若者に増えているスマホ老眼…ならないための予防法や対策
Date:2017.04.17
老眼と言うと、40代や50代といった中年期以降の症状だと思っていませんか?
実は最近、スマートフォンの普及により、20代や30代でも、近くのものが見えにくくなる老眼のような症状が出る人が増えています。
今回はスマホ老眼の原因や対策、予防法などをご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
モバイル世代の国民病!?スマホ老眼の症状とは?
スマホ老眼は、加齢による老眼の症状とよく似ています。以下に主なものをまとめました。
- 遠くのものはよく見えるのに、近くのものが見えづらい
- 小さい字が読みづらく、少し離すとよく見える
- ピントが合いづらい
- 夕方になると物が見えにくくなる
- まぶたがぴくぴくと痙攣する
- スマホのディスプレイの文字が歪んで見える
- 目が疲れる
- 目がかすむ
- 肩こり
- 頭痛
- 吐き気
目だけでなく、肩こりや頭痛、吐き気といった全身症状まで従う場合があるのが特徴です。これは、見えづらい近くのものを無理に見ようとして、眼精疲労を引き起こすため。
若年性老眼はなぜ起こる?原因とメカニズムを大解剖!
一般的な老眼は加齢により、目のレンズである水晶体の弾力が衰え、ピントが合わせにくくなることにより起こります。
一方、スマホ老眼は水晶体の厚さを調節する、毛様体筋の力が弱くなることが原因。
つまり、レンズそのものより、ピントを合わせる筋力が弱くなることで、ピント調節機能が衰えてしまうのです。
これは、至近距離で小さな画面を長時間集中して見続けるために起こる症状だと言われています。
ある程度距離を開けて画面を見るパソコンより、スマホが問題視されるのはそのためです。
スマホだけじゃない!?若年性老眼の原因とは?
若年性老眼が増えているのは、スマホ以外にもいくつか原因があります。以下のようなことも、若年性老眼に影響を与えていると言われています。
- ブルーライトの影響
- パソコンや携帯、スマホなどのディスプレイからは画面の照度を高める、ブルーライトと呼ばれる明るい光が発されています。これは紫外線が多く入った光で、視神経や網膜にダメージを与えてしまいます。
- ドライアイ
- 集中して画面を見つめていると、まばたきの回数が少なくなり、涙の量が減少し、目が乾きやすくなります。目が乾くことで、角膜や水晶体が傷つきやすくなり、ピントを調節する毛様体筋の活動が低下したり、筋組織が壊れたりします。
- うつむきがちな姿勢
- スマホや携帯をよく使用する人は、どうしても姿勢がうつむきがちです。うつむく姿勢が多くなると、眼球が下を向くことで目の内側からかかる眼圧が上昇し、毛様体筋が圧迫されたり、網膜から脳へ繋がる視神経が圧迫されて、視界が歪んだりします。
- ストレス
- ストレスを普段から抱えていると、体内で活性酸素が大量に発生し、目の細胞や神経にダメージを与える場合があります。
- 食生活の乱れ
- ビタミンやミネラルが不足したり、高血糖の状態が続くと、目の機能全体が影響を受ける可能性があります。
意外に怖いスマホ老眼。若い世代は、白内障も併発しやすい!?
白内障と言えば、40~50代で発症する目の病気ですが、若年性老眼の症状がある人は、白内障も併発しやすいのだとか。
白内障は水晶体が濁ったり歪んだりすることで、視界が霞んだりぼやけたりする病気。
日中の明るいところが眩しく感じたり、ちょっとしたことで目が疲れたり、急激に近視がひどくなるようなら、白内障かもしれません。
スマホ老眼の症状を改善する、効果的なストレッチ法
加齢による老眼と違い、若年性老眼は一時的なものなので、適切な対策により、症状を改善することができます。ここでは、若年性老眼に効く目のストレッチをご紹介します。
毛様体筋を鍛えるストレッチ
ピント調節機能を鍛えるため、毛様体筋のストレッチを行うのが効果的です。以下に手順をまとめました。
- 目の前に指を1本立て、しっかりとピントを合わせて3秒間見つめる。
- 視線を指から外して、2~3メートル遠くの対象物にピントを合わせ、3秒間見つめる。
- これを交互に10回繰り返す。
目で文字を追う、眼球ストレッチ
少し離れたところの文字を目で追う眼球ストレッチは、目の周りの血行を促進したり、毛様体筋をほぐす効果があります。
目をパチパチ!血行を促進するストレッチ
目を開閉する動作を繰り返すことで、筋肉がほぐされ、血行が促進されます。
まず目をぎゅっと閉じた後、ぱっと開く動作を2秒ずつ繰り返してください。開閉の動作をできるだけはっきりさせると効果的です。
スマホ老眼にならないために。正しい予防法で対策を
若年層の間で広がっているスマホ老眼ですが、適切な対策により予防することもできます。スマートフォンやパソコンを使う際は、以下のようなことに気を付けてみましょう。
スマホを連続して長時間使わない
ゲームや読書などでスマホを使っていると、ついつい時間を忘れて没頭してしまいますよね。しかし、長時間小さな画面に集中していると、目のピント調節機能が狂ってしまいます。
画面との距離を40センチ以上離す
目を近づけて画面を凝視すると、若年性老眼になりやすくなってしまいます。画面を見つめる時は、適度な距離を開けるようにするとよいでしょう。適切な距離は40センチ程度。
意識的にまばたきを増やす
スマホのゲームなどに集中していると、無意識にまばたきの回数が減っていることがあります。まばたきをしないとドライアイの原因にもなり、目にダメージを与えてしまうことも。
午後10時から午前3時の間に睡眠をしっかり取る
わたしたちが眠っている時、身体の部位によって、細胞が修復されたり休んだりする時間が決まっています。
蒸しタオルなどで目を温める
目を蒸しタオルや温かいアイマスクなどで温めてあげると、血行が促進され、疲れを休めることができます。
ただし、温めすぎると目の負担になることも。1日1回程度にとどめておきましょう。
ブルーライト用メガネやフィルムを使用する
スマホやパソコンを使う場合は、目にダメージを与えるブルーライトの対策を行うのも効果的です。
ブルーライト除去眼鏡や、パソコンやスマホの画面に貼るブルーライト軽減フィルムが販売されているので、使用するのもよいでしょう。
目によい食べ物を摂る
スマホ老眼予防としては、目に良い成分を含んだ物を食べるという方法も。有名な成分としては、天然のサングラスと呼ばれる「ルテイン」が挙げられます。
ルテインはかぼちゃ、とうもろこし、パプリカ、菜の花、卵黄など黄色い食べ物に多く含まれています。
禁煙したり、煙草の本数を減らす
煙草を吸っていると、体内の活性酸素が発生しやすく、抗酸化ビタミンが消耗しやすくなります。
そのため目の老化が進みやすく、若年性老眼や白内障のリスクを高めてしまいます。
若年性老眼を防ぐために。スマホやパソコンは適切な使用を心がけて
いかがでしたか?パソコンやスマホとは切っても切れない現代人にとって、目をいかにいたわるかは切実な問題です。
パソコンやスマホの使用を止めるのは難しいですが、休憩を取るなど適切な対策で、スマホ老眼などの目の症状は予防したり改善することができます。
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