アミノ酸シャンプーとは?メリットを知って効果的に使おう
Date:2018.11.15
最近テレビCMやSNSでよく目にする、アミノ酸シャンプー。
髪にやさしい、髪にいいとは聞きますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
アミノ酸は髪の毛を作るのに必要な栄養素なので、そのアミノ酸を配合したシャンプーで洗髪すると髪や頭皮をケアするのに役立ちます。髪の健康に気を使いたい人はもちろん、パーマやカラーで髪が傷んだ人や敏感肌の人にもおすすめです。
この記事でアミノ酸シャンプーのメリットを知り、シャンプーの選び方について考えてみてはいかがでしょうか。
この記事の目次
アミノ酸シャンプーの成分・アミノ酸と髪の毛の関係を知ろう
まずはアミノ酸シャンプーの成分についてご説明します。アミノ酸が何らかの形で使われていることに間違いはないですが、髪の毛になぜアミノ酸が良いのでしょうか?
アミノ酸シャンプーは、その名の通り「アミノ系洗浄成分」がメイン
アミノ酸シャンプーとはアミノ酸系洗浄成分をメインに配合しているシャンプーで、髪や頭皮への刺激が少ないのが特徴です。アミノ酸シャンプーに使われるアミノ酸系洗浄成分はたくさんありますが、代表的なものは以下の通りです。
- グルタミン酸系…泡立ちが控えめで低刺激。髪の毛をしっとりさせる
- アラニン系…泡立ちがよく洗浄力も優れているのに低刺激。さっぱりした洗い心地
- グリシン系…泡立ち、洗浄力ともにしっかりしている
アミノ酸は髪の毛に必要な成分。だからアミノ酸シャンプーが選ばれる
アミノ酸シャンプーが低刺激であることはわかりましたが、アミノ酸がシャンプーに使われる理由はそれだけではありません。
髪の毛は「ケラチン」というたんぱく質でできており、髪のキューティクルはたんぱく質が何層にも重なったものです。
そして、そのたんぱく質を作っているのがアミノ酸です。18種類ものアミノ酸が結合し、ケラチンを形成するのです。つまり、アミノ酸は髪の毛の重要な成分ということになります。
アミノ酸シャンプーを使うと髪の毛と同じ成分で洗うことができるので、アミノ酸が不足した頭皮にアミノ酸を補うことができます。
さらに低刺激で、頭皮に不必要な汚れだけを落とすので、皮脂を落としすぎて髪が乾燥するのを防ぐことができます。
アミノ酸シャンプーのメリットとデメリットを知ると、自分に合うか見えてくる!
続いて、アミノ酸シャンプーのメリットとデメリットを見てみましょう。人によってはアミノ酸のメリットが裏目に出てしまう場合もあるので、自分にはアミノ酸シャンプーが合いそうかどうかを確認してくださいね。
アミノ酸シャンプーのメリット。肌への優しさを詳しく解説!
- 高い保湿力が得られる
- アミノ酸シャンプーの大きなメリットは、高い保湿力が得られることです。アミノ酸は肌の保湿にも重要な役割を担っているため、アミノ酸シャンプーを使用することで頭皮の乾燥を防ぎ、髪の毛にツヤを持たせます。
アミノ酸シャンプーは、頭皮のダメージをいたわりながら洗髪し、皮脂と水分のバランスを整えることができるのです。フケや抜け毛、薄毛が気になる人も、アミノ酸シャンプーで頭皮を健康な状態に持っていくのがおすすめです。
- 敏感肌や赤ちゃんにも使える
- アミノ酸シャンプーは低刺激で肌にやさしいため、敏感肌の人はもちろん、赤ちゃんも安心して使うことができます。また、パーマやカラーで傷んだ髪をいたわるのにも向いているなど、あらゆる髪質や状態に使用が可能です。
アミノ酸シャンプーのデメリット。低刺激なことが裏目に出る人も
- 洗浄力が弱い
- アミノ酸シャンプーは低刺激であるぶん、一般的なシャンプーに比べて洗浄力は弱いです。そのため、整髪料を落としきれないことがあります。
また、“皮脂を落としすぎない”ということですが、オイリー肌の人や夏にたくさん汗をかいた時などは余分な脂を残してしまう可能性があります。
- 価格が高い
- アミノ酸シャンプーは、他のシャンプーより価格が高いものが多いです。シャンプーには洗浄成分となる界面活性剤が必ず配合されており、アミノ酸シャンプーの場合はこれがアミノ酸系洗浄成分を含んだ“アミノ酸系界面活性剤”となります。
アミノ酸シャンプーを購入するとき・使用するときのコツ
アミノ酸シャンプーは、製品の選び方や普段の使い方に少し気をつけていただくことで、よりメリットを得やすくなります。難しいことや面倒なことはありませんので、以下の点に注意しましょう。
成分表でアミノ酸系洗浄成分をチェックする
アミノ酸シャンプーを購入するときは、成分表に記載されているアミノ酸系洗浄成分の種類をチェックしましょう。
実はアミノ酸シャンプーの定義ははっきり定められていないため、アミノ酸系洗浄成分が少ししか入っていなくても“アミノ酸シャンプー”として販売できてしまうのです。
成分表は含有量が多い順に記載されることになっていますので、アミノ酸系洗浄成分が前の方に記載されているものを選びましょう。
石油系界面活性剤が入っていないものを選ぶ
アミノ酸シャンプーの中には、洗浄力の弱さをカバーするために石油由来の“石油系界面活性剤”が含まれているものもあります。石油由来の成分はたくさんあるので見分けるのが難しいですが、硫酸を含んでいるものが多いようです。
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸カリウム
など、「硫酸」の記載があったら注意しましょう。
石油系界面活性剤は、石油から作られている成分なので人体に悪影響を与えるとされています。しかし、最近は石油系界面活性剤と同じ成分を植物から抽出しているものもあり、植物由来であれば問題はありません。
植物由来であることが確認できれば、石油系界面活性剤と同じ成分が入っていても購入してかまいませんが、はっきりしない場合は避けた方がいいかもしれません。
洗浄力の弱さはブラッシングと予洗い、念入りなすすぎでカバーする
アミノ酸シャンプーのデメリットとして挙げた洗浄力の弱さは、洗髪の工程を一つ一つ念入りにすることでカバーできます。
洗髪前にはブラッシングをし、汚れが落ちやすくなるようにします。その後シャンプーを髪につける前に予洗いをすることで、汚れの半分以上は落ちると言われています。そしてシャンプーの使用ですが、整髪料を使った日は二度洗いがおすすめです。
アミノ酸シャンプーは髪や頭皮につきやすい性質があるので、すすぎはしっかりするようにしましょう。これで洗浄力の弱いアミノ酸シャンプーでも、しっかりと洗髪ができます。
ブラッシングと予洗い、すすぎの工程がおろそかになりがちな人は、今までより念入りにするようにしましょう。
アミノ酸シャンプーで健康な頭皮と髪をキープしよう
アミノ酸シャンプーは肌と同じ成分で洗うので、頭皮や髪のケアに最適です。敏感肌でなかなか合うシャンプーがないという人も、一度アミノ酸シャンプーを試してみてはいかがでしょうか。
アミノ酸シャンプーは他のシャンプーより高価ですが、頭皮を健康にする未来への投資と考えれば妥当かもしれません。また、低刺激だからこそ小さなお子さんがいる人は一緒に使うこともでき、費用の面はあまり気にならない場合もあるかと思います。
ぜひアミノ酸シャンプーで頭皮環境を整え、本来の美しさが輝く健康な髪を手に入れてくださいね。
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