任意整理とは?債務整理で家族・職場にバレにくいの?手続きのコツ
Date:2022.01.25
借金をしているけれど、家族や周囲には内緒という人は結構多いと思います。
もし返済に困って「債務整理」で借金問題を解決しようとした時に、「今まで内緒にしてきた借金がバレないか?」が頭をよぎるため、少しでも周りにバレない手続きを取りたくないですか?
今回は、手続きが比較的簡単で、周りにもバレにくいと言われている「任意整理」について、知られないためのポイントなどを説明していきます。
周囲にバレてしまって「任意整理をしない方が良かった」とならないために、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。
任意整理とは?債務整理の中でも周囲にバレにくい手続き!
返済が難しくなった借金を合法的に整理するのが、債務整理です。任意整理、個人再生、自己破産、特定調停などがあります。
家族や職場、友人・知人を含め、「周囲にバレずに手続きを進めたい」と思ったら、任意整理や特定調停がおすすめです。
任意整理や特定調停が周囲にバレにくい理由
- 裁判所を通さない
- 必要な書類が少ない
- 財産が没収されない
- 専門家への依頼(※任意整理の場合)
自己破産や個人再生は、借金を大きく減らせる可能性がありますが、周囲に内緒のまま進めることは難しいです。
任意整理を周囲に知られないためのポイント3つ
任意整理は、絶対にバレないの?いえいえ、残念ながらそうでは有りません。
もちろん周囲に知られてしまう可能性があるため、慎重に手続きする必要があります。3つのポイントをお伝えします。
任意整理の手続きは、弁護士・司法書士に依頼する
任意整理は自分で手続きすることもできますが、周囲にバレたくない場合は、弁護士や司法書士に依頼することをオススメします。
- 業者からの連絡が、自分ではなく全て弁護士・司法書士に行く
- 書類のやり取りも、弁護士・司法書士を介してできる
- 自分で動かなければならないケースが少ない
- 和解などは、交渉力が必要
ただし注意点が1点。弁護士や司法書士からの連絡で周囲に知られてしまわないようにしてください!
そうならないために、依頼時には、以下の点に気をつけましょう。
- 周囲に内緒で手続きしたい旨を、弁護士・司法書士に伝えておく
- 連絡先は、自分自身の携帯に!
- 書類送付時のルールも、事前に相談しておく
(封筒に事務所名を入れない、郵便局留めにするなど)
家族に知られたくない場合は、弁護士や司法書士に全てを話し、知られないよう協力を仰いで起きましょう。
任意整理後の返済に注意する
意外と多いのが、「業者との間に和解が成立し、返済スタート後にバレてしまった…」というケース!
任意整理後の返済は、基本は3年続きます。この間を乗り切るためのポイントをお伝えします。
- 銀行振込履歴の情報管理を徹底する
- 返済が滞らないよう、細心の注意を払う
(※返済代行を利用するのもおすすめ)
まずはしっかりと返済をすること!返済代行など、専門家の手を借りて乗り切りるのもおすすめです。
ブラックリスト登録がバレないために、どういう弊害があるか知っておく
任意整理を行うと、信用情報機関に事故情報として登録されます。いわゆるブラックリスト入りと呼ばれる状態で、ローン契約やクレジットカードの発行が制限されてしまいます。
このブラックリストがきっかけで、任意整理の事実を周囲に知られてしまうケースも少なくありません。
- クレジットカードが使用できなくなってしまった
- 新しくクレジットカードが作れなかった
- マイホーム購入時の、住宅ローンの審査に通らなかった
- 車のローンや教育ローンを組めなかった
これらの問題は、「ブラックリスト入りで起こること」について、正しく理解していれば避けられる問題です。
また任意整理でブラックリスト入りした場合、一定期間が経過すれば情報は消えるため、住宅や車の購入、クレジットカードの新規契約は、期間をずらして行うなどの工夫で乗り切れます。
任意整理が職場にバレる可能性はまずない!
ローン契約を結ぶ際には、申込書に会社名の記載を求められます。また任意整理を行う過程で、改めて勤務先を確認されるケースもあります。
こうした情報が元で、「任意整理の事実が職場に知られてしまうのでは…?」と不安になるかもしれませんが、大丈夫です!
記入された内容を元に、業者側から勤務先へと連絡がいくことはほぼ無いです。なので職場にバレることもありません。
任意整理は、個人再生や自己破産手続きと違って、官報に情報が記載されることありません。官報は誰でも閲覧できるので、この2つの手続きよりは、バレるリスクが1つ少ないと言えます。
「周囲にバレたくない」ことを踏まえ、まずは一度相談を
借金問題を抱えていても、「周囲に知られたくない…」という気持ちがあり、どうにも身動きが取れなくなってしまうケースは、決して少なくありません。
自分自身で解決が難しい場合、重要なのは専門家への相談です。その傷を最小限に留め、生活を再建するためには、できるだけ早い段階で行動を起こすことが望ましいと言えるでしょう。
まずは「周囲の人にバレたくない」という希望をハッキリとさせた上で、専門家へと相談してみてください。解決のポイントも見えてくるはずです。
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