友達との旅行を楽しく過ごす秘訣。親友でも嫌になる言動に注意
Date:2019.10.24
「友達と旅行」と言えば何やら楽しげな響きですが、実はそうでもありません。仲の良かったはずの友達と旅行に行くことで、相手の嫌な一面を知ったり意見が衝突したりして、険悪になって帰ってきてしまう…こんな悲劇も珍しくないのです。
どんなに仲良しな友達でも、旅行で長時間一緒に過ごすことで嫌いになることがあります。旅行ではお互い、普段会って話すのとは違う一面を目の当たりにするのです。
せっかくの楽しい旅行が台無しにならないよう、友達との旅行で陥りがちな落とし穴にご用心です。友達と素敵な旅行を過ごすコツと注意点について見ていきましょう。
友達との旅行でストレスを溜めて帰ってくる理由
楽しみにしていた友達との旅行に出かけて、険悪ムードに不機嫌顔で帰ってきてしまう人達には、共通する敗因が存在します。
仲良しな友達でもつい嫌になってしまうのは、こんな状態で旅行に出かけたことが理由。
長期間or遠距離の旅行に出かけた
普段友達と楽しく時間を過ごせるのは、一日の内の数時間しか一緒に過ごしていないからです。しかもその中で、食事や仕事、ショッピングをしている姿しかお互いに見たことがありません。
長時間一緒に過ごすと、相手の知らない一面ばかりが目に飛び込んできて、ギャップを感じさせられます。例えば電車内でのマナーが悪かったり、身支度に時間をかけすぎていたり…。
何泊もするような旅行に出かけてしまうと、知らないで良かった一面まで知ることになり、お互いに幻滅してしまうのです。
また、旅行先が遠方であるほど嫌な気分になりがちです。特に海外旅行は不安や緊張もありますから、ストレスに敏感になってしまいます。
慣れない土地では、何気ない言動も同行者を幻滅させる一要素。海外に何泊もするような旅行は、よほど気心の知れた相手でない限りは険悪な時間が訪れやすいので要注意。
二人きりで出かけた
仲が良いからと言って、友達と二人きりで旅行に出かけるのは危険です。二人旅行の楽しさはハイリスクハイリターン。
楽しく過ごせたら素晴らしい旅行になりますが、一度でもケンカをしてしまうと仲裁役がいないため、重苦しい空気を味わうことになります。
二人のうちどちらもが主観的になりますから、客観的な意見を言ってくれる人がおらず、ケンカに発展しやすいのもリスクの一つです。
価値観が合わなかった
価値観の合わない人とは、旅行も結婚も仕事も上手くいかないものです。旅行に行くということは、生活を共にするということ。
- 時間の配分の感覚が合わない→不本意なスケジュールを組まれる
- 金銭感覚が合わない→行きたい・したいことができない
- 趣味が合わない→訪れた場所で楽しめない
- 優先順位が合わない→楽しさを共有できない
価値観の合わない友達との旅行には、こんなリスクがあるのです。旅行中の価値観の相違が理由で、相手にドン引きしたりされたりすることも。
旅行中は時間も予算も限られていますから、過敏になって友情に亀裂が走りやすくなります。旅行前の時点で価値観の相違を感じている相手とは、旅行の計画を万全に練っておきたいところ。
生活リズムや習慣が合わなかった
旅行中は普段の生活リズムや習慣が顕著に現れます。食事や買い物、入浴、睡眠…これらの習慣が理由で友達に嫌気が差すことは珍しくありません。
- 食事が早すぎるor遅すぎる
- 就寝・起床時間のズレ
- 几帳面すぎるor雑すぎる
- 浴室やベッドの使い方が汚い
- 相手の行儀の悪さ
普段どんなに外面を良く見せていても、旅行に行けばメッキが剥がれます。
相手も自分もボロを出すのです。それを許容し合える相手であれば良いですが、そうでない友達と旅行に行けば、気まずい雰囲気が漂います。
旅行への主体性が反発していた
焼き肉に行くと、肉を焼きたがる人と食べたがる人がいますよね。旅行でも計画を立ててリードする側と、リードされて着いて行く側に分かれることがあります。
一番良いパターンは、「リードするのが好きな人&リードされるのが好きな人」の組み合わせ。利害が一致していますから、旅行中もお互いストレスを感じません。
- リードしたい人&リードしたい人
…主張がぶつかり合ってケンカになりやすい - リードしたくない人&リードしたくない人
…お互いに主体性がなく、無意義な旅行になりやすい
旅行に行く前に、自分と同行者の主体性についてよく確認しておく必要があります。もしもリードしたい同士なら妥協点を見つけ、リードされたい同士なら事前に計画を立てる必要があります。
相手の主体性を見誤ると、旅行中に「なんて自分勝手な!」「なんて他人任せな!」とイライラしてしまいます。
旅行に行く前に同行者と確認したい4つの項目
友達と旅行に行く前に、自分と友達の性格や特徴についてよく確認しておきましょう。最低限チェックしておきたい4項目はこちらです。
1.性格や考え方が自分と合うか?
雑談が楽しい相手=楽しい旅行のできる相手、というわけではありません。一緒に旅行をしてストレスを感じない相手かどうかは、性格や考え方を見てチェックしましょう。
- 旅行で優先したいことは何か?(土産、写真、観光など…)
- 移動手段や食事の内容は納得し合えるか?
- 宿泊施設の決め手は何か?
- 疲れを感じるタイミングや理由は?
- 旅行中でも譲れない習慣はあるか?
もしも性格や考え方が合わなくても、旅行前に発覚した点については、事前に対策と妥協点を見つければOKです。
重要なのは旅行中に意見が食い違うのを防ぐこと。自覚している自分の悪癖などがあれば、出発前によく話し合っておきましょう。
2.旅行の目的は一致しているか?
旅行に求めるものは人それぞれで異なります。「土産物屋を巡りたい」という人もいれば、「観光名所の写真を撮りたい」という人もいます。
同行メンバーが旅行先で何を求めているのか、絶対に果たしたい目的は何かを知っておきましょう。
でないと誰かの目的に誰かが振り回されて、不本意な思いをする人が出てきます。多少の妥協はあっても、同行する全員が必ず一つは目標を達成できるよう、計画を綿密に練っておきましょう。
3.旅行での過ごし方を知っているか?
同行者はどんな風に旅行を楽しむ人か、知っていますか?知らなければ旅行前にぜひ聞いておきましょう。あなた自身が旅行をどう過ごすかも話しておくと尚安心です。
お互いの旅行での過ごし方を知って想像しておけば、旅行前にシミュレートできます。
「旅行先ではたくさん歩きたい」「翌日に供えて早く寝たい」など、それぞれの旅行のこだわりを教え合って計画に取り入れてください。実際の過去の旅行エピソードを聞かせ合うと、旅行の楽しみも増しますよ。
4.団体行動派か自由行動派か?
人といるのが楽しいタイプと、孤独を謳歌できるタイプの2通りの人がいます。あなたと同行者がどちらに分類されるかを確認し合ってください。
お互いの性格を考慮した上で、団体行動メインにするか、自由行動メインにするかを決めましょう。
同じタイプの友達と旅行に行くのなら良いですが、違うタイプの友達と旅行に行く場合は、適度に団体行動と自由行動の時間をつくるのが無難。人によっては四六時中べったりと一緒にいることで、息苦しさを感じてしまいます。
旅行を楽しく、友達と仲良く過ごすための心得
友達と旅行に行くなら、以下のポイントを抑えておくことでストレスやトラブルの予防になります。
二人よりも三人以上で行こう
気の合う友達なんてなかなか見つからないものですが、旅行に行くなら二人よりも三人以上がおすすめです。二人きりだと水を差されない一方で、客観性を見失ってしまい口論が起きやすくなります。
客観的な意見をくれる、仲裁役を買って出てくれるような、温厚な人を誘ってみましょう。
もちろん人数が増えれば、仲間外れや派閥争いのようなトラブルの種になります。あくまでトラブルを回避するために必要な人物を誘ってくださいね。
初めて旅行に行く相手とは短期間で
一緒に旅行に行ったことのある人ならお互いに心の準備ができますが、初めて旅行に同行する友達とは、短期間の旅行計画を立てた方が無難です。
旅行が長引くほどストレスを溜めやすくなります。一泊二日もしくは日帰りの旅行が安全です。
旅行先では心身ともに疲労が溜まります。初めて旅行に行く相手と長期間過ごせば、嫌でも相手の短所が目に入り、さらにストレスを感じてしまいます。最初はお互いの相性をチェックするつもりで、短期間の旅行にしておきましょう。
事前にしっかり計画を立てよう
「行き当たりばったり」が好きな気持ちも分かりますが、旅行前には必ず計画を立てておきましょう。計画に不満が出たのなら、その都度予定を変更すれば良いだけです。
- 旅行中の大まかなスケジュール
(訪れる場所と時間など) - 最低限観たい・訪れたい場所
- 部屋割り、交通機関の座席
- 旅行中の予算
- 旅行先での移動ルート・手段
- 持ち物
特に道に迷うことや、座席の不公平感が理由で旅行中の険悪ムードが作られやすくなります。
「電車は窓際が良かったのに」などと後出しで言い出す人が出ないよう、少し細かすぎるかもと感じるくらいに計画を立てておきましょう。計画を立てる際は、同行メンバーで集まって気になることは何でも言い合ってくださいね。
プライベートの時間を確保しよう
全員が極度の寂しがり屋さんでない限りは、旅行中にプライベートの時間を少し作っておくのが得策です。見知らぬ土地で友達とは言え他人と四六時中一緒にいれば、誰だって気疲れします。
- 自由行動の時間をつくる
- ホテルはシングルを複数取る
- 同じ建物内では自由に動き回る
こんなルールを作って、一人になれる時間を確保しておきましょう。一人になれば頭も冷えて、心身のストレスから解放されます。
もともと個別主義の友達同士で旅行に行くのなら、宿泊施設は個別で部屋を取るのがおすすめです。
適切な距離感と気遣いがあれば友達との旅行は楽しくなる
せっかくの旅行ですから、最初から最後まで楽しい気持ちで過ごしたいですよね。一緒に旅行に行く計画を立てるほど仲良しな友達なら、尚のこと旅行が理由で険悪にはなりたくありません。
相手の気持ちを考えた適度な気遣いと距離感があれば、旅行中に嫌な気持ちになる心配はありません。
気を遣われることで窮屈な思いをするタイプの友達なら、さり気なく見守るレベルの気遣いでOK。友達としてお互いに程よい気遣いをしながら、楽しい旅行にしてくださいね。
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