肌を美しくする美肌菌を増やす方法。肌にも菌活で美肌に!
Date:2018.08.23
「美肌菌」を知っていますか?
身体にはいろんな種類の細菌が生活していて、それらは良い働きをする「善玉菌」と「悪玉菌」の2つに分けることができます。
腸や血液だけでなく、肌の中にも「善玉菌」と呼ばれる良い作用を持つ細菌…すなわち「美肌菌」が存在しています。美肌菌を増やすことで、肌が潤ったりツヤが出たりと美肌効果が得られるのです。
この記事では、そんな美肌菌の増やし方についてご紹介していきます。
そもそも美肌菌って何?化粧水とは違う美肌菌の効果を確認
目には見えませんが、人の肌には何種類かの細菌が住みついています。これらは「皮膚常在菌」と呼ばれていて、皮膚常在菌たちは「善玉菌」と「悪玉菌」の2つに分類されます。皮膚に良い作用をもたらすのが善玉菌…つまり美肌菌です。
具体的に「美肌菌」と呼ばれているのは、「表皮ブドウ球菌」という細菌です。表皮ブドウ球菌には、肌の内部からグリセリンの分泌を促す作用があります。グリセリンは肌を保湿したり、バリア機能を高める働きを持っているのです。
美肌菌とは反対に「悪玉菌」と呼ばれている肌の細菌が、ニキビの元になるアクネ菌ですね。美肌を目指すのなら、アクネ菌の発生を防ぎつつ表皮ブドウ球菌の生成を促していくのが効果的です。
この記事の目次
毎日無理なく続けられる。美肌菌を増やす簡単な習慣
美肌菌がどんなものかについて分かったところで、さっそく美肌菌の増やし方について見ていきましょう。
メイクはしっかり落とす
メイクをした日は、しっかりクレンジングやメイク落としシートを使ってよくメイクを落としてください。落とし残しには要注意。
メイクが残っていると雑菌が繁殖してしまい、美肌菌が減って悪玉菌が増える要因になります。
せっかく美肌菌の増えやすい肌環境を整えていたとしても、メイクの落とし残しはそれを台無しにします。ただしゴシゴシ擦ったりはせず、あくまで優しく肌を労わりながらメイクを落としてくださいね。
お風呂はぬるめ。長くて15分
熱いお風呂に長く浸かるのが好きな長風呂派もいるでしょうが、長風呂は美肌菌を減らしてしまいます。そのため入浴時間は長くても15分以内に、温度もぬるめに設定しておくのが無難。
熱いお湯に浸かったり長風呂をしたりすると、肌の角質層がふやけて美肌菌まで失われてしまいます。
どんなに育てていた美肌菌も0の状態に戻してしまいますから、お風呂に入る際は時間や温度によく注意してください。
よく泡立てて優しく洗顔
美肌菌は肌に常在する細菌ですから、肌に強い刺激を与えると剥がれ落ちてしまいます。特に美肌菌が落ちやすいのは洗顔時。肌をゴシゴシ擦ったり熱いお湯を使うと、美肌菌が剥がれることに。
美肌菌を増やす洗顔方法としては、悪玉菌となる雑菌を丁寧に落とすことと、美肌菌を落とさないように優しく洗うことが大切です。良いものは残して悪いものだけ落とす…ということですね。
- 刺激の少ない洗顔料を選ぶ
- 洗顔料をよく泡立てる
- 泡を肌に乗せるようにして、擦らずに洗う
- お湯は使わずにぬるま湯でよくすすいで泡を落とす
刺激の強いスクラブ洗顔などは避けた方が良いでしょう。泡の落とし残しも雑菌を繁殖させる要因ですから、髪の生え際や眉毛など、泡の残りやすい部分には特に気を付けてくださいね。
化粧水はアルコールなし
アルコール配合の化粧水ってよくありますよね。口コミ評価の高いものもいくつかありますが、アルコールは肌を乾燥させやすくする上、美肌菌の数を減らしてしまいます。
化粧水を選ぶときは成分表示によく注目して、アルコールフリーのものを選ぶように気を付けてください。
保湿をしっかり行うこと
「美肌菌が保湿してくれるなら化粧水は要らない?」と考える人もいますが、これは不正解です。いくら美肌菌があるからと言って、保湿しなくて良いというわけではありません。
肌が乾燥すると肌の状態が悪くなり、雑菌の繁殖や美肌菌の減少を招きます。
化粧水だけではなくて、乳液やクリーム、美容液などを使ってしっかり肌を保湿するようにしてくださいね。元からのスキンケアが徹底されていれば、潤いによる肌のバリア機能が高まって、美肌菌以外の雑菌が繁殖するのを防げます。
朝は水かぬるま湯だけで洗顔
洗顔は朝と夜の2回行っているという人も多いでしょう。しかし美肌菌を増やすためなら、洗顔料や石鹸を使った洗顔は夜だけでOK。朝は洗顔料なしで、ぬるま湯か水のみを使って行ってください。
朝に洗顔料や石鹸を使うと、眠っている間に分泌された汗や皮脂、美肌菌そのものが落ちてしまいます。これでは美肌菌はなかなか増えません。
美肌菌の増えやすい環境を肌につくるためには、洗顔料を使った洗顔は1日に1回でOK。ちなみに洗顔後の保湿については、夜と同様しっかり行ってくださいね。
適度な運動で汗をかくこと
美肌菌である表皮ブドウ球菌は、汗や皮脂をエサにしています。つまり美肌菌のエサを用意するためにも、適度な運動は欠かせないということ。
運動習慣は肌の新陳代謝を促し、汗だけでなく皮脂も分泌して、美肌菌にとって住み心地の良い肌環境をつくりあげます。
ただし日中にかいた汗や皮脂はお風呂で落としてしまいますから、できれば眠る前にちょっとだけ汗をかくのが理想的。軽く汗ばむ程度のストレッチやヨガを、眠る前の習慣にしてみてください。
週1でノーメイクの日をつくる
美肌菌を増やし育てたければ、週に1度くらいの頻度でメイクをしない日を作るのがおすすめです。メイクをすると、次のような要因から美肌菌の増殖を妨げてしまいます。
- メイクで雑菌が繁殖しやすくなる
- メイクをするときに肌に刺激を与える
- メイク落としの際に美肌菌が落ちやすくなる
メイクそのものが美肌菌の増殖と相性が悪いのです。休日などメイクをしなくても良い日は、思い切ってノーメイクでいるようにしましょう。
ノーメイクで肌を休ませる機会があると、肌の調子も整ってより美肌菌を増やしやすくなりますよ。
思わず美肌菌を減らしてしまうNG習慣に要注意
美肌菌を増やす行為があるなら、逆に減らしてしまう行為があるのも当然のこと。思わず美肌菌を減らしてしまう、次のような行動には要注意です。
化粧水・乳液のつけ過ぎ
保湿は重要ですが、美肌菌のことを考える場合は化粧水や乳液などのつけ過ぎに気を付けてください。
化粧水や乳液をつけすぎてしまうと、殺菌成分やその他保湿成分によって美肌菌が減る可能性があります。
化粧水の適量は500円玉大くらいの大きさです。もしも「つけたりないな」と感じるようなら、コットンパックでよく染み込ませてみてください。
肌を必要以上に触らない
美肌菌は、皮膚からじんわりと滲み出てきた汗や皮脂をエサにして成長しています。そのため、必要以上に手で触れてしまうと美肌菌を落としたり、雑菌を付着させてしまうリスクが高まるのです。
頬をかいたり触れたり、頬杖をついたりなどの動作は極力控えるようにしましょう。メイクやスキンケアのときも同様に、必要以上に顔に触れないようにしたいですね。
かゆくて顔をひっかいてしまうのも、肌にダメージを与えて美肌菌を減らしてしまうため気を付けてください。
ストレスをためないようにする
ストレスは美肌の大敵、とよく言いますよね。ストレスを溜めると自律神経が乱れてしまい、
- 皮脂が過剰分泌される
- ホルモンバランスが乱れる
- 睡眠不足を引き起こす
- 腸内環境を悪くさせる
こんな事態を引き起こします。いくら皮脂がエサと言っても、過剰分泌されてしまえば悪玉菌の繁殖が促され、美肌菌どころではなくなります。腸内環境が悪くなると体内の毒素が肌に巡ってくることもあります。
とにかくストレスは美肌菌の大敵だと覚えてください。適度に自分を甘やかすことは、美肌菌の育成にも繋がっていきますよ。
肌にも菌活!肌の調子は美肌菌で内側から整えよう
腸内環境を整える「菌活」が流行ったのと同じように、美肌菌を増やす「菌活」も注目を集めています。毎日同じスキンケアをしている人でも、美肌菌があるのとないのとでは肌の質が全然変わるのです。
美肌菌は肌の内側から働きかける存在ですから、よりダイレクトな美肌効果をもたらしてくれます。自分の身体が肌を潤すわけですから、化粧品のように成分と肌の相性に悩むこともありませんね。
特別な基礎化粧品を用意する必要がないので、ズボラさんでも簡単にチャレンジできますよ。ぜひ美肌菌を味方につけて、ナチュラルに肌のうるおいを手にいれてください。
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