使い方多すぎ！アルガンオイルの常識外れな美容効果を徹底解説

オイルの宝石と呼ばれる貴重な万能美容液、「アルガンオイル」を知っていますか？

このオイル、じつはお肌に良いだけではないのです。

「アルガンオイル配合」という言葉で検索すると、

• 洋服
• インナー
• ヘアケア製品
• 食用オイル

など、さまざまなアイテムが見つかりますが、これぞ、万能美容液と言われるゆえんです。

アルガンオイルは、

という、全身に効く万能オイルなのです。

今回は、注目を集める「アルガンオイル」の特徴や使い方をご紹介します。

「オイルの宝石」アルガンオイルの原料・成分・効能は？

そもそもアルガンオイルとは何ぞや？……と、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

いったい何から採れるのか、どんな働きを持っているのか、簡単に見ていきましょう。

砂漠の黄金、万能ブースター…美しい呼び名の数々

アルガンオイルは、さまざまな使い道や効能があることから「万能ブースター」と呼ばれ、美容業界を中心に今話題を集めています。

呼び方は他にもたくさんあり、

• 砂漠の黄金
• モロッコの黄金
• 万能オイル
• 万能ブースター
• オイルの宝石

など、さまざまな愛称でその優秀さを称えられています。

質の良いアルガンオイルは、肌に塗るとそのまますーっと浸透していき、指先もお肌もあっというまにサラサラに戻ります。しかし元通りかと言えばそうではなく、潤いやもちもち感はアップしているのです。

原料は貴重な「アルガンの実」

アルガンオイルは、モロッコ南西部の乾燥地域のみに自生する「アルガン」という木の果実から抽出されます。

果実といっても、やや大きめのどんぐり程度のサイズです。

それを割り、中にある小指の先ほどのサイズのごく小さな核（名前は「仁」といいます）を取り出して、油分を絞り出したもの。それが、アルガンオイルです。

1本のアルガンの木から得られるオイルは、わずか1リットル。木の実から「仁」を取り出す作業は人の手で一つ一つ丁寧に行います。

澄んだ黄金色の外見と、微かに香るナッツの風味が特徴的な、とても貴重なオイルなのです。

美をつくるアルガンオイル、その成分は

アルガンオイルの主成分は、次のようなものです。

ビタミンE

若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEが、オリーブオイルの約2〜3倍含まれています。

オレイン酸

酸化しにくいオレイン酸は、全身のアンチエイジングに効果的。悪玉コレステロールを減らしたり、便秘を解消する働きもあります。

リノール酸

人間の体内ではつくれない必須脂肪酸の一つ。血中コレステロールを減らし、血をサラサラにしてくれます。肌の潤いを保つ働きもアリ。

パルミチン酸

強い抗酸化作用を持ち、ビタミンAを安定させます。その結果、お肌をシミやシワから守り、ニキビを減らす働きもあります。

アルガンオイルの嬉しい効能

これらの成分の働きにより、アルガンオイルを使用したり食べたりすることで、次のような効果が期待できます。

こうした効能を持つアルガンオイル、いったいどんな風に活用したら良いのでしょうか？

次章以降では、アルガンオイルの使い方を、

1. フェイスケア
2. ボディケア
3. ネイルケア
4. ヘアケア
5. 食事

の5つのカテゴリー別にご紹介していきます。

【1】フェイスケア〜美白・美肌にアルガンオイル〜

化粧品やメイクの技術がいくら進歩しても、やっぱり素肌がきれいになるのが一番嬉しいですよね。

アルガンオイルには、お肌を白く美しくする効果があります。具体的な使い方を見ていきましょう。

（1）ブースター化粧品として

アルガンオイルの最も一般的な用法として知られているのが、ブースター化粧品としての使い方です。

ブースター化粧品とは

次につける化粧水や美容液に含まれる美容成分を、より深く肌に浸透させるためにつける「導入液」のこと。

アルガンオイルをブースター化粧品として使うときは、洗顔後100円玉大を手にとって、（化粧水や美容液の前に）お顔に乗せます。そのまま優しくマッサージしながらお肌になじませてください。

アルガンオイルがブースターとして優れているのは、人の皮膚に近い成分でできており、油にも水にもなじみやすいためです。

ちなみに、アルガンオイルの後につける化粧水・美容液は、とろっとしたタイプよりもサラサラしたタイプのものがおすすめです。

また、アルガンオイルはそれ自体が天然の美容成分を豊富に含んでいます。化粧水や美容液の成分を届けるだけでなく、自らが美容液となって美肌をつくる力があるのです。

とくに小じわの気になる目元や口元には、指でシワをそっと広げながら、優しく塗り込んでください。

ちなみに肌細胞の生まれ変わり（ターンオーバー）には、約4週間〜6週間かかると言われています。アルガンオイルを使い始めてすぐシワが消える！ということではありません。

