最初は様子を見て、回数を増やしすぎないようにしましょう。
なぜなら、ワセリンは肌に浸透しません。あくまでも手をコーティングするのが目的なので、あまりに塗り重ねすぎるとベタつきの原因にもなりますし、酸化を招いてかえって手荒れを悪化させることも!
就寝前はとくに念入りに
就寝前はワセリンの量を多少増やして、やはり念入りにすりこみます。就寝中はお手洗いに行かない限りは長時間手洗いをしませんので、手荒れ対策には絶好の機会だからです。
しかし、手荒れがひどい方の場合、つけすぎはかえって痒みを悪化させてしまうことがあります。適度にベタつかない量を見極めることが大切です。
さらに手荒れ対策効果をアップさせる!効果的なワセリンの使用方法
ふつうに使うだけでも手荒れ対策効果のあるワセリン。しかし、より効果的に使う方法があるのです。
濡れたまま塗る
手をきれいに洗ったあと、まだ手が濡れているまま、ワセリンを塗ります。その後、余った水分をキッチンペーパーなどでていねいに拭き取ります。
この方法は角質に適度な水分をあたえ、乾燥状態を改善してくれる効果があります。職場や出先でおこなうには少しむずかしいかもしれませんが、効果を高める方法としてはお手軽です。
就寝時、手袋とともに
用意するのはワセリンと、清潔な手袋。100円ショップにも就寝時専用の手袋が化粧品コーナーなどに置いてあったりしますので、探してみてください。
両手にワセリンをしっかりと塗りこんだら、そのまま手袋をはめて就寝。保湿効果がさらに高まって、ひと晩で肌がふっくらするのを実感できます!
かならず、手袋は清潔であることが重要になってきます。手袋は二、三回使ったら洗濯するか、新しいものに替えるようにしてください。
強力な保湿効果を持つワセリン、うまく使って手荒れ知らずに
もちろん、深刻な手荒れはまず医師にご相談をお願いします。大切なのは、まず手荒れの予防から。そのためには、日頃からの保湿が重要になってきます。
つねにワセリンで手に膜を作っておき、乾燥から手肌を守るようにしてください。「少しつっぱるようになってきたな」と感じる前に、手を清潔な状態にして塗りかえるのがポイントです。
ヌルヌルしないので、乾燥の季節のみならず使いやすいのも、このワセリン。ぜひ習慣にして、手荒れ知らずになりましょう!
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