脱毛で脇汗増えるってほんと?脇の脱毛・永久脱毛のデメリット
Date:2016.07.29
ムダ毛の処理で女性が一番気にする部位が「脇」ではないでしょうか。脇のムダ毛なんて出来れば永久になくなって欲しいと思いますよね。
確かに脇のムダ毛処理がされていなかったら見た目にも美しくありませんし、男性の目についたらドン引きされてしまいそうです。
しかし、元々そこにあるということは何かしらの役割があったはず。そこで、脇のムダ毛を本当に脱毛してしまってよいのか、普段は考えないであろう「デメリット」についてご説明します。
メリットとデメリット、両方を知った上で、永久脱毛すべきかどうか考えてみてもいいでしょう。
「ムダ」な「毛」なのになぜ生える?体毛の役割
最初から生えていなければいいのに、と思うような「ムダ毛」たちにも体にとっては重要な役割があるのです。
そもそも生物にとって不要なものは進化の過程でなくしてきているわけで、いまだに特定の場所にだけ毛が残っているということは、本来は体にとって必要なものだといえます。
外部の刺激から皮膚を保護する機能
現在毛の残っている部分を考えてみればその役割がわかりますね。眉毛、まつ毛は目に異物が入らないように目を守っています。
鼻毛は空気中のごみや最近などを吸い込まないため。空気のきれいな場所で育った人が都会で暮らすようになると鼻毛が伸びることもあるそうですよ。
脇には神経やリンパ節が集まっています。大事な組織を守る役目があるわけです。また、腕を動かした時に皮膚の摩擦を防ぐという働きも持っています。
そして大事なのが汗を発散させる働きです。
異性を惹き付ける「フェロモン」を出すという役割もあるそうです。それを拡散させるためにあるのだとか。
脇の臭いはあまりいい臭いでない気がしますが、脇を脱毛したからといってフェロモンが出なくなるわけではないようです。
服の代わり?体温を維持する機能
体毛は体温を維持し身体を保温する役割があるのです。
元々人はもっと体毛が濃かったので、身体を温めて体温を一定に保つ役割がありました。今では服が体毛の代わりをしています。
毛には感覚器官としての役割もある
毛には何かが近づいた時に危険を察知する感覚器官としての機能もあります。危険から身を守る本能のようなものですね。
髪には神経がありませんが、さわられるとわかりますよね。それが”触覚”としての機能です。
脇の脱毛方法~自分で処理する方法とプロに頼む方法
脇の脱毛方法には、自分で処理をする方法と脱毛サロンなどプロに処理してもらう方法があります。
それぞれどのような施術方法なのか、自分に合ったものを見つけて下さい。
自分で脇を脱毛する一番お金のかからない方法
脱毛方法には色々ありますが、毛抜きで抜くという方法が、一番簡単でお金もかからない方法でしょう。
ただ、1本1本抜いていくのは結構な手間がかかりますし、何より痛いですね。雑菌も入りやすいので、本当はあまりいい方法とはいえない脱毛法です。
除毛できる薬剤などを使う方法
除毛クリームを使えば、比較的肌へのダメージが少なく処理が出来ます。
生えている部分の毛を溶かしてなくす方法なので、毛先が丸くなり、生えかけの時にちくちくしないというメリットもあります。
除毛クリーム自体は「脱毛」はできませんが、除毛した後にムダ毛を抑えるといわれる豆乳ローションなどを使ってみましょう。
効果が出るには時間がかかりますが、
- 毛が細くなる
- 毛が薄くなる
などの抑毛効果が期待できます。
ただし、脇は皮膚が敏感なところ。刺激を感じるなど敏感肌の方はクリームが合わない場合もあります。必ずパッチテストをしてから使うようにしましょう。
自宅で機械を使って脱毛する方法
家庭用脱毛器を使えば、痛みもほとんどなく自分で脱毛することが出来ます。家庭用はフラッシュ脱毛器が主流で、価格も2万円程度からもっと高額なものまであります。
数は少ないですが、家庭用のレーザー脱毛器もあります。ただしこちらは光脱毛と違い、痛みもそれなりにあるようなので、敏感肌の方には向いていないかもしれません。
エステサロン・脱毛サロンなどで行う光脱毛
複数の波長を含んだ光を照射することによって脱毛するのが光脱毛といわれる方法で、エステサロンや脱毛サロンなどで行われています。
毛のメラニン色素に反応する波長の光を当てることで毛母細胞にダメージを与えることによって毛が生えてこないようにするのです。
ただしこの施術は医療行為ではなく美容のために行うもの。「永久脱毛」は難しいですが、減毛することは可能です。また、痛みが少ないというのもメリットのひとつです。
医療用のレーザーを使った永久脱毛
レーザー脱毛は医療レーザーを使った脱毛方法なので
- 医療機関
- 美容外科
- 皮膚科
- 美容クリニック
など専門の機関でないと受けることが出来ません。
ダイオードレーザーなど出力の高いレーザーを使用するので、エステの脱毛よりは痛みがあります。また、費用もそれなりにかかります。
部分脱毛でも1回あたり1~2万円ほどかかるので、回数にもよりますがエステサロンよりは高額になりますね。
ただし、光脱毛よりは少ない回数で脱毛が可能だとされているので、確実に効果を出したい方はレーザーがおススメかもしれません。
脇の脱毛&永久脱毛はここに注意!脱毛のデメリット
脱毛の方法は、予算や時間によっても色々ありますが、いずれにしてもメリットばかりではないようです。
どのようなデメリットがあるのかによって、自分で処理をするか、それともいっそのこと永久脱毛にしてしまうのかを考えましょう。
汗染みが出来て脇汗が多くなったように感じる
脇を永久脱毛すると脇汗が多くなる、という説があります。実際、それまでは汗をあまりかかない体質だったのに、脱毛をしたら脇汗をたくさんかくようになった、と感じる人もいるようです。
これは、汗の量が増えるというよりも、これまではムダ毛がからめ取ってくれていた汗を肌がダイレクトに感じるようになって、汗が増えたように感じるから、ということが理由のようです。
肌がこすれることによる色素沈着
色素沈着というとシミのようなものを思い浮かびますよね。脇は日焼けしないのにシミなんてできるの?と思うかもしれませんが、色素が沈着する原因は紫外線だけではありません。
デリケートな脇の肌を守るムダ毛がなくなってしまったことで、衣服との摩擦が増えますし、自己処理を繰り返していることで皮膚にダメージが与えられます。
自己処理を行う時には、カミソリなどでは無く、電気シェーバーなどで優しく肌を傷つけないように行いましょう。
皮膚を守るものがなくなり乾燥肌になる
脇をすべて脱毛してしまうと、希にですが乾燥肌になる方がいるようです。
皮脂腺から出る皮脂が皮膚全体に行き渡りにくくなり、脇がかさついたりすること場合があるとのことですが、すべての方がそうなるわけではありません。
皮脂が増えると臭いだけでなく雑菌の繁殖も気になるので、乾燥してる?と思ったらとにかく保湿です。
毛抜きによる自己処理は埋没毛で脇がブツブツになる
無理矢理毛を引き抜くなど肌に負担のかかるムダ毛の自己処理は、脇の黒ずみの原因になります。
本来毛は必要なものですから、抜いたとしてもまた生えてこようとしますし、しっかりと抜ききれなかった場合、途中で毛が切れてしまうこともありますよね。
そんなとき、毛が皮膚の中に入り込んでしまう「埋没毛」を作りやすくなります。脇に限らず、自分でむだ毛を抜いたことのある方は、1度は経験しているのではないでしょうか。
かといって、その埋没毛を無理にまた抜こうとすると皮膚を傷めてしまいますし、毛穴に雑菌が入ると炎症を起こしてしまうこともあります。
脱毛後は肌を清潔に保つとともに、あまり頻繁にむだ毛を抜かない方が良いでしょう。
毛穴が炎症を起こすリスクがある
肌には常在菌というものがいて、腸と同じように善玉菌と悪玉菌がいます。
黄色ブドウ球菌など、肌の炎症の元となる菌が増殖してしまうと白いニキビのような状態になることがあり、これを毛囊炎(もうのうえん)をいいます。
肌に傷がついて清潔な状態が保てずに毛包部に悪玉菌が増殖すると、赤みが出たり膿がたまったりするのです。
思ったよりも費用がかかること
自分で脱毛するなら、家庭用脱毛器を購入しても数万円ですみますが、サロンなどに通う場合にはそれなりに期間もお金もかかります。1回では脱毛は完了しません。
なぜなら毛には毛周期というものがあり、個人差はありますが脇毛の毛周期は約4ヶ月といわれています。
- 成長期
- 退行期
- 休止期
があり、光脱毛などは成長期のムダ毛に対して効果を発揮するのです。
ですから1回の施術で脱毛できるのはその時に成長期だった毛だけになります。毛周期に合わせて数ヶ月おきに何度も通うことになるので、料金もそれなりにかかってしまいますね。
脇だけやるならついでに全身やってしまおうかなどと思うと、完了するまでに数年かかります。
回数については5~6回で効果を感じられる人と10回以上やってようやく感じる人とかなり個人差があります。
何回までと回数が決められているコースだと追加料金が発生する可能性もあります。
脇の脱毛や永久脱毛のデメリットへの対処法
女性に不要としか思えない脇のムダ毛も、脱毛の方法によってはデメリットがあることがわかりました。
では少しでもそのデメリットを感じにくくするために、自分で出来る解決法をご紹介しましょう。
脱毛後はしっかりケア!脇にも保湿が必要
自分で行う脱毛処理はもちろんのこと、サロンなどで施術してもらったともしっかりと保湿することが大切です。
脇の皮膚はとてもデリケートです。顔のお手入れをするのと同じくらい丁寧に保湿対策をして下さい。しっとりタイプのオールインワンジェルなどが使いやすいでしょう。
自分でやるなら家庭用脱毛器を選んだ方が良い
サロンを利用する時間もお金もない場合は自分で処理するしかありませんが、ご紹介した方法の中で一番肌にデメリットのない方法が家庭用脱毛器を使う方法です。
家庭用の光脱毛器は、サロンで行う脱毛に比べればもちろん効果は低いですし、時間もかかりますが、無理に毛を抜いたり剃ったりするよりも肌への負担は軽くなります。
肌に優しい脱毛方法を選ぶことで、
- 肌の黒ずみを予防する
- 肌トラブルを少なくする
など、安全に脱毛することが出来るでしょう。
汗はこまめに拭き取るなどの対策が必要
汗の量自体が増えることがなくても、汗を抑えるムダ毛がなくなるということは、汗の臭いも気になりやすくなる可能性があります。
- 制汗剤を使う
- 汗はこまめに拭き取る
- 脇汗パッドを使う
などして、汗を抑えて雑菌が増えないように清潔に保つことで、臭いも防ぐことが出来るでしょう。
普段から汗腺を鍛えておくことも大切
汗腺は使わないと機能が低下していき、さらさらとしたいい汗をかくことが出来ません。
特に脇にあるのはアポクリン腺というホルモンや脂肪分を含んだ臭いのある汗を出す汗腺。
アポクリン腺の働きが悪いと、老廃物などを含んだ、べたべたした汗が出るようになります。脇汗が余計気になってしまいますよね。
見た目がきれいになるというメリットの方が大きい脇の脱毛
脇の脱毛にはそれなりのデメリットもありましたが、どれも対処のしようがあるものです。
きちんと対策がとれるなら、脇のムダ毛なんてない方がいいに決まってますよね。脇は腕や脚など、他の部位に比べて「ない」ということのメリットが大きいところだと思います。
永久脱毛なら夏の水着の季節だけでなく、ジムやプール通いも気兼ねなく出来ますし、脇が見えてしまうようなデザインの服でも人目を気にせず着ることができる、という安心感があります。
永久脱毛にチャレンジする場合はデメリットをしっかり理解した上で、しっかり保湿対策などをしていきましょう。
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