愛用している人の多くが、使い始めて1〜2ヶ月後に「あれっ？なんだかお肌が変わった？」と良さを実感すると言います。朝と晩、洗顔後のご褒美としてお肌を潤してあげましょう。

（2）スキンケア後の仕上げとして

ブースターとしての使い方も有名ですが、化粧水の後の「仕上げ」としてつけている人も多いです。

洗顔後、化粧水をパッティングしてお肌を潤してから、潤いにフタをする意味で使います。乳液やクリームの代わりにつける形です。

前述のとおり、アルガンオイルの成分構成は天然の美容液。化粧水後の仕上げにも適しています。

ブースターとしての使い方と併用して、

1. 洗顔
2. アルガンオイル
3. 化粧水
4. アルガンオイル

という使い方を好む人もいます。

（3）クレンジング・オイルとして

肌の弱い方におすすめなのが、アルガンオイルをクレンジング（メイク落とし）として使う方法です。

こうするとメイクがスッキリ落ちます。その後、いつもどおりの洗顔（汚れを落とす洗顔）を行ってください。

クレンジング剤を使うと肌がつっぱる感じがする方にもおすすめです。

つっぱりや乾燥の原因は、2つあります。クレンジング剤に含まれる強力な「界面活性剤」と、皮脂を含む肌本来の保湿成分を「一緒に洗い流してしまうこと」。

アルガンオイルがクレンジングとして優れているのは、天然の油脂成分が界面活性剤の代わりを果たしているので、お肌に優しい点が一つ。そして二つ目は、洗顔後の肌にもオイル成分が適度に残り、肌を保湿してくれる点です。

ただし、つけすぎるとかえってお肌にダメージを与える可能性があります。あくまでも500円玉大を目安に、多いようならば少し減らすくらいでOKです。

（4）日焼けのアフターケアに

うっかり日焼けしてしまった後、シミや日焼け跡が残らないようにフェイスパックをする方も多いでしょう。

そんなときはぜひ、アルガンオイルを導入液としてお肌に塗ってから、パックを使ってみてください。

美容成分の浸透率を高める上、保湿効果や新陳代謝促進効果に優れるアルガンオイルが、お肌をより潤して美白へのブースターになってくれます。

（5）産毛シェービング後のケアに

フェイスラインやTゾーンの産毛を剃ることも、お洒落のたしなみのひとつですね。

シェービング直後で敏感になったお肌のアフターケアとして、アルガンオイルを少量塗ると、保湿・保護効果がバツグンです。

じつはアルガンオイルの愛用者の中には男性もたくさんいるのですが、その多くがひげ剃り後のローションとして、またカミソリ負けのケアとして、使用しています。

お肌が潤って、角質が剥がれやすくなり、新しい皮膚の再生を速めてくれます。

（6）オイルパック・マッサージに

特別にきれいなお肌を取り戻したいときには、秘策「オイルパック・マッサージ」もおすすめです。

お顔が潤って、ツヤツヤのもち肌に。乾燥が原因でできがちな小じわにも効果的です。

こちらはフェイシャルマッサージとして、サロンのスキンケアコースでも用いられている方法です。

タオルの蒸気がアルガンオイルの美容成分を毛穴の奥までしっかり浸透させてくれる上、リラックス効果も大。終わったあとは、目がぱっちり覚めて疲れもとれます。

【2】ボディケア〜アルガンオイルで全身スベスベ〜

アルガンオイルで輝くのは、お顔だけではありません。全身のお肌のケアにも活用しましょう！

（7）リンパマッサージ・オイルとして

アルガンオイルの保湿成分は、もちろん全身のお肌に効果があります。

• 首
• 肩
• デコルテ
• 二の腕
• 太もも
• ふくらはぎ
• 足先

こうした身体の各部をマッサージする際に、ぜひマッサージオイルとしてアルガンオイルを選んでみてください。

ただし、アルガンオイルが浸透性が非常に高いため、短時間で肌にすーっとなじんでしまいます。「長時間滑りを良くしたい」という場合は、他のマッサージオイルにアルガンオイルを数滴混ぜるのがおすすめです。

