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美白成分の効果と選び方、今あるシミを薄くしてこれ以上増やさない

Date:2018.08.02

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美白成分の効果と選び方、今あるシミを薄くしてこれ以上増やさない|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/bihakunohouhou71448/

年齢を重ねると肌悩みも変わるもの。20代のうちは気にもしなかったのに、30代に入ってからシミができやすくなったり、あったシミが濃くなったりしていませんか?

小さくても顔にポツンと黒いシミがあると一気に老けて見えます。どうにか隠そうとベースメイクに時間を割いている人もいるでしょう。

でも、できることなら隠すメイクを頑張るのではなく、シミそのものをケアして悩みを解消したいですよね。

そこで使いたいのが美白有効成分を含んだ化粧品!美白成分によってシミへのアプローチ法には違いがあるので、求める効果を得るには美白成分について知ることが大切です。

美白ケアやシミ対策に興味がある人はぜひ読んでみてくださいね。


美白ケアをしたいなら美白有効成分配合の化粧品を選ぼう

美白効果やシミへの作用をうたった化粧品のパッケージや商品サイトでく「美白有効成分○○配合」という言葉を見かけることがあります。

「美白有効成分」とは厚生労働省によって「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」あるいはこれに類似した効能を表示することが認められた成分のことです。基礎研究から許可の取得までに約10年ほどかかると言われています。

また、有効成分が配合された化粧品は

  • 「化粧品」
  • 「薬用化粧品」

の分類のうち、後者の「薬用化粧品」に該当します。また、薬用化粧品は「化粧品」と「医薬品」の間の「医薬部外品」に位置付けられます。

現在認可されている美白有効成分はおよそ20種類。以下に代表的なものをまとめてみました。

  • カモミラET
  • m-トラネキサム酸
  • アルブチン
  • コウジ酸
  • エラグ酸
  • ルシノール
  • 4MSK
  • マグノリグナン
  • リノール酸S
  • ニコチン酸アミド
  • リノール酸S
  • エナジーシグナルAMP
  • ビタミンC誘導体
  • プラセンタエキス

シミ対策をするときはまずはこれらの美白成分が配合されているかどうかをチェックして商品を選びましょう。

美白有効成分の効き方は?シミへのアプローチは2通りある

美白成分はどのようにシミに作用するのでしょうか?

美白成分のシミへの作用は2種類

ズバリ言うと美白成分の働きは今あるシミを完全に消すことでも、肌を白くすることでもありません。

美白成分のシミへの作用は大きく分けて以下の2種類です。

  1. シミを増やさない作用(予防)
  2. できてしまったシミを薄くする作用(漂白・還元)

つまり、完全に消し去ることはできなくても、これ以上シミを増やさないケアや薄くするケアはできるということです。

シミができるメカニズム

ここでシミができるメカニズムについて簡単に説明します。

【シミができるメカニズム】

  1. 紫外線を浴びると「メラニン生成」を指令する物質が分泌される
  2. メラニンを生成する酵素「チロシナーゼ」が活性化する
  3. メラニンを作る工場「メラノサイト」でメラニンが作られる
  4. 表皮を作る角化細胞がメラニンを受け取る。
  5. 基底層で生まれたメラニンをもった角化細胞が肌代謝に合わせて角層まで押し上げられる。
  6. 肌の表面で肌の保湿機能やバリア機能を果たし、やがて垢となってはがれ落ちる。

紫外線ダメージでメラニンが過剰に生成されると肌の代謝機能が下がります。ターンオーバーが乱れるとメラニンが排出されず皮膚に蓄積されてしまうのでシミとしては肌表面に現れてしまうんですね。

美白成分によってはシミができる過程の一部にのみ作用するものもあれば、複数に作用するものもあります。美白成分によってシミへの効き方が異なるということをまずは覚えておきましょう。

1.シミを予防する美白成分!これ以上、シミを増やさない

では美白成分のそれぞれの働きを説明していきます。

まずはこれ以上シミを増やさない、シミ予防の効果が期待できる美白成分です。

メラニンを作る指令を止める美白成分

シミの生成は「メラニンを作れ!」という指令から始まります。

以下はそのメラニン生成の指令をストップする効果がある美白成分です。

メラニン生成の工場であるメラノサイトが働かないので、シミが新しく作られるのを防止する効果がありますよ。
カモミラET
カミツレ(カモミール)から抽出されたエキス。メラニンを作るようメラノサイトへ指令をだす情報伝達物質「エンドセリン」の働きを抑えることでシミを防ぎます。
m-トラネキサム酸
トラネキサム酸は肌荒れへの効果もあり、美白有効成分としてはメラニンを意味する「m」をつけてm-トラネキサム酸と呼ばれます。シミの活性化因子「プロスタグランジン」の伝達抑制やメラニン生成に必要な酵素「チロシナーゼ」の活性抑制に作用してシミが生成されないようにします。

チロシナーゼの働きを抑える美白成分

メラニン生成の指令がメラノサイトに伝わると酵素のチロシナーゼが活性化します。

メラニンのもとは「チロシン」というアミノ酸。「チロシン」→「ドーパ」→「ドーパキノン」→「メラニン」と酸化が進んでメラニンが作られます。チロシナーゼは

  • チロシン→ドーパ
  • ドーパ→ドーパキノン

の2段階の酸化をおこなう酵素です。

以下の美白成分はチロシンを酸化させるチロシナーゼの働きを抑制します。

アルブチン
コケモモに含まれる成分。チロシンとチロシナーゼがくっつかないように作用してチロシナーゼの働きを阻害します。アルブチンには「α-アルブチン」と「β-アルブチン」がありますが、医薬部外品に承認されているのは「β-アルブチン」です。
コウジ酸
味噌、醤油、酒に含まれる麹菌が作り出す成分。チロシナーゼが働くときに必要な銅の原子を奪ってチロシナーゼの働きを抑えます。
エラグ酸
イチゴやラズベリー、ザクロなどに含まれるポリフェノールの一種。コウジ酸と同じく銅原子を奪うことでチロシナーゼの働きを阻害します。
ルシノール
北欧のモミの木に含まれる成分。チロシンやドーパの段階でチロシナーゼを阻害します。また、チロシナーゼと同じくメラニン生成を促す活性酵素「オキシダーゼ(TRP-1)」の活性も阻害します。
4MSK
「4-メトキシサリチル酸カリウム塩」の略称。4MSKはピーリング剤などに含まれることもある「サリチル酸」の誘導体です。チロシナーゼの活性を抑制してメラニンが作られないよう働きかけます。

チロシナーゼの成熟を阻止、または分解する美白成分

美白成分にはチロシンとチロシナーゼの結合を妨げることでメラニン生成を抑える作用をもつものが多く存在します。

以下の美白成分は、

  • チロシナーゼの成熟を阻止
  • チロシナーゼを分解

というアプローチでシミ予防に導きます。

マグノリグナン
モクレン科のホオノキの樹皮に含まれる「フェノール性二量体」というポリフェノールをもとに開発された成分。チロシナーゼそのものの成熟を阻止してチロシナーゼの増加を抑制することで、メラニンの生成量を抑制します。
リノール酸S
サフラワー油などの植物油から抽出される成分。チロシナーゼを分解してメラニンの生成を抑える効果があります。

メラニン色素の表面化を防ぐ美白成分

できあがったメラニン色素に作用するのが「ニコチン酸アミド」です。

ニコチン酸アミド
「ナイアシン」の一種のニコチン酸アミドは「ナイアシンアミド」とも呼ばれます。メラノサイトで作られたメラニン色素は「メラノソーム」に包まれて表皮細胞へと移送されます。ニコチン酸アミドはこの受け渡しを阻害する作用があり、メラニン色素が過剰に肌表面に出るのを防ぎます。

2.今あるシミを漂白・還元する美白成分!シミを薄くする

次はできてしまったシミを薄くして目立たなくする効果がある美白成分です。

エナジーシグナルAMP
成分名は「アデノシン-リン酸ニナトリウムOT」。天然酵母由来の成分で、肌のターンオーバーに着目され開発されました。エナジーシグナルAMPはエネルギー代謝を高め肌のターンオーバーを促進することで、メラニンの蓄積を抑えます。
リノール酸S
チロシナーゼの分解作用をもつリノール酸Sには肌の生まれ変わりを助ける働きもあります。肌のターンオーバーにアプローチすることでメラニンの排出を促します。

正常な皮膚に比べてシミができた皮膚は表皮のターンオーバーが滞りやすく、メラニンがどんどん蓄積していきます。シミを薄くするにはターンオーバーを正常にしてメラニンの排出を促すケアが大切です。

シミへの作用以外の効果も期待できる注目の美白成分は?

シミへの作用以外にも、

  • 皮脂抑制
  • 代謝促進

など+αの効果が期待できる美白成分が「ビタミンC誘導体」「プラセンタエキス」です。

ビタミンC誘導体

リノール酸Sのように、シミの予防と漂白・還元のどちらにも作用する美白有効成分があります。それが「ビタミンC誘導体」です。

ビタミンC誘導体
化粧品に配合すると壊れやすいというデメリットをもつビタミンCを安定化させ、皮膚へ浸透しやすくしたのがビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体には「リン酸アスコルビルMg」「リン酸アスコルビルNg」などの水溶性、「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」といった油溶性があります。また、「安定型ビタミンC誘導体」というビタミンCとブドウ糖を結合したビタミンC誘導体もあります。

ビタミンC誘導体は

  • チロシナーゼの活性を抑えてメラニン生成を阻害する
  • メラニン色素を還元する

というシミの予防、還元の両方にアプローチできる優れた美白成分なんです!

さらにビタミンC誘導体には皮脂分泌を抑える働きや抗酸化作用もあります。ひとつの有効成分で複数の肌悩みにアプローチできるのは頼もしいですよね。

ただし、ビタミンC誘導体は肌への刺激が強めで乾燥しやすいとも言われます。保湿成分が配合されているものを選んだり、不安があるときはパッチテストやサンプル使用から始めるなど肌質や肌状態に合わせて使いましょう。

プラセンタエキス

プラセンタエキスは豚、馬、羊などの胎盤から抽出したエキスです。

プラセンタエキスには古くからメラニンの生成を抑える作用があるとされてきました。ところが2017年ある実験によってプラセンタエキスに含まれる「ジペプチド」がメラニンの前駆体が集まって黒くなるのを阻害するということが発見されたそうです。

これまでとは違ったシミへのアプローチ法に期待が高まりますね。

シミへの作用以外にも、

  • 保湿力の向上
  • ターンオーバーの正常化
  • 肌のハリや弾力のアップ

などの効果もあるので幅広い肌悩みに対応できそうです。

美白化粧品はコツコツ使い続けることで効果が実感できる

ニキビや吹き出物など肌表面で起こるトラブルとは違って、シミは肌の内部で作られるメラニンによるもの。美白成分の効果を実感するにはまず使い続けることが大切です。

肌質や肌悩みに合う美白化粧品を見つけたら、まずは1本使いきってみてください!

美白ケアをコツコツ続けて、シミの目立たない透明感のある白肌を目指しましょう。

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美白成分の効果と選び方、今あるシミを薄くしてこれ以上増やさない|【女性の美学】
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ライター:宮瀬 美嘉

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