「オートファジー」で若返る!?絶食で得られる効果とやり方
Date:2017.02.19
先日、また今年も日本人のノーベル賞受賞者が話題になりました。
ノーベル生理学・医学賞受賞、大隅教授の研究は、ずばりオートファジー。
このオートファジー、実は美容・ダイエットに効果があるんです!
ではまず、オートファジーについて学んで、友だちに得意げに説明できるようにしましょう!
この記事の目次
大隅教授の研究「オートファジー」は細胞が「自分」を「食べる」こと
細胞が自分を食べる!?なぜそれがダイエットにつながるの?それでは、まず「オートファジー」について理解しましょう。
とはいえ、ここで説明するのはとても初歩的でおおまかなことですので、詳しく知りたい方は大隅教授のHPや、大隅教授の弟子で同じくオートファジーの研究をしていらっしゃる水島教授のHPをご覧ください。
買った当初はピカピカだし、冷蔵庫の中身を考えて料理をするでしょう。
しかし、そのうち冷蔵庫の中に不要なものが残るようになります。いつ買ったんだかわからない中途半端な調味料は入れっぱなし、野菜がダメになりかけてるのもわかってるけど見ないふり、そういえば、最後に料理したのいつだっけ。
でも、冷蔵庫の中身を整理しなくても生活できてるんです!だって毎日コンビニ弁当買ってるから!
そんなある日、近所のコンビニがなくなりました。近くのスーパーは隣駅。つまり容易に食料が手に入らなくなってしまったのです。
冷蔵庫には、食べたらお腹を壊しそうな野菜や、色の変わったショウガチューブ、使いかけでわずかしか残っていない味噌しかありません。
仕方がない、リサイクルしよう!冷蔵庫に中身をすべて食べさせます。もぐもぐ、ごっくん。すると、冷蔵庫の中には新鮮なもやしとキャベツ、ニンジン、ピーマンに中華めんが入っているではありませんか。よし、今日は焼きそばにしよう!
この「古いものを自分で処理して新しいものを生む」機能のことをオートファジーといいます。
細胞(冷蔵庫)内のごみ(しなびた野菜や使いかけの調味料、中途半端な味噌)をリサイクルすることで、細胞は新しいエネルギー(新鮮な食材)を生み出します。
リサイクルと同時に老廃物の排除をおこなうことで、食べ物がない状態でも生きていけるのです。
断食ダイエットはオートファジーを活かした美容法
断食(ファスティング)ダイエットは、このオートファジーをうまく利用することで、体重を減らすだけではなく様々な体の不調を改善する効果が期待されます。
細胞を若返らせることで、一番成果がわかりやすいのは肌でしょう。
ニキビなどの吹き出物の原因は老廃物です。それらを排泄するためにリンパマッサージをしたり、そもそも老廃物を作らせないために食生活を改善したり、いろいろな努力をしてきたことでしょう。
また肌だけでなく、血管の若返りも期待されています。年齢が上がるにつれてリスクが増加する脳卒中など、血管系の病気になる確率を下げる効果が期待されています。
オートファジー活性化のカギは「飢餓状態」
オートファジーは、いつでもフルパワーで機能しているわけではありません。活性化する条件がもちろんあります。それは「飢餓状態」。
人間が数日食べ物を取らなくても死なないのは、細胞が老廃物をリサイクルしエネルギーを生み出すから、という事実がわかってきました。これも大隅教授の研究で判明したことです。
つまりオートファジーは、生命の危機にあっても可能な限り長らえるように仕組まれた生命維持システムなのです。
断食はあえて飢餓状態を作り出すことでオートファジーを活性化させ、細胞を若返らせようとするダイエット法です。
仕事が忙しくても悲しいことがあっても、できる限り健康的な食事をとるよう心がけることを最優先にしてください!
自分に自信がつく!オートファジーがもたらす減量以上の効果
実際に筆者も断食ダイエットを行いました。断食ダイエットは、正直とてもきつかったです。お腹がすくことをこんなにも不安に思ったことはありませんでした。
しかし、体重が目に見えて減るのはもちろん、それ以上にこんな効果がありました。
- ニキビができにくくなった
- お通じがよくなった
- 食事の量が減った
※あくまで個人の主観です。
余談ですが、オートファジーの仕組みを解明することで、がんなど難病の治療につながるかもしれないと言われています。
がんは正常な細胞が突然がん細胞へ変身して周囲の細胞を傷つけることで発症します。
なぜ細胞が突然がん化するのかはわかっていませんが、オートファジーの作用を意図的に活性化することができたら、がん細胞は元の細胞に戻るかもしれません。
もちろん科学的根拠はまだありませんが、がんが進行しても治る病気になる日も遠くないかもしれません。
これを機に、オートファジーの研究が盛んになればさらに美しくなれるかもしれませんね。
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