また天然成分なので、大人のお肌だけでなく、赤ちゃんのお肌にも安心です。低刺激で優しいアルガンオイルは、ベビーマッサージの専用オイルとしてもおすすめできます。

（8）バスタイムの角質ケアに

バスタイムにかかとなどの角質ケアをする方も多いでしょう。角質ケアをする前に、アルガンオイルを使ってみてください。

1. 角質の気になるところに、アルガンオイルをすりこみます。
2. その後、普段どおりに角質ケアをします。
3. お風呂上がりに、ケアした場所にもう一度アルガンオイルをすりこみます。

こうしてケアすると、お肌の新陳代謝が良くなり、柔らかくなめらかになります。

（9）手荒れ防止に

アルガンオイルをハンドクリームの代わりとして使うのも、とてもおすすめです。

アルガンオイルはべたつきにくいので、日常生活で手荒れが気になるときに使うこともできます。が、最も効果を発揮するのは、夜寝る前に手指に塗り込み、手袋をして布団に入る方法です。

翌朝にはすべすべの効果が実感できます。さらに続けるうちにだんだんと、しっとりもちもちした感触の白い手に変わっていきますよ♪

あかぎれやささくれが気になる方も、ぜひ試してみてくださいね。

（10）アロマバス・オイルとして

保湿効果を全身でゆったりと味わいたい方には、アロマバス・オイルとしての使い方がおすすめです。

この使い方が適しているのは、油とも水とも相性の良いアルガンオイルならではの特徴です。

お風呂でゆっくり温まるだけで保湿成分が身体じゅうの皮膚に浸透し、全身がスベスベになるなんて、嬉しいですね。

この方法は、妊娠線のケアにも効果があると言われています。

【3】ネイルケア〜美しい爪をアルガンオイルで簡単に〜

フェイスケアやボディケアのあと、残ったアルガンオイルでネイルケアもしてしまいましょう♪

（11）爪と甘皮のケアに

ごく少量（多くても1滴）を爪の根元にちょこんとつけて、円を描くようにくるくるとマッサージしながらすりこみます。

爪の根元の皮膚が保湿されてやわらかくなると、爪そのものも元気になります。

もし、マニキュアを塗る際に「爪がデコボコで塗りにくい」と感じているなら、それは栄養不足か乾燥のサインです。指先や爪が乾燥すると、生え際で皮膚に圧迫されるため、縦線や横線が入りやすくなり、デコボコになります。

食事で栄養バランスを整えるとともに、アルガンオイルで爪の根元の皮膚を整えて、ツヤツヤの健康な爪を取り戻しましょう。

【4】ヘアケア〜アルガンオイルでツヤツヤ美髪〜

傷みが気になる髪の毛や、ニオイが気になる頭皮にも、アルガンオイルのケアがおすすめです。

（12）洗い流さないトリートメント・オイルとして

傷みやすい毛先のケアには、アルガンオイルを「洗い流さないトリートメント」として取り入れてみましょう。

乾いた髪につける場合は、ブラッシングして埃や汚れを落としてから、やはり毛先を中心にもみこみます。髪になじませたあとで、もう一度ブラッシングすると、キューティクルが整って美しいツヤが出てきます。

朝ヘアセットの際に使えば、スタイリング剤の代わりにもなります。キープ力はありませんが、髪の傷みによるハネやうねりを抑えて、しっとりまとまりやすくなるのでおすすめです。

（13）髪の毛のオイルパック

枝毛や褪色が目立つなど、かなり傷んでしまった髪には「オイルパック」が効果大です。

お風呂に入る前に行うのが便利です。

このパックは髪をしっとり落ち着かせる効果があります。ストレートの方にも、ウェーブヘアの方にもおすすめです。

（14）頭皮の保湿ケアに

頭皮にダメージが蓄積されていると、

• フケ
• かゆみ
• 悪臭

などの原因になります。それ以外にも、頭痛や薄毛などの困った症状を引き起こす可能性があり、頭皮のストレスは侮れません。

ぜひお風呂でシャンプーする前に、アルガンオイルで頭皮マッサージをしましょう！

頭皮は顔と直接繋がる、れっきとした皮膚の一部です。アルガンオイルでマッサージすると、新陳代謝が活発になり、また地肌がやわらかくなるため、健康で美しい髪が育ちやすくなります。

頭皮のコリがとれると、フケやニオイの予防になる他、

• 頭痛の解消
• 不眠の緩和
• 薄毛の予防

といった効果も期待できます。

▼頭皮ケアについては、こちらの記事もご参照ください。
頭皮のコリにご用心！頭痛・不眠・薄毛に繋がる頭皮コリの解消法｜女性の美学

頭皮のコリにご用心！頭痛・不眠・薄毛に繋がる頭皮コリの解消法

【5】食事〜身体の中からアルガンオイルでデトックス〜

5つめにご紹介したいのが、アルガンオイルを「食べる」ための方法です。

（15）体内から働く美容成分として

アルガンオイルは天然由来100%のオイルです。その美容成分・健康成分は、食べることによっても効果的に摂取できます。

さらにナッツ独特の香ばしい風味が食事を美味しくグレードアップ！

アルガンオイルを食事で摂ると、次のような成分を直接体内に摂取できます。

• ビタミンE（アンチエイジング効果大）
• オレイン酸（悪玉コレステロールを減らし、便秘解消）
• リノール酸（血中コレステロールを減らす）
• パルミチン酸（抗酸化作用大）

これらが身体の中から毒素を排出し、メタボ対策や健康促進に役立ってくれます。

食べるときのポイント

食べるときの重要なポイントは、「熱を加えない」ことです。

成分の中には熱で壊れてしまうものもあります。

オリーブオイルやごま油と同じように、アルガンオイルを毎日の食事に少量取り入れてみましょう。

アルガンオイルの美味しい食べ方

アルガンオイルの美味しい食べ方は、次のようなものです。

• ドレッシングとしてサラダにかける
• 料理の味付けに使う
• パンにつけて食べる
• ジャムに混ぜて食べる
• ピザやパスタに上からかける
• バニラアイスに上からかける
• 味噌汁にスプーン１杯たらす
• スプーン1杯分を毎朝なめる

バニラアイスや味噌汁は意外に感じるかと思いますが、実際に食べてみると味の相性もばっちりなのです。

アルガンオイルはナッツのような風味を持っているので、バニラアイスはまるで高級なデザートのような味になり、味噌汁にも独特の香ばしいコクが出ます。

どの方法もとっても美味しく頂けるので、ぜひ試してみてくださいね。

カロリーオーバーに要注意

ただし、いくら美容と健康に良いからといって、摂りすぎてしまえばカロリーオーバーになります。

成分の中には、摂りすぎることで「善玉コレステロール（健康を整えてくれるコレステロール）」まで破壊してしまうものもあります。

どんな食品でもそうですが、食べ過ぎには注意が必要です。

アルガンオイルの一日の摂取目安量は、メタボ対策であれば15〜30g程度、健康維持のためには3〜6g程度です。

美味しいからと食べ過ぎないよう、気をつけましょう。

アルガンオイルを使う際の「ポイント・注意点」

最後に、アルガンオイルを生活に取り入れる際の注意点をご紹介しておきます。

1．日焼け止め効果はない

アルガンオイルは日焼け後のケアとしては優秀ですが、日焼けそのものを予防する効果はありません。

UVカット対策は、別の手段できちんと行いましょう。

2．清潔な素肌に、少量だけ使用する

いくら美容に良いからといってたくさん使えばそれだけ効くかというと、そんなこともありません。ドバドバと大量に肌につけてしまうと、毛穴詰まりを起こしてしまい、かえって肌荒れや吹出物の原因となることも。

また、汚れたお肌の上からつけてしまうと、やはり毛穴を詰まった汚れにフタをしてしまい、こちらも肌トラブルの元になります。

お肌に塗るときは、毛穴の汚れをきちんと取り除いてから、清潔な状態で使いましょう。また、使用量は目安を守り、少しずつ肌や髪に乗せましょう。

3．ナッツアレルギーの方は使用NG

アルガンオイルの原料である「アルガンの実」は、ナッツの一種です。

ナッツ系のアレルギーを持っている人は、いかなる方法であっても使用を控えてください。

他にも、「少量を使い、よく洗い流しているのにニキビが出る」といった肌トラブルを感じたら、体質に合わない可能性がありますので、無理せず使用をストップしてください。

4．粗悪品に要注意

アルガンオイルは今非常に注目を集める人気商品です。需要が多いにも関わらず貴重であるため、純度の低い粗悪品も市場に出回っています。

購入の際は口コミなども合わせてよく確認し、質の良いものを手に入れましょう。

まとめ：アルガンオイルで未来の「美」を手に入れよう♪

お肌のターンオーバーの周期は約4週間〜6週間。アルガンオイルも、使い続けて1〜2ヶ月ほど経った頃に、嬉しい効果が表れてきます。

現在だけでなく、数年後や数十年後のお肌のためにも、継続して使ってみてくださいね。

これ1つでさまざまなアイテムに変身する、アルガンオイル。もしも気になったなら、あなたも試してみませんか？