大麦ダイエットの効果とやり方、食物繊維は白米の約20倍!
Date:2019.03.15
ダイエットで痩せるためには、2つの方法があります。ずばり運動と食事です。
痩せるために多くの人が取り組んでしまうのが運動。歩く距離を増やしたり、ヨガをはじめたりなど、運動でエネルギーを燃やそうとします。
しかし、体重を減らして体型を維持したいのならば、運動よりもまず取り組むべきは食事の改善です。
なぜなら運動は忙しくなり時間がなくなると取り組めなくなりますが、食事は時間がなくても毎日行わないといけないものだからです。このため運動よりも食事系ダイエットのほうが毎日続けやすいです。
そんな食事系ダイエットでぜひ取り入れて欲しいのが「大麦」です。カロリーだけでいえば、大麦は白米とそこまでカロリーは変わりません。ではなぜ大麦がダイエットにおすすめなのか、詳しく解説します。
この記事の目次
そもそも大麦って何?大麦と小麦どんなところが違うのか解説
大麦は小麦と同じくイネ科の植物です。ビールや麦茶などで使われ、日本人にもなじみのある食品です。
実は大麦と小麦の大きさはほぼ同じです。それではなぜ「大」と「小」という呼ばれ方をしているのかというと、それは苗のときの大きさが原因。
小麦よりも大麦のほうが苗の時点では大きいので、大きな麦と呼ばれるようになったといわれています。
大麦は、粘り気が強い「もち性」と、粘り気が少ない「うるち性」の2種類にわかれています。さらに加工方法によって「丸麦」「米粒麦」などタイプが分かれます。
大麦は水溶性と不溶性2つの食物繊維が含まれている食品
大麦には食物繊維がたくさん含まれています。
大麦100gに含まれている食物繊維は、およそ9.6gです。白米100gには食物繊維が0.5g含まれており、大麦には白米の約20倍もの食物繊維が含まれています。
食物繊維には、腸をきれいにして、便通をよくする効果などがあります。「便秘になったら野菜を食べなさい」とよくいわれるのはそのためです。
ただし食物繊維が多く含まれる野菜をたくさん食べたからといって、お通じが必ずよくなるわけではありません。むしろ逆に便秘が酷くなることもあります。
それは、食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があることに関係しています。
不溶性食物繊維とは
不溶性食物繊維とは、体内で消化されにくい食物繊維を指します。腸に到達してもほとんど形が変わりません。
不溶性食物繊維はほうきのように腸内に残っている他の食品を巻き取り、腸をキレイにしてくれます。また腸は異物として不溶性食物繊維を追い出そうと、活発に活動します。
一見便秘に効果がありそうですが、不溶性食物繊維には便を柔らかくする効果はあまりありません。このため摂りすぎてしまうと、便が固くなり、逆に便秘になることもあります。
水溶性食物繊維とは
水溶性食物繊維は、不溶性食物繊維と違い、水分を吸収して膨らむ食物繊維です。食べ物の消化吸収の速度を緩めたり、便を柔らかくする効果があります。
食物繊維摂取はバランスが大切
どちらか一方を摂るのではなく、バランスよく摂ることが大切です。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の摂取量の割合はおよそ1:2のが理想的だといわれています。
多くの食品に含まれている、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の割合は1:4です。
水溶性食物繊維が多く含まれている食品は、海藻やごぼうなどですが、毎日食卓で食べるものではありません。必然的に不溶性食物繊維を多く摂りすぎてしまい、水溶性食物繊維は不足してしまいます。
それに対して大麦100gに含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維約6g、不溶性食物繊維約3.6gと、およそ3:2の割合で、不足しがちな水溶性食物繊維を多く摂取できます。
(日本食品標準成分表2010)
水溶性食物繊維が豊富な大麦は血糖値の上昇を抑えられる
大麦には、水溶性食物繊維のβ-グルカンが豊富に含まれており、血糖値の上昇を抑える効果があります。
近年のダイエット理論では、血糖値のコントロールが大切だといわれています。
なぜ血糖値の上昇を抑えると、なぜダイエットに効果があるのでしょうか。それは血糖値が上昇すると分泌される「インスリン」が関係しています。
血糖値が急激に上昇すると、身体は上がった血糖値を下げるためインスリンを分泌させます。インスリンは血液の中の糖の割合を少なくしてくれますが、減らした血糖値を脂肪へと変換してしまうのです。
また急上昇した血糖値が急降下すると、お腹が減っていないのに空腹を感じたり、眠くなったりするといわれています。
ストレスをあまり感じずダイエットを成功させるためには、血糖値の上昇を抑えることがポイントだといわれています。
毎日食べるだけで痩せる?大麦ダイエットの方法とポイント
大麦ダイエットの方法は、毎食大麦を食べるだけです。
白米の代わりとして毎日食べたり、スープやサラダの具にして食べたりなど、食べ方は様々です。
毎日の食事に大麦を加えるだけでも、水溶性食物繊維の摂取量を増やせるので、血糖値上昇を抑えたり、便通がよくなる効果が期待できます。
大麦には、特別に脂肪を燃やしたり消費カロリーを増やしたりする効果はありません。
そのため大麦ダイエットでは、大麦を食べるだけではなく、ダイエットの基本を守ることも大切です。
ダイエットの基本とは、1日の摂取カロリーを1日の消費カロリー超えないように守ることです。
間食などが原因で摂取カロリーが大幅に多いのであれば、大麦を食べたとしても痩せられません。
大麦を食べていても痩せないという人は、まず1日の消費カロリーと摂取カロリーを振り返ってみましょう。
あくまで大麦はダイエット食品ではなくダイエットのサポート食品です。
大麦ダイエットでは、間食や血糖値をあげやすい食べ物を減らし、減った分を大麦で補うことで理想の体型を実現させます
昼食の血糖値もコントロール!大麦を食べるなら朝がおすすめ
大麦はできれば朝に食べることをおすすめします。血糖値コントロールにすぐれた大麦を朝食べれば、昼の血糖値上昇も抑えられる「セカンドミール効果」が期待できるからです。
朝食や夕食は血糖値に気を配れても、仕事場で食べる昼食までは血糖値のコントロールができないという人は多いのではないでしょうか。
昼食は好きなものを食べたいという人にこそ、朝に大麦を食べる大麦ダイエットをおすすめします。
オーストラリアで生まれたスーパー大麦「バーリーマックス」
オーストラリアで生まれた大麦「バーリーマックス」をご存じですか。オーストラリア政府が10年の歳月をかけて開発したスーパーフードなんです。
スーパーフードとは、通常の食品に比べ、多くの栄養を含んでいる食品を指します。
バーリーマックスも、その他のスーパーフードと同様に栄養バランスが優れた食品です。
通常の大麦と比べると価格は高くなりますが、興味がある人は、ダイエットに活用してみてはいかがでしょうか。
食べて痩せる!大麦はダイエットのサポート食品として超優秀
どんなに運動をしても、食事を減らしたとしても、不要な老廃物をきちんと排出しなければ、身体は美しくなりません。
特にダイエットは、食事の量を減らしがちです。食事の量を減らすと、当然ながら摂取できる栄養も少なくなってしまいます。
ダイエットをはじめたら、お通じが悪くなり、肌がガサガサになったりしたという体験をした方も多いです。
ダイエットでは、不足しがちな栄養をいかに効率よく摂取できるかが大切です。
大麦はそんな美と健康を考えたダイエットにおすすめの食品です。血糖値の上昇を防止してくれるうえに、他の食品では摂りにくい水溶性食物繊維を豊富に含んでいます。
ぜひ痩せて美しくなりたいのなら、大麦をダイエットに取り入れましょう。